イタリアより

滞在日記

コロンナ宮殿

2017年12月24日 | ローマ


■2017年12月23日

怪物公園と同じく、ローマではなかなか縁の遠かったコロンナ宮殿へ行きました。週に一度だけ、土曜日が予約なしで入れるチャンスなのです。他の曜日でも、予約をすれば入館できるのですが、そこまでしてまでは、という気持ちでした。が、今日は土曜日。よしっ行こうとなりました。

この宮殿は、名作映画「ローマの休日」の最後のシーン、アン王女が記者会見する場面に使われました。もう何度も何度も観た私が大好きな映画ですが、ここにアン王女が立ったのだ、そしてこちらには、グレゴリー・ペック扮する記者のジョーが・・・と名場面を思い浮かべていると、不覚にも涙が出そうになりました。別れを余儀なくされた二人ですが、その後どうなったのでしょうね。現代ならば、メールやラインでやりとりが出来るのに、そして身分を超えた結婚だって可能なのにな~などとこの煌びやかな宮殿にはにつかないことを考えながら、余りにも世離れした豪奢な室内に目をぱちくりしていた私です。



宮殿に入ってすぐの「ベッリカの間」に続く大広間の階段に鉄球が埋めこまれ、階段の大理石は一部欠けているのが目にとまりました。ここが映画の中で編集されて取り除かれた場所だなと、思い入れも深く見ましたが、考えれば歴史の生き証人ならぬ生き球というべきでしょうか。

1849年、ローマ共和国とフランスとの戦いで、仏軍がジャニコロの丘から発射した弾がここまで届き、着弾した、これがその大砲弾なのでした。どこもかしかも、この国には戦いの爪痕が今なお残されていて、たった一つの鉄球でさえ、見る者を圧倒します。



今日は、入場種類の選択に三つあった中から、「大広間と庭、そしてイサベラの居室」全てを、折角の機会なので選んで見学しましたが、うーん入場料30ユーロは高いのか安いのか、それとも妥当な金額なのか、イマイチよく分からない。

この30ユーロの料金での見学は、どうもガイドさんが付くようで、 ベッリカの間と大広間、風景の間、マルティヌス5世神格化の間、玉座の間、黄色の間、礼拝堂の間と進んだ後は、別途チケットの半券が切り取られ、そこからどうもイサベラの居室、庭を見るコースになっているようです。



私は大広間をゆっくり見たかったので、ガイドさんがどこから付いていたのかさっぱり分からないまま、途中から別料金になっている入り口で英語のガイドさん付きのグループに紛れ込んでしまいました。スタート時の人数と合わないだろうに、一人多いだろうに、誰も気にしない。東洋の平たい顔族が一人増えているのに。



英語の説明を聞いても、さっぱり分からないのだけれど、その豪華さに、コロンナ一族の栄耀栄華は想像するに余りある。どの部屋にも世界の名だたる美術家が描いた絵画が所狭しと飾られていて、どれ程の財力を有していたのか。いわゆる金に糸目は付けない収集だったのでしょうね。



更に驚くのは、今も貴族としての体裁を保っていて、一族の肖像画や記念写真が並べられた中には、ローマ法王フランシスコ一世と写る写真もありました。数百年もの血脈を営々と受け継ぐコロンナ家は、ローマの歴史に欠かせない類い希なる一族なのだとつくづく感じ入りました。



コロンナ宮殿には、テルミニ駅から簡単にアクセスできます。バス40番、60番、64番、70番、170番等々に乗って、Nazionale quinaleで降ります。このバス停前は、Hotel Fiori。そこから歩いてすぐです。
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ローマ空港からフィレンツェヘ/国内線乗り換え2015 その2.

2016年02月07日 | ローマ

ゲート「D」を目指して歩く


私のフィレンツェまでのチケットには、「D06」と乗り換えゲートが印字されているので、取りあえずはDのゲートを目指します。昨年も一昨年も国内線の乗り換えゲートはBだったし、通常はBから国内線は出るはずなのだけれど、今年(2015年)は違うんだなと思いながら、通路を歩いて行きました。


出発ゲートはD06


乗り換え時間は十分にあるし、その点は心配はなかったのですが、乗り換えが徒歩ではなくなっているという情報があったので、恐らく今もまだ火災事故の影響があってT3の通路が使用できないのでしょう、シャトルバスでT1(国内線乗り換えエリア)へ直行するのだと推測していました。が、それはいいとして、どこで入国審査を受けるのか、それらしいエリアがなくて。すると…


どうもここで入国審査を受けるらしい…


誰も旅行者は居ないのだけれど、見れば「Controll passaporti」という表示があって、どうもここで入国審査を受けるらしい・・・そばに立っていた係員らしい女性に尋ねると、やはりこの場所がイミグレで、パスポート審査を受けると分かりました。が、しかし…


入国審査をはしょられて、そのまま乗り換えエリアへバス移動となりました


パスポートを手にして、審査官の前に行くと、果たして彼は私の顔さえも見ず、手で追い払うような仕草で通れというジェスチャーをするではありませんか~。なんですとーっ!入国審査は、自国に犯罪者が入らないようにする大事な検問所だと思うのに、それを省くのか?。

あっさりと素通りをしたものの、ほんとにこれでいいのか、ちょっと不安にもなりました。たまたま一緒になった日本人の男性も、これからマドリードに行くのだけれど、やはり入国審査は省かれたと首をかしげていましたが、乗り換えエリアに向かう誰もが皆、審査をはしょられて、互いに顔を見合わせていたのでした。


乗り継ぎエリアに向かう空港内のシャトルバス


恐らく、これも火事の影響で、ここは臨時で設けられた審査場なのでしょうが、それにしても入国審査が行われないというのは何とも複雑な気分です。もっとも同じく帰路の出国審査もなかったので、私のパスポートは、日本出国・日本入国のスタンプだけ。特に今回パスポートを更新したために、真新しいページに、自国のスタンプがポンポンと二つ寂しげに並んでいます。日本を出国後、私は何処に行ったのでしょうね~。


バスを降りて乗り継ぎエリアへ


さて、バスに乗って、乗り継ぎエリアに行きましたが、旅行者が少ないから、時間も掛からず移動は楽でした。しかしこんなだと、ローマから飛行機に乗る直行便の乗客はさぞかし列を作って混乱を来すことだろうと思います。だって、火災の影響でターミナル3の通路が使えなくなって、本来の利用者も全員このターミナル1を通過しなければならないのだから。


再び、皆でぞろぞろと


日本なら復旧工事はあっという間に終わるだろうに、火災後半年以上も経つのに、まだこんな状況で、やはりゆるゆるのイタリアなのですね。案の定、帰国時の乗り換えも、このターミナル1から随分遠回りにバスに乗って、延々とした行程で国際線の出発ゲートへたどり着きましたが、ベネチアからの国内便が遅れたために汗だくだくで走ることになりました。


出発ゲート確認


余談はさておいて、前述もしていますが、乗り継ぎの出発ゲートは必ずここで一度確認をします。チケットに書かれているゲートとは変更になることがままあって、絶対に要確認です。


案の定ゲートは、変わっていました


電光掲示板を見ると、やはり手元のチケットに印字されているゲートは変更になっていて、フィレンツェ行きの国内線はC13からの出発でした。あとは、C13の表示通りに進むだけですが、この通路は一体国内線エリアのどこに通じているのだろうと、私は実にしょうもないことに感心を向けていました。ローマの空港を熟知している訳ではありませんが、日本から到着した国際線から国内線へ乗り継ぐのに、これまでのように徒歩ではなくてバス移動です。こんな経路は初めてのことで俄然興味が湧いてきたのでした。


ほっー成る程!


Cのゲートの表示通りに行くと、昨年も一昨年も、Wi-Fiルーターや携帯電話のSIMカードを購入したTIMのカウンターが目の前に現れわれました。そっか~こんなところに出るんだ。正面には、まさしく国内線エリアの真ん中に当たるインフォメーションがあって、左方向へ(赤の矢印)行けばCのゲートがある。ふむふむと妙な感動を覚えながら、こうして国内線に乗り換えたのでした。

長々と書いてきましたが、結局のところ、通常なら日本からローマに到着後、モノレールでターミナル3に移動し入国審査を受ける。そして徒歩で国内線エリアのターミナル1へ移動するのですが、この歩いて行く通路部分が使用出来なくなっていて、Hゲートから国内線エリアにバスで移動となっていたのでした。このHに入国審査の窓口が設けられていたのに省かれてこの時、ふと、帰国時、日本への入国は無事に出来るのか、そんな疑問がふとよぎりました。パスポート上、日本を出た後、どこに行ったのか行き先が不明の私なのですから。


黄色の矢印が今回のバス移動の軌跡

青色の矢印が本来の徒歩移動


ちなみに帰国時、日本の入国審査の係員にこの旨を聞いてみると、『他国のことは、他国で。日本国だけを考えれば問題ありません』と、何ともシンプルかつあっさりとした答えが返ってきました。うーん・・・確かに理に適う。いわば『日本国が出国を許し、入国を許可すればそれでよし。他国がどんな出入国の手続きをしようとも、あるいは省こうとも、日本はあずかり知らぬ』ということなのですね。
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ローマ空港からフィレンツェヘ/国内線乗り換え2015 その1.

2016年01月31日 | ローマ

成田空港のアリタリア機


■2015年12月19日(日)

忘れないうちに綴っておきたいと思います。このブログで、先に「フィレンツェまでの国内線乗り換え方法」として、一連の流れを説明していますが、今回は全く違っていて、実にイレギュラーな順路になっていました。特に驚いたのは入国審査が省かれたことでした。国内線移動の人もそしてローマから他国に行く旅行者もみんなイミグレ無し!なので、私のパスポートは日本をこの日出国したのに、どこへ行ったか行方不明の状態になっています^^;。もっともパスポートにスタンプを押さない国もその折々にあるのだけれど、イタリアはレベルが違う、審査そのものをしなかったのだもの~こんなこともあるのだと、先の乗り換え方法と共にこれから行かれる方の参考になればと思います。


これまで通り、飛行機がローマに到着後、モノレールで移動しましたが…

前述もしましたが、国内線乗り換えへは、「Transiti/Flight connectionc」という表示が出ています


そうそう、アリタリア航空は、昨年から関空-ローマ線を廃止してしまっていて、今年(2015年)は、広島→羽田→成田→ローマというなんともまどろっこしい行程になってしまいました。結果、又、後日お話したいと思いますが、帰国便のアリタリアは、私の為に手厚いはからい、というか、当たり前のことではあるのですが、“あのアリタリア”が、ちょっとした心遣いを見せてくれたので、これはこれで正解でした。


モノレールを降りたら階下へ行き、するとすぐにセキュリティーチェックのエリアに入りました

皆、ぞろぞろと手荷物検査へ


と、前置きはさておいて、飛行機から降りて、国内線乗り換えの表示通りに進むと、さほど歩くことなくすぐにモノレールに乗りました。いつも確認する、国内線の乗り換えゲートを表示する電子ボードも周辺にはなくて、恐らくそんなサテライトエリアにアリタリア機は到着したのでしょう。


ここでセキュリティチェック(手荷物検査)を受けます

乗り継ぎの旅行者の為の手荷物検査


モノレールが到着した先では、皆ぞろぞろとエスカレターで階下へ向かいます。ここでも上方には、前述した「Transiti(乗り継ぎ)」の表示が掲げられていますので、ちら見して安心して進んで下さい。そして階下に降りればすぐにセキュリティチェックのエリアに入り、これから手荷物検査です。オフシーズンなので、人も少なくて、でも先のフランスのテロの影響もあったのでしょうが、さすがにきっちりとした厳格な検査でした。が、しかし、ここから驚くことになります。さすがイタリア!というべきか…いや、イタリア、大丈夫かと憂うべきか?


セキュリティーチェックが終わったら、乗り換えゲートへ向かいます

ローマからの乗り換えは、B、C、D、G、H、各ゲートから


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フィレンツェへ 国内線に乗り継ぐ

2015年01月21日 | ローマ

フィレンツェのドゥオーモ

何度訪れても、口をついて出る言葉は・・・「凄いっ」-2014.12.22-


■2014年12月20日(土)

※2015年12月は、乗り換えの経路が変わっていました。こちらです。

前述の、“ベネチア・マルコポーロ空港からの帰国”手順のついでに、ローマ空港に到着後、“国内線の乗り換えについて”も、記しておこうと思います。話が重複しますが、私がイタリアに初めて一人で来た時、もっとも不安だったのが、この国内線への乗り換えでした。空港内の表示に従ったはずなのに、どういう訳か外に出てしまい、広い空港内を右往左往したことがありました。当時は、まだT3の改修や拡張工事の真っ最中だったので、今にして思えば標識のミスマッチだったのかも知れません。ですが、今はもうすっきりとして、乗り換えもとても分かりやすいです。

以下、関空からアリタリアを利用してローマのフィウーミチーノ空港に到着後、フィレンツェに向けての乗り換えの経路と手順です。これは、例えば目的地がナポリであっても同じです。


関空からローマを経由してフィレンツェまで行く

自分の手元のチケットで、国内線(ローマ→フィレンツェ)の出発ゲート(上記ではB28)を確かめる


前述しましたが、一番大切なことは、出発ゲートの番号に向かって空港内の表示に従うことです。人の流れに沿っていくというのは、あながち間違いとは言えないものの、ローマでそのまま市内に出る人も多いので、ここはやはり電光掲示板の表示を確かめて、その方向に歩いて行きます。ローマの空港は広いので、国内線の乗り換えゲートまで結構距離があるということも心に留め置いて下さい。


トランジット(乗り換え)の表示を見つける

念のため、黄色の矢印にある電光掲示板で、搭乗ゲートと出発時刻を確かめる


ローマに到着後、飛行機を降りたら、上記の写真にある通りトランジットの表示に従い進みます。この表示は目の前にすぐに現れますので心配はいりません。ちなみに、上記の写真では、まっすぐ行くと機内預け入れの荷物を引き取るエリアに行きます。ここから、例えばテルミニなど市内に行く旅行者は、まっすぐに進むことになります。


「B28」のゲートに行く為にモノレールに乗ります


歩いて行く通路の脇にはいくつかの扉があって、以前は訳も無く開いていたりしましたが、今回よく見れば、どの扉もきっちりと閉じられていて、人が迷い入るようなエリアは皆無でした。


ローマ・フィゥーミチーノ空港は上記のような構造をしています

ターミナル3(T3):国際線エリア
ターミナル1(T1):国内線エリア


そうそう、この行程を更に詳しく説明すれば、日本からの到着便は、サテライトと呼ばれる、補助ターミナルに着くことが多くて、そこからこのスカイブリッジ(モノレール)で、言ってみれば、“本体国際ターミナル”に着くことになります。なお、サテライトとは、大規模な空港で、乗降客の便宜のために、主なターミナルから通路を伸ばして設けた補助ターミナルのことを言います。勿論、サテライトではなく、国際線T3のエリアに着けば、このスカイブリッジに乗ることはありません。昨年がそうでした。


「B」の表示へ


モノレールを降りても「B」に向かって進みます。もうすぐセキュリティチェックや入国審査のエリアに入ります。



目の前には手荷物検査(セキュリティチェック)のエリアが現れる


この場所で並ぶ人の多さが問題なのですが、私は毎年オフシーズンなので、いつもスムースに通り抜けています。でもツアーなどの団体が重なると時間がかかり焦ることになるので、ここを通り抜けるまでは安心できませんし、写真はないのですが、この後、更に入国審査が控えています。手荷物検査に人が多く並んでいれば、当然入国審査にも時間がかかるし、最近はとみに、セキュリティ審査が厳しくなっていて、イタリア人といえどもここだけは、検査員は真剣な顔をしてX線を通した画面を入念にチェックしています。前述の通り、金属製の製品は、どんな小さな物でも全て専用カートに入れる方がいい。

これも前述の繰り返しになりますが、入国審査や手荷物検査など、イタリアに入る為に必要な手続きをするエリアには、搭乗ゲートを目指して行く途中、必ず通りますので、心配は無用です。


まだまだ遠い「B28」のゲート


無事に検査が終われば、再びというか、三度(みたび)というか、またまた、「B」の表示を頼りに歩いて行きます。数字の28が出てくるのは、もっと近くなってから。

更に表示の通り、ひたすら歩いて行きます。



表示がないと、不安になる

が、向こうにあるのを見れば、ホッとして^^;

更に歩く



まだまだ歩く

この白いカウンターは、新しくなったインフォメーション



イタリアの通信会社「TIM」のカウンターは国産線と国内線の乗り継ぎ通路の途上にある

時間が少しあったのと搭乗ゲートも確かめたので、私はここで、昨年ナポリで買ったsimカード(プリペイド料金)の通話利用金を入金しました(イタリアではこれをリカリカーレと言います)。ついでに、というか、こちらが一番の目的でしたが、持参したsimフリーのWi-Fiルーター用にも新しくsimカードを購入たのでした。Wi-Fiに関するこれらのお話は又改めて記したいと思いますが、時間に余裕があれば、イタリアの通信のためのsimカードはこのカウンターで買うことが出来ます。(パスポートが必要です。手続きに要する時間は、早ければ20~30分)


電光掲示板があれば、もう一度確かめておく

ここからは歩いて6分・・・ご親切にどうもm(_ _)m



この辺りまで来ると、「B」のみならず番号が表示される

ゲート番号「B28」を目指しますが・・・


一昨年、この空港で乗り換えてナポリまで行きましたが、その時のチケットがあったので見てみると、搭乗ゲートは「B18」となっています。やはりこの辺りにあったのですね。

さて、今回フィレンツェ行きの搭乗口は、ここからまだ先のようで歩みを進めましたが、正面にバールが現れた途端、「B28」の表示が無くなってあれ?となりました(?_?)。



時間が押していれば、大慌て、ゲートがないと、パニックにもなりかねませんが、よくよく捜せば、このバールの奥に搭乗ゲートに向かう通路(エスカレーター)があります。正面から見れば、バールが目について、おまけに搭乗ゲートの表示も隠れて見えなくなっていますが、なんでこんなところにバールを作ったのか~。私は、ブツブツ言いながらエレベーターで下に降りて行きました。

いやいや、落ち着いて探せば、バールの奥にまだゲートの表示があって・・・



まるで、隠されたような下へ降りるエスカレーター



エスカレーターを降りきると、やっと搭乗口「B28」です。


思えば、国内線の搭乗ゲートの中でも、この日のフィレンツェ行きの飛行機に乗る場所は一番遠いところに位置していたようで、随分と歩くことになりました。乗り換え時間は二時間余りあったのと、オフシーズンの為に人が少なかったので、上記に記したようにsimカードも購入できましたが、シーズンまっただ中になると、スムースには行かないかも知れません。特に最近は、中国や韓国からの旅行者がほんとに多いです。時間には余裕を見て、そして、しつこく繰り返しますが、電光掲示板で、自分の乗る飛行機便を捜し、ゲートと時刻を確認して、空港内の表示に従って進んで下さい。

ローマ・フィウーミチーノ空港の国内線への乗り換えは、恐るるに足らず~エリアが広いので少々時間はかかるものの、もう簡単に出来るようになっています。
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ローマの新発見

2014年01月01日 | ローマ

久しぷりのローマ・テルミニ駅

テルミニ駅、正面向かって右側、トラムの走る通りがジョリッティ通り


2013年12月30日、無事に帰国しました。最後の地、ローマではホテルの部屋のwifiが全く使えなくて、このブログの更新も出来ませんでした。ホテルはこれまでも何度か宿泊していますが、こんなことは初めてです。何が原因なのか、駅前の昔ながらの大きな建物なので、宿泊客が皆一斉にwifiを利用するには無理があるのかも知れません。しかし、全室wifi可とあるのに、これでは看板に偽りありで、他の客達もフロントにクレームを入れていました。


空港行きのバスを見つけた

停留所の看板には、時刻表と料金の表示がありました


さて、忘れないうちにローマのバスの情報を綴っておきたいと思います。ローマ市内からフィウミチーノ空港へ行かれる方、あるいは日本からフィウミチーノ空港到着後、ローマ市内に出られる方、特にテルミニ駅西側周辺のホテル(ウナ・ホテルやメディテラーネオなど)を利用される方にはちょっと便利でお得感のある情報でしょうか。

私は、帰国当日の2013年12月29日、これまでと同じようにフィウミチーノ空港へ行くのに、レオナルド・エクスプレスに乗ろうと思っていました。この列車は、ローマ・テルミニ駅と空港とをつなぐ直行列車です。料金は年々上がって、今は一人14ユーロになっています。円安の現在、日本円にすると2000円を超えるでしょうか。一人ならまだしも、家族4人だとすると馬鹿にならない出費です。勿論SITA社のシャトルバスも出ていますが、私は今まで乗ったことがありませんでした。ところが、帰国前の前日、ローマ市内の散策を終えて、テルミニ駅まで戻って来たところ、フィウミチーノ空港行きのバスが停まっているのを見かけたのです。沢山の人がバスに乗車しようとしていました。ちょっと行ってみよ。

そばまで行ってみると、バスの係りの人が、乗車する人たちに切符を売っていました。バスの行き先には「Fiumicinoフィウミチーノ」と表示があるのに、このバスは空港行きなのですか、と、間抜けな質問をしてしまったのですが、係りの人はそうだよ、乗るかい?と応じてくれました。私は、明日、乗りたいのですが、時刻はこの看板に書いてある通りですか、と再び聞いていました。明日は日曜だし、発車時刻だけはきちっと確認しておかないと、飛行機に乗り遅れては大変です。係りのお兄さんはイヤな顔もせず一枚のチラシを手渡してくれました。その紙には、空港からローマ市内、ローマ市内から空港まで4ユーロと書いてあり、各々のバス停の発車時刻まで載っていました。聞けば日曜も土曜も関係なく、毎日この時刻表とおり運行しているとのこと。それにしても4ユーロとは…安い。


このバスの運行は、どうも「FAST LINE」と呼ぶみたい…


実はSITA社のバス料金は8ユーロ、そしてアリタリア航空がアリタリアの乗客に限ってサービスを開始した(現在は誰で乗車可)バスの料金が7ユーロなのですが、それらに比較すると半額。最初はちょっと信じられなかったのですが、このバス会社はどうも新しく空港路線(シャトルバス)に参入したばかりの様子。私は全く知りませんでした。


勿論、乗ってみました

ちゃんとターミナル3に到着したバス


日本へのフライトは午後からだし時間的に余裕があるので乗ってみることにしました。果たして、バスは時間通りに出発もしたし、市内の渋滞がなかったせいで空港にはチラシに謳っているとおり、ちょうど50分で到着しました。到着場所は、出発エリアのT3。バスには大きなカバンが入れられる収納庫もあってとても楽でした。レオナルド・エキスプレスに乗る時は、延々と駅のホームを歩かなければならないし、あの高い乗車口の何段もある階段を重いスーツケースを持って乗り降りしなければならない、それに比べるとなんと便利でストレスのないことか。これは利用しない手はない。


日本からフィウミチーノ空港到着後、T3のバス乗り場まで行くと切符売り場がある

競合他社もあるようで仲良く並んでいる切符売り場

左端のバス会社は、同じ路線が5ユーロ


又、逆に空港からローマ市内に行く時も、T3のバスの発着エリアからこのバスに乗れます。運転手さんに乗車するバス停を聞くと、「4」番という返事がありました。この4番には競合他社のバスも時間の重複を避けて発車しているようで、現場を見に行くと日本のツアー客がバスに乗るところでした。

空港~ローマ市内には列車でしか移動したことがありませんでしたが、少し興味を抱いてアンテナを広げるとこんな情報にも行き当たり、この日は小さな発見があったのでした。


係りのお兄さんがくれたバス会社のチラシ


上記をまとめますと(2013年12月29日現在)

・ローマ市内から空港行きのバスは、テルミニ駅、ジョリッティ通り、デパートのCoin前辺りから発車。
・切符は当日、係りの人が居て、売ってくれる。料金は4ユーロ(2013年12月29日現在)
・空港から市内へは、T3のバス乗り場、「4番」から発車。切符売り場がある。

なお、チラシに書かれた時刻表は以下の通り(2013年12月29日現在)

・フィウミチーノ空港発~テルミニ駅
 6時5分、7時20分、8時5分、8時40分、9時25分、9時40分、10時25分、10時50分、11時40分、これ以降16時40分まで1時間毎発車。16時40分の次は、17時、17時40分、18時、18時40分、19時、19時40分、20時40分、21時20分(いずれも発車時刻)。

・テルミニ駅発~フィウミチーノ空港
 7時10分、8時25分、9時15分、10時10分、10時25分、11時5分、11時25分、12時15分、12時40分、13時40分、14時40分、15時45分、16時40分、17時40分、18時25分、18時40分、19時25分、19時40分、20時25分、20時40分、21時40分、22時20分(いずれも発車時刻)。
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