イタリアより

滞在日記

イタリア鉄道/自動券売機での切符購入1.

2015年01月26日 | イタリア鉄道

ベネチア/サンタルチア駅構内の自動券売機


■2014年12月30日(水)

この日、ベネチアからフェッラーラへ日帰り旅行をしましたが、その折のチケットを例にして、トレニタリア(イタリア鉄道)の自動券売機による切符(普通列車)の購入手順を記しておきたいと思います。イタリアへ初めて一人旅をする方の参考になれば幸いです。

1.先ず、画面下方から「言語」を選びます。下記写真の青い矢印~ここではイタリア語を選択します。


自動券売機のトップ画面

“ここで、予約の変更ができますよ~”との表示がありました

駅によって、画面に表示される文言はいろいろです(^^)


2.次の画面で、左上の「compra bigietto」(切符の購入)を押します。選択言語には赤い色が付いています。


「切符を購入する」にタッチ



注意喚起の表示


次の画面では、「スリに気を付けて」とか「情報が必要なら鉄道の担当者にご連絡を」とか「駅や列車の中では安全を遵守して行動して下さい」などの注意喚起の表示が出て来て、以下の画面に変わります。

3.到着駅(目的地)を入れます。(表示された幾つかの候補駅の中にベネチアがあるので選択)


到着駅を入れる

「Partenza」は“出発”
「Arrivo」 は“到着”


通常、券売機は設置されている駅名(ここではフェッラーラ)が出発駅として、最初から表示されています。もし、違う駅から出発したいのなら変更することも可能です。上記写真、青い矢印「CAMBIA」(変更する)を押して、出発したい駅を入れます。券売機によってはこの表示が「MODIFICA」となっているところもありますが、意味は同じ「変更する」です。又、上記の例では、到着駅が候補として上がっているので、それを選択するだけで済みますが、候補にない場合は「Altre stazione/その他の駅」を押して到着駅名を入力します。


候補に駅名がない場合は、入力画面で駅名を入れる

※上記の写真は、以前ローマからアッシジまで切符を購入した折のものです


上記のように、入力画面が出て来ますので、駅名のアルファベットを押していきます。駅名の、最初のアルファベットを2、3文字入れると、親切にも、該当しそうな駅名がずらりと表示されます。この時、例えばフィンツェの駅名を入れるのに、「Firenze」なのか「Filenze」なのか、駅名の正しいアルファベット表記は、メモでもしておくのがいいかも知れません。

4.次の画面では、これ以降乗車できる時間帯の列車が出て来ますので、乗りたい列車を選択します。


私は、レッジョナーレ・ベローチェ(RV)という快速列車を選びました(青い囲み)

16:51発→18:18着

日時を変更したい時は、前述同様「CAMBIA」で変更できます(黄色い囲み)

画面の下左の表示「ESCI/EXIT」は、“退去”ということで、ここで操作を止める意
画面の下右の表示「INDIETRO」 は、“引き返す”ということで、前のページに戻るの意


なお、イタリア鉄道では、レッジョナーレ(R)と言われる列車とレッジョナーレ・ベローチェ(RV)と呼ばれる列車が、普通電車として走っています。レッジョナーレは各駅停車ですが、レッジョナーレ・ベローチェは快速で結構早いです。短距離移動では、フレッチャ・ロッサやフレッチャ・ジェントなどの特急列車と到着時間は15~20分くらいしか違わないことがあるので、RVはリーズナブルな料金設定だと思います。さて、上記画面の列車で良ければ、「SOLUZIONI/SUCCESSIVE」(決定して、次へ)をタッチして、購入画面に進みます。

5.切符を購入します。


この列車で良いか、出発駅、到着駅及び日時を確認します

違っていれば、「INDIETRO」を押して修正


上記写真、「1CLASSE」は一等車、「2CLASSE」は二等車のことですが、うーん・・・、この列車に本当に「1CLASSE」の車両があるのかどうか・・・正直分かりません。快速といえども、この列車は普通電車になるので、これは日本のJRでも同じですが、座席指定はありません。日本の旅行者は、(私も含めて)えてして、少しでも電車内の清潔さや乗客の品を求めて、出来れば一等車を選びたいという気持ちが働くのですが、こと普通電車に限っていえば、こうして表示にはあるものの、実際乗った列車には、一等車両なんて元々付いてはなかった、ということがよくあります。そんな時、払い戻しをしてくれますが、窓口でのウダウダとした交渉を考えると、時間の無い旅行者はうっとおしい気分にもなって、つい諦めもしてしまうので、ここは、二等車を選んでおく方が賢明に思います。以前に比べると、普通列車も随分綺麗になって、乗りやすくなっています。

6.乗車人数を入れる


右端の表示で、乗る人数を入れる


再度料金を確認して、乗車人数を入れますが、上記写真赤い囲み「ADULTI」は大人、その下の黄色い囲み「RAGAZZI」は子供です。イタリア鉄道の子供料金は、4~12才が対象です。

7.この画面では、例えば、特急列車で座席指定が必要な時、入力します。


普通電車なので、座席の指定はありません

「AVANTI」を押して、先に進みます


8.切符を購入、いよいよお金を支払います。


帰りの切符が必要なら、上記の「RITORNO」を押して購入します。


いよいよお金を支払って切符を購入します。上記の画面にあるように、もし帰りの切符がいるなら、この画面で購入しますが、私はそれこそ帰りの切符を買うだけなので、今回はこのまま下方にある「ACQUISTA」(購入)を押します。タッーチ*

すると・・・なんですとーっ



語彙の乏しい者には、訳の分からんページが現れて・・・焦る


やっと購入までこぎ着けたのに、訳の分からない画面が現れて、言葉の不案内な者は大慌て、何だかトラップに掛かったような気分に陥りますが、ここは落ち着いてよく読んでみると、「DONAZIONE」 ・・・どうも「寄付」のお願いのようです。私のつたない意訳になりますが、

あなたも耳を傾けて私たちを助けて下さい
家のない人たちの(自立の為の)訓練と支援を!
少しの(援助の)お申し出が変化を起こします


ということのようです。気持ちはあるのですが、旅行者も結構な観光税を支払っているし、特に今回はユーロがとても高くて・・・、ホントにごめんなさいm(_ _)mペコペコ と頭を下げて、「NESSUNA DONAZIONE(寄付は無し)」を選択。そして、再び「ACQUISTA」(購入)をタッチします。

9.ここでは“現金”を選択します


現金か、カードかを選びます

「CONTANTI」は、現金の意味



画面に出ている通り、機械の横にある、投入口に現金を入れます



現金を入れると、機械が処理をし始めます



日本のようにスッとは出てこない・・・

裏で、ちっちゃなおじさんが、一生懸命切符を印刷しています(ウソです)


10.切符を受け取る



しばらくすると、こそっという音がして、切符が出てきます。おつりがあれば、取るのも忘れないように


なお、駅によって(機械が違えば)微妙に違いがありますが、基本は同じですので、トライしてみて下さい。説明すると、このように長くなって面倒そうですが、自販機に慣れている私たち日本人は、すぐに操作出来るようになります。次ページでは、以前この自販機相手に格闘した末の失敗談と注意事項を記したいと思います(^^)。

-続く-
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フィレンツェへ 国内線に乗り継ぐ

2015年01月21日 | ローマ

フィレンツェのドゥオーモ

何度訪れても、口をついて出る言葉は・・・「凄いっ」-2014.12.22-


■2014年12月20日(土)

※2015年12月は、乗り換えの経路が変わっていました。こちらです。

前述の、“ベネチア・マルコポーロ空港からの帰国”手順のついでに、ローマ空港に到着後、“国内線の乗り換えについて”も、記しておこうと思います。話が重複しますが、私がイタリアに初めて一人で来た時、もっとも不安だったのが、この国内線への乗り換えでした。空港内の表示に従ったはずなのに、どういう訳か外に出てしまい、広い空港内を右往左往したことがありました。当時は、まだT3の改修や拡張工事の真っ最中だったので、今にして思えば標識のミスマッチだったのかも知れません。ですが、今はもうすっきりとして、乗り換えもとても分かりやすいです。

以下、関空からアリタリアを利用してローマのフィウーミチーノ空港に到着後、フィレンツェに向けての乗り換えの経路と手順です。これは、例えば目的地がナポリであっても同じです。


関空からローマを経由してフィレンツェまで行く

自分の手元のチケットで、国内線(ローマ→フィレンツェ)の出発ゲート(上記ではB28)を確かめる


前述しましたが、一番大切なことは、出発ゲートの番号に向かって空港内の表示に従うことです。人の流れに沿っていくというのは、あながち間違いとは言えないものの、ローマでそのまま市内に出る人も多いので、ここはやはり電光掲示板の表示を確かめて、その方向に歩いて行きます。ローマの空港は広いので、国内線の乗り換えゲートまで結構距離があるということも心に留め置いて下さい。


トランジット(乗り換え)の表示を見つける

念のため、黄色の矢印にある電光掲示板で、搭乗ゲートと出発時刻を確かめる


ローマに到着後、飛行機を降りたら、上記の写真にある通りトランジットの表示に従い進みます。この表示は目の前にすぐに現れますので心配はいりません。ちなみに、上記の写真では、まっすぐ行くと機内預け入れの荷物を引き取るエリアに行きます。ここから、例えばテルミニなど市内に行く旅行者は、まっすぐに進むことになります。


「B28」のゲートに行く為にモノレールに乗ります


歩いて行く通路の脇にはいくつかの扉があって、以前は訳も無く開いていたりしましたが、今回よく見れば、どの扉もきっちりと閉じられていて、人が迷い入るようなエリアは皆無でした。


ローマ・フィゥーミチーノ空港は上記のような構造をしています

ターミナル3(T3):国際線エリア
ターミナル1(T1):国内線エリア


そうそう、この行程を更に詳しく説明すれば、日本からの到着便は、サテライトと呼ばれる、補助ターミナルに着くことが多くて、そこからこのスカイブリッジ(モノレール)で、言ってみれば、“本体国際ターミナル”に着くことになります。なお、サテライトとは、大規模な空港で、乗降客の便宜のために、主なターミナルから通路を伸ばして設けた補助ターミナルのことを言います。勿論、サテライトではなく、国際線T3のエリアに着けば、このスカイブリッジに乗ることはありません。昨年がそうでした。


「B」の表示へ


モノレールを降りても「B」に向かって進みます。もうすぐセキュリティチェックや入国審査のエリアに入ります。



目の前には手荷物検査(セキュリティチェック)のエリアが現れる


この場所で並ぶ人の多さが問題なのですが、私は毎年オフシーズンなので、いつもスムースに通り抜けています。でもツアーなどの団体が重なると時間がかかり焦ることになるので、ここを通り抜けるまでは安心できませんし、写真はないのですが、この後、更に入国審査が控えています。手荷物検査に人が多く並んでいれば、当然入国審査にも時間がかかるし、最近はとみに、セキュリティ審査が厳しくなっていて、イタリア人といえどもここだけは、検査員は真剣な顔をしてX線を通した画面を入念にチェックしています。前述の通り、金属製の製品は、どんな小さな物でも全て専用カートに入れる方がいい。

これも前述の繰り返しになりますが、入国審査や手荷物検査など、イタリアに入る為に必要な手続きをするエリアには、搭乗ゲートを目指して行く途中、必ず通りますので、心配は無用です。


まだまだ遠い「B28」のゲート


無事に検査が終われば、再びというか、三度(みたび)というか、またまた、「B」の表示を頼りに歩いて行きます。数字の28が出てくるのは、もっと近くなってから。

更に表示の通り、ひたすら歩いて行きます。



表示がないと、不安になる

が、向こうにあるのを見れば、ホッとして^^;

更に歩く



まだまだ歩く

この白いカウンターは、新しくなったインフォメーション



イタリアの通信会社「TIM」のカウンターは国産線と国内線の乗り継ぎ通路の途上にある

時間が少しあったのと搭乗ゲートも確かめたので、私はここで、昨年ナポリで買ったsimカード(プリペイド料金)の通話利用金を入金しました(イタリアではこれをリカリカーレと言います)。ついでに、というか、こちらが一番の目的でしたが、持参したsimフリーのWi-Fiルーター用にも新しくsimカードを購入たのでした。Wi-Fiに関するこれらのお話は又改めて記したいと思いますが、時間に余裕があれば、イタリアの通信のためのsimカードはこのカウンターで買うことが出来ます。(パスポートが必要です。手続きに要する時間は、早ければ20~30分)


電光掲示板があれば、もう一度確かめておく

ここからは歩いて6分・・・ご親切にどうもm(_ _)m



この辺りまで来ると、「B」のみならず番号が表示される

ゲート番号「B28」を目指しますが・・・


一昨年、この空港で乗り換えてナポリまで行きましたが、その時のチケットがあったので見てみると、搭乗ゲートは「B18」となっています。やはりこの辺りにあったのですね。

さて、今回フィレンツェ行きの搭乗口は、ここからまだ先のようで歩みを進めましたが、正面にバールが現れた途端、「B28」の表示が無くなってあれ?となりました(?_?)。



時間が押していれば、大慌て、ゲートがないと、パニックにもなりかねませんが、よくよく捜せば、このバールの奥に搭乗ゲートに向かう通路(エスカレーター)があります。正面から見れば、バールが目について、おまけに搭乗ゲートの表示も隠れて見えなくなっていますが、なんでこんなところにバールを作ったのか~。私は、ブツブツ言いながらエレベーターで下に降りて行きました。

いやいや、落ち着いて探せば、バールの奥にまだゲートの表示があって・・・



まるで、隠されたような下へ降りるエスカレーター



エスカレーターを降りきると、やっと搭乗口「B28」です。


思えば、国内線の搭乗ゲートの中でも、この日のフィレンツェ行きの飛行機に乗る場所は一番遠いところに位置していたようで、随分と歩くことになりました。乗り換え時間は二時間余りあったのと、オフシーズンの為に人が少なかったので、上記に記したようにsimカードも購入できましたが、シーズンまっただ中になると、スムースには行かないかも知れません。特に最近は、中国や韓国からの旅行者がほんとに多いです。時間には余裕を見て、そして、しつこく繰り返しますが、電光掲示板で、自分の乗る飛行機便を捜し、ゲートと時刻を確認して、空港内の表示に従って進んで下さい。

ローマ・フィウーミチーノ空港の国内線への乗り換えは、恐るるに足らず~エリアが広いので少々時間はかかるものの、もう簡単に出来るようになっています。
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マルコポーロ空港より帰国2.

2015年01月17日 | ベネチア

今年も名残を惜しんだベネチア

カラトラヴァ橋よりフォンダメンタ・サンタ・キアーラ付近を望む


■2014年12月31日(水)

日本を発つ少し前に、二度ばかりアリタリアから出国便の変更のお知らせが来ていましたが、大きな時間のずれでもなかったので、安心して空港へ行きました。


人もまだまばらなベネチア・マルコポーロ空港


例年、27日あたりの帰国便では沢山の人で小さな空港はいっぱいになるし、今年は特に年末ギリギリなので、更に混乱を来すかもな~と半ば覚悟をしていたのですが、私が空港に到着した時は旅行者はまばらで拍子抜けするほどでした。それでもチェックインカウンターには三々五々人が集まり、チケットの発券も始まりました。ローマ経由で帰国するため、このマルコポーロ空港で、日本までのチケットを受け取り、荷物も預けてしまうのですが、そういえば、初めて海外の一人旅をした時、一番不安だったのが、この搭乗手続きの手順と国内線や国際線の乗り継ぎの仕方だったことを思い出しました。


アリタリアのチェックインカウンター前

空港に着いたら、先ず搭乗する飛行機会社のチェックインカウンターに行き、チケットを発券して貰う


当時の観光本には詳細な記述もなかったし、人に聞いても、“大丈夫大丈夫、行ったら分かるよ~”とか“人の流れに沿っていけばいいよ”と、軽く返されてしまうだけで、具体的なことは何も分からない状態でした。知ってしまえば、どうってことのないことでも、言葉の不案内な異国では、知らないと言うことはそれだけで大きな不安です。が、しかし、人から改めてこの説明を求められると、ハテ?と言葉が詰まるのも事実で、先年、友人が初めてイタリアに旅行するに当たって、ローマとマルコポーロ空港の乗り継ぎの仕方を聞かれたとき、あー反対の立場に立てば、きちっとした説明が出来ないことに、私自身も改めて気付かされたのでした。


チケットを貰ったら、搭乗ゲートの番号は勿論のこと、荷物のタグの半券を必ず確認する

上記、私の荷物は「大阪」まで届けられるという表示


こんな初歩的なことでも、分からないことは分からない。今更人に聞くのもなぁという思いも働くし。なので、忘れないうちに、ベネチア・マルコポーロ空港からローマ経由で日本に帰る時の手順をざっと記しておこうと思います。これから初めてイタリアへ一人旅する方の少しでも参考になればと思います。

①空港に着けば、まず搭乗する飛行機会社のカウンターに行く。

②パスポートやバウチャーなどを見せてチケットを発券して貰う。

③私の場合、マルコポーロ空港→ローマまでの国内便のチケットとローマから日本(私の場合は大阪)の国際線のチケットを受け取る。

④チケットを受け取ると共に、このカウンターで大きな荷物は預ける。

⑤この時、預けた荷物の半券が渡されるので、必ず確認する。(私の場合は大阪までの表示を確認しました)

このあと、マルコポーロ空港では、ローマまでの国内線のチケットにあるバーコードを、自分で機械にかざして手荷物検査への通路に入ります。昨年までは人の手でチェックされていましたが、今年は、自動チェック機が備えられていて、ちょっと驚きました。

さて、バーコードを機械にかざしたあとの行程は手荷物検査です。スマホや携帯電話、パソコン、時計、その他電子機器類及びバックやコートも専用のプラスチックのケースに入れてローラーに乗せます。ブーツを履いていれば脱いで、やはりケースに入れてX線チェックを受けます。親切なところでは、裸足になった人に、足カバーをくれますが、もう躊躇無くブーツを脱いで、裸足でもOK、さっさとこのエリアを通り抜ける方が無難です。ここで気を付けることは、例えば、カメラや時計などの貴重品の入った自分のケースから出来るだけ目を離さないこと。ケースがX線を通り抜けたらすぐに自分の手元に寄せましょう。めったなことはないですが、どこで何が無くなってもおかしくはないとの自覚が必要です(ペルージャを大爆走した私が言うのも何ですが…ハイ)。


今年の搭乗ゲートは例年と違っていて「16」

ここで、友人の抱いた疑問が解けました


そうそう、マルコポーロ空港からローマのフィーミチーノ空港までは国内線になります。当たり前のことなのですが、まだイタリア国内に居るということで、ここでは出国審査はありません。出国審査は、ローマの空港で行うことになるので、このまま搭乗ゲートへ向かいます。空港内にある表示を目指してゲートに行くだけです。私の今回のローマまでの国内線の搭乗ゲートは「16」番でした。例年と違うなぁと思いながら、ゲートまで来たとき、ハッとすることになりました。

16のゲート横に、出国審査をするらしいエリアがあったのですが、そっか~これだ。件(くだん)の友人が、マルコポーロ空港で出国審査をしないまま帰国した、と言って来たのですが、私は何のことか分からずにいたのです。恐らく、EUに乗り継ぐ人たちがここを通って出発するのでしょうが、これから帰国しようとする私たちの目の前にこうしたエリアが飛び込んでくると、旅慣れない者は、一瞬勘違いするのは分かるなぁと思ったのでした。ましてや、人の流れに沿って行けばいいとばかりに付いていけば、違うエリアに入ってしまったということもあり得ることで、後になれば、笑い話になってもその時はパニックに陥ることでしょう。


この飛行機に乗ってローマ・フィーミチーノ空港まで


こうして、友人の持った疑問が解けてすっきりしたところで16のゲートから飛行機に搭乗しました。バスで遠くに停まっているアリタリア機まで行き、乗客は皆ぞろぞろと飛行機に乗りましたが、ローマに到着してから、ちょっと焦ることになりました。例年なら、日本に出国する、いわゆるT3と呼ばれるエリアまで、飛行機を降りたらすぐ目の前にバスがいて、乗ればそのまま運んでくれるのに、今回は国内線が発着する一番遠いゲートで降ろされたので、移動に少々時間が掛かったのでした。ローマの空港は長い間拡張工事をしていましたが、恐らくそれも完成して、国内線と国際線の乗り継ぎが一体化されたのだろうと思います。


とにかく、出発ゲートと時刻は、電光掲示板で確認する

直前に変わることもあるので、二度三度、確認


ローマの空港は、ほんとに広いです。マルコポーロ空港からの国内線でローマに到着したあと、次にすることは、ローマから日本に帰国する便のゲートと時間の確認です。通路を進んでいくと、要所要所に、電光掲示板がありますので、チケットにある自分が搭乗する便を見つけて、搭乗ゲートと時刻を見ます。何度も言いますが、必ず電光掲示板を捜して確認を忘れずに。


日本への帰国便は、大抵「G」と呼ばれるエリアからですが、これも掲示板で確認する

「G」の方向に進んでいくと、出国審査のデスクに入ります


ローマの空港内を区別するのに、「T1」とか「T3」とかのエリア名で呼びますが、空港の中は繋がっているので、実はこうした概念を持たずに、とにかく自分の搭乗ゲートを電光掲示板で確認して、空港内のその矢印の示す方向に歩いて行くのが混乱せずに済みます。そして、上記の写真の通り、帰国便のゲートに行く途中、いやでも出国審査のエリアに入りますので、ここでパスポートを見せて出国の手続きをします。今回、このパスポート審査に随分と時間を取られました。中国の方達の団体が多かったからなのですが、ここを通ったあとは、「G」を目指して走った次第です。こんなこともあるので、最後の買い物もしたいし、覗いて見たいお店もありますが、出国審査を受けるまでは油断は出来ません。


モノレールに乗って更に「G」を目指します


前述しましたが、拡張工事が終わったのでしょう、昨年とは空港内が少し変わって、どことなくすっきりした感じがしましたが、帰国をする時いつも通るお店、手袋の専門店「セルモネータグローブス」はまだあって、この店の前を通ってエレベータで上の階へ、そしてモノレールに乗って更に「G」のエリアを目指します。


モノレールを降りたら上へ


モノレールに乗っているのはわずかな時間ですが、それでも人が多い場合は混乱もするので、時間には余裕を持ちたいといつも思います。上記写真のエレベータを上がれば、再度電光掲示板で搭乗ゲートと出発時間を確認します。以前、ほんとに直前になって変更が出て大慌てしたことがありました。今回は、意外に時間がかかって、Gのエリアに着いたのは、思いもよらず他の乗客が既に飛行機に乗ったあとでした。今思えば、ギリギリで間に合った感じがします。なおGの出国ゲートには、航空会社の人が居て、パスポートと搭乗券を提示しますが、これが最後の手続きになります。こうしてやっと帰国できる訳ですが、添乗員さんの居ない海外旅行は、まさに苦難苦行の連続ですね。それでも、頑張れ私の一人旅-☆

そうそう、ローマの空港では、Wi-Fiが無料で提供されていました。簡単なユーザー登録で接続ができましたが、この方法とお話は又後日、イタリアで初挑戦したSIMの真実とその顛末と共に記したいと思います(^^)。
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マルコポーロ空港より帰国1.

2015年01月14日 | ベネチア

ベネチア・マルコポーロ空港からローマへ


■2014年12月31日(水)

イタリア10日間の一人旅~今年も無事に終えて、ついにこの朝、帰国となりました。旅行前から引いていた風邪が治り切らないままだったので、体調は絶不調でしたが、持参した抗生剤と、何としても乗り切るのだという“気(鬼気か^^;)”のお陰で何とか当初の予定をこなすことが出来て満足な旅になりました。

それにしても、あそこにも行きたい、ここも訪れたいと、机上で立てたスケジュールでは悠々として楽しみだったことが、実行してみると、まるで阪急トラピックスの弾丸ツアーのようになってしまい、今更ながら苦笑すること仕切りです。自分の体力を考慮して、もっと余裕のある旅計画をしなければと、今回は猛省したことでした。


ローマ広場へつながるカラトラヴァ橋

見た目とは相反して、重いスーツケースを持った旅行者には、ちっとも優しくない・・・(-_-;)


今回のベネチア滞在は、近郊の町へ日帰り旅行をしたかったが為に、鉄道駅近くにホテルを取った結果、例年ならヴァポレットで空港まで直行のところを、ローマ広場からバスで帰国の途に付くことになりました。ベネチアの空港は、マルコポーロ空港といいますが、特殊なこの町の地形から、この空港への行き帰りは、船で直通の海路をとるか、バスで陸路を行くかのどちらかになります。

これまでは、町の中心地のホテルばかりに宿泊していたので、前述の通り、空港まで行くのはヴァポレットでしたが、今回初めてバスを利用することになりました。ホテルからローマ広場まで、私の足では、ぶらぶら歩いても10分もかからず到着するのですが、今回心配だったのは、大きなスーツケースを持って渡ることになる、上記写真のカラトラヴァ橋です。

これが、本島から唯一車の乗り入れが許されているローマ広場までつながる橋になるわけですが、見た目はゆるやかな段差に思える階段も、重い荷物を持って上がり下がりをするとなると、階段はコロを引いては無理な高さで、結局荷物を抱えなければなりませんでした。当初は楽勝だと思っていましたが、これがもう大変な労力を要しました。途中、一人の男性が手伝ってくれたので、ほんとに助かりましたが、もうこりごりです。


荷物を持たなければ、優雅なガラスの橋


私の旅の鉄則に、“翌朝の動作を考える”、という一目がありますが、今回はこれを甘く見た結果でした。ベネチア滞在予定のか弱き日本女性の皆さん、見た目は、緩やかで優雅に見えるカラトラヴァ橋ですが、大きな荷物を抱えてとなると、なかなか手強いです。ゆめゆめ軽く見てはなりませぬ^^;


ローマ広場:ATVO(空港直行のリムジンバス)の乗り場

赤い矢印が、バスのチケット売り場

黄色い矢印、当のATVOのバス

黄色の囲み線、乗車するバス停


さて、上記の写真はカラトラヴァ橋を渡ると正面に広がるローマ広場の光景です。ここからマルコポーロ空港へ行くバスは「ATVO」と「ACTV」の二社があってそれぞれ運行していますが、「ATVO」は、空港直行のリムジンで、車体に荷物の専用置き場があるので大きなスーツケースを持っている時はとても便利だし、やはり空港までは早いです。一方「ACTV」は市バスになります。以前はヴァポレットの共通券が使えてお得感がありましたが、今はこの共通券はなくなっています。次々変わるベネチアの交通システムはほんと旅行者泣かせです。


チケット売り場に張り出されていた「ATVO」社のリムジンの時刻表

上記の時刻表 → 毎日、この時刻に、ローマ広場からマルコポーロ空港行きが発車する

有効期限は、2014年10月26日~2015年3月28日

空港までの料金は一人6ユーロ(往復買うと11ユーロ也)


なお、「ATVO」社サイトは、こちら



チケットは、乗車時にバス停横にある、ティンブラーレで刻印する


飛行機の出発時間は、正午過ぎだったので、そう急ぐことはなかったのですが、旅先では何が起こるか分からない、私はやはり時間的に安心できる「ATVO」社のリムジンバスに乗りました。チケットは、前日に買っておいたので、スーツケースには、少々根を上げたものの、余裕を持ってこのバスに乗車することが出来ました。


バスの車中でも刻印は出来ます


勿論、このバスは座席指定ではないので、シーズン中は随分と混雑すると思いますが、この日の乗客は私を含めて5人のみ、約20分ほどで無事にマルコポーロ空港に着いたのでした。


マルコポーロ空港に到着した、私を乗せてきたリムジンバス

空港の入り口は、横断歩道を渡った目の前です


そうそう、このあと、空港内で、初めてベネチアに一人旅をした友人が抱いた“疑問”がようやく解けることになりました。いやぁ添乗員さんの居ない海外旅行は苦労の連続です(^^)

余談


駅前からここまで客の荷物を運んで来たポルタバガーリ

バスが来るまで待っていて、゛バスが来れば、車体に運んできた荷物を丁寧に入れていました


ベネチアには橋が沢山架かっていて、重いスーツケースや沢山の荷物がある時は大変です。そんな時、役立ってくれるのがポルタバガーリという荷物の運び屋さんです。彼らから突然声を掛けられると、何だか料金をぼられそうで不安になりますが、今回このバス停にいたポルタバガーリに料金を聞いてみました。今日のように親切な人が居てスーツケースを運ぶのを手伝ってくれればいいですが、そうでないと身体を痛めかねませんもんね。

実際、荷物を持ってホテルからローマ広場まで、私が一番楽だと考えた行き方は、駅前からヴァポレットに乗ることでした。たった一駅ながら、これだと橋を渡らなくても済むので迷いましたが、ヴァポレットの料金7ユーロ(この日のレートでは、日本円で1060円)~高いっという結論に至ったのでした^^;もっとも、ヴァポレットの1時間券は、同じ会社が経営しているので、「ACTV」のバスにも1時間以内なら利用が可能です。なので、時刻表とにらめっこをして、このヴァポレットのチケットで空港まで行くのもリーズナブルで良い方法だと思います。

そこで、このポルタバガーリさんに、駅前からローマ広場までの料金を尋ねると、7ユーロだという返事がありました。ヴァポレットと同じですねぇと思わずつぶやくと、彼は、私のスーツケースを指さして、「その荷物一個なら5ユーロにする」と言うではありませんか。「ありがとう~それなら来年ここに来たときに利用します」と私も調子よく、返しましたが、成る程~ヴァポレットの料金は値切りはできないけれど、ポルタバガーリさんなら、商談の余地があるようです。この荷物の運び屋さんは、前述もしましたが、ベネチアでも承認されている職業で、証明書も持っています。どうにもならないときは、彼たちに頼るのも一つの手立てかなと思います。同じバスに乗った人がこのポルタバガーリを利用したようでしたが、バスが発車する寸前に、ありがとうと言いながら、互いに肩を抱き合っていたところを見ると、料金をふっかけることもなく、このポルタバガーリさんは親切な応対をし、依頼した側も満足レベルを超えるサービスを受けたと感じたのだろうと思います(^^)
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