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イタリアより

滞在日記

中国国際航空・エアチャイナに乗る!その3.

2019年07月30日 | 中国国際航空

記事には関係ないけれど
ベルガモ/自然科学博物館前にて
2018年12月27日


■2018年12月21日

心配した遅延もなく、定刻通り、無事に飛行機は飛び立ちました。一番最後に搭乗したために、あれほど沢山の中国の旅行者がどこに行ったか不思議なほどでしたが、勿論同じ飛行機に乗っているはず。後(のち)に、彼らの国の、これが民度なのかと思う衝撃的な光景を目の当たりにすることになるのですが、このお話は少々息を整えてから、ちょっと引っ張りますですm(_ _)m


大連までの機内


ビジネス席の乗客は、わたしと、もう一人日本人とおぼしきビジネスマン、そうして少し離れた席に中国人の旅行者一人だけで、静かな機内にほっと一息つきました。大連までは約2時間、大した距離ではないけれど、この航路がイタリアまでわたしを誘うのだ、空はどこまでも続いてる!と意気込めば、気持ちも少しずつ高揚していくのでした。


ウェルカムドリンクのジュース


しかし、機中みならず道中は中国圏。言葉には大いに不安を感じるし、わたしの疑問や要望はどうすれば伝わるか、まっこの期に及んでそんな些末なことを心配しても、今さら仕方ない、賽は投げられたのだからと、思い直すのも早い、単純なわたしなのでした。そ、私の旅の鉄則「命に関わることでなければ、旅先で起こったことは全て笑って受け入れる」


ランチの機内食


CAさんが丁寧に、先ずはウェルカムドリンクの種類を聞いてくれました。取り敢えずジュースをお願いしましたが、飲み物は、綺麗に磨かれたガラスのコップに程良くつがれ、食事は陶器に盛られているのが、なんとも嬉しかっだてす。このランチは、デザートにリクエストした緑茶と品の良い生菓子が付いた和食でしたが、意外に美味しくて、期待していなかっただけに、私の中のCS(顧客満足度)の計測値はキュンと上がったのでした。


食後のコーヒーだって陶器のコーヒーカップで~

煮たらかせたままではない、入れ立ての香りよい風味でした


こうしてあっという間に到着した大連。正式名称は大連周水子国際空港。だいれんまわりみずこ~ではなくて、“だいれんしゅうすいし”と読みます。

さて、飛行機から降ろされたけど、このあと、どうしたらいいん?
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中国国際航空・エアチャイナに乗る!その2.

2019年07月24日 | 中国国際航空

記事には関係ないけれど
ベルガモの駅前に置かれたリアルな恐竜
2018年12月27日

この町には自然科学博物館があって
周辺地域を発掘調査した成果や化石・絶滅した動物などが展示されている


■2018年12月21日

そうはいっても、チケットを発券してしまったし、いつも通りのまっいっかで、旅立ちました。わたしが利用する地方の空港は、山を切り拓いた場所にあるために、濃霧がよく発生します。そうなると出発は大幅に遅れるだろなと心配でしたが、果たして当日は良いお天気に恵まれました。早めに行っても、搭乗口は開いていないし、空港内楽しめるエリアもないので時間ギリギリに行きましたが、ぎょっ。沢山の乗客があふれている・・・しかも彼らの話す言葉が分からない・・・そ、皆さん中国の方達でした。そりゃそうだわ。搭乗する飛行機は中国のフラッグキャリア、行き先は中国だもの・・・



実は、このエアチャイナは、北京からヨーロッパ便が出ているものの、わたしが搭乗した地方空港からだと、一度大連で降機します。大連で降りる乗客と北京まで行き、更には私のようにミラノに乗り継ぐ乗客が混在しているので、うっかり人の流れに乗って移動してしまうと大変です。今回の旅行の第一関門が、この乗り継ぎでした。


田舎の空港だってラウンジはある


そうそう、海外旅行の復習・・・「乗り継ぎ」と「乗り換え」は、何がどう違うのか。簡単に言えば、目的地まで、同じ飛行機で行くのか、違う飛行機に乗り換えて行くのか、ということになります。前者はトランジットと言い、後者はトランスファーと言いますが、後者では経由地での出入国の手続きがあったり、乗り換えのために、空港内を走り回ったり~します。一方、前者では同じ飛行機に再び搭乗するので、その時間を待つだけです。従って、私の場合はトランジット(乗り継ぎ)になるのですが、大連で飛行機を降りた後、どうするのかが分からないままでした。


折角なのでコーヒーを頂きましたが・・・


上記写真にあるとおり、搭乗口付近は座る場所もない為、ラウンジに入りましたが、WIFIは繋がらないし何だか落ち着かない。この居心地の悪さはなんだろな。外は中国の方たちで溢れていて、私はまだ日本に居るのに異邦人のようでした。もっとも出国手続きをしたのだから、この場所は第三国、というか、日本ではないということになるのだけれど…


-続く-

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中国国際航空・エアチャイナに乗る!その1.

2019年07月19日 | 中国国際航空

中国国際航空/エアチャイナ機

ミラノ/マルペンサ国際空港にて


■2018年12月21日

先年のイタリア旅行では、長時間の座位で臀部から下肢にかけて筋違いのような状態になり、現地に到着した時はしばし歩行困難になりました。隣席に座っていた外国人の無遠慮にはみ出す彼の肘を避けようと、半ばバランスの悪い姿勢で居たことが原因だろうと思うのですが、さすがにこれは身にこたえました。それと同時に身体はもう若くはないということも思い知らされることになって、さて、それではどうするか考え込んでしまいました。


北京国際空港には神社があって

目が点になりました


そんな時、ネットで検索中、中国国際航空便で、リーズナブルな、というよりもビックリ価格のビジネス席を見つけたのでした。毎年、地方の田舎の空港から羽田へ向かい、そこで一泊して、翌朝成田へ行き、やっとイタリアへ。東京の住民と田舎に住む者の格差をいつも感じながら、国内移動をしていましたが、このエアチャイナなら、田舎の空港からいきなり国際便に搭乗できるのです。経路は、北京経由のミラノ行き!それも180度フラットになるビジネス席で。なんとなんと良いではないか~、渡りに船、いや飛行機でとすっかり有頂天になって、このチケットをポチったのでした。

ところが、ネットのみならず周辺の人達から聞こえてくるのは、この航空会社の評判の悪さです。飛行機の遅延は毎回だし、遅延どころか飛ばなくなることも珍しくはない。機内のサービスは悪いし、乗客も決して品が良いとはいえない。機内食もまずいetc。チケットを購入したあとから、次々とこんな批判を耳にしたり、目にしたりすることになって私の高揚した気持ちは一直線に下降していきました。


毎年この田舎町の空港から私の旅は始まります(^^)

アニバーサリー25
開港して25周年になるそうな


-続く-
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パルマにて.その5

2019年07月11日 | パルマ

洗礼堂の中の洗礼の為の水槽


今ひとつ、洗礼堂の中で目を引くものがありました。堂内の中心に置かれた水槽です。洗礼を受けるときは、この水槽に身を沈めて、“汚れた身体”を清めます。しかし、汚れた身体とは~何日もお風呂に入っていないから、というのでは勿論ありません。復習すると、こんなお話が元ネタになります。

キリスト教では、人は誰も生まれながらにして罪を背負っているという考え方をします。これを原罪といいますが、旧約聖書に出てくるあの有名なアダムとイブのお話に基づきます。神の手によって作られた最初の人間達…神の庇護の元、何一つ不自由なく暮らしていた彼らは、ある日、蛇にそそのかされて、“知恵の実”を食べてしまいます。その結果、“知恵”を得て、自分たちが裸の姿で居ることに気付き恥を抱きます。彼らのその様子を見た神は、食べてはいけないと言い渡していたのに、彼らか約束を彼破ったことを知るのです。激怒した神は、彼らを楽園から追放してしまいました。


ティツィアーノ作/アダムとイブ


この知恵の実は、りんごであるとかブドウであるとか諸説は様々ですが、とにもかくにも、禁断の果実に手を出し、しかも互いの罪をなすりつけ合うという愚かな行為までしてしまった彼らの、この旧約聖書に基づくお話をもって、キリスト教徒として清廉潔白に生きていくために我が身を清める、洗礼にはこうした意味があるのでした。


公式サイトより


他の洗礼堂では余り見たことのない、バラ色のハートマークを2つ重ね合わせたような可愛い水槽です。今は、子供達が洗礼を受けるときは、教会の洗礼盤で儀式がなされますが、遠い昔では、男女別にも水槽が設けられていたとか。

そうであるならば、この洗礼堂のピンク色の水槽は、きっと女性用だ、と独りごちた私なのでした。ちなみにこの可愛いハートマークを重ねた~と思った形状は、どうも四つ葉のクローバーを模した形で、十字架を象徴したものらしい。後世、ハートマークだとか、女性用だとか、はたまたインスタ映えするだとか、こんな俗っぽい見学者のつぶやきを聞かされては、アンテラーミさん、天国できっと苦笑していることでしょうね。


余談

この広場で、一人の日本人女性に会いました。そういえば、ミラノからの列車の中で見かけた人だ、相手の方も私に気付いておられました。最近は、中国や韓国などの平たい顔族にもよく出会うのですが、日本人かそうでない国の人なのか、どことないその雰囲気にも国柄が出ていて見分けが付くのです。


Oさんのご了解も得て載せさせて戴きます

旅慣れたご様子のOさんでした
夫へのお土産パンツが入った袋をぶら下げる私と大違い

果たして、お互いどちらからともなく挨拶と言葉を交わし、聞けば、この方も一人でイタリア各地を回られているとのことでした。デイバックを背負い、立派なカメラも携えて、随分旅慣れされているご様子でした。私がチケットを買って洗礼堂に入って行くのを見て、このお堂が有料だと分かったとか。8ユーロって高いですよねぇなどと立ち話をしましたが、これも何かのご縁だと、自己紹介もして記念写真を撮りました。Oさん、その後、旅は順調に続けられたでしょうか。いつかどこかで又お会いできたらいいですね。
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パルマにて.その4

2019年07月01日 | パルマ

ドゥーモ通りに入るとすぐに見えてくる洗礼堂


洗礼堂の内部は、一面キリストや使徒の物語が描かれたフレスコ画で埋め尽くされています。パルマの大聖堂の、これこそが見どころと言っても言い過ぎではないほど、それはそれは見事な装飾でした。実は後の世では評価の高いコレッジョの天井画聖母被昇天が、下から見上げると、足ばかりがぶら下がっていて、肝心のマリア様が見えない、大聖堂に描かれたこの絵画と作者コレッジョに、教会はこんな不評を突きつけたのだそうですが、彼のこの手法こそが、見る者に、昇天する聖母とそれを天国に迎えるキリストの神々しさを際立たせるものになったのでした。


改めて大聖堂のコレッジョ作「聖母被昇天」


一方、洗礼堂は、この町の出身である彫刻家でもあり、建築家でもあったベネデット・アンテラーミが、先の聖堂内の石彫が高く評価され、建設を請け負うことになります。件の石彫の素材と同じく、ベローナのバラ色の大理石をもって、洗礼堂を建てましたが、1196年着工とお堂に彫られているから、アンテラーミは弱冠21才でこの大仕事を引き受けたことになります。それから約20年の時を経て、洗礼堂は完成しましたが、後にリニューアルされたこともあって、聖堂との造形の違いは歴然としています。時代の流れが、どこかのっぺらぼうで、暖かみのないロマネスク様式を脱して、次世代の建築様式を求めたのだと、そんな風に感じました。


北入り口扉の上に彫られた「東方三博士の礼拝」

上部には12使徒が配されています

花を持つ妃とその腕に抱かれた子供への祝福が象徴として表されている


そうそう、聖堂や洗礼堂の建物の入り口上部に、半円形か三角形のかたちで、宗教上のレリーフが設けられていますが、これを専門用語でティンパヌムと言います。パルマの洗礼堂も、東方博士の礼拝に題材を得たティンパヌムが設けられていました。当時、文字の読めない人は、こうした壁画の装飾から、キリスト教への理解を得て信仰を深めたわけですが、今回このティンパヌムのレリーフに波形の装飾を見つけて、おー成る程と、小さな感動を覚えました。この波形は、ここが洗礼堂であり、清き水に身を沈めて神からの祝福を戴く神聖な場所だと言うことを人々に知らしめているのでしょう。アンテラーミの作品なのだそうですが、短足で頭でっかちながら、威厳あるその人の佇まいは、人々に畏敬の念を抱かせるのに十分なレリーフだったことだと思います。



洗礼堂の内部は、16角形で囲われていて、天井から降り注がんばかりの壮麗なフレスコ画は圧巻でした。傘の骨組みのような柱は勿論大理石。地上めがけて突き刺さるような造形にも圧倒されます。ここにもアンテラーミの石彫が並んでいて更に目を見張ることになりました。そこには四季折々の寓意像が彫られていて、それは畑を耕す農民の姿、収穫を得る季節やあるいは種まきの様子など、ひとつひとつを眺めていると、ここが洗礼堂であることを忘れそうです。春夏秋冬のこれらの様子には、人々の暮らしが平安であることを祈り、収穫する様々な農作物への感謝の思いが見て取れます。そればかりか、私には窺い知れないけれど、これらアンテラーミの精神世界には、もっともっと深い意味や暗示、更には彼の矜持までもが込められているのだろうと思います。


エジプトへの逃避行


話が錯綜しますが、上記のティンパヌムは、とても分かりやすくて、じっと眺めていました。聖母マリアが幼いキリストを抱えてエジプトへ逃げる様子ですが、これは言うまでもなく、新約聖書に出で来る幼児虐殺に続く聖家族の逃避行です。

ユダヤの王ヘロデは、東方の賢者からベツレヘムに新しい王が誕生したことを知らされます。ヘロデは、自分の地位が脅かされることを恐れて、この村に居る2才以下の幼児を虐殺するのです。有名な画家、ブリューゲルやティントレットやルーベンスたちがが描いたこの残酷な物語は、この洗礼堂にもこんな形でティンパヌムにありました。星空の夜道を逃避行する聖母達と彼らを誘う天使の彫刻はとても美しくて、ストーリーが分かるだけに、この洗礼堂の中でもひときわ目を惹きつけられたのでした。
-続く-

コメント (4)
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