イタリアより

滞在日記

ルッカへ

2014年12月22日 | ルッカ

青空に映える壮麗なサンミケーレ・インフォロ教会


■2014年12月21日(日)

今日は午後から、ルッカという町を訪ねました。フィレツェから普通列車で1時間余り。フィレンツェは曇りでしたが、ルッカに近づくにつれて晴れ間が広がり、到着した頃には青空になっていました。旅行者にとってお天気ほど有り難いものはありません。


サン・マルティーノ大聖堂


イタリアの町を散策していて思うのは、どの町も中心地に大聖堂があって、その場所が人々の心のより所となっているということ。でも、ルッカは少し違っていて、どちらかというと、上記のサン・ミケーレ・インフォロの方に軍配が上がる。見栄えも良いし、人々の人気もある^^;その辺りの事情は後で記すことにして、大聖堂だというのに、そんなでいいの?ちょっと変、と気付くことがありました。

実はよく見るとファサード(正面)の入り口の幅の間隔が違うのです。何でもお隣のフィレンツェに対抗意識を燃やして大聖堂を建設したのは良かったのだけど、これが急ぎすぎて気が付くと、大きさが揃っていない、当時はそれなりの事情があったようですが、やり直すという選択肢はなかったようで、まっいっか~で現在に至っているのだそうです。ピサの斜塔といい、このファサードといい、作り手のいい加減さが、それ故に歴史に名を残す建造物になるというのは、なんとも面白いお話だと思います。


グイニージの塔


そんな聖堂や教会を見て回り、最後は何としても上ってみたかったグイニージの塔へ。狭い通りの向こうに見えるのは、頭のてっぺんにもじゃもじゃ毛が生えたような建物。一体どんな風に塔の上に木が植えられているのか、自分の目で見てみたかったのでした(^^)。



デジカメのバッテリーが・・・


確かにグイニージに上がったよーと、夢ではなかったことの証明に、その場に居た人に写真を撮って貰おうとしましたが、その人がデジカメのバッテリーが無くなっていることに気付いてくれました。シャッターを押しても撮れていないかも知れない、と心配でしたが、何とか一枚が写っていたことはラッキーでした。

だって・・・


300段以上の階段を息を弾ませてのぼり




やっと頂上か~と思えば




まだまだ続く階段



狭い通路をなんとか通りきって、やっと上がった塔だもの


一枚くらいは記念写真が欲しい~。撮れていてほんとに良かったです。ルッカの町は可愛くて、散策するのに楽しいエリアでした。同じ場所に何度も戻ったり、行ったり来たりしましたが゛、その様子は追々綴っていくことにして、今日はちょっと嬉しいことがありました。



町で出会ったバーニーズ一家


ルッカはとてもワンコ連れが多くてそれも、イタグレやチェサピークや、勿論ゴールデンレトリーバーやラブラドール、アフガンetc結構大型犬が多かったです。彼らが通るとついついかまいたくなるのですが、このバーニーズは特に人懐っこかったので、写真を撮らせてもらっていいですか、と飼い主さんにと聞くと、気軽にポーズを作ってくれました。

おまけに私が日本人だとかると、子供さんが空手を習っているという話をしてくれて、当のご本人が、日本語で1から10までそらんじてくれたのです。そして、以前居たゴールデンレトリーバ犬が亡くなった話をすると心から慰めてもくれたのでした。早口のイタリア語は半分くらいしか分からなかったけれど、ワンコと空手の話題で、つかの間の国際交流ができました。


この城壁の向こうにルッカの町がある


それにしても、私たちがバーニーズと呼ぶこの犬種を、飼い主さんは「*$%@#☆~」とまるで呪文のような呼び名を言いました。二度聞き返しましたが、さっぱり分からない、一体なんて言ったのか、ルッカの謎は深まるばかりです。
コメント (8)
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