イタリアより

滞在日記

モンレアーレへの行き方とミッション遂行 その3

2020年02月21日 | モンレアーレ

モンレアーレ大聖堂のてっぺんからの眺め
一人しか上がれない小さな場所を独り占めしました
ってここには今私一人しか居ない・・・


■2019年12月27日

帰りもバスは同じこの場所から乗ります。私は、朝一番の、8時10分開館と同時にノルマン宮殿に入場し、その後裏手にあるバス停からモンレアーレへ向かいましたが、一日で遠く離れた二つのモニユメントを見て回れたのは効率が良かったです。当初、モンレアーレへ行くのは苦労するかも知れないと思っていただけに行ってみれば、意外に訪れやすかったのは嬉しい誤算でした。


帰りのバスも同じ停留所から乗ります
パスは発車時刻5分前には待機していました


さて、モンレアーレからの帰りですが、パレルモに到着するバス停は、乗車したバス停前に公園がありますが、その公園の向こう側の大通りにあります。バス停名は、「INDIPENDENZA-PISANI」といいます。経路を見ると、どうもこの「-PISANI」からノルマン宮殿裏側の、私が乗ったバス停を経由してモンレアーレ行きのバスは巡回しているように思います。少なくとも、私が乗車した件(くだん)のバス停では、既に沢山の人が乗っていたから、この「-PISANI」が389番の始発のバス停なのかもしれません。が、これは未確認です。


モンレアーレからの帰りのバスは
公園をはさんで向こう側の大通りに到着する


そしてもう一つ、当初私を混乱させていたのは、AST社のバスで行くモンレアーレのバス停とAMAT社のバス停の区別でした。AST社のバスは、長距離バスいわゆるプルマンで、パレルモの駅前から出ていますが、モンレアーレでのバス停は、中心街から西方向に離れた居住区にあって、土地勘のない旅行者が、いきなりその場所に下ろされたら大聖堂に行くのは戸惑うと思います。帰りも然り。もしも市バスの運行がなかった時は、AST社のバスで行こうと思い、リサーチしたのですが、この深~いお話は、次頁でしたいと思います。そうそう一人旅ならではの、思いがけない出会いがあったことも。


黄の丸印:バスの乗車位置
赤の丸印:バスの降車位置

黄の矢印:モンレアーレへ行く方向
赤の矢印:モンレアーレからの帰路

私は帰路、ピサーニの当バス停で降りた時『ここはどこ?』でした^^;


シチリアは何処へ行くのもバスが便利なのですが、その路線は多岐に渡っていて、外国人旅行者には少々ハードルが高いです。が、思えば、私が暮らす町でも、市バスやローカルバスが混在していて、郊外線のみならず中心地を張り巡らせているバス路線は、市民でさえ複雑で難解です。シチリアのバス路線もそれと一緒だと思えば、納得もするし、成る程と得心もできるので、モノは考えようですね。

調べただけなので訴求力はないのですが、どちらにしても、AST社のバスも畑のど真ん中に到着する訳ではなさそうなので、そこからの聖堂への行き方は町の人に聞く。ここは楽観視していても良さげです。ただ観光客であれば、AMAT社の市バスを利用するのが、到着してからの道が一本道なので断然分かりやすいです。但し、駅前から乗車したいときは、AST社のバスが乗り換え無しにモンレアーレまで直行するでこれはこれで便利そう。

駅前からAMAT社のバスで行きたい時は、先ずは市バスの109番に乗ってインディペンデツァ広場へ行き、389番に乗り換えます。便数は多いです。

余談

前述通り、当初のミッションは遂行したものの、折角来たのだから、と勇気を出してこの店主に、事情を話してみることにしました。日本のテレビでこのお店のカンノーロを知ったこと、そのテレビにはあなたも出ていて、わたしはあなたを知っていると話しかけると、彼は目をまん丸くして驚いていました。そりゃそうですよね。平たい顔族がぬっと入って来て、あなたを知っているだなんて~。


上:小関裕太さんが出演するテレビの一場面
下:チーロさんと恐縮しながら・・・記念写真
お仕事場の中にまで入れて頂き、ありがとうございました!

お店に居たなじみのお客さんらしいお二人が、私たちのやりとりを聞いていて、チーロ(この店主はチーロさんと言います)を訪ねて日本人がやってきた!と彼を冷やかしました。このあたり、いかにもイタリアっぽいのですが、わたしがカメラをぶら下げているのを見て、お一人が、記念に撮ってあげよう、と、そうしてチーロさんからもカウンターの中に入っておいでと誘って貰って、なんとも恐縮至極ながら、ミッションに華を添えたこんな記念写真が撮れました。

このバールのカンノーロがほんとに美味しいのか確かめに来たなんて、そんな失礼な動機は誠に申し訳なく心の中で平身低頭です。が、間違いなく、当店のカンノーロは美味しかったです!
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モンレアーレへの行き方とミッション遂行-その2.

2020年02月16日 | モンレアーレ

改めてAMAT社のチケットブース
インディペンデンツァ広場にて
売り場の一番向こうに見えるのがバス停


■2019年12月27日

バスには沢山の人が乗り込みました。切符は、車中で刻印しますが、どうもコツがあるようで、器械に挿入するのにてこずっていた私の切符は近くのおじさんが押してくれました。こうして皆さんから様々に親切にして頂いて、シチリアはなんて旅行者に優しい。


バスの中では刻印を忘れずに

上方から切符を挿入すると
一旦チケットは飲み込まれ
刻印すると、戻ってくる仕組み


バスは郊外の町々を通りながら、山手の方へと上がって行きます。前述したとおり、降りるのは終点なので、通り過ぎてしまう心配もなく安心して車窓の景色を楽しむことができました。やがてバスは終点の「Fontana del Drago Palermo」に到着。全員ぞろぞろ降りました。正面両脇に上方へ延びる道が続いていますが、どちらへ行ってもモンレアーレの中心に着きます。


バスは終点「Fontana del Drago Palermo」まで

2019年12月27日/私が乗ってきたバス


私は右側の細い道を行きましたが、下方から車が次々に上がって来るので避けるのに苦心しました。何しろ狭い坂道になった道路だから退避する場所もありません。身体の横すれすれに車は通っていく、バッグやカメラの肩紐をひっかけられないように身を縮めるのは少々ストレスでした。あーこれなら左側の大通りを行けば良かったと、ぶつぶつ言いながらも先を急ぎます。この道路を道なりに上がって行けば道幅は少し広がるし、迷うことなく聖堂前の広場に出る。


バス停からは一本道
歩を進めれば
聖堂前に行き着きます

聖堂のテラスより撮影


余談


番組の中で美味しそうにカンノーロを頬張る
小関裕太さん(右)とバールの店主(左)

テレビのキャプチャーより


前頁に記した通り、小関裕太さんが食べて美味しかったと言ったバールのカンノーロの味を確かめに行きました。ほんとに美味しいんやね?とちょっと意地悪なミッションです。ボンジョルノと言いながら、小さな店のドアを開けると目の前に見覚えのあるお顔があって仰天しました。

そう、テレビで見た身体の大きなあのバールの店主です。この店のあるじなのだから、いらっしゃるのは当たり前なのですが、いきなり目前に、では、驚きすぎて私のミッションはどこへやら~。でも気を取り直して、カンノーロを注文しました。旅行会話の定番、お勧めは何ですか?、そしてランチを済ませた後なので小さなカンノーロがいいと付け加えると、いちご風味だという可愛いカンノーロを出してくれました。一口食べて、目がぱちくり。えっこれがカンノーロ?ホテルで出されたそれとは別物で、その柔らかな舌触りと、口の中で全てが合わさってとろける感触、そしてベタベタと甘くはないしっとりとしたクリームに、成る程!!と納得。聞けば、このカンノーロは、モンレアーレで採れた小麦やチーズや果物や蜂蜜、卵等、全て地元のいわゆる地産地消だそうで、そういえば、番組の中でもモンレアーレのカンノーロは特別だと説明があったことを思い出しました。こうして私のミッションは達成したのですが・・・
-続く-
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モンレアーレへの行き方とミッション遂行-その1.

2020年02月13日 | モンレアーレ

Fontana del Tritone

1881年/マリオ・ルテッリ作

頭の上のポッポが邪魔
魔物退治で忙しいのに…

聖堂前のヴイットリオ・エマヌエーレ広場にて


■2019年12月27日

モンレアーレには、ノルマン王宮の見学後、その宮殿裏にあるバス停からAMAT社のバスに乗って行きました。このバスは市バスですが、旅行者からは、時間は不正確で、遅れてやってくるやら、待ったけれど結局乗れなかったなど、結構不評の声が上がっています。が、少なくとも、私が乗車した折には不快な思いはしませんでした。バスは確かに5分ほど遅れてやってきたけれど、行きも帰りもきわめて正確な運行状況でした。


インディペンデンツァ広場のAMAT社バスの切符売り場


そもそも町の中が渋滞すれば、バスが遅れるのは必至だし、ましてやこのバスは、パレルモ市内とモンレアーレという山の町を結ぶ人々の足になっていて、決して観光客の為の乗り物ではありません。

私の住む田舎町にも近年巨大なアウトレットが出来たため、通勤バスに観光客が乗るようになりました。経路も変わって駅から自宅まで、行き帰りの時間は15分ほど長くなりましたが、これって、私がイタリアの人達に掛けている面倒と一緒だとも思い至りました。

恐らく、モンレアーレが世界遺産に登録されたため、沢山の旅行者がこのバスを利用することになり、少なからず、町の人々には迷惑を及ぼしているに違いありません。ごめんなさい・・・お邪魔致します・・・けれど、乗り合わせた皆さんとてもフレンドリーで、車窓の景色は、左側がいーよ、とカメラを携えたわたしに教えてくれたり、なんと座席も変わってくれもして、その親切には感激でした。


パレルモ市内からモンレアーレまで片道1.4ユーロ
上記のチケット売り場で、私は往復分を買いました。


さて、前置きが長くなりましたが、モンレアーレへ行くバス乗り場はノルマン宮殿の裏側、「indipendenza Plazzo Reale」になります。行き先のバス停名はモンレアーレ行きの終点「Fontana del Drago Palermo」です。バスの経路NO.は389番。このバスに乗ります。


切符売り場のおじさんがカメラで撮っておきな~と差し出してくれた時刻表


私は前日にバス停近くの切符売り場で時刻表を確かめておきました。チケット売り場のおじさんは、自分の手元にある時刻表をカメラで撮っておきな~切符は明日買えばいい、売り場は開いているからとまで言ってもらって安心できました。バスは、前述したとおり、少し遅れてきましたが、無事に乗り込むことが出来て、あとは終点到着を待つだけです。当初、モンレアーレの行き方がいまひとつ分からなかったのですが、やはり現地で聞くのが一番でした。


赤い囲み:AMAT社バス停
黄色の→:チケットの売り場
青色の→:ヌォーヴァ門方面



5分ほど遅れてやって来たモンレアーレ行きのバス


余談



昨年から放映されているテレビのイタリア語講座でモンレアーレが登場していました。この番組は、俳優の小関裕太さんが習ったばかりのイタリア語を駆使して、実践会話に挑戦するのですが、モンレアーレでは、3つのミッションを敢行します。その中の一つ、バールでご当地グルメのカンノーロを食べるという使命を与えられるのですが、そのバールが聖堂前にありました。彼は、イタリア語でカンノーロを注文して見事ミッションを成功させるのですが、わたしもそれにならい、目的を遂行します。その目的というのは、果たして彼が食べたカンノーロは、ほんとうに美味しいのか?

実はホテルでも朝食にカンノーロが食べられるのですが、その味がいまいちで・・・名物にウマイ物なし、というけれど、画面の中の小関さんは、んー美味しいっとうなりました。ちょっと意地悪なミッションなのですが、このバールのカンノーロは、ほんとに美味しいのか試してみよう!

-続く-
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