イタリアより

滞在日記

レッチェからオートラントへの行き方その6.

2023年06月29日 | オートラント

晴天に恵まれたオートラントでした

南イタリアは冬でもお天気さえ良ければ暖かい

2022.12.23撮影

正面の「スタツィオーネ通り」を行く

駅の正面から続く道路を海の方へ向かいます。イタリアの鉄道駅は大抵旧市街から離れた場所に位置するのですが、オートラントも例外ではありません。それでも、ゆるやかな下り坂になっているのでとても歩きやすいです。もっとも帰りはその逆なのだけれど、まっそれは考えまい。。。

駅前のこの辺りは、名称もそのままに「Via stazione スタツィオーネ通り」といいますが、2~3分も進むと小さなロータリーに突き当たります。一見すると、道が海側に伸びているのと案内板で、右手の坂道「Via presbitero Pantaleone(ブレズビテロ・パンタレオーネ通り)」方向へ、ということになろうかと思います(実際、一緒の電車に乗って来た他の観光客はこの坂を降りて行きました)。

ところが、ここからは見えない脇道があって、その小道が近道になっているのではないか…地元民らしい男女が足早にその方向へ歩いて行くのを見て、ふとそう思ったのです。ちょっと行ってみよう…

私の悪い癖でもあるこの「ちょっと行ってみよう」は、時間の無駄遣いどころか、道を失ったり方向を無くしたりと波乱に身を置くことにもなりかねないのですが、それでもこの時は、根拠のない確信が頭をもたげた気がします。孤軍奮闘するイタリア旅で培った勘ともいうべきか。少々大げさですが、しかしこの推測が見事に的中したのは嬉しかったです。

道路標識は「ZTL」(Zona a traffico limitato)

いわゆる交通規制区で

許可のない車は入れませんが

人が歩くのは許されている…らしい

先を行く地元民らしい男女の後を付いて行きました

via vecchia stazioneにて

2022.12.23撮影

さて、この近道はどこに通じているでしょう。ちょっと意地悪ですが、これはオートラントに行かれる方のお楽しみに!ちなみに、この小路にも名前が付いていて「Via vecchia stazione」(旧スタツィオーネ通り)といいます。車が走る大通りの坂道をショートカットする便利な近道ですが、住宅が並んでもいるので、ここを行く時は静かに歩いて下さい。この小路を抜けると左折、そうして正面に海が見えると右方向へ、オートラントの旧市街はまもなくです。-完-

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レッチェからオートラントへの行き方その5.

2023年06月28日 | オートラント

オートラント駅

駅舎は

二階が電車の発着場になっていて

正面の入り口から階段を昇り降りします

やっとオートラントに着きました。結局、レッチェから乗ったと思われるほとんどの乗客の目的地はオートラントだったようで、見知った人たちがこぞって電車を降りました。駅は、いわゆる頭端式ホームでマリエからの路線はここオートラントが終点です。

電車を降りて一階へ

駅は建物の二階が列車の発着場になっているので、降車後、突き当りの駅舎の階段を降りていきます。係員の姿はなく、一見、無人駅のようですが、トイレも綺麗で自由に使えるし、最新式の自動券売機もありました。駅員さんが居なくてもきちっと管理されているに違いなく、どこか安心感がありました。「駅」はその町の文化度を表わしている。ちなみに身体にしょう害のある方の為に、一階入り口に昇降機が設置されています。

駅舎一階入口にある自動券売機と

右手には無料のトイレがあります

二階から降りて来て…

やっとオートラントにやって来た!

ここから正面の道路を

海に向かって歩いて行きます

長々と書いてきましたが、最後に駅からオートラントの旧市街へ行くまでの道のりで、ちょっとした近道を見つけたので、そのお話を少し。結構なショートカットになるし、通ってはいけない等の看板はなかったので一人でこっそりと歩かせて貰いました…^^

-続く-

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レッチェからオートラントへの行き方その4.

2023年06月25日 | オートラント

「スド・エスト」のローカル列車

オートラント駅にて

2022.12.23撮影

レッチェ駅を発車後、切符の表示にもあるように「ゾッリーノ駅」で降りて乗り換えますが、この電車で間違いがないか不安な場合は、一緒に乗る人に聞くと安心です。私は、いつも列車番号を確認するのですが、それでも心配になった際には尋ねるようにしています。

レッチェ駅に時刻通り到着した列車

この電車に乗りました

2022.12.23撮影

その時は、目的地がオートラントである為に、つい「この電車はオートラントに行きますか?」と聞きそうになりますが、相手によっては「行かないよ」とそっけなく返答されることがあります。その通り、確かに「オートラント」には行かないのですが…

「ゾッリーノ駅」で最初の乗り換え

このあたり、もう少し気を利かせてくれたら…いやもとい、自分の聞き方が悪いわけで…この場合、切符を見せて「ゾッリーノ駅に行きますか」と尋ねるのが正確な回答を得られる質問です。当たり前なのですが、実はこれはイタリア旅に行き始めた頃の私の失敗談で。。。見事に乗り損ねました。目的地に行くには直行便がなく、乗り換え必至だったのに…一言、乗り換えが必要だよ、って言ってくれたら良かったのに…と今でもウジウジ思い出します。

「マリエ駅」で二度目の乗り換え

「スド・エスト」の遅延は日常茶飯事で、時には列車が端折られたり、突然代替バスの移動にされたりと評判は今一つだと聞いていましたが、私もその洗礼(ブログタイトル:❛笑って受け入れる❜inオートラント)を受けました。この時の教訓は、「乗車している人たちと一緒に行動する」こと。出来れば自分が「オートラントへ行く」のを知ってもらうこと。そうすると、何かあった時、必ず気に掛けてもらえます。

乗り換えたつもりだった列車…

私たちを降ろすと

無人で発車してしまいました

実は、ゾッリーノ駅に止まっていた上記の写真の列車に、案内通りわたしたち乗客は乗り換えました。この列車で「マリエ駅」に行くはずだったのです。ところが、係員が車内に入って来て、この列車はゾッリーノ止まりになったから降りろというのです。仕方なく全員がゾロゾロ降車することになりましたが…

こんなイチシアティブを取る人も現れて

乗客一同妙な連帯感が生まれました

私も声を掛けて貰って降りたのですが、しばらくすると列車は無人で発車してしまいました。他の皆さんとは少し離れた席に座っていたものの、明らかに観光客然とした、それも平たい顔族の乗客がオートラント大聖堂の写真を眺めていた為、ある意味目立っていたのでしょう。一人の男性がわざわざ席までやって来て、この成り行きを教えてくれました。

オーラント駅到着

2022.12.23撮影

次の乗換駅「マリエ駅」では

列車の到着を少し待ったものの

トラブルなく乗り換えられ

結局

当初の予定より2時間近く遅れて

オートラントに着きました

赤信号、皆で渡れば怖くない、という冗句がありますが、まさにその通り、こんなトラブルに見舞われた折には、初対面の他人でも皆と居れば連帯感も生まれ、助けても貰えます。これ以降、ゾッリーノ駅では1時間半余り乗り換えの列車を待ちましたが、オートラントの町を散策中、この時にご一緒した人に出会うことが度々あって、お互い笑顔を交わすようにもなりました。

-続く-

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レッチェからオートラントへの行き方その3.

2023年06月23日 | オートラント

乗り換えの

Zollino駅に掲げてあった写真

当時ゾッリーノ駅にやってくる

新型の列車の到着を待つ人々…らしい

これから除幕式も開催される様子です

そもそも「スド・エスト」(Ferrovie del Sud Est)とは?なのですが、Ferrovie del Sud Est は 1931 年に誕生したプーリア州のローカル鉄道で、全長 474 km の鉄道網に列車やバスを走らせています。サイトによると、プーリア州の南部 4 県を横断し、バーリ、ターラント、レッチェの州都とその周辺の 85 の自治体を結んでいるのだそうで、レッチェ以南の地域では唯一の鉄道会社なのだとか。

ゾッリーノ駅に掲示されていた

スド・エストの路線網

ということは、プーリアを旅する時にはお世話にならざるを得ない交通機関ということになりますが、現在は、旧国鉄トレニタリアと同じ「Ferrovie dello Stato Italiane」のグループ企業になっているのと、レッチェやバーリのような大都市では、トレニタリア(FS)の駅に乗り入れている為に、レッチェでの乗車時はそう神経を使わずに済むという感想を持ちました。

レッチェ駅1番ホームから地下へ

レッチェ駅の窓口で聞いた乗り場は「7番線」ホーム。地下へ降りるとずっと奥へと案内があって、するするとホームへ行きつきます。1~7番までホームは几帳面に並んでいる。

地下通路を降りて

移動する

突き当りの階段を上がって

「7番線」ホームへ

そうそう、レッチェ駅で注意がいるのは、エスカレーターやエレベーターの設置がないことです(2022年12月現在)。プーリアの大都市とはいえ、レッチェはまだまだ発展途上にあるのだと痛感した次第です。それでも、『Ferrovie dello Stato Italianeは2022-2031経営計画として、様々なインフラや交通手段を統合する』(サイトより)のだそうで、ここレッチェにもその変容の波がきっと押し寄せる、そうして近い将来、バーリのように設備の整った駅に生まれ変わるのだろうと思います。

-続く-

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レッチェからオートラントへの行き方その2.

2023年06月22日 | オートラント

レッチェ駅

2022.12.23撮影

レッチェからオートラントまでの時刻表について正しく知ろうとする時、一番簡単で安心なのは、前日にでもレッチェ駅の窓口で聞くか自販機で調べておく。そして翌朝、少し早く駅へ行き、窓口で切符を往復買う、です。出来ればお釣りのいらないように小銭まで準備しておくと完璧、窓口の人にも嫌がられません。

ネットよりお借りしました

レッチェ駅窓口

数年前はレッチェ駅の窓口ではスド・エスト線の切符は買えなかったようですが

今は、スド・エストがトレニタリアと同じグループ企業に属した為

レッチェ駅の窓口で購入できるようになっています

更に窓口で切符を購入するメリットは、列車が発車するビナリオ(プラットホーム)が何番線かを直接聞けることで、これはとても安心です。自販機で買うのは手っ取り早くていいのですが、機械が上手く動作してくれないことが間々あるので、例え普通列車の切符でも、窓口が空いていれば人を介して購入するのがベストだと、イタリアでは今以てそう思います。

窓口で買った切符

往復購入したので計7.4ユーロ

小銭をキッチリ出しました

窓口のお姉さん

「perfetto!」(完璧)と言って

ニコニコ 機嫌が良かったです

ちなみに、乗車する電車が『何番線から発車するか』をイタリア語で聞きたいときは、『Da quale binario parte?』(ダ・クアーレ・ビナリオ・バルテ?)と言います。イタリア旅行会話の定番です。特に「quale binario」(何番線)の部分は大きな声ではっきりと。

なお、ネットで時刻表を調べる時は公式サイトから。以下は、「スド・エスト」/サイトのトップ画面ですが、前述通り「スド・エスト」は同グループ企業であるトレニタリアでも検索できます。

時刻表と料金を調べる

デフォルトは「Andata」(片道)に設定されています

2023年6月22日現在、夏の時刻表が全線発表されています

※毎年夏季の時刻表は6月10日あたりから順次改変されます

今期の夏の時刻表が有効なのは

2023.6.11~2023.9.10まで

-続く-

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