ベネチア/サンタルチア駅構内の自動券売機
■2014年12月30日(水)
この日、ベネチアからフェッラーラへ日帰り旅行をしましたが、その折のチケットを例にして、トレニタリア(イタリア鉄道)の自動券売機による切符(普通列車)の購入手順を記しておきたいと思います。イタリアへ初めて一人旅をする方の参考になれば幸いです。
1.先ず、画面下方から「言語」を選びます。下記写真の青い矢印~ここではイタリア語を選択します。
自動券売機のトップ画面
“ここで、予約の変更ができますよ~”との表示がありました
駅によって、画面に表示される文言はいろいろです(^^)
2.次の画面で、左上の「compra bigietto」(切符の購入)を押します。選択言語には赤い色が付いています。
「切符を購入する」にタッチ
注意喚起の表示
次の画面では、「スリに気を付けて」とか「情報が必要なら鉄道の担当者にご連絡を」とか「駅や列車の中では安全を遵守して行動して下さい」などの注意喚起の表示が出て来て、以下の画面に変わります。
3.到着駅(目的地)を入れます。(表示された幾つかの候補駅の中にベネチアがあるので選択)
到着駅を入れる
「Partenza」は“出発”
「Arrivo」 は“到着”
「Arrivo」 は“到着”
通常、券売機は設置されている駅名(ここではフェッラーラ)が出発駅として、最初から表示されています。もし、違う駅から出発したいのなら変更することも可能です。上記写真、青い矢印「CAMBIA」(変更する)を押して、出発したい駅を入れます。券売機によってはこの表示が「MODIFICA」となっているところもありますが、意味は同じ「変更する」です。又、上記の例では、到着駅が候補として上がっているので、それを選択するだけで済みますが、候補にない場合は「Altre stazione/その他の駅」を押して到着駅名を入力します。
候補に駅名がない場合は、入力画面で駅名を入れる
※上記の写真は、以前ローマからアッシジまで切符を購入した折のものです
上記のように、入力画面が出て来ますので、駅名のアルファベットを押していきます。駅名の、最初のアルファベットを2、3文字入れると、親切にも、該当しそうな駅名がずらりと表示されます。この時、例えばフィンツェの駅名を入れるのに、「Firenze」なのか「Filenze」なのか、駅名の正しいアルファベット表記は、メモでもしておくのがいいかも知れません。
4.次の画面では、これ以降乗車できる時間帯の列車が出て来ますので、乗りたい列車を選択します。
私は、レッジョナーレ・ベローチェ(RV)という快速列車を選びました(青い囲み)
16:51発→18:18着
日時を変更したい時は、前述同様「CAMBIA」で変更できます(黄色い囲み)
画面の下左の表示「ESCI/EXIT」は、“退去”ということで、ここで操作を止める意
画面の下右の表示「INDIETRO」 は、“引き返す”ということで、前のページに戻るの意
画面の下右の表示「INDIETRO」 は、“引き返す”ということで、前のページに戻るの意
なお、イタリア鉄道では、レッジョナーレ(R)と言われる列車とレッジョナーレ・ベローチェ(RV)と呼ばれる列車が、普通電車として走っています。レッジョナーレは各駅停車ですが、レッジョナーレ・ベローチェは快速で結構早いです。短距離移動では、フレッチャ・ロッサやフレッチャ・ジェントなどの特急列車と到着時間は15~20分くらいしか違わないことがあるので、RVはリーズナブルな料金設定だと思います。さて、上記画面の列車で良ければ、「SOLUZIONI/SUCCESSIVE」(決定して、次へ)をタッチして、購入画面に進みます。
5.切符を購入します。
この列車で良いか、出発駅、到着駅及び日時を確認します
違っていれば、「INDIETRO」を押して修正
上記写真、「1CLASSE」は一等車、「2CLASSE」は二等車のことですが、うーん・・・、この列車に本当に「1CLASSE」の車両があるのかどうか・・・正直分かりません。快速といえども、この列車は普通電車になるので、これは日本のJRでも同じですが、座席指定はありません。日本の旅行者は、(私も含めて)えてして、少しでも電車内の清潔さや乗客の品を求めて、出来れば一等車を選びたいという気持ちが働くのですが、こと普通電車に限っていえば、こうして表示にはあるものの、実際乗った列車には、一等車両なんて元々付いてはなかった、ということがよくあります。そんな時、払い戻しをしてくれますが、窓口でのウダウダとした交渉を考えると、時間の無い旅行者はうっとおしい気分にもなって、つい諦めもしてしまうので、ここは、二等車を選んでおく方が賢明に思います。以前に比べると、普通列車も随分綺麗になって、乗りやすくなっています。
6.乗車人数を入れる
右端の表示で、乗る人数を入れる
再度料金を確認して、乗車人数を入れますが、上記写真赤い囲み「ADULTI」は大人、その下の黄色い囲み「RAGAZZI」は子供です。イタリア鉄道の子供料金は、4~12才が対象です。
7.この画面では、例えば、特急列車で座席指定が必要な時、入力します。
普通電車なので、座席の指定はありません
「AVANTI」を押して、先に進みます
8.切符を購入、いよいよお金を支払います。
帰りの切符が必要なら、上記の「RITORNO」を押して購入します。
いよいよお金を支払って切符を購入します。上記の画面にあるように、もし帰りの切符がいるなら、この画面で購入しますが、私はそれこそ帰りの切符を買うだけなので、今回はこのまま下方にある「ACQUISTA」(購入)を押します。タッーチ*
すると・・・なんですとーっ
語彙の乏しい者には、訳の分からんページが現れて・・・焦る
やっと購入までこぎ着けたのに、訳の分からない画面が現れて、言葉の不案内な者は大慌て、何だかトラップに掛かったような気分に陥りますが、ここは落ち着いてよく読んでみると、「DONAZIONE」 ・・・どうも「寄付」のお願いのようです。私のつたない意訳になりますが、
あなたも耳を傾けて私たちを助けて下さい
家のない人たちの(自立の為の)訓練と支援を!
少しの(援助の)お申し出が変化を起こします
家のない人たちの(自立の為の)訓練と支援を!
少しの(援助の)お申し出が変化を起こします
ということのようです。気持ちはあるのですが、旅行者も結構な観光税を支払っているし、特に今回はユーロがとても高くて・・・、ホントにごめんなさいm(_ _)mペコペコ と頭を下げて、「NESSUNA DONAZIONE(寄付は無し)」を選択。そして、再び「ACQUISTA」(購入)をタッチします。
9.ここでは“現金”を選択します
現金か、カードかを選びます
「CONTANTI」は、現金の意味
画面に出ている通り、機械の横にある、投入口に現金を入れます
現金を入れると、機械が処理をし始めます
日本のようにスッとは出てこない・・・
裏で、ちっちゃなおじさんが、一生懸命切符を印刷しています(ウソです)
10.切符を受け取る
しばらくすると、こそっという音がして、切符が出てきます。おつりがあれば、取るのも忘れないように
なお、駅によって(機械が違えば)微妙に違いがありますが、基本は同じですので、トライしてみて下さい。説明すると、このように長くなって面倒そうですが、自販機に慣れている私たち日本人は、すぐに操作出来るようになります。次ページでは、以前この自販機相手に格闘した末の失敗談と注意事項を記したいと思います(^^)。
-続く-