イタリアより

滞在日記

帰国へ

2011年12月28日 | ベネチア


今、ベネチアの朝、28日の午前7時半です。食事も済ませたし、荷造りも完了しました。八時半チェックアウトの予定です。あっという間に終わった今年のイタリア旅行、沢山のいい思い出が出来て満足です。

私が滞在したこのホテルはほんとにいいホテルでした。泊まられた方の評価が高かったのですが、成る程と納得しました。今回予約した部屋は、ジュニアスィートでした。なぜこんなにいい部屋に6泊も出来たか、ハイシーズンならとてもとても泊まれるような部屋ではありません。この幸運を又、お話したいと思います。



ロビー




水上タクシー乗り場




ジュニアスィート


そろそろチェックアウトします。今からローマ経由で帰国の途に着きます。滞在日記を見て頂いてありがとうございました。まだ書き留めておきたいこともありますので、追々に綴っていきたいと思います(^^)。帰りもアリタリアです。なんか、ドキドキします(笑)とにかく無事に日本まで帰れますように。
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旅情

2011年12月27日 | ベネチア


この運河の光景を見て、「あっ」と気付いた方がおられたら相当の映画通だと感服します。




この教会も…




そしてこの場所…洋画ファンなら、そうキャサリーン・ヘプバーン主演の映画「旅情」を思い出されたことと思います。レナートの骨董屋、ヘプバーン扮する主人公ジェーンが撮影しようとした教会、そして彼女が落ちた運河です。

今回、私はどうしても見つけたかった場所が二つあって、その一つが「旅情」の撮影場所でした。映画の内容は、ベネチアを舞台にしたラブロマンスになっていますが、よくよく考えると、これはイタリア人男性のナンパの話です。彼は妻子持ちなのですが、映画の中で奥さんが登場しないのもベタベタせず好感が持てました。そしてジェーンはよくぞ彼への思いを断ち切ったと、なかなかあっぱれな映画でした(そう言ってしまうと「旅情」の雰囲気はなくなってしまうのてすが^^;)。

その内容はさておき、もう半世紀以上も前に作られた映画の舞台がこうしてまだ当時のまま残っているのに驚嘆します。あの赤いベネチアングラスがあったレナートの店は、今日見ると子供用の文具やおもちゃがウィンドーに飾られてありましたが、店構えは変わっていませんでした。もっともジェーンが落ちたこの運河は、セットだったようですが、私もジェーンと同じように、後ろに下がりながら、しかし川に落っこちないようにこの教会を撮りました。でも、この場所が名画の撮影場所だとは気付かない観光客もいっぱい。皆、素通りして行きます。いや映画そのものも知らないのかも知れません。こうして気に掛けるのは、イギリス人とアメリカ人(映画は英と米の合作なので)、洋画ファンの日本人くらいなものなのでしょうね。

そして、もう一つ、篠利幸(しのとしゆき)さんのブログで知ったオステリア「カンピエッロ・レメール」です。昨年、大体の見当を付けて歩きましたが、結局見つけることが出来ませんでした。それもそのはず、このお店は考えられないような場所にありました。今回ここも探し当てることが出来てほんとに嬉しい。お昼に予約を入れていて、今から行って来ようと思います。現在イタリア時間、午後7時半。日本は夜中の三時半ですね^^;

実はこの場所で今日、ちょっと嬉しい出来事があったので、又ご報告致します。それでは、ベネチア最後の夜を、「旅情」というよりも、食い気で名残を惜しんで来たいと思います(*^_^*)。


カンピエッロ・レメール




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ムラーノ島へ

2011年12月27日 | ベネチア

ムラーノ島中心地のガラスのオブジェ


昨年、トルチェッロ島からの帰りこの島に寄りましたが、日が暮れていて辺りは暗く又クリスマスだった為お店はほとんどが閉まっていました。なので今回、この島もリベンジで行って来ました(^^)

その昔、まだイタリアの通貨がリラだった頃に一度ツアーで来たのですが、ガラス工房で見学をしたくらいしか記憶にありません。きっと、町をぶらぶらするよりも、まずは工場に連れて行かれ、見学後お店の中の商品を買え~とばかり店内に閉じ込められていたのでしょうね(笑)



ショーウィンドー内のベネチアングラス


本島の中のお土産物屋さんでは、中国製のガラス製品もあるので、この島で一度本物をしっかり見ておくのもいいかも知れません。



ここは写真を撮ることができましたが、ヴァポレット乗り場付近にある大きなお店の中は撮影が禁止されています。今日はその大きなお店にうっかり入ってしまいました。すると早速店員さんが上手な日本語で「何かお探しですか」「日本にも送れますよ」と近寄ってきました。そしてずっと私の後を付いてきます。私はまぬけにも、「sto solo guardando(見ているだけです)」とわざわざイタリア語で答えましたが、日本語で「見ているだけでんがな~なんか文句ありますのん?」と言えば良かった(笑)

でも店内、それはそれは素晴らしいベネチアングラスが展示されていて目を奪われます。いいなぁ、欲しいなぁと思うものは、やはり、ん十万円。手が出ません。近くにアウトレットもあって半額になっているベネチアングラスもありましたが、繊細な繊細なデザインで、帰るまでに割ってしまうとこれも諦めました(過去、経験しています^^;)



折角なので、工場にも入ってみました。ここはヴァポレットの乗り場近くの工場です。ここでは商品を買え~などと言われなさそうだったし、結果的にはマエストロの技を見るのには静かで良かったです。

釜から取り出した真っ赤に燃えるガラスがいとも簡単に形になっていく、まるであめ玉細工のようです。以前、NHKで特集をしていましたが、こんなマエストロになるには何十年も掛かるのだとか。どんなことでも一流となるには、そうたやすいことではない、天性に恵まれ、努力を尽くして初めて為せることなのですね。



見学者はこうして立ったままですが、見学するのに5ユーロ払いました。これは1家族の見学料だそうですが、私一人でも1家族~。あたり前っか^^;皆で誘い合わせて、にわか家族を作るのが良いかも。料金を払ってやっと写真の撮影を許してくれます^^;


ムラーノ島内



余談です


ムラーノ島からの帰り、お墓の島であるサン・ミケーレ島に立ち寄りました。ここはその昔ベネチア中にあったお墓を一カ所にまとめた島。お墓しかない島なので観光客もあまり足を向けません。

島全部がお墓、という通り、どれほどあるか想像も付かないほどのお墓が整然と並んでいます。多分、この白い十字架は大理石で出来ているのでしょう。とても清楚な感じがしました。



中には、こんな立派なのもありますが、どのお墓にも亡くなられた人の写真がはめ込まれています。どのお顔もとても綺麗で穏やかな写真ばかり。この方たちが生まれた年月日とと亡くなられた年月日が刻まれていて、縁ある方にはさぞかし故人が偲ばれることでしょう(こっそり、告げ口しますと、この綺麗なお花は全部造花…でした^^;)



静かな木立に囲まれたお墓の島、サン・ミケーレ島、私は一礼して辞しました。

なお、この入り口には、無料のトイレがあります。ベネチア中のトイレはやはり有料で一回1.5ユーロです。

さて、今、時刻は27日のそろそろ午前10時近くになりました。今日も、ベネチアは怖いくらいのいいお天気です。とうとう最後の滞在になりましたが、又町の散策をしてきます。どうしても探したい場所があって、又きっと迷子になるのでしょうが、頑張ってきますO(^^)O




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ベネチアは今日も晴天

2011年12月26日 | ベネチア

ライトアップされたサンマルコ広場の鐘楼


昨日は、町の中を精力的に(笑)歩き回りました。去年どうしても分からなかった場所もやっと見つけ、もうご機嫌です(^^)。そうそう、夜にはサンマルコ広場の鐘楼に雪が降っているような動きのあるライトアップがされていて、クリマスの雰囲気を盛り上げていました。観光客もいっぱい。


本島対岸にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
訪ねた場所は数多いのですが、その中でも圧巻はサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼からの眺めでした。この教会は、「見てくれー」とばかりの姿で、サンマルコ広場の対岸に立っています。昨年、ここにも訪れていなかったのです。

教会の鐘楼は75メートルもあるらしく、勿論エレベーターで上がります。料金は5ユーロでした。お天気がいいから、それはもう最高の眺めを目にすることができました。少しづつ日が暮れていくベネチアの町。いくらカメラのシャッターを押しても撮りきれません。ベネチアに行かれる方は、この鐘楼には是非上って下さい。ヴァポレットは「ザッテレ」まで行って乗り換えます。


鐘楼てっぺんから見えるサンマルコ広場


町を散策しているときに、沢山のわんこたちに会いました。地元の方や旅行者が連れるわんこたち、やっぱり頭のどこかにアルファがいるので思わず立ち止まってしまいます。


明らかに旅行者が連れるわんこ



「マルゲリータ、来いっ」「イヤです。もう帰りたいっ」

飼い主さんが叫んでいるこのわんこの名前は、近くにサンタ・マルゲリータ広場があるので、その広場の名前から付けたのかな。それならきっとご近所さんですね。飼い主さんとわんこのやりとりが聞こえてきそうで面白かったですが、この後、根負けして飼い主さんは来た方向へ戻って行きました。わんこの勝ち!!(^o^)



サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会前で会ったゴールデン。


わんこの名前をお聞きすると、「セバスチャーノ」なのだとか。見るからに男の子。写真を撮らせて頂いていいですか、とお聞きすると、飼い主さんは、気の毒なくらいセバスチャーノに一生懸命にポーズを取らせようとしてくれました。写真を撮ったあと、「セバスチャーノ、チャオ~アリベデルチ(又会おうね)」と、私は挨拶したのに彼はぷいっと横向いて行ってしまいました^^;飼い主さんは、苦笑い~。そっか、さすがのイタリアでも無愛想なわんこがいるんだ(笑)。



やはり、サンポーロ地区で会ったわんこ。飼い主さんにお断りすると、見事なポーズを撮ってくれました。きっと何でも出来るわんこなのね。

話は変わって、クリスマスの私の食事ですが、昨年は日本からレストランに予約を入れていたので良かったのですが、今年は何も考えていませんでした。どうせならと、あの映画「ツーリスト」の舞台になった名門ホテル、ダニエリの中のレストランに、フロントから予約をお願いしました。ところが、やはりクリスマス、昼も夜も満席、取れませんでした。当たり前ですよね…^^;。

そこで、ホテルの近くに開いていたレストランがあったので、そのレスランの名前を余り期待もせずネットで検索してみました。すると一件だけでしたが、なんとこれがヒット。何でも海の幸のリゾットが美味しいのだそうです。行きました、行きました。お昼過ぎに直接レストランまで出向いて、夜の予約をお願いしてみました。お店の人は、しばらく考えていましたが、一人なら何とかなると、受けてくれたのでした。


くもがにのサラダ



海の幸のリゾット



やっぱり満席になったレストラン店内



「来るな~来るな~来んでもいいよー」と内心思っていたアコーデオン引き(笑)
このあと、しっかりお金を取られました(^o^)


でも、地元の人も沢山居て、又、オーナーさんが愉快な人だったので店内とても和気あいあい、みんなで手拍子したり歌ったり、とても楽しいひとときでした。こうした旅先ではやはり自ら「動く」ことが大切ですね。ホテルでじっとしていては思い出は生まれない、例えそれが失敗だったとしてもそれはそれで後から懐かしい出来事に姿を変える。

という訳で、これから、ガラスの島、ムラーノ島まで出かけます(^^)。今、ベネチアは、朝の九時。今日も晴天です。


あっ件(くだん)のレストランの名前は「ダ・ブルーノ」
お勧めできます。

くもがにサラダ 18ユーロ リゾット 19ユーロでした。


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Buon Natale-☆

2011年12月25日 | ベネチア


サンマルコ広場のプレゼピオ


クリスマスの朝です。イタリアではこの時期、プレゼピオという飾り付けをしてキリストの誕生を祝います。あちこちに大小様々なプレゼピオがありますが、共通しているのは、馬小屋でマリア様が羊飼いの格好をしたヨゼフを伴い、かいば桶の中のキリストを慈愛の目で見ていたり、抱いていたりする構図です。

サンマルコ広場は、さぞかし立派で敬虔な感じのするプレゼピオが飾られているだろうなぁと思っていましたが、なんとこんなに可愛い。ちょっとほっとするプレゼピオでした。



朝、部屋に明るい日差しが漏れてきたので、窓を開けるとなんと晴天。広場の前には散歩する人や立ち話する人、皆それぞれBuon Natale(ヴォン・ナターレ)と挨拶しています。教会の鐘の音も時を告げました。外はいいベネチア日和だしこれから出掛けることにします。お掃除する人に追い出される前に(^^)
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