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イタリアより

滞在日記

トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(7)バス「61番」と「68番」

2024年10月27日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

トランビアの乗り場
「スペルガ」の駅

2023.12.23撮影

たかが、一介の観光客が訪れる先で、❛行って戻って来られた❜ならば、結果オーライなのに、この時、気になって仕方がなかったのは、「61番」と「68番」のバスって何がどう違うのだろうということでした。どちらのバスも目的地である「sassi-superga」のバス停に到着するのだから、それでいいはずなのに、こんな ❛どうでもいいことを知りたくなる❜ のは私の悪い癖…。

「61番」の乗り場らしい
Fermata: 1830 - VITTORIO EMANUELE II CAP.
(バス停番号1830番ヴィットリオ・エマヌエーレ)

トリノ駅を背にして右手方向徒歩2分

バス会社のサイトを見るかぎり、私が乗車した「68番」は、FSの駅前から乗ることができるけれど、「61番」は駅前には停まらない?…いや、停止はするけれど乗車は不可?。サイトによるこのバスの道行きは、恐らく、復路の終点が「FS駅前」になっていて、そこで乗客を降ろす…だけのように思えるのです。未体験なのでこの疑問は、解けないままなのですが、明らかな違いは、「行先」と「運行ルート」だということは理解できました。

バス「68番」はヴィットリオ・エマヌエーレ通りから
アッカデミア・アルベルティナ通りへと左折していく

「68番」のバスは、「ポルタ・ヌォーヴァFS」((鉄道駅ドリノ駅前))を発車すると、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りから、アッカデミア・アルベルティナ通りへと左折して、街中の通りを進む。そうして墓地のあるノヴァーラ通りを走り、サッシ橋を渡ってコルソ・カザーレへ。

方、バス「61番」は、バス停NO.1830/バス停名「VITTORIO EMANUELE II CAP.」を出ると、ヴィットリオ・エマヌエーレ通りを直進し、ポー河に掛かる「ウンベルト橋」を渡っていく…。

「61番」のバスは
「ウンベルト橋」を渡っていく

要するに、市内中心部を抜けて行くか、郊外の川沿いを走っていくかの相違だけなのですが、シーズンになって、観光客が押し寄せ、もしも駅前から「68番」のバスに乗れないということになるならば、隣のバス停「VITTORIO EMANUELE II CAP.」まで歩いて行き、「61番」のバスに乗車するという選択肢もありだと思います。サイトを見ると、通常ならどちらも大体10分~15分の間隔でバスはやってくる。

★バス「68番」/linea68

★バス「61番」/linea61

ちなみに、ストリートビューでたどってみると、それぞれのバスの行先は、町から遠く離れた「SAN MAURO」と「BORGATA ROSA」。双方とも郊外の公立学校のある通りに向かっていました。観光客の注目を集める特別な場所ではなくて、スペルガの麓に静かに暮らす、普通の人々の日常がある、そんなエリアでした。

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トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(6)バスに乗る

2024年10月10日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

2023.12.23撮影

スペルガ聖堂の天井

首が痛くなるほど上を向いてカシャ

クーポラの一番高い所に
この聖堂の建設者
ヴィットリオ アメデオ 2 世の名前が
ラテン語で刻まれている
『VICTORIVS AMEDEVS REX ANNO SALVTIS MDCCXXVI』
(西暦1726年 ヴィットリオ・アメデオ二世王)と

待ちに待った「68番」のバスがやっとやって来た。念には念を入れて、降りるバス停名である「sassi-superga」(サッシ・スペルガ)に行きますか、と運転手さんに聞きました。すると、運転手さんよりも早く、私の前に乗り込んだご婦人が振り返って「Si.Si」(行くわよ~)と応じてくれたことが、何とも愉快で、そうして有難かったです。

やっと来た「68番」のバスに乗る

切符の刻印を忘れずに

いつも思うことですが、列車にしてもバスにしても、地元の人にこうして自分の存在を認識してもらうと、何かにつけて助けられることが多いのです。季節外れのこの時期に、アジアの女性が連れもなく、たった一人でローカル線のバスに乗る姿は目立つのだろうと思いますが、果たしてこのご婦人は、自身が降りる際に、近くの人と運転手さんに「Sassi-Superga」で彼女(私のこと)を下ろしてあげてと頼んでもくれました。

刻印機:「ガシャ」ではなく、「ピッ」と切符をかざす

バスの車中混んでいても、
人を押しのけ、かき分けしてでも
刻印は絶対に忘れずに!

確かに、この時「Sassi-Superga」のバス停で降りたのは、わたし一人だけだったので、うっかりして下車の意思を伝えずにいると、バスは止まらず通り過ぎたでしょう。シーズンなら、沢山の観光客が行き来する大通りに面した場所でも、周辺には何もない、ポツンとしたそんなバス停でした。

ケーブルカー(Tranvia)の駅前付近

進行方向右手側に、
上記のような景色が見えたら、
バスの降車ボタンを押して
降りる意思を伝える

あのご婦人のお陰で

乗客のお一人が

「次のバス停よ」

教えてくれて

そうして

運転手さんも

ちゃんと停まってくれた

バス停「Sassi-Sperga」

※帰路のバス停は向かい側にあって

そこから乗車予定だったのに…

えっー!?

-続く-

 

 

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トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(5)バスの切符

2024年09月19日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

駅前の「ポルティコ」に

「タバッキ」がある

タバッキの店員さんはとても親切で、「スペルガ大聖堂に行きたいのですが、バスの切符はありますか」と尋ねると、2枚のチケットをすっと手渡してくれました。「「サッシのバス停で降りたら、ケーブルカーに乗り換えるんだよ」と言い添えて。

親切に応対してくれたタバッキ

チュッパチャプス

1本欲しかったのだけど…💦

わたしは聖堂へ行くだけだったので、バスの切符を往復分2枚購入しましたが、もしも、一日、あるいは二~三日トリノの町を巡るなら、「Torino+Piemonte Card」がお得です。このカードで、これから乗ることになるケーブルカーの料金が割引になるのですが、注意点がひとつ。

カードの詳細は、❛公式サイトを参照❜とはなるものの、気を付けたいのは、当のカードは市内の交通機関は対象にはなっていないことです。他都市の、例えばヴェローナの観光に便利な「Verona card」」では、市営バスが乗り放題という特典が付いています。が、「Torino+Piemonte Card」にその特典はない。但し、サイトによると、「Torino+Piemonte Card」を購入時、それと一緒に買った場合にのみ、公共交通機関の乗り物チケットは割引になる、のだそうで、つまり、「Torino+Piemonte Card」と「公共交通機関の48時間券」あるいは「公共交通機関の72時間券」などを、「トリノ観光局」で同時に購入した時に、この公共交通機関のチケットが割引になる、ということのようです。ちなみに、48時間有効チケットは、2024年9月現在、9.5ユーロ、72 時間 有効券12.5ユーロ。それが同カードと合わせて同時購入すれば、9.5ユーロが7ユーロに、12.5ユーロが 9 ユーロになるそうな…

私が購入したバスの切符

裏面には

切符の有効期限は100分
但し、地下鉄は1回のみ
切符は刻印して認証する
切符は折らずに保管する

その他

改ざんや偽造、不正使用の疑いが
あれば、制裁が科される云々
と記載されています

2024年現在一枚2€

が、逆に言えば、「Torino+Piemonte Card」を買って、美術館巡りなどをしたのち、バスの48時間券などを購入しようとしてカードを提示しても、割引にはならないということか…実際に利用した訳ではないのですが、こんな注意書きのようなことも記載されていますので、それぞれの公式サイトをよく読んで、更には現地で尋ねもして、各特典の恩恵を得て下さい。それにしても、イタリアのサイトに書かれているルールや約款の内容を正確に解釈、把握するのはなんと難しいことか…。

「Torino+Piemonte Card」

トリノの町の公共交通機関

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トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(4)バスの切符売り場

2024年09月14日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

スペルガ聖堂内のプレゼピオ

2023.12.23撮影

飼い葉おけには
まだキリストは居ません
25日になったら
赤ちゃんの人形(キリスト)が置かれる

この記事は、2023年12月23日、実際にミラノ中央駅からトリノ・スペルガ大聖堂を訪ねた折の「行き方」をご紹介しています。簡単に言えば、『ミラノ中央駅→トリノ駅→(68番バスに乗って)→サッシ・バス停→(ケーブルカーに乗って)スペルガ大聖堂』ということになるのですが、それでは、要は果たすものの、余りにも無味乾燥な説明になるし、こんな「失敗」もある、こんな出来事も起こりうる、という実体験も「行き方」の参考にして頂ければと思います。

駅前のポルティコ(アーケード)

さて、バスの切符売り場を探して、周辺をウロウロとしましたが…そうだ!エディーコラではなくて、タバッキだ、と思い至りました。タバッキ(Tabaccherìa) とは、たばこ屋さん。というか、個人が商うコンビニみたいなお店で、携帯電話のリカリカ(チャージ)や切手をはじめとする、この国の専売商品や日常雑貨を扱う何でも屋さんです。「困ったときはタバッケリア」!。地元で代々開業しているであろう薬屋さん(Farmacia)と並んで、結構頼りになるのです。

駅前のポルティコに見つけた「タバッキ(Tabacchi)」

駅から斜め方向にある、どうも商店街らしいエリアへ足を向けました。トリノはポルティコと呼ばれるアーケード街が町の中に沢山あって、鉄道の駅舎からは、すぐにそれとは気が付かなかったけれど、この駅前にもそのポルティコが連なっていました。果たして…

あった!Tabaccherìa!スペルガ大聖堂が本日目指す目的地なのに、タバッキを見つけただけでこの達成感。ヤッタわ~♪とは心の声。

外からはうかがい知れないほど
中は綺麗で明るい店内でした

-続く-

 

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トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(3)/往路のバス停

2024年09月12日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

聖堂前から
トリノの町とポー河を望む

2023.12.23撮影

列車の遅れもなく、無事にトリノに着きました。トリノの鉄道駅の正式名称は、「Stazione di Torino Porta Nuova」(トリノ・ポルタ・ヌォーヴァ駅)/略称:「Toirno.P.N」といいます。以前この駅に降り立った時には工事中だった構内は、随分と拡張され、駅舎もすっかり綺麗になって年月の流れを感じます。そういえば、あれから8年も経っているものね…と少々感傷的な気分にも浸りながら、先ずはバス停の確認です。

2023.12.23撮影

すっかり綺麗になった
「トリノ・ポルタ・ヌォーヴァ駅」

目の前の通りは
「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通り」

駅前はヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りといいますが、聖堂に行くためのバス乗り場は目の前にあって安心しました。「68番」のバスの行程も確認したし、これで間違いなく、聖堂へ行ける!あとは、当のバスに乗るだけで、半ば目的は達成か…と顔がほころんだのも束の間のことで、えっ?そういえば、バスのチケットはどこで買う?どこに売っている?

トリノの鉄道駅を出てすぐ前がバス停

駅前から乗った
「68番バス」では

22番目のバス停
SASSI-SUPERGAで下車

大抵、バス停近くにエディーコラ(新聞スタンド)があって、あるいは自販機で切符は買えると軽く考えていましたが、ない…切符売り場がない…券売機もないしエディーコラも立っていない。駅周辺をウロウロとしながら、道行く人にも聞いてみましたが、皆、一様に知らないというではありませんか。こんなに沢山の人がバスを待ち、乗車しているのに、切符売り場を知らない?

そっか…わが田舎町でも、今時バスに乗るのに紙の切符なんて使わないよねぇ…スマホのアプリか、イコカやスイカのicカード…。事前にリサーチしていなかったことを悔やみながら、「バスの切符売り場」を探し回る羽目になりました…

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