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イタリアより

滞在日記

ポリニャーノ・ア・マーレの「ボラーレ♪」

2022年12月20日 | ポリニャーノアマーレ

ポリニャーノ・アマーレの絶景

ラーマ・モナキーレ橋から海岸を望む

2022.12.19撮影

三年ぶりのイタリアですが、今年の旅行はプーリア州に点在する小さな町巡りをしようと思っています。どの町もアドリア海に面した風光明媚な景観が広がっていて町も小さくて可愛い。けれど、観光本にはさほど詳細な情報は掲載されていないから少々難儀もしています。フツーに有名どころに行けば良かったのに~と思わなくはないのだけれど、来てしまったし、訪ねてみたかったのだから仕方ない。

駅前にあった案内板

どのインフォも地図はくれない

バーリなんて 立て看板に張り付けた

QRコードを読めと…怒#

そんな気持ちを抱えながら、今日は午後からポリニャーノ・ア・マーレという町に行ってきました。バーリから普通列車に乗って40分。駅に着きましたが、人の気配はなくて、当てにしていたドガーリ通りのインフォメーションさえも閉まっています。ですが、嫌な予感がして、駅前に掲示されていた案内板をスマホの画面に収めたのは良かったです。

古代ローマ時代

交易ルートに使用されていた

アッピア・トライアアナ街道の一部らしい

ポリニャーノ・ア・マーレも古い歴史を誇る

ラーマ・モナキーレ橋より撮影

2022.12.19撮影

事前に調べていた情報も加味しながら、先ずはラーマ・モナキーレ橋に臨みます。随分前にアリタリアのミッレミリアの会員誌に掲載もされていて、その風景に既視感も抱きましたが、現実にその場所に立っていることに小さな感動を覚えました。夏のバカンスでは、このあたり一帯は海水浴客であふれることだろうと思います。

橋を渡り、サン・ヴィート通りを進んでラルゴ・ジェルソへ。目的は、この町の有名人「ドメニコ・モンドーニョ」の像が立つ広場、そしてそれに続くビエトラ・ピエッタへ降りることでしたが、なんとこのエリアは工事中で立ち入りが叶いません。まっこんなこともある…

この銅像は

アルゼンチンのヘルマン・メイヤー作(2009年)

金網の向こうのドメニコ・モンドーニョさん

このあたり一帯が柵に覆われていました

これでは「ボラーレ♪」(飛ぶ)出来ないねぇ

かろうじて、柵の間からモンドーニョさんの姿をカメラに収めましたが、お昼もとっくに過ぎていて、ランチ営業をまだしているらしい、この広場にあるレストランに入りました。すると思いもよらない歓待を受けることになって目を白黒させた私でした。

この店のオーナーらしいアントニオさんのご厚意が嬉しくて、インフォの一件は、すぐに「ボラーレ~!」飛んでいってしまったことは言うまでもありません。こんな「応対情報」はインフォにはない。

レストランにて

2022.12.19

散策はまだまだこれから♪

余談

ドメニコ・モンドーニョさんは、この町の出身です。1958年、サンレモの音楽祭に自身が作曲した「青く塗られた青の中で/(ボラーレ()」という曲を携え、ステージで手を大きく広げて歌いました。アメリカの第一回グラミー賞も受賞していますが、やはりサンレモ音楽祭で優勝したことで一躍有名になり、日本でも、キリンビールのCМでおなじみです。

遠く海を渡り、ロマ出身のジプシー・キングスがこのカンツォーネをカバーしたことで実に情熱的なラテン音楽にもなりました。圧倒的な演奏力を誇るジプシー・キングスのイントロは心が躍りますが、素人が奏でると聞くに堪えないことに…(経験あり)。それ程、ジプシー・キングスのギターテクニックは圧巻です。

ちなみに、歌詞の内容は、夢の中で青空高く飛んでいる高揚感や爽快感、さらには幸福感が表現されています。私が乗ってきたイタリア新生フラッグ・キャリア「イタ・エアウェイズ」のマイレージプログラムの名称も「ボラーレ」で、成程と納得した次第です。

コメント (2)
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