イタリアより

滞在日記

カゼルタ宮殿への行き方-バス編-

2014年01月26日 | ナポリ/カゼルタ宮殿

カゼルタ宮殿に行くCTP社のバス

CTPホームページより

ナポリ中央駅前(駅を出たすぐ前)バス停「ガリバルディ」から発車します


カゼルタ宮殿に行くために列車やバスの情報を探しましたが、マイナーな場所だからか、なかなか有用なものは見当たりませんでした。日本人の一人旅のバイブル「地球の歩き方」でさえ、私の欲しい時刻を調べる具体的な方法などは載って無く、多分現地で又あたふたするのだと半ば覚悟をしていました。それでも、乗り遅れはしたものの、旅行前に列車の時刻が前述のとおり分かったのは幸運だったと思います。行き当たりばったりの旅は、それはそれで面白いのだけれど、限られた時間を有効に使うには、何よりも移動手段をロスなく確保することですものね。帰国してからでしたが、バスの情報をやっと探すことができたので、忘れないように綴っておきたいと思います。2014年1月現在です。


ナポリ中央駅前バス停「ガリバルディ」の表示

黄色い矢印「C1RT」がカゼルタ行きの路線です。

この路線は、高速道路を走ります


このバス停にはオレンジ色の市バスも沢山やってきますが、CTPという会社が運行する青いバスがカゼルタまで行きます。カゼルタ路線には二種類あって、「CIN」が近くの町を経由して行く一般道路線、「C1RT」路線が、高速道路を走ってカゼルタへ行く便となります。(但し日に二便オーロマーレという町を経由する便がある)

バスの時刻は、以下から。


CTPバスのサイト



上記サイトトップページの黄色い矢印のリンク先から「LINEA」(リネアと読み路線の意味)を探します。先ず「Servizio Ordinario」(通常のバス運行)をクリックして、左側「SIGRA」(略字記号)の「C1RT」 が該当路線になりますが、次に表示されるページには、「ANDATA/行き」とスクロールしたら下方に「RITORNO帰り」が出ています。それぞれ乗るバス停をプルダウンメニューから選ぶのですが、ナポリ中央駅からカゼルタに行くときは、「RITORNO帰り」を見ます。自分中心に考えると、私たちはカゼルタに行くのですから、「行き」になりますが、CTP社に問い合わせると、どうもこの時刻表は、「カゼルタ-ナポリ」なので、カゼルタを起点としているようで、ナポリから行くときは「RITORNO帰り」の時刻表を見るのが正しいと返事がありました。考えてみると、カゼルタの町に住む方たちからすれば、ナポリに通勤や通学をするのだろうから、ナポリが「行き」になって、カゼルタは「帰り」になるのは当然のことかも知れません。そして以下がCTP社のサイトから時刻を調べる時、選択する「出発場所」「出発のバス停の名称」「目的地」「目的地のバス停の名称」になります。

PARTENZA DA: NAPOLI - PIAZZA GARIBALDI (ナポリ中央駅・ガリバルディ広場から出発)
FERMATA Nー:5117-RIF.ALT.INGR.STAZIONE FS LATO VIA LUCCI(CTP社のナポリ駅前のバス停名)
DESTINAZIONE : CASERTA - VIALE ELLITTICO (行き先は「カゼルタ・エッリッティコ通り」)
FERMATA DI DESTINAZIONE Nー:5750-RIF.VIALE ELLITTICO (CTP社のカゼルタのバス停名)


ナポリ中央駅前からは、午前6時10分始発のあと、午前8時台まで約30分毎にバスが出る

高速道路(VIA AUTOSTRADA)を走るバスの路線「LINEA C1RT」の時刻表


又、日付と時間を指定して、上記のバスの発着名とバス停の名称をそれぞれプルダウンメニューから指定すると、その場合は、「C1N」路線も同時に表示されます。C1N路線は「Caviano(カビアーノ)通り」を経由するため、時間が少し掛かりますが(時刻表によるとC1RT路線よりも10~15分遅い)、この路線でもカゼルタへ行けます。


上記の出発地(PARTIRE)とそのバス停名、到着地(ARRIVARE)とそのバス停を入れると

C1RT路線とC1N路線双方の時刻表が表示される


なお、私が乗った「C1RT」路線のバスには「CASERTA」と行き先名がはっきりとバスのおでこに表示がしてあって、安心して乗り込むことが出来ました(*^_^*)。

余談


ナポリ中央駅前のど真ん中、ガリバルディ広場にある切符売り場

まるで掘っ立て小屋のような・・・

恐る恐る近づきました

中に人が居るのか居ないのか

か細い声で「ボンジョルノぉ~スクージィ~」(こんにちは~あの、すいませんが・・・)


実は、カゼルタに行く為の切符「UNICO CAMPANA FACIA U4」は既に買っていたのですが、果たして観光本に書いてあるとおり、この切符で列車とバス共通で乗れるのか少し不安でした。なので、この切符売り場で聞こうとしたのですが、このビリエッティリーア(切符売り場)は何だか怪しい雰囲気が漂っていて、もしかしたら、売り上げを狙われたりするのでしょうか、上記の写真の通り、窓口が切符とお金がぎりぎり通るくらいしか開けられていませんでした。おまけにあちこち破られたり割られたりして、ビニールテープや厚紙で補強されたりしていましたが、公の切符売り場でさえこんな様相を呈していて、駅の構内は見た目、安全そうで綺麗にはなったものの、噂通り、駅前周辺は、まだまだ危険地帯なのだと思わせられたのでした。写真を撮るのさえちょっと怖かった^^;


「UNICO CAMPANA FACIA U4」

列車とバス共通で使えるカゼルタまでの切符

有効時間は160分乗り降り自由

カゼルタまで行って帰ってこられるけれど

これでは、宮殿内は時間切れで見られない

結局、片道切符ということになる


さて、件(くだん)の切符屋さんの中を恐る恐るのぞいて声を掛けると、居ました居ました、係のお兄さん。勿論顔は見えないし、声を掛けても返事はありまんせん。このお兄さんだって何かあれば逃げ場がないから怖いだろうと思います。私は用件を言いましたが、伝わらなかったのか、「3.5ユーロだ」と返事があって、写真の切符を投げるように差し出して来ました。まっどうせ帰りの切符が必要なのだしと、もう一枚この切符を購入したのですが、切符はあのちっちゃい窓の内側にほり投げられた状態で、私は指先でちょこちょこ手元に寄せながら受け取りました。こんな危なっかしい切符売り場、日本のどこを探してもない、日本はなんて平和で安全なのだろうかと今更ながら思います。

ちなみに、外国の人たちが来日して驚くことの一つは、町中に置かれた自販機なのだそうです。自分たちの国では、必ず荒らされる、壊されて中のお金や品物を盗られると口を揃えて答えるとか。この切符売り場のお兄さんにも、真夜中だって不安のない日本の自販機のきりりとした立ち姿を見せてあげたいです。
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カゼルタ宮殿への行き方-列車編-

2014年01月22日 | ナポリ/カゼルタ宮殿

「ナポリ中央駅」から「カゼルタ駅」の時刻を調べる

イタリアの列車「トレニターリア」のサイトです


ナポリからカゼルタへは、バスでも列車でも行けます。どちらも正しく乗って正しく降りれば(当たり前です)簡単に到着します。カゼルタ宮殿は、どちらの交通手段でも駅を降りたら目の前です。バスで行けば、遠くからそれと分かる宮殿が畑の真ん中にでんと建っているのが認められて、ほおっ-と身を乗り出しそうになるし、鉄道で行けば駅を降りたら左方向に宮殿は建っています。

私は当初列車で行く予定でした。それが前述の通り、ミスって乗り遅れたために、急遽バスに乗りましたが、次回行くとしたら列車を選ぶだろうと思います。理由は、渋滞に巻き込まれることがなく予定が立てやすいのと車酔いしないから(余程アマルフィ海岸のバス酔いがこたえてます^^;)です。もっとも、列車も乗り遅れた訳ですから訴求力のない言葉ですが、次回機会があれば気合いを入たいと思います。


切符はない~との冷たい回答…


以前「列車の時刻の調べ方にコツがある」と記しましたが、少々もったいぶった書き方でしたm(_ _)m。でも私は気付くのに2日かかったし、こんなちょっとしたことが意外に下調べの足を引っ張るので、少しでも一人旅行の参考になればと思います。実は上記列車のサイトで時刻を調べる時、そのまま発着駅と到着駅を入れたら、普通列車の場合は、「Nessuna soluzione trovata 」直訳すれば、解決策、見あたらん~というちょっと失礼な表示が出てしまいます。これは、少し大げさな表現ですが、デフォルトといいますかサイトの初期設定が、「LE FRECCE」(イタリア鉄道の高速列車)を探すようになっていて、そこに「レッジョナーレ(普通列車)」の路線情報(ナポリ駅からカゼルタ駅は普通列車で行きます)を入れた為に、「そんなん、無い」との回答が出たのでした。

イタリア鉄道のサイトは、旅行者泣かせのいい加減な作りなので、この表示が出たり、出なかったりしますが、大旨調子の良いときは、「webからの警告として」「TUTTITRENI(全ての列車)の中で再び探せ~」みたいな警告文が出ます。これが出て、初めて私はトップページにある「LE FRECCE」と「TUTTI TRENI」のそれぞれにリンクが張られていることに気付きました。

そこで、上記の写真の「TUTTI TRENI」をクリックしますと…


「ナポリ中央駅」から「カゼルタ駅」までの時刻表

先ほど試しに入れてみた2014年2月1日(土)に運行される列車←私の誕生日(*^_^*)


時刻表が表示されました。当初、私はこの部分を「LE FRECCE TUTTI TRENI」、「高速列車も普通列車も全て調べられる」意味だと勝手に思い込んでいたのです。思い込みというのは怖いものですね。このことに思い至るのに2日間もかかったのですから、このサイトをよくご存じの方からすれば、鼻先で笑われる事象ですね^^;。なので普通列車を調べるときは、右側「TUTTI TRENI」(全ての列車)をクリックすれば、普通列車でも時刻が調べられます。鉄道は本数が少ないと、どこかのサイトに書いてあるのを見ましたが、上記の通り、そんなことはなく、午前中9時くらいまでなら約30分おきに列車が出ています。


リニューアルされてとても明るく綺麗になったナポリ中央駅

この駅を出たすぐ前にバス停「ガリバルディ」がある


次にバスで行く場合ですが、ナポリ中央駅前、駅を出たすぐ前に「ガリバルディ」というバス停があります。ここから沢山のバスが出ていますが、カゼルタへ行くときも、このバス停から乗ります。周辺は実に混沌としていて、朝の10時ながら、その雰囲気にはちょっと緊張してしまいました。大きな荷物を抱えて、来たバスに我先へと乗り込む人たち同士が喧嘩になっているのも見たし、後から来た人が、どんな訳があったのか、先に乗った人を引きずり出しているのも見ました。駅の構内は先年リニューアルされてとても明るく綺麗になっているのに、一歩外に出れば、無秩序な光景があって、これが今のナポリなのですね。


2013年12月23日のナポリ中央駅前

矢印がバス停「ガリバルディ」


私は、列車に乗り遅れたあと、バス停を探して(うかつにも確認してなかった)更に切符売り場も探して、駅前のこのあたりを一人ウロウロ~。ちょっとどきっとするような目にも遭いました。あっ大したことではないですが、日本では決して見られない、又々これがナポリなんだという、そんな光景でした。
                                                         
続く
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カゼルタ宮殿その4

2014年01月16日 | ナポリ/カゼルタ宮殿

ディアナと犬

狩りの女神として威風堂々のディアナ

堀の縁に立つ一体の像でしたが、迫力に満ちた

そして気品ある姿に思わずシャッターを押しました


カゼルタ宮殿を造るにあたって理想としたヴェルサイユ、このヴェルサイユ宮殿を建築した王様ルイ14世が自分をギリシャ神話に登場する太陽神アポロンだと言い放ったがため、建築家はアポロンにまつわる物語のモチーフを庭園に作らざるを得なかった・・・いや、造りましょう!、と積極的に進言したか・・・どちらにしてもカルロス七世は、神話に題材を得た像をまたまたヴェルサイユに真似た訳ですが、両者とも苦労したのが、園内に引く「水」の確保でした。木は植えれば済むし、土は運んでくればいい、しかし、噴水から溢れ出る「水」だけはそう簡単にはいきません。ヨーロッパのどの国でも豊かな国の象徴とされるのが、清浄な「水」が国内に潤沢に存在すること。王の権力を見せつける為にも、庭園にはどうしても「水」が必要だったのです。


「ヴィーナスとアドニスの泉」

山の上から落ちる大滝は「ディアナとアクタイオンの泉」を満たし

他の彫像群にも注がれる


少し余談になりますが、何回目かの(忘れてる)結婚記念日に訪ねたスペインのアルハンブラ宮殿~あの有名な砂漠に立つ宮殿ですが、それだけにここでも繁栄の象徴として園内に豊かな「水」が求められました。それはレコンキスタに対するイスラムの人たちの矜恃だったかもしれません。趣味でギターを弾く主人が、名曲「アルハンブラの思い出」のトレモロは、宮殿内にそそがれる「水」を現してタレガは作曲したのだと教えてくれましたが、それほどアルハンブラに満ちている「水」は感動的な光景だったのでしょう。なちなみにここでは、イスラムの知識と技術を結集し「水」は、シエラ・ネバダ山脈から引いたのでした。


いるかの滝

魔物チックですが、これでもイルカです

きっとギリシャ神話にまつわるお話もあるはず

そういえば、音楽に秀でたジャニーズ系の美青年、海の神ポセイドンの子アリオン

そのアリオンを助けたのがイルカでした


さて、ヴェルサイユでは近くに川がなかったため、大急ぎで造った水道橋を通して遠く離れたセーヌ川から水をひき、一方カゼルタは40㎞も離れた山に水源を見いだして、そこから地下水を引きました。どちらの王様も、完成した折には森や山や水までも意のままに出来ると自分の権威を大いに誇示したことでしょう。水なき不毛の荒野に溢れ出る水を目の当たりにすればそれだけで人々は王様に畏敬の念を抱いたに違いありません。


「風の神アイオロスの滝」

人口の岩礁の上には29体の風の精が立ち並ぶ

芝生の下には地下水が流れているというから驚きます


カルロス7世が、カゼルタ宮殿を造った意図は、海辺から侵攻されやすいナポリの中心部から王宮を離した、というのは当然のことながら、実はナポリの喧噪と混沌とした町から静かな場所に逃れて、そこにヴェルサイユに匹敵する新たな王国をつくろうとしたのが本音だろうと思います。(←これもルイ14世の真似し)


帰りは歩いて宮殿に向かっていましたが

途中、たまたまやってきたバスに再び乗車しました。

するとバスは宮殿に到着する前にわき道にそれました。

鬱蒼とした林の中を通り抜け、

こんなところに浮島が・・・

結構広いエリアで、ここをぐるりと廻ってバスは宮殿へ


調べてみるとナポリの王様とフランス国王、全く関係がないと思っていた両者でしたが、実はカルロス7世はルイ14世の曾孫にあたっていました。もっともヨーロッパの貴族たちの結婚は政略結婚ばかりだったし、二人は共に一族の王位を死守しようとしたブルボン家同士で、この姻戚関係は当然と言えば当然かもしれません。

成る程成る程~そういえば、カルロス7世は、元々がスペインの王様(スペイン王国カルロス3世)です。彼がシチリアとナポリの二つの王国を制圧したのですが、この二国を統治するためにも新しい王宮としてカゼルタが必要だったことでしょう。

幼い時から、壮麗なヴェルサイユ宮殿の話を聞き、ずっと憧れを抱いていたお隣の国の曾じいちゃんの偉業は、曾孫にとってはそりゃ最高のお手本だった訳ですね。
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カゼルタ宮殿その3

2014年01月13日 | ナポリ/カゼルタ宮殿

「ディアナとアクタイオンの泉」全景

ここが最終地点・バスもここで降ります

向かって右が「ディアナ」、左が「アクタイオン」

何と言っても、お天気が快晴だったのが幸運でした。

雨や風にたたられると、庭園の散策は諦めていたかも知れません。


■2013年12月23日(月)

園内を巡回しているバスは、この泉まで来て私たちを降ろしてくれました。誰もがそうするように来た道を振り返ってみれば、宮殿はあんなに遠い・・・歩けば私の足なら1時間はかかっていたろうなぁ~バスに乗れて良かった、と思いながら、この泉で一休みしました。考えたら、宮殿内部も30室見て廻ったし、昨日スパッカナポリを歩き回った疲れもまだ残っている、行きたい場所を地図の上で単純に選択して行程を作ったけれど、やっぱりハードな予定でした^^;


乗ってきたバスは、宮殿方向に戻っていきました

わーっ宮殿遠っ


この庭園は、宮殿内部と同じくヴェルサイユをモデルに設計されていると言われるとおり、配されている古物の像のどれもがヴェルサイユ同様、神話に基づいて作られています。特にこの「ディアナとアクタイオンの泉」のお話は有名で、今で言うなれば、鼻っ柱が強くプライドの高い女性が、偶然自身の入浴姿を見た男性に激高して、とんでもない罰を与えたというストーリーが展開しています。



ディアナが入浴シーンを見られて、侍女(神話を念頭に置くなら、多分ニンフ)ともに慌てている様子


そもそも、このディアナ、月の女神や森の女神、山の神や獣を従えた狩りの女神とも言われ、繁栄をもたらすかと思えば、時には病と死も呼ぶ女神なのだそうで、そんないかにもすぐキレそうな気の強い女性の裸体をうっかり見てしまったら、男性はどんな逆鱗に触れるか。


哀れな男性アクタイオンは鹿に変えられ、鹿も、いや、しかも顔だけ・・・鹿


ギリシャ神話に登場するこのアクタイオンは太陽神アポロンをおじいちゃんに持つ家柄の良い青年です。彼は狩りに秀でていていつも50頭の狩猟犬を従えていました。ディアナもそうですが、狩りの対象は鹿。偶然でしたが、彼女の入浴シーンを見たが為にその鹿に変えられて、連れていたワンコに食べられてしまうのでした。


ニンフたちがディアナの身体を隠そうとしていますが、時既に遅し


神話に出てくるお話は残酷な内容が多くて、おどろおどろしいのですが、このお話には裏があって、狩りの腕前をこれみよがしに自慢したアクタイオンにディアナが怒って罰を与えたとする説があるのだそうです。


顔を鹿に変えられ、連れていた自分のワンコに襲われるアクタイオン


いわゆる男性の女性蔑視への警告ととらえるならば、なんと胸がすかっとして、よくやってくれたディアナ!!と拍手の一つも贈りたいところですが、見方を少し変えるだけで、ディアナへの評価がこんなに変貌する。ここは、まっ同じ女性として、ディアナに軍配をあげておこうと思います(^^)~♪


「ディアナとアクタイオンの泉」到達記念

ちょっと休憩

冬なのに、庭園内を歩き廻っていると汗が出て来ます^^;


続く
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カゼルタ宮殿その2

2014年01月09日 | ナポリ/カゼルタ宮殿

カゼルタ庭園散策のスタート

3㎞先、はるかかなたに見えるのが目指す「ディアナとアクタイオンの泉」

めまいがするほど遠い…


宮殿内を一通り見て廻った訳ですが、映画「アマルフィ」ではサラ・ブライトマンがこの宮殿を舞台にして、名曲「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を歌い、更に「ミッション・インポッシブル」ではバチカン市国としてこの場所が使われている、特にこの映画では車の爆破シーンも園内で撮影されたと知ると、世界遺産なのに大丈夫か、と思わず心配もしましたが、こんなところがイタリアなのかなとも独りごちながら、庭園の散策に向かいました。


バスが来た!!


宮殿の大階段を下りて右方向が庭園散策のスタート口になります。目的地まで3㎞の道のりを歩いて行く人もいれば、レンタル自転車で、あるいは馬車でと様々ですが、私はバスに乗ると決めていました。時間はたっぷりあるので、歩くのもいいかと思いましたが、何しろ距離がありすぎる、体力温存です。

庭園に出てみると、周辺には誰も居ず私一人がぽつんと立っていて不安でしたが、入り口付近で掃除をしている人に聞けば、バスはすぐ来ると教えてくれました。実は、園内を走るバスは中止されているという情報があって、少し案じていたのです。もしもそうなると自転車か?小学校以来乗ってないぞ・・・多分乗れるとは思うものの、またどんな失敗をやらかすか、いやそれ以前に後から襲われるに決まっている足腰の筋肉痛を思うと少々憂鬱な気持ちにもなっていました。園内を走るバスの時刻表があるのかないのか分からないのですが、正面からバスの姿が見えたとき、他の見学者も現れて、皆揃って乗車したのでした。


馬車に乗らんかねぇ~と誘われましたが・・・

料金は一人10ユーロ

当時を偲びつつ優雅ではあると思うものの

見ていると、終点となる「ディアナとアクタイオンの泉」までは行かず

「風の神アイオロスの滝」の手前あたりで下ろされる


バスの切符は乗車するときに運転手さんが売ってくれました。2013年12月23日現在、一人1ユーロ。バスは目的地までに、中間あたりで停車しますが、私たちが乗ったバスには途中から乗る人はいなくて、終点の「ディアナとアクタイオンの泉」までノンストップでした。庭園内の見どころは、事前に調べていたお陰で「これがマルゲリータの泉だ」、「あっイルカの滝を過ぎた」と私は窓ガラスに顔を付けて一人ではしゃいでいましたが、車窓からでも一つ一つ合点がいくのはなかなか楽しかったです。


バスは終点「ディアナとアクタイオンの泉」まで直行です

そしてここで折り返して庭園入り口に戻ります



この園内は、スタート地点から3㎞先、直線コースに、「マルゲリータの泉」、「ヘラクレスの橋」、「イルカの滝」「風の神アイオロカの滝」、「クレスの滝」、更に12層になる池や「ヴィーナスとアドニスの泉」などが次々と現れ、そして宮殿から遠く見えていた最終地点「ディアナとアクタイオンの泉」に行き着きます。シャトルバスは、思っていたより大型で、この日は約15分~20間隔で巡回していました。

行きか帰りか、どちらかを徒歩で、どちらかをバスに乗るのがお勧めです。往復歩くと行き着くのは半端なく遠いです。ほんとに沢山歩くことになります。特に行きは、ゆるやかな坂にもなっているし、健脚の持ち主か歩きた~い人は別にして、これからまだ予定のある旅行者が往復徒歩というのは、結構辛いかなと思います。
続く
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