イタリアより

滞在日記

クレモナを駆ける

2018年12月25日 | クレモナ

何かお悩みでも?
ストラディバリさん

おっkazuさん、ようこそ
ちょっと虫歯が痛んで…


コルソ・カンピからガルバルディ通りへ行くと
ストラディバリさんが住んでいた家があります
その前に置かれた銅像です



■2018年12月24日(月)

今日は、クレモナに出かけました。冬の時期、この地方の朝は霧が立ちこめて視界が悪いです。こんな日は大抵午後から晴れるのですが、シルミオーネも道中は深い霧に包まれていたし、何となく億劫になって、ダラダラしていたらホテルを出るのがすっかり遅くなってしまいました。


クレモナ駅

本日現在、駅には自動券売機はありません
窓口も、今日は
6:00~12:45
10分休憩があって窓口は閉まり
12:55~19:40
と張り紙がありました
出発駅で往復の切符を買っておくのが安心です



張り出されていた窓口の営業時間



ミラノを中心に周辺の町巡りをするといえば、聞こえはいいですが、路線はローカルだし、直行便も少なくて、道行きにはちょっとしたストレスがかかります。今朝も一便遅らせたら、二時間後の列車しかなくて出鼻をくじかれた思いでしたが、脇がこうして甘いのは、海外の一人旅行では命とりにもなりかねませんよね・・・というのは大げさですが、案の定、のんびり散策するはずが、スタート時間が遅れた為に町を疾走することになりました。帰路も二便しかないのです。


フェリーチェ・ジェロミ通りを行く
人っ子一人いない道路ですが、真っ直ぐ行くと
右手にローマ広場が現れます
ひたすらまっすぐ


それでも、町の成り立ちは少し調べていたので、駅に到着後、迷いなくジェロミニ通りから大聖堂に直結するソルフェリーノ通りへ足を向けました。人通りのないこんな寂しい道路では、知らなければ不安にもなりますが、やがて右手にローマ広場が現れると、人の往来にも出会います。前述もしていますが、イタリアはどの町もドォーモと呼ばれる聖堂を中心に放射線状に道が延びています。逆に言えば、全ての道路は、大聖堂に向かうようになっていて、地図の読めない女でも、迷えば、人の流れの多い方へ付いていけば、大抵中心地に行ける、この国ではそんなことを学びました。


クレモナ・バイオリン博物館/マルコーニ広場
月曜日休館なのに
“ようこそ!”って…

市庁舎横のジョバンニ・パルデシオ通りから
モンテヴェルディ通りへ行くとすぐ


霧が未だ流れきらず、かすんだような大聖堂と市庁舎、そしてTorazzoトラッツォと更には八角形の洗礼堂が所狭しと並ぶ広場に到着です。市庁舎の一角にあるインフォメーションで、地図をもらって、「今日は(月曜なので)、市立博物館もバイオリン博物館もお休みですよね」と、半ば挨拶代わりに声を掛けましたが、応対してくれた女性から「Aperto!開いてるわよ~」とさらりと返事がありました。うっうっウソですよー。なんといい加減なイタリア人^^;、相変わらずですね。どんなことも必ず公式サイトで確認する、これもこの国では鉄則です。


市庁舎の一角にあるインフォメーション
結構気付きにくいです
町の人に聞いても知らないと言います

駅構内に設けてくれたらいいのに



元は薬局だったらしいインフォメーション
フィレンツェのサンタ・マリア・ノベッラ薬局を思い浮かべました



晴れたので鐘楼に上がろうと思いましたが
階段が500段以上あると聞いて断念


1100年代に建てられた大聖堂と多角形の洗礼堂、そして煉瓦で造られた鐘楼としてはイタリア一の高さを誇るトラッツォは、威風堂々としてこの町の矜恃を静かに掲げていました。近くを流れるポー川は、古代から物の流通を活発化させ、この地は交通の要として中央から重んじられたろうことは想像に難くなく、更には、アントニオ・ストラディバリという希有の天才を生んだこの町の魅力は、こんな風に疾走しては分からないですよね…

【余談】


コルソ・ガルバルディ


ナターレ(クリスマス)を直前にしたクレモナの町は、午後のひとときにも関わらず、人通りがなくて、店も開いているのは、ケーキ屋さんくらいのもの。大聖堂の内部の素晴らしさに感銘を受けた余韻も、余りの寂しさにすっかり立ち消えてしまいました。この国ではクリスマスは一年で一番静寂な時間なのでしょうね。毎年のことだから分かっているつもりでしたが・・・町を足早にうろつく、時には駆ける怪しげなアジア人女性は随分目立ったことだと思います。って誰も見ていないっか…
コメント (4)
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