
シルミオーネの入り口にそびえるスカリジェロ城
■2018年12月23日(日)
今回の旅行は、少々準備不足で、いつもなら日程を決めて臨むのですが、訪ねたいと思う場所を机上で挙げただけでいつ行くかは、現地でその時の状況に任せようということにしました。日曜日で、お天気が良い、イタリアでも観光地なので、休日と言えども恐らく交通の便はさほど案じることもないだろうと決めた本日の行き先が、シルミオーネでした。

スカラ城に入場
塔のてっぺんまで上がって景観を満喫しました
日本の旅行本にも記載はあって、国内でも有数の観光地であるシルミオーネは、以外にも2000年にも渡る古い歴史を誇ります。古代ローマから温泉もわき出るこの土地は、風光明媚な景色と穏やかなガルダ湖を臨むリゾート地として、当時の裕福な貴族たちはこぞってこの場所で心と身体を癒したことだろうと思います。

霧にかすむ半島のずっとずっと先からバスでやって来ました
スカラ城の城壁から望む
イタリアでも好評を博した映画「テルマエロマエ」を思い描きながら現地に立ちましたが、うーん・・・余りにも観光地・・・に過ぎるなぁ・・・散策して回るにはどこも小綺麗で、気持ちはいいのだけれど、ちょっと風情がないなぁ・・・と思うのは贅沢ですね。

小綺麗な町並みがずっとずっと続きます
半島の端から端まで歩きました

けれど楽しみにしていた遺跡「grotte di catullo」は閉まっていて・・・
聞けば、日曜・祝日は、8時半~午後2時まで。
最終の入場は午後1時15分までだそうで、
そういえば、今の時刻は午後1時半。
これが日曜日のリスクでした。
やはり調べてこないと、こんなことになりますね。
最終の入場は午後1時15分までだそうで、
そういえば、今の時刻は午後1時半。
これが日曜日のリスクでした。
やはり調べてこないと、こんなことになりますね。
私を一番癒してくれたのは、そしてこの場所で最も時間を費やしたのは、水辺の鳥たちと戯れたひととき。

湖のほとりで
すっかり人慣れしているこの子たちは、わたしがその場にたたずむと必ずそばに寄ってきて、今にもひざに上がってきそうです。あっらー私ってチッチさんたちに好かれるのねーと悦に入っていたら、なんのことはない。自分たちに近づいてくる観光客には誰にでも同じ様子を見せています。

すっかり人慣れしているカモたち
あとで気が付いたのですが、この子たちは、観光客が食べるジェラートのコーンがこぼれ落ちるのをついばんでいて、恐らくそれらが目当てなのだろうと思い至りました。こんな人間が食べるものを水鳥たちが食べていいものかどうか、心配になりますが、でも少なくとも、人にいじめられてはいないことは確かで、そして食べ物目当てといえども近寄ってくる様子はほんとに可愛くて、いつまでも相手をしていたかったです。

わたしのそばを離れなかったこの子にケンタと名付けました
ケンちゃん、一緒に日本に来る?
ったく、はるばるイタリアまでやって来て、何をしているのでしょうねぇ。

帰路は船でデセンツァーノまで
日曜は1時間に1本の間隔でデセンツァーノまで就航していました
最終は19時
【余談】
シルミオーネへの行き方は、別途詳しく記したいと思いますが、デセンツァーノ駅前のバス停でのことでした。このバス停は、駅構内のバールで、バスのチケットを購入した時に尋ねたのですが、例によって、『すぐ目の前よ~道路を渡ってね』と言われただけで、あっそうなん、簡単なんだと、確かに目の前にあるバス停に安心しました。ところが、バス停にはバスの時刻表が見あたらない、おまけに、バス停がふたつあるし・・・ここから下方へ歩いてデセンツァーノの港から船で行く選択肢もあったのですが、霧に包まれた湖を渡ってもなぁ、と、往事はバスで、帰路は船でと決めたのでした。

シルミオーネへ行くバスの乗り場
駅から行くと、手前のバス停ではなくその隣のバス停です
駅から行けば、時刻表がそっぽを向いていて見えません
果たして、シルミオーネに行くバスが着くバス停は、手前ではなく、その隣のバス停で、しかもバスの時刻表は、そっぽを向いている。駅からやってくる観光客にはその時刻表は全く見えず気付けず。どうして、まっすぐ向けないのか。まるで意地悪でもされているようで、思わず、こっち向かんかい、と。あっ下品ですねm(_ _)m
というわけで、駅から向かうときは、手前ではなく、その隣のバス停から、時刻表は、くるって回って見て下さい。ここからは、ブレシア行きのバスも停まります。必ずベローナ行きに乗って下さい。

電光掲示板になっています
ベローナ行きに乗車のこと
ベローナ行きに乗車のこと
なお後方に写る黄色の建物がデセンツァーノFS駅です