
地元の人はガッレリアと呼ぶ「パラッツォ・ジャルディーノ」
■2017年12月27日
マントヴァから足を伸ばして世界遺産の町、サッビオネータを訪ねました。この町は、マントヴァの、まるでホクロのようで単独で語られることはない印象です。いつか行ってみたいと思い続けていましたが、先ずはマントヴァに、そしてそこからサッビオネータへという風に経由しないとなかなか行くことは叶いません。パルマからもバスが出ているようですが、どちらにしても、ちょっと気合いを入れないと行きにくい、そんなエリアです。

星形の城壁に囲まれた中に町があります
16世紀、時の権力者ゴンザーガ家の子息、ヴェスパシィアーノ・ゴンザーガが、六角形の城壁の中に自身が理想とする都市を作りました。というか、都市を建設後、その町を丸や四角でなく、斬新な星形で囲った、というのが正しいのかも知れません。

ヴェスパズィアーノ・ゴンザーガ
木製の4体の騎馬像の一つ
中世のそのままが今に残る、なんとも不思議な空間をゆっくり散策しましたが、その後、城壁を越えて疾走することになるなんて思いもしませんでした。いや、少しはイヤな予感もあって、すんでのところで危険予知が働いたのは、これまでの経験が無駄ではなかったということか。

ヴェスパズィアーノ:おっーkazu殿、遠路よくぞ来られた
kazu;ヴェスさん、初めまして!やっとお会い出来ました

サッビオータバス停
それにしても、時間にはすこぶるアバウトな国なのに、“14時02分”は、14時ではない。まっ確かにそうなのだけれど、このたった2分の認識の相違が今回の私の甘さでした。雨がそぼ降る中、このバス停に一人ぽつんとたたずんでいます。