イタリアより

滞在日記

スペルガ大聖堂

2023年12月24日 | トリノ

晴天に映えるトリノのスペルガ大聖堂

2023.12.23撮影

晴天に誘われて、今日はトリノまで出かけました。お天気次第で断念する可能性もあったのですが、長年の思いが叶って良かったです。目的地はトリノの丘に立つ世界遺産「スペルガ大聖堂」。数年前にトリノを訪れた時に行きたかったのですが、山のてっぺんまで登らねばならず、時間が取れなかったのです。こんな風に❝行きたかった❞と悔いることになった場所に、再びその機会が与えられて「これは行かねば…」と意気込んだ次第です。

詳細な行き方(復路のバス停の位置が工事のためか、変わっていて焦りました)は、後日記したいと思いますが、青空にそびえる目の前の大聖堂は、凛として美しく、成程必見!

「Tranvia a Dentera」

今日も「Tranvia a Dentera」(トランビア・ア・デンテラ)と称されるケーブルカーに乗りましたが、古色蒼然とした内装はなかなか趣がありました。この乗り物で聖堂に向かうというのも、他にはないちょっとした差別化か。大いなる達成感を味わいました。

1949年5月4日、トリノの名門であるサッカーチームを乗せた
アリタリア航空のチャーター機が天候不良で操縦不良に陥り
よりによって「スペルガ大聖堂」の外壁に激突して大破した
選手・監督を含む18名とその他乗員合わせて31名全員が死亡
聖堂裏に位置するその現場にチームの墓碑が建てられている

2023.12.23撮影

雪をいただくアルプス山脈に囲まれ、眼下にポー川が流れる丘の上のスペルガ大聖堂。近年「スペルガの悲劇」として語り継がれることになった悲惨な事故現場には、来訪者が絶えず今日も訪れた人たちが静かに祷りをささげていました。

余談

トリノまでトレニタリアの普通電車を利用したのですが、普通列車では初めて「一等車両」に乗りました。今、イタリアはクリスマス休暇に突入して電車は激込みです。コモからの復路も席には座れず立ちっぱなしでした。今日も通勤列車並みの混雑で、一等車を選択して良かったです。特急列車であるフレッチャに比べると、倍の時間がかかりますが、午後からの聖堂開館時間にはちょうどいいし、ゆったりとして静かな車内は快適でした。我ながらなかなか良いアイデア。イタリアの人たちは、我先に乗り込むし、席には荷物を置いてゆずろうとしない。普通列車の一等車両はお勧めです。

2023.12.23

一等車両の席を確保して、大いに勝ち誇る

普通列車のミラノートリノ間の場合
二等車は、12.45ユーロ
一等車は、18.65ユーロ

ちなみに
フレッチャロッサは38ユーロ(基本料金)

コメント (4)
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トリノにて

2015年12月27日 | トリノ

トリノタワー

正式名称:モーレ・アントネッリアーナと言います


■2015年12月27日

いよいよ今年のイタリア旅行も終盤になって来ました。今まだミラノのホテルにいますが、チェックアウトが12時なのが嬉しいです。先ほど風邪薬を飲もうとして、思いっきりばらまいてしまいましたが、その結果、パソコンのキーボードに薬の顆粒が沢山入り込み、タッチの危うい箇所があります。情けない・・・


サンカルロ広場に至る入り口

Fondazione Sandretto Re Rebaudengo

と地図には書いてある


としょうもない話はさておいて、昨日は思案した結果、トリノの町に出かけました。何処に行こうかとトレニタリアの時刻表を眺めている内に、ちょうどいいトリノ行きの列車を見つけたのでした。


観光客皆がここで記念写真を撮り合っている

私も近くの人にお願いをして撮ってもらいました

実は、女性たちは誰もが、この女神様と同じ格好をして写真に収まっているのだけれど
さすがに、私はできませんでした^^;


電車の中で、スマホを駆使してトリノの町を少し調べたのですが、道路は京都の町のように縦と横に区分されていてとても分かりいとか。これは私向きだ、そしてオルタ湖を訪ねた時のように、霧のミラノを離れるほどにお天気は良くなっていき、着いた頃には空はピッカーンと晴れ上がっていてすっかり嬉しくなりました。


カステッロ広場

正面は、世界遺産になっているトリノ宮


この広場には、マダム宮を初め、多くの見所か詰まっているため、沢山の人が次々とやって来ます。私も一通り見終わって、すぐにカステッロ広場に行き、そこからトリノのシンボルタワーである、モーレ・アントネッリアーナを訪ねました。どうもこの塔はエレベーターで針先のように見える尖塔まで上がれるようなのです。そして、そこから見渡せるトリノの町は息を飲むような絶景なのだとか。こんな晴天にはうってつけではないか。私の足は急ぎました。きっと誰もが同じように考えるだろうと思ったとおり、塔の入り口ではもう人の列が出来ていました。


確かに登ったぞ!モーレ・アントネッリアーナ


猿と○○は高い所に・・・、と言いますが、否定は出来ませんねぇ。トイレも我慢して約2時間余り待って入場しましたが、雪を頂くアルプスの山々に囲まれた北の町を一望出来て満足でした。こんなに待ち時間が何故あるか、中に入って分かったことですが、詳しくは後日又ご案内したいと思います。


トリノのヨハネ大聖堂

私の目的はここでした


過日、日本のテレビBSで放映されていた、聖骸布(せいがいふ)の物語を知って、いつか訪ねてみたいと思っていた聖堂でした。現地では、サン・ジョバンニ バッティスタ聖堂と言いますが、キリストか磔(はりつけ)にされた後、十字架から下ろされ、その時包まれた布がこの聖堂に保管されています。そしてその布に当時のキリストの姿がそのままに写し出されているというから、それはもうキリスト教徒ならずとも、世界の関心事です。真偽のほどはともかくも、今もって解明されないキリスト教最後で最大の謎とされている、それが聖骸布なのでした。


聖骸布博物館

向かって左側が博物館の入り口です
皆、間違って右のドアから入っていく
ハイ私もでした^^;


旅行会話くらいの語学力しかない私には、イタリア語でなされる説明が難しくて、詳細な理解は出来ませんでしたが、この布への研究がどんなに難解で、科学的な分析が行われてきたか、キリストに付けられた拷問の後や血液検査に至るまで様々な角度から専門家達がこの布の解明を行ってきたことを博物館で知ることになりました。


訪問者一人一人に、スタッフが丁寧に対応をしてくれました


こちらも詳しくは後日記したいと思いますが、トリノの町は丁寧に回ろうとするとやっぱり一日では見切れないなぁ・・・というのが正直な感想でした。この後、そそくさと夕闇迫るローマ通りを駅へ向かいましたが、晴天に恵まれた町巡りは、無計画であった割には私には満足できる一日になりました。

余談


ヴェルヴェット君


向こうから熊が来る!と思ったら、なんとワンコ。とってもでっかいワンコです。犬大好きな私は、早速触らせてもらうことにしましたが、こんな図体でも、とってもよい子です。毛はふわふわで飼い主さんの手入れの良さを思います。



名前を聞くと、「velvet」(ベルベット)と言うのだとそうです。ベルベット~と私が名前を呼ぶと、飼い主さん、発音が違うと言いました。もう一度言ってごらん、と何度も何度も言い直しさされて、参りましたが、VとLの発音が難しいのです。はいっ自覚しています。飼い主さんは、とうとう、名札まで見せて、発音を正してくれました。いやぁいい勉強になりました。ヴェルヴェット君、この呼び方でいいかしらん。いつまでも元気で居てね。

そして、最後に、トリノが発祥地!



いつも恐縮ですが、心当たりのある友人へ

どやっ!
コメント (8)
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