イタリアより

滞在日記

ドーハの親切・ドーハの幸運

2023年12月18日 | 旅行

空港内に森林があるかとみまごうような
ドーハのハマド空港です

羽田を深夜に出立して約20時間、無事にイタリアに着きました。今更ですが、日本からはやっばり遠い国ですね。先にお話したように、横になって十二分に睡眠がとれたけれど、さすがに疲れたなと感じます。寄る年波には勝てません。

あちこちキンキラキンの
煌びやかな空港でした

今回の乗り継ぎ先は、ドーハのハマド空港でしたが、案じたことが的中し、空港内、ジタバタとしてしまいました。私のせいではないと弁解しても自己責任は免れないか。詳しくは後日お話したいと思いますが、空港内をカートに乗せてもらって移動したのは初めてでした。時折見るこうした光景を、一体どんな事情があるのかしらん、若くて元気そうな人なのに、と脇を追い越していくカートに乗った旅行者をどこか冷めた目で見ていましたが、まさか自分が体験するなんて…。それでも日本びいきの係の人の親切さは身に沁みて、私にはまさしく「ドーハの親切・ドーハの幸運」でした。

カートに乗せて頂いて…

明日から始まる2023年イタリアの旅も幸先よくスタートできそうな予感がしています。

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2023年冬の旅

2023年12月16日 | 旅行

羽田空港に飾られている
クリスマスツリー

2023.12.16撮影

一年が経つのは早いものですね。私の住む地方の空港から移動して今、羽田に居ます。昨年のこの時期は、コロナ明け早々で空港内はまだ閑散としていましたが、今日は週末でもあるからか、結構人が多いです。それでも、正月帰省やクリスマスのバカンスは少し先なので、やはりオフシーズンという感は否めません。

機内から見た東京タワー

写真をラインで送ると友人が
期間限定のレインボーカラーだと
教えてくれました

毎年感じることですが、空港というのは一種異次元…わたしが田舎者だということもありますが、ここに降り立つと、どこか身の落ち着かない、浮草になったような気分に陥ります。仕事ややむなく出かける人にとっては単なる交通機関の「駅」に過ぎないのに…そんな浮草気分ながら、もうすぐイタリアに向けて出発です。「2023年冬の旅」行って来ようと思います。

余談

今年はとにかく「チケットありき」の旅程になりました。直行便でも目的地まで12時間以上にも及ぶフライトではどうしても横になりたくて、どんな航空会社でも構わないし、行先もイタリアならどこでもいい、マイルもポイントも関わりなくそんな席のある、そうして費用的にギリギリ予算が組める、というそんな切符を見つけポチっとしてしまいました。

いつものスーツケースとバッグが旅の友

どこへ行きたいというあてもないので、訪ねる町は飛行機が着陸した先次第です。モチベーションは今ひとつ上らないけれど、それでもさすがイタリア。滞在することになるエリアには、まだ行ったことのない見どころがあると知って、出発日が近づくにつれてやっと楽しみになってきました。深夜発は初めての経験、機内ではqスィートと呼ばれる席が用意され、乗り継ぎ先の空港は世界一ゴージャスなのだとか…興味が俄然沸いて、そうしてこんな風に見聞が広められるのは素直に嬉しい。が、時間が少々タイトなので、そんな豪華な空港内、しょっぱなから又走ることになるのかもしれません…

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Visit Japan Web/イタリアへ向けて2.

2022年12月15日 | 旅行

今回もこの場所から旅が始まりました

さすがに閑散としています

三年ぶりのイタリア旅行が目の前に迫ってきました。まだまだ先だと悠長に構えていたけれど、もういつにも増して大慌てです。これまで持参してきた旅行用のポットはどこに収めたか、いや20年以上も前の代物なので、前回の旅行後、廃棄処分にしてしまったのかもしれない…。そうして、久しぶりに立ち上げた旅行用のサブノートパソコンはネットに接続しなくなっていて、こちらは明らかに壊れていました。

両方とも大急ぎで発注をかけて手にしたのは一週間前のことでした。前回の旅行から三年も間が空くと、どこか勘も鈍っているようで、出発日が近づくにつれて不安材料も増していく気がします。けれど、ここまで来れば、出かけるしか選択肢はありません。ちなみに不安材料のその1.は天候でした。私の住む地方の田舎町にある空港は山の中にあって、雪が降ると飛行機は飛ばないこともあるのです。毎年、ここから先ずは花のお江戸に向けて移動しますが、この冬一番の寒気団が~という天気予報と共に、ちらつく雪に気が気ではありませんでした。が、寒いけれど空は晴れやかに澄み渡り、やっと胸をなでおろすことができました。

待ち時間に入ったラウンジも人気はなくて

不安材料その2は、飛行機会社のストライキ。例によって、搭乗予定のITAは民営化が思うように進まず、くわえて、政権が交代したことによる混乱が影響しているようで、万が一ショーペロ(スト)でも起きれば足止めをされてしまいます。従業員は、恐らくその大半が前身のアリタリアからの移籍だと思うので、その体質は変わっていないと危惧します。

が、なんにしても自分の努力ではどうしようもないことなので、私の旅の鉄則「命に関わることでなければ、笑って受け入れる」(顔は引きつるけど)ということにしようと思います。出発直前、ちょっと歓喜したこともあったし。(又お話しようと思います)

そうそう帰国時の事前入国手続き「Visit Japan Web」ですが、結局、印刷した紙媒体でも受け付けてくれるらしい。昨夜、何か変わったことはないかとデシタル庁のサイトをのぞいたところ、どうも空港でQRコードにアクセスできない人が多いらしく、その対処なのでしょう、「印刷」という文言が追記され、画像の保存まで推奨していました。当初は、スクショ不可、日本に帰国すると同時にサイトに接続してリアルタイムでQRコードを提示するということだったのに。このシステムに未だに振り回されている感が否めせんが、これも笑って受け入れる。もうすぐイタリアに向けて出発です。

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Visit Japan Web/イタリアへ向けて

2022年11月22日 | 旅行

シルミオーネにて/2018年の旅

前述した通り、イタリア行きのチケットは手にしたものの、何度も日程の変更通知が来て、その都度滞在先の予約を変えたり、ついには勤務先に一日余分の休暇を願い出たりと、慌ただしく動き回ることになりました。先日も、帰国便の出発時間が再び変更になったとのメールを受け取ったばかり。航空会社の調整なのか、あるいは戦禍が及ぼす空の事情か、どちらにしてもこんなにまでコロコロと予定変更を余儀なくされるイタリア旅行は初めてです。

先ずは「アカウント」の作成から

メール&パスワードを設定すると

上記のようなメールが届きます

そうして、それに輪をかけるように帰国時の手続きも変わりました。2022年11月14日から、日本入国に必要な検疫手続きの事前登録「Mysos」が「Visit Japan Web」というシステムに置き換わり、その手続きがなんと旅行者の足かせになることか。時代の趨勢だと言われてしまえばそれまでだけれど、このトレンドもコロナの置き土産かと頭を覚ませばそうも感じ始めています。

パスポートの登録が済めばお知らせメールが来る

さて、その「Visit Japan Web」を利用して、ファストトラックと呼ばれる検疫の入国前WEB手続きに早速チャレンジすることにしました。出発はもう少し先なのだけれど、間際でバタバタするのも本意ではないし、というか、出発まで一か月を切っているのだということに気が付いて少々焦り始めたというのが正直なところです。なお、「Visit Japan Web」の公式サイトでは、帰国時、この登録は搭乗便の到着予定日時の6時間前までに、推奨するのは出発の二週間前が適当と謳っています。勿論、出発の二日前でも三日前でも、入国日が迫っている申請者優先で処理していくのだそうです。

ワクチン接種証明も登録が完了すればメールが送られてくる

今回、登録するための諸手続きは、スマホで行いましたが、普段、27インチのモニター画面で仕事をしている身には、なんとチマチマとした作業だったことでしょう。時々イラっ#と。ほとんどの項目は、スルスルと入力できましたが、引っ掛かった点もあって(後日お話したいと思います)、それでも何とか完了までこぎつけたのは一安心でした。

全てが登録完了したらしい…

なお、この手続きをスムースに進めるためには、1.パスポート、2.航空券、3.ワクチン3回接種証明書(無ければ滞在先での陰性証明)を手元に置く。そうして登録に必要なメールアドレス&パスワードを用意する(考えておく)、それらが整えば、1時間ほどの拘束時間を確保して、ご飯は食べておく、トイレにいく、固定電話はルス電にして、頭をすっきりさせて、髪の毛をきりりと結び、目薬さして、肩を回してetc…で臨んだ私です。

黄門様の印籠のごとく

これをかざすと無事に日本に戻れる

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イタリアの誘惑

2022年10月04日 | 旅行

ITAがローマ-羽田間に導入予定のエアバスA350-900型


■2022年7月2日/2022.10.4更新情報有

コロナ禍になって2年余りが過ぎました。敷かれていた規制は徐々に緩和され、少しずつ客足も伸び始めた空の旅…とはいうものの、まだまだ海外旅行のハードルは高いです。例えば、イタリアへ向けての往時は、グリーンバスの提示もなくなって飛行機に乗りさえすればいいものの、現時点で、復路には日本に入国の為のPCR検査が未だ必須です。

これは現地の病院かクリニック、あるいはそれに準ずる専門施設で陰性証明をもらわないといけない訳ですが、日本政府が認定する方式に則った検査でなければなりません。任意ながら証明書の書式まで指定があって、個人の旅行では当然のことながら自分でその検査機関を探し、検査方法を指定して予約する必要があります。しかも帰国の72時間前に検査を受けて陰性証明書を貰わねばならないから、旅行中これまでのようにそうそうお気楽気分では居られません…そうして不運にも陽性と判定されたならば即隔離。その折にも、自分で隔離可能なホテルを探してetc。(考えるだけで頭から煙が出る)


日本に帰国するには、↑こんな「陰性証明書」が必要

※2022年9月7日、日本入国時の上記「陰性証明」は不要になりました(但し要3回のワクチン接種)

※2022年10月1日から、イタリアでは医療機関以外ではマスク着用も不要になりました。

そうしてもう一つ、飛行機代が高騰しているのもハードルが上がる要因です。2022年の年明けから、羽田-ローマ間の飛行機料金を眺めていましたが、2月までは10万円台の安いチケットがあったのに、3、4月あたりになるとポンと値上がって、更に原油高の影響を受け、6月に入った途端その価格が一気に3~4万円も上昇。あれよあれよという間の出来事でした。円安もこれ以上進むと「イタリア」は更に遠のくことに。

そのような渡伊したい者には芳しくない諸事情をよそに、イタリアからのお誘いはひっきりなしにやってきます。かつて宿泊したリグーリア・カモッリのホテルからは、クリスマスカードが送られてきて、又是非お越しくださいとありました。イタリアの交通機関からも会員登録をしているからでしょう、値引きをするからいらっしゃいな、乗って下さいなとイタロに至っては、毎日の様のディスカウントのお知らせメールが入って来ます。


「Hotel Cenobio Dei Dogi」から送られてきたクリスマスカード

こうしたことを踏まえると、イタリアの国内では、コロナ禍による生活基準はその規制が随分と緩くなり、いや相当元通りになっているのだろうと思います。マスクをするのも決められた場所でのみ、国内行く先々で提示を求められていたグリーンパスも不要になって、欧州各地からは観光客が押し寄せていると聞き及びます。タクシーは大行列だし、コロナ禍で人出が足りなくなったあちこちで、観光地は大混乱しているとも。

そうそうベネチアは、町に入る人数を制限する為に予約制にして有料になるらしい。といっても、当初は2022年7月から施行予定だったのが延期になり2023年1月10日から。日によってこの入場税は変わるようで、町に宿泊しない観光客は 1人あたり3ユーロから10ユーロ支払うことになりそうです。


イタリアの私鉄イタロからディスカウントのお知らせ


こうして状況は刻一刻と変わるけれど、それでも、イタリアの誘惑は絶大で、今にも負けそうです。

余談
アリタリアを受け継いだ「イタ・エアウェイズ」、当初羽田-ローマの就航が6月の予定でしたが8月に変更になりました。と同時に、イタを管轄していたイタリア政府は、当イタ・エアウェイズを民間に売却することを決定し、もうすぐその売却先が決まる見込みです。売却先にはルフトハンザやデルタ航空などが名乗りを上げていますが、アリタリアの時代と同じく、イタリアにおいて最大の運航規模を誇るイタ・エアウェイズへの関心は高く、どの企業も食指が伸びている様子です。日本から唯一の直行便。良い落とし所に着地出来ればいいなと思います。
※2022年7月、イタの日本への就航は更に延びています。予定では10月からになっているようです。

※2022年7月28日時点で、羽田-ローマのイタの就航は、日本発が「月・木・土」、現地発は「水・金・日」。10月31日以降就航予定(HISより)

※2022年9月21日時点で、羽田-ローマのイタの就航は、日本発が「水・金・日」、現地発は「火・木・土」、期間は2022年11月6日~(HISより)

※2022年10月4日時点で、羽田-ローマのイタの就航は、日本発が「水・金・日」、現地発は「火・木・土」、期間は2022年11月6日~2023年3月24日(HISより)


現在、現地の新聞「La repubburica」によると、イタの民営化も暗礁に乗り上げているようです。その背景には、マリオ・ドラギ首相の辞任によって議会が解散したことによる政権の崩壊があります。その引き金になったのは、連立与党各党の造反。素人の推測ですが、例の市民政党「五つ星運動」あたりが、ドラギ氏のインフレ政策に賛同せず(小さな声でヒソヒソ…支持率のため?人気取りのため?)、それまで均衡を保っていた与党の連携が崩れたのでしょう。その影響は、政府経済財務省の元にあるイタ・エアウエイズの民営化に及ぶのは当然のことで、これも素人考えですが、これを機に国営フラッグキャリアとしてのイタの存続を唱える人々もまたまた出てくるのかもしれません。そうなればイタの民営化は更に混とんとして…いずれにしても今後の行く末は、9月の総選挙の結果待ちか、ということで、(´イタリアの誘惑´に負けて、ITAのチケットを持ってしまった身は)ざわつく気持ちを抑えることにしています。

9月25日、右翼政党の政権が樹立。イタリア初の女性首相が誕生しました。コロナ禍や戦禍による社会不安を背景に、イタリアの人々の不満を大いに吸収したのは、そんな素地が既に出来ていたからだという気がします。様々な動揺がこうして広がれば右翼支持に傾くのは自然の流れなのかも。それにしても、当初予定していた年末のイタの日本路線が二度も欠航しました。手元のチケットは未だ代替便に変更されないまま…イタは日本に飛ばさなーい、ということではないと思うのだけど。
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