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■ 藤岡(あずさの湯)温泉 「藤岡温泉ホテル」

<藤岡(あずさの湯)温泉「藤岡温泉ホテル」> (藤岡市、時間要問合せ、700円、0274-28-0480)
オフィシャルHP

ひと頃(白寿も金井もできる前)、吉井の「牛伏の湯」とともによく通ったお湯ですが、このところ足が遠のいているうちに施設改装、改装後はじめての入湯です。
鮎川沿いは紅葉の盛り、まずは「土と火の里公園」内の「そば処日野谷」で蕎麦を食べました。
このあたりは「日野小蕎麦」と呼ばれる香り高い蕎麦が名物ですが、収穫量が少なく、今は十勝産の石臼挽き粉を使っています(12月の蕎麦打ち体験では地粉を使うようです)

ここからさらに奥に入った上日野地区にある温泉ホテルが日帰り開放するもので、立派な外観、館内も比較的こじんまりとしていますがよく手入れされていて綺麗です。
入浴のみ日帰りコースで利用できるのは、大浴場と貸切露天(別料金2,100円/1h)。

やや暗めの大浴場には、黒みかげ石?造10人くらいの内湯(適温)と同じ大きさのジェット槽(やや熱め)がとなりあっています。
白い析出の出た石の湯口から内湯60L/min、ジェット槽80L/minほどの大量投入で、ともに底面吸湯+浴槽端からの上面排湯&オーバーフローなしの循環仕様ながらカルキ臭や薬品臭は感じられませんでした。
カラン13、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日13時で独占~6人。

お湯は無色透明でかすかに白い浮遊物。ほぼ無味無臭でアルカリ性泉の明瞭なヌルすべ感のある当たりの柔らかな美人の湯系。そこそこの温まり感がありますが、浴後は爽快感が広がり肌がすべすべになります。
ここも規定泉(フッ素・メタほう酸)ですが、しっかりとした浴感があります。

以前は隣地に「藤岡温泉センター」という日帰り施設がありましたが、ホテルのリニューアルにともない?廃止されています。500円でセンター内の内湯岩風呂と木造りの半露天、昼間は宿泊棟の檜風呂にも入れました。この檜風呂がスグレもので、お湯もセンターのものよりヌルすべが強かったように記憶しています。
窓の広い明るい浴室、広い檜風呂に湛えられたヌルすべ湯で、”しあわせ~”状態が味わえましたが、日帰りで入れなくなってしまったのはなんとも残念。

でも日帰りパックが充実していて、美人の湯系なので女性グループなどにいい施設ではないでしょうか。

規定泉(フッ素・メタほう酸)(Na-(CO3)・HCO3型) 泉温・湧出量*不明、pH=9.80*、成分総計=0.20659g/kg、Na^+=54.0mg/kg (96.31mval%)、Fe^2+=0.80、F^-=2.7、Cl^-=6.0 (6.56)、HCO_3^-=61.0 (38.61)、CO_3^2-=36.0 (46.33)、陽イオン計=58.39 (2.44mval)、陰イオン計=109.7 (2.59mval)、メタほう酸=14.3 <H元.10.30分析>
*HPではpH10.04。25mの温泉プールもあったので湧出量はかなり潤沢なようです。

その後、ルーデンスCC~道祖神峠と林道を通り、桜山公園下へと抜けました。ここの冬桜は何度も見にきていますが、今年はマスコミで大々的にとりあげられたため大混雑が続いているよう。夕方でもまだ混雑していましたがPが無料になっていたので寄りました。ちょうど満開で紅葉もピーク、桜&紅葉のいい写真が撮れました。

〔 2004年11月24日レポ 〕
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■ 「ゆめみ処ここち湯 海老名店」

【 写真は行方不明捜索中です ^^;; 】

<「ゆめみ処ここち湯 海老名店」> (海老名市、10:00~25:00、平日650円(土日祝750円)*会員各50円引、0120-14-0265)
オフィシャルHP

2004/10/5にオープンした相鉄グループの温泉スパ銭。相鉄線「かしわ台」駅の改札を出て左に行き、セブンイレブンの角を右に曲がり坂を下っていくと左手にある相鉄ローゼンの奥。徒歩3分位。T岡設計による典型的な和風スパ銭。シックな色調の落ち着いたつくりで、全体にオープンエアの空間が広くとられていて気分がいいです。

浴室は、内湯ゾーンに機能浴槽群(真湯、強カルキ臭)、サウナ、水風呂(カルキ臭)となごみの湯(温泉、みかげ石枠石タイル貼7.8人)。たちこめるカルキ臭に辟易し早々に露天に避難。
露天ゾーンは塀に囲まれていますが広々として居心地がいいです。寝湯群・歩行浴槽・眺望湯は真湯で強カルキ臭。右手奥に洞窟風の薬草スチームサウナ。
温泉浴槽はすべて鉄平石造で、源泉槽のここち湯(一部岩造4.5人、縦長の一辺出入り)、ぬくもりの湯(7.8人、東屋付)、まどかの湯(10人以上)、涼みの湯(3人)と壺湯(1人×3)。
カラン31(一部セパレート式)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤー有料(10円/3分)。平日18時で40人以上と盛況ながら、キャパがあるのでゆったりと入れました(とくに源泉槽が空いていたのはラッキー)。

ここちの湯は岩の湯口(奥に金属パイプ)からかなりの量を投入で脇の排湯槽への上面排湯。たぶん槽内注排湯はなく、”源泉かけ流し”の掲示があります。
なごみの湯は石の湯口から投入+側面注入で側溝への上面排湯+オーバーフロー。
ぬくもり、まどか、涼みはこの順で流し込み、おのおの湯口、側面注入、底面吸湯などがある循環仕様。壺湯は底面注入+檜湯口からの少量投入でオーバーフロー。
ここちの湯以外はいずれも”循環”の掲示があります。
ここちの湯は、泉温37.7℃に対し、投入45℃位、浴槽41℃位なので加熱はあるかと。浴槽まわりは赤茶に変色し、温泉臭からしても除鉄・濾過なしの源泉かけ流しかと思います。

ここちの湯と他の温泉槽ではお湯が全然ちがいます。
他の温泉槽は、うす茶色(?)ほぼ透明で味不明、くどい感じのうがい薬臭+タール臭(消毒剤臭?)。淡泊で軽めの浴感ですが、ツルすべはここちの湯より強いです。

ここちの湯は、たぶん緑がかった茶色のささにごり。湯口でしっかりとした塩味(重曹分のせいかややまろやか)+弱金気味+α(このαがくせもので、めがねさんが”ポテトチップス味”と表現したのも判る気がします (^^;)。明瞭な金気臭+微焦げ臭+弱アンモニア臭+糊臭+微泥臭+微臭素臭?+僅微イオウ臭?+αと複雑なもの。湯面ではやや金気臭が弱まり相対的にアンモニア臭が強まっています。水海道の「きぬの湯」から糊臭と泥臭を弱めてアンモニア臭を強めたような感じで同系かと。
食塩泉らしいしっかりとした浴感とほてり感がありよく発汗しますが、重曹泉系のツルすべもあります。さらに何となく肌に染み入るような奥深さも感じられるいいお湯です。(メタほう酸=198.5mg/kgが効いてるのかな?) けっこうさっぱりとする重曹泉系寄りの浴後感。浴感は、YEBISUさんご指摘のとおり柏・ゆの華のイメージが若干かぶるかと思います。

はっきりいって、循環槽はたいしたことないですが、ここちの湯はかなりのすぐれもの。このお湯に入るだけでも訪れる価値は充分あるかと思います。ただし、適温のうえに狭いので週末など入浴待ちの行列ができるかも・・・ (^^;;

神奈川方面では「いこいの湯多摩境店」とともに評価の高い温泉スパ銭で、鮮度とパワーで攻めるいこいに対してこちらは濃度感と個性的な温泉臭がポイントかな?
料金も手頃だし施設のバランスもいいので、今後ますます人気が上がっていくお湯かと思います。

Na-塩化物温泉 37.7℃、pH=7.7、130L/min(約1,301m掘削揚湯)、成分総計=10.99g/kg、Na^+=3932mg/kg (94.16mval%)、NH4^+=41.5、Fe^2+=2.8、Cl^-=6094 (95.87)、Br^-=20.5、I^-=8.2、HCO_3^-=424.7、陽イオン計=4166 (181.6mval)、陰イオン計=6552 (179.3mval)、メタけい酸=72.9、メタほう酸=198.5 <H16.6.30分析>

〔 2004年11月19日レポ 〕
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■ 甲府 「源泉湯 燈屋」

<「源泉湯 燈屋」> (甲府市、10:00~25:00、700円、0553-39-2611)

2004/9オープンの新しい日帰り施設。甲府相生町から東に向かう青沼通り、玉諸小のそば、通りに面した「養老乃瀧」の駐車場の裏手にあります。そばのR20バイパス「上阿原」交差点は変則信号で混むので、甲府方面からだと早めにバイパスから左折して青沼通りに入った方がベター。

シックな和風の建物で、つくりはT岡設計系ですが、全体にこげ茶系の渋めのトーンで統一され落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
食事処兼ロビーは2階までの吹き抜けを配して大きな空間を確保。こういうつくりは空いているときはスケール感が活きていいですが、混雑するとごった返し感が強まるのでむつかしいところ。この日は空いていたのでいい感じでした。食事処の奥に足湯もあります。
浴室へのアプローチも花壺などが配されてデザイナーズ旅館のよう。おそらく県内でも1、2を争う綺麗系施設かと思います。

男女別の浴場は広く、”温快の湯”と名付けられた内湯にぬる湯主浴槽(黒みかげ石枠伊豆石貼20人以上、ジャグジー付)、高温槽(同6.7人)、水風呂、サウナに座湯。
露天ゾーンに古代桧の湯(檜枠伊豆石貼12人以上、軒下タイプ)、富士大沢石の湯(岩枠鉄平石敷12人以上)、信楽大壺の湯(陶製1人×3)、釜蒸し風呂。休み処もあって至れり尽くせり。
カラン23、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。カランは弱い重曹味が感じられたので温泉かも。週末昼で20人以上と盛況。

壺湯と富士大沢石の湯をのぞいて湯口の奥で熱湯(源泉?)と水(金気含む井水?)を混合しての投入で、おそらく希釈があるかと思います。全槽で槽内注排湯は確認できずかなりの量のオーバーフロー。

お湯は微黄緑色がかって(浴槽材色の加減かも?)透明、場所によりこまかな気泡あり。弱重曹味で微モール?臭+僅微アンモニア?臭。重曹泉系の弱いツルすべのあるやわらかなお湯はモール?泉系かと思われ、浴後はけっこうあたたまります。
水風呂は金気味金サビ臭のする井水(たぶん)で、キシキシとした肌ざわりはなかなか。
お湯は希釈が少ないと思われる内湯高温槽と富士大沢石の湯が比較的よく、後者では湯口付近でアワつきがありました。

温泉らしい浴感とそれなりの鮮度感はあるのですが、なんとなく去勢されたようなのたっとしたイメージのお湯は個人的にはいまいち釈然としないものでした。これが希釈によるものか広すぎる浴槽によるものかは不明。おそらく両方でしょう。
泉温は40℃台後半らしいので、すこし工夫すればそのまま提供できるハズなのに、かなりの希釈をかけているようで湯づかいはうまいとはいえません。
山口、碇、玉川、フカサワなど甲府の1線級のお湯と引き比べると、どうしても物足りなさを感じてしまいます。

泉質はパンフによると含食塩-重曹泉(Na-炭酸水素塩・塩化物泉)。アルカリ性でうすめの塩類泉(たぶん総計1.5g/kgいってない)かと思います。
温泉分析書はフロント奥の見にくいところに置いてあり、メモは不許可、見せても貰えなかったので詳細不明。
これだけ意匠や環境形成に気を使っている施設なのに、見やすい場所への分析書の掲示もなく、浴室にT教授の解説が掲示されているのみ(これって温泉法第十四条の掲示?)。近年オープンした関東エリアの日帰り温泉のなかで、これほど情報公開に対する意識の低い施設も珍しいです。

それでも綺麗系施設の少ないエリアですから、今後、女性客を中心に人気があがっていく施設かとは思います。(連れはけっこう気にいっておりました ^^)

〔 2004年11月14日レポ 〕
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■ 野田花井温泉 「野田 潮の湯」

<野田花井温泉「野田 潮の湯」> (野田市、10:00~24:00、1,900円/1日、700円/3h他、04-7120-3000)
オフィシャルHP

七光台温泉のオープンを意識してか2004/9にリニューアル、3時間のリーズナブル料金が設定されたので行ってみました。以前から泉質的には気になっていたものの、1,900円/1日(17時~1,500円)という高料金設定におそれをなして未湯でした (^^;。

東武野田線「野田市」駅と「梅郷」駅の間、野田東武ホテルの隣にある大規模な日帰り施設。高料金施設だけあって、さすがに館内はゆったりとつくられています。
1Fに男女別の浴場と円形の建物中心の吹き抜けゾーンに足湯、タイ古式セラピー、アジアンラウンジなどエスニックヒーリング系の施設が集結。2Fにはダイニングレストラン、フードコート、売店、個室に卓球室まであります。
別棟にはカットサロン、接骨院、ビューティシェービングなど付帯施設も充実。

以前あった水着着用のバーデーゾーンは廃止され、足湯を除く全浴槽が男女別のハダカ入浴ゾーンとなっています。
浴室は窓が小さく奥行きが深いのでやや暗め、半洋風のひと昔前のつくり。
上段歩行浴槽+下段ジェット浴槽+打たせ湯×2、源泉槽(みかげ石造3.4人、ややぬる)、温泉主浴槽(同20人以上、適温)、つぼ湯×2、洞窟状の機能浴槽ゾーン、サウナ、水風呂に露天(鉄平石枠石敷15人位、一部屋根付)という多彩な構成。
露天は塀に囲まれていますが風が通り、和風の坪庭とデッキチェアーなどもおかれていて居心地はいいです。
セパレート型洗い場19、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。祝日17時で25人くらいでしたが、キャパがあるのでゆったり。

明らかに温泉使用と思われるのは、源泉槽、温泉主浴槽、つぼ湯。
あとは、無色透明無味カルキ臭で浴感も薄いので、真湯かゲキ希釈湯使用かと思います。(ただし、連れによると女湯の露天は温泉だったそうで、男湯露天も湯口に析出が出ているので温泉を使うこともあるのかも?)
源泉槽は、石の湯口から大量投入で温泉主浴槽への流し出し+上面排湯口+強烈底面吸湯。
温泉主浴槽は、石の湯口から大量投入+側面注入+源泉槽からの流し込みで上面排湯口+たぶん槽内排湯でかるくオーバフローもあり。つぼ湯は底面注入?でオーバーフロー。

お湯は、黄緑色がかった透明、源泉槽はうす茶褐色に見えるが赤茶に色づいた底面材のせいかも。強塩味でタールがかった薬品臭+かすかな磯の香。かなりの濃度感があり、よく温まって発汗する強食塩泉らしい浴感。浴後はすこしぺトついて温まりが持続します。温泉主浴槽やつぼ湯より、源泉槽のほうが塩味も浴感も強いような感じ。
源泉槽のお湯も濾過・除鉄・消毒剤投入しているかと思いますが、相当の濃度感があるのでけっこう満足できます。(七光台温泉の源泉槽よりぜんぜん濃い感じ)
源泉スペックは強烈なものがあるので、源泉槽では手を加えない源泉をそのまま使って欲しいと思いました。

施設はゆったりとしていて、何より混雑していないのがいいです。客層も落ち着いていて、大人のリゾートという感じ。ダイニングレストランも落ち着いた雰囲気で味もまあまあなので、夕方、食事がてら再訪したいと思います。

Na-塩化物強塩温泉 46.6℃、pH=7.06、500L/min(約1,300m掘削揚湯)、蒸発残留物=27.53g/kg、Na^+=8292.0mg/kg (87.59mval%)、Mg^2+=226.0、Ca^2+=597.9、Fe^2+=5.1、Cl^-=14270.0 (99.07)、Br^-=42.3、I^-=6.3、HCO_3^-=192.8、陽イオン計=9219.2 (411.91mval)、陰イオン計=14512 (406.28mval)、非解離成分・溶存ガス成分不明 <H9.9.26分析>

〔 2004年9月26日レポ 〕

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●「野田 潮の湯」 かけ流し導入

本日、野田花井温泉「野田 潮の湯」に行ってきました。ここはけっこう空いていてわりに食事が美味しいので、このところよく行きます。(700円/3h)
内湯の源泉槽のコンディションがいつになくよくてびっくり。濃度感のあるうす濁りのお湯は強烈な塩味で強食塩泉らしい強い浴感のある温もりの湯。

脱衣所に湯づかいについての掲示が出ていて、源泉槽は加熱、塩素系消毒剤投入ながら非希釈のかけ流しのよう。帰りにフロントで確認すると5月から源泉槽をかけ流しに切り替えたとのことです。
温泉臭はほとんど感じられず軽い薬剤臭がするのは残念ですが、24g/kgの強食塩泉をかけ流しで楽しめるなかなか貴重な施設になりました。

〔 2005年5月28日レポ 〕

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●「野田 潮の湯」 料金体系変更
野田潮の湯の料金体系が再度変更になっています。
1日料金平日800円、土日祝900円でタオルと館内着がついています。以前の700円/3hは廃止となっているので、土日の夕方に一風呂浴びるには実質200円の値上げとなりました。
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■ 仙水の湯 「いこいの湯多摩境店」

<仙水の湯「いこいの湯多摩境店」> (町田市、9:00~25:00、700円(平日)、900円(土日祝)、042-797-4126)
オフィシャルHP

電車+バスだと、京王相模原線「多摩境」駅ないしはJR・京王線「橋本」駅北口から神奈中バス橋76系統(神奈中多摩車庫行き、平日昼間は3~5本/時)に乗り、「小山上沼公園」バス停下車(橋本から約12分、多摩境からだと約3分)徒歩約5分で到着です。
開発途上の雑草生い茂る分譲地のなかに突如として純和風のスパ銭が現れます。平日なのにPはほぼ満車でおののき。
床が歩くとペコペコする木目調塩ビシート敷なのは笑えますが、全体になかなかよくできた造り。とくに湯屋へ向かう渡り廊下はいい見せ場になっています。

浴室は天井高く丸太?が渡されていい感じ。温泉主浴槽(黒みかげ石枠伊豆石敷10人以上、ジャグジー付、半身浴ゾーンあり、42℃)、各種機能浴槽群(真湯、カルキ臭)、サウナ×2、水風呂(井水、強カルキ臭)。水風呂では湯口まわり中心にサウナの排気臭あり、強カルキ臭に排気の焦げ&饐え系の臭いが混じってなんともいえない臭気を発しています。ちょいとばかり設計ミスったか? (^^;

露天ゾーンはすべて温泉槽で、岩風呂(岩組伊豆石敷6.7人、東屋付、44℃)、くつろぎの湯(岩組伊豆石敷10人以上、ジャグジー付、41℃)、檜の湯(檜+鉄平石枠伊豆石敷4人、東屋付、40℃)と寝湯(4人)。
目の前の山が借景になっていて、何となく深大寺の「ゆかり」の露天に佇まいが似ています。
カラン31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日19時で50人以上と盛況。

岩風呂は、赤茶に色づいた岩の湯口から熱湯(たぶん源泉)を大量投入。槽内注排湯は不明ですがくつろぎの湯へほぼ投入量全量を流し出し。
くつろぎの湯は、岩風呂からの流し込みがメイン+底面注入、槽内排湯は不明ですが上面排湯口からのザンザコの流し出しがあります。
檜の湯は檜?の湯口から熱湯投入で槽内注排湯は不明、寝湯方向への流し出し?。熱湯を投入しているわりにはぬるいので低温湯の注入があるかも?
露天全槽に「源泉かけ流し」の掲示があります。
内湯の温泉主浴槽は石の湯口から投入でオーバーフローなく、循環の掲示あり。

お湯は黄色がかった透明~薄茶褐色僅微にごり湯で、岩風呂>檜の湯>くつろぎの湯>温泉主浴槽の順で色味が濃くなり鮮度感も落ちます。
岩風呂・檜の湯の湯口で弱塩味+微重曹味+僅微金気味。金気臭+微モール?臭。湯面では金気臭やモール?臭は感じられずなぜかガス臭(昔の都市ガスの臭い)がしました。ふつう、金気臭が湯口でこれだけ香ると、湯面でも相当残ってますが、ここは別の臭いに変化しているのはナゾ。
くつろぎの湯では微ガス臭とこれもなぜか?石鹸臭。
温泉主浴槽ではくどい感じの薬品臭が強く感心しません。
とくに岩風呂と檜の湯の鮮度感が高く、岩風呂ではかなりの量、檜の湯でもそこそこのアワつきがありました。重曹泉系のツルすべが思いのほか強くてびっくり。イメージ的には甲府のモール泉?群に似ています。

めがねさんも指摘されていましたが、とにかくパワーあふれるお湯で、温度以上の熱湯感があるので岩風呂など客があまり寄りつかず空いていました ^^)
こんなことは滅多にないのですが、浸かっているうちに動悸がしてきてびっくら。場所柄ファミリー客主体かと思われますが、とくにお子さま連れは要注意かと。
ぬる湯槽でも強食塩泉とは異質の、熱感で表面から炙り立ててくるような凶暴さがあって、個人的にはお湯に没頭することはできませんでした。

それでも、湯色、温泉臭、ツルすべ、温まり感など温泉の醍醐味にあふれたお湯で、設備充実、料金もリーズナブルなので近場で楽しむには贅沢至極な施設かと思います。

Na-塩化物温泉 48.6℃、pH=7.9、438L/min(1,700m掘削揚湯)、成分総計=2957mg/kg、Na^+=1007mg/kg (95.57mval%)、Fe^2+=1.4、Cl^-=1466 (89.42)、Br^-=4.3、HS^-=0.05、HCO_3^-=287.4 (10.18)、陽イオン計=1051 (45.84mval)、陰イオン計=1762 (46.25mval)、メタほう酸=97.6、硫化水素=痕跡 <H16.1.27分析>

〔 2004年9月22レポ 〕
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■ 蔵の湯東松山温泉 「蔵の湯東松山店」

<蔵の湯東松山温泉「蔵の湯東松山店」>(埼玉県東松山市、10:00~24:00、600円(平日)、700円(土日祝)(会員各100円引)、0493-23-2641)
オフィシャルHP

以前からあるスーパー銭湯が、2004年夏から自家源泉の温泉を導入しています。館内は典型的なT設計仕様の和風スパ銭。連休最終日の夕方とあってか、すごい客数です。パブリックゾーンは客数からするとやや狭いかも? カットサロン、マッサージ、アカスリエステ、岩盤浴など付帯施設も充実。

浴室は広くて、木貼りの梁やサウナ室が瓦屋根に海鼠壁だったりと、意匠に遊びがあって楽しいです。内湯ゾーンに各種機能浴槽群(真湯・カルキ臭)、サウナに水風呂。
水風呂(赤みかげ石伊豆石貼7.8人)は、2号井戸水使用で利用方法はかけ流し、湯温は循環??という表示で詳細不明。17.5℃で弱カルキ臭。あまりに冷たいので人気なし。
露天には、変わり湯(この日はマリンハーブ)、寝ころび湯、野天岩風呂(岩+鉄平石枠伊豆石敷15人以上座湯・TV付+寝湯×3+つぼ湯×1)と注目の源泉岩風呂(岩組+鉄平石枠底不明円形7.8人)を配置。露天のつくりはなんとなく幸手の極楽湯に似ていて、あちこちにベンチや椅子がおかれて涼めるので居心地がいいです。
カラン32、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。祝日18時で70人以上と大盛況。

温泉使用は、源泉岩風呂と野天岩風呂かと思います。
源泉岩風呂は、壁からパイプ2本がL字型に出ていますが、1本は止まっていて、もう1本から10L/min(変動あり)ほどを湯面すれすれに投入。投入湯温は38℃以上あるような気がしました。にごり湯&混雑につき槽内注排湯は不明で、下段にある野天岩風呂へと流し出しています。(非加熱かけ流しの掲示あり、現HPによると混雑時には加水はあるらしい)
野天岩風呂は、源泉岩風呂からの流入(源泉)+座湯からの流し込み(井水?)+つぼ湯からの溢れ出し(井水?)+側面注入。側面(+底面?)吸湯でオーバーフローなし。(源泉+井水で濾過循環、塩素、二酸化塩素による消毒の掲示あり。ここまでしっかりと情報開示されている施設は、ちょっと記憶にありません)

お湯は、野天岩風呂と源泉岩風呂では全然ちがいます。
野天岩風呂はほぼ適温、無色透明でタールがかった薬品臭+うがい薬臭+軽い磯の香。
強食塩泉の循環湯でよくあるタイプのお湯ですが、それなりの浴感はあります。

源泉岩風呂はすぐれものです。
茶褐(緑)色でややぬるめ(38℃位)、透明度50~60cmほどのにごり湯で、強塩味+微苦味。湯面からも粘土系アブラ臭+金気臭+ガス?臭の存在感のあるすばらしい温泉臭が香ります。仮設時代の東鷲宮百観音温泉でこんな臭いがしていた記憶がありますがどうかな?
土類系のキシキシ感と相当の濃度感があり、さほどほてらず浴後は湯切れよく爽快感が広がります。でも、浴後えらくのどが乾くので、やはり相当水分をもっていかれている感じ。
ここは大人気で常に10人以上の入り。この手の泉質では鮮度感はなかなか感知しにくいのですが、さほどなまった感じはありませんでした。5月のみしゅらんオフ会で入ったときより、苦味が弱く、金気が強いようなイメージ。

源泉岩風呂ですが、槽内暖房のためか幅広い腰掛けが縁に沿って廻され浴槽が狭くなっていて、ここに腰掛けたり入ったりで長湯する人が多く回転が悪くなっています。この腰掛けがなく、真ん中に目隠しのオブジェ(秩父の武甲の湯の露天にあるような)でもあると、さらに落ち着いて入れるような気がしますが、贅沢いいすぎか・・・(笑)
あと、やたら「ぬるい」という声がきかれましたが、「源泉ぬる湯」とでかでかと表示してあるじゃろが・・・(~~)
この泉質だと、加熱すると一気にお湯の凶暴度が増すハズなので、あまりに「ぬるい」の声が多いなら、いっそのこと43℃位に加熱したら回転は速くなることまちがいなし(^^;) ただし、のぼせて倒れる人続出かも・・・。

連休夕方というゲキ混みの最悪のタイミングにいったのに、すばらしいお湯が味わえました。37.3L/minという湧出量でこれだけのお湯を実現しているのは驚異的です。
ちなみに、9月末までは会員入会無料、会員は3,900円*の回数券(10枚綴り、土日祝・複数人利用可)を購入できるので、土日祝でも単価を@390円*まで落とせます(当然購入しました)。この施設内容とこのお湯で@390円*は圧倒的に安い! 通いのお湯になることはまちがいなしです。

Na-塩化物強塩温泉 38.1℃、pH=7.7、37.3L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=17110mg/kg、Na^+=5574mg/kg (83.29mval%)、Ca^2+=900.6 (15.44)、Sr^2+=31.6、Fe^2+=4.4、F^-=2.3、Cl^-=10260 (99.33)、Br^-=44.7、I^-=14.2、HS^-=0.02、HCO_3^-=50.0、陽イオン計=6564 (291.2mval)、陰イオン計=10390 (291.4mval)、メタほう酸=116.3、硫化水素=痕跡 <H16.5.28分析>

〔 2004年9月20日レポ 〕

※ここのHPは、温泉分析書はもちろん、各浴槽の湯づかいまで丁寧に解説していて、情報公開にたいへん熱心です。

*) 回数券は現在、原油価格の高騰を受けて4,300円に改訂。それでも安い。
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■ 六郷町営温泉 「つむぎの湯」

<六郷町営温泉「つむぎの湯」> (六郷町、10:00~20:00、水休、400円(町外/3h)、0556-20-2651)
オフィシャルHP

2003/11にオープンした新しい公営日帰り施設です。県道9市川大門下部身延線、富士川を渡る「峡南橋」東詰からJR身延線「久那土」駅方向に少し走った右側、入口は狭いので要注意。海鼠壁をあしらった蔵造り風の外観はなかなか味があります。(地域?)活性化施設「いきいきセンター」と同じ建物で、総称して「六郷の里」。入ってフロントの右側が「つむぎの湯」です。

男女別の浴場は、わりとこぢんまりしていて、大浴槽(みかげ石枠タイル貼20人、ジャグジー、ジェット付)、ぬる湯槽(同4.5人)、露天(鉄平石造7.8人、一部屋根付、熱め)。露天は塀にかこまれ展望はききませんが風は通ります。別室には下肢リハビリ浴槽(水着着用、料金内利用可)もあります。
カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜15時で5~10人とそこそこの入り。

大浴槽は、石の湯口から大量投入+ジャグジー・ジェット注入で底面吸湯、オーバーフローなしの典型的な循環仕様。ぬる湯槽は、石の湯口からぬる湯を少量投入+熱湯の側面注入でオーバーフローあり(底面吸湯あるかも?)。露天は、石の湯口から大量投入で上面排湯口からの流し出し。

お湯は、大浴槽・露天とぬる湯槽でかなりちがいます。
大浴槽・露天は、無色透明カルキ臭でとくに露天のカルキ臭は強烈。残念ながら温泉らしさは感じられませんでした。
ぬる湯槽は、薄く白濁し、細かな粒子がただよっていい感じ。が、強めのタール(薬品)臭が鼻をつきます。pH=8.7とアルカリ性ながらヌルすべは感じられず、むしろキシキシ感があります。相当の濃度感のあるお湯で、ぬる湯ながらよく温まり、このエリアでは珍しい、総計=7000mg/kg近い濃いめの食塩泉の片鱗は感じられます。

ぬる湯槽の湯口はいいです。おそらく源泉と思われるぬる湯は、はっきりとした塩味で、なんと松之山系の墨臭がかった上質なアブラ臭が感じられびっくり。

源泉の素性は相当によさそうですが、全体に湯づかいは感心しません。ぬる湯槽ではかなりの浴感がありますが、薬品がかった刺激臭がどうにも邪魔です。
現況では、個人的にはさしておすすめできませんが、ぬる湯槽の湯づかい(消毒剤の投入方法)が改善されれば、かなりポイントの高い施設になるかと思います。

Na・Ca-塩化物温泉 35.5℃、pH=8.7、72.8L/min掘削揚湯、成分総計=6997mg/kg、Na^+=1974.00mg/kg (71.77mval%)、Ca^2+=657.80 (27.43)、Fe^2+=1.30、F^-=8.10、Cl^-=4199.00 (98.32)、HS^-=0.07、HCO_3^-=45.20、陽イオン計=2658 (119.6mval)、陰イオン計=4295 (120.4mval)、メタほう酸=24.40 <H10.4.10分析>
●駐車場脇に泉源らしきものがあり、住所と源泉地の字もおなじなので、自家源泉かと思います。

〔 2004年9月4日レポ 〕
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■ 武蔵野温泉 「湯らく」

<武蔵野温泉「湯らく」>(東京都武蔵野市、6:00~翌1:00、1,560円(タオル・バスタオル・館内着付)(6:00~8:00/22:00~翌1:00 1,050円)、0422-52-1611)
オフィシャルHP

2004/5/13にオープンした日帰り施設で、五日市街道「関前3丁目」交差点の北側、都道36保谷志木線沿いにあります。広々とした道路沿いに地味めな外観はあまり目立ちません。館内は和風でもなく洋風でもなく特徴は薄いですが、出来たてなのでさすがにきれい。B1F(岩盤浴など)、1F(ロビー、食事処など)、2F(メイン浴場)、3F(ボディケアなど)の4層構成ですが、B1Fと3Fは確認しませんでした。別館には障害者専用温泉もあるようです。

男女別の浴場には、高温槽(黒みかげ石枠タイル貼10人以上)&つながって洞窟状の瞑想浴槽(10人位)、中温槽(同15人)、ジェット浴槽(2人)、水風呂、サウナ?に露天(伊豆石枠鉄平石貼10人以上)。露天には休み処もあります。

高温槽は石の湯口から熱湯を投入で底面吸湯。中温槽は石の湯口から投入+側面注入で底面吸湯。
露天は岩から突き出た2本の塩ビパイプからの投入で、上面排湯口からの流し出し。塩ビパイプの1つはぬるめ、1つは熱めで、ぬるめの方がきもち透明感があって鮮度が高いように感じました。(浴槽側面に注排湯口ありましたが作動していなかったよう)
お湯の鮮度感は、露天 > 中温槽 > 高温槽 > ジェット槽の順かと思います。
カラン17、シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。土曜13時で4.5人と空いていました。

お湯はかなり好みのものでした。
紅茶色透明のお湯(露天ではクリーム色&茶色の浮遊物あり)は、強塩味+微苦味。甲府エリアによくあるお香系のモール?臭+アンモニア臭+弱うがい薬臭。
高温槽ではうがい薬 or タール臭がかった薬品臭。はっきりとしたツルすべと強食塩泉らしい重厚な浴感があり、よくあたたまり発汗します。浴後はややベタつきが出て温まり感が持続するのでどちらかというと冬向きのお湯。
モール?泉系と強食塩泉系の特徴を兼ね備えた、かなり力のあるお湯かと思います。

ジェット槽のお湯はやや趣が異なって、赤味が弱くビール色で気泡で白濁。
モール?臭はほとんど感じられず、ツンとくるアンモニア臭が際だった印象。
やませみさんが、(お湯がくたびれて)他の臭い成分が抜け、しつこく残るアンモニア臭が目立っている旨コメントされていましたが、たしかにそんな感じかと。
でも、異臭ファン (^^; としてはこれはこれで嫌いじゃないです。
また、ここでは、たぶんかなりのアワつきがあります。おそらく人工的なものですが、これもこれで気持ちがいいです。

近場で力のあるお湯を楽しめるなかなかの施設かと思いますが、いかな高額所得者が多い武蔵野市とはいえ、どう考えても1,935円(しかも岩盤浴別料金)は高い! 客数を抑え客単価で稼いでいく営業戦略としても、土曜午後なのにこの空き方で大丈夫かしら?タオル・館内着なしの一浴コースを3ケタで設定してくれれば通いのお湯になるのですが・・・。
食事処はメニューが豊富で味も良く、値段もさほど高くないのでおすすめです。

Na-塩化物強塩温泉 36.2℃、pH=7.6、160L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=20.75g/kg、Na^+=7216mg/kg (89.90mval%)、NH4^+=104.0、Mg^2+=143.7、Ca^2+=232.9、Fe^2+=2.4、Cl^-=12040 (97.05)、HCO_3^-=564.4、Br^-=59.5、I^-=25.4、陽イオン計=7929 (349.2mval)、陰イオン計=12690 (349.9mval)、メタけい酸=90.7、メタほう酸=10.5 <H16.3.4分析>

〔 2004年9月2日レポ 〕

※当初入館料1,935円(タオル・バスタオル・館内着付)は、料金改定になっています。
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■ ふじの温泉 「東尾垂の湯」

<ふじの温泉「東尾垂(ひがしおたる)の湯」> (藤野町、10:00~21:00、650円/2h、0426-89-2360)
オフィシャルHP

医療法人社団清伸会ふじの温泉病院が以前より「ふじの温泉病院」で利用していた源泉を使い、新規オープンしたものです。
場所は、神奈川CC入口の少し西(山梨)寄りから分岐する枝道を1kmほど北側に入った「ふじの温泉病院」手前の丘の上です。
JR中央本線「藤野」駅から無料送迎バスも出ています。
こぢんまりとした施設にみえますが、2階には緑の山々が見渡せるけっこう広い休憩所があります。

男女別の浴室は、内湯(黒みかげ石枠伊豆石貼7.8人)、ミストサウナ(樽風呂×4・打たせ湯付)に露天(鉄平石造6.7人、屋根付き)。
露天ゾーンは石庭風の庭が広くとられ、開放感があり、チェアーもあって和めます。
カラン6、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。入湯料650円なのでシャンプーは置いて欲しいところです。連休16時で4~7人とわりあい空いていました。

熱めの内湯は、石の湯口からかなりの量の熱湯を投入で、上面排湯口からの排湯が追いつかず、けっこうな量がオーバーフローされています。
適温の露天は、石の湯口から20L/min程度を投入し、槽内注排湯はなく、たぶん全量をオーバーフローのかけ流し。
ミストサウナは入らなかったので内容不明です。

お湯は、無色透明で湯中には細かな気泡が舞っています。微薬味に弱いながら樹脂系 or タール系のアブラ臭があり、内湯ではこれが湯面でも香ります。
露天の湯面では、紙のような乾いた感じの臭いがあります。
ツルすべとキシキシが入りまじり、少量ながらアワつきがあってビシっとくる鮮度感の高いきもちのいいお湯。
浴後は爽快感が出てお肌スベスベとなる、なかなかに優れもののお湯かと。

受付の人によると、お湯は源泉を非加水のかけ流しで使用し、泉温は気温によって変動するがだいたい47℃くらい出ている。女湯の方が泉源に近いので熱いとのこと。パンフにも「天然100%かけ流しのお湯」との記載があります。

”東尾垂”という風変わりな名前は、パンフによると「富士火山帯(火山脈)東端に位置し、その地名を藤野町小津久地区内の「尾垂(おだれ)」と言い、同火山帯の最終地点であると言われております。以上その土地・地域の由来等を考慮し名づけました」とのこと。

近場ながらこぢんまりとした施設で鮮度の高いお湯が楽しめるおすすめ湯かと思います。
「ふじの温泉病院」の駐車場のよこに温泉スタンドもあります。

アルカリ性単純温泉(Na・Ca-SO4型) 44.9℃、pH=9.73、湧出量不明、成分総計=0.892mg/kg、Na^+=169mg/kg (57.74mval%)、Ca^2+=107 (41.95)、Cl^-=76.2 (16.96)、SO_4^2-=439 (72.08)、CO_3^2-=12.2、陽イオン計=277 (12.7mval)、陰イオン計=588 (12.7mval) <H14.7.24分析>

〔 2004年8月20日レポ 〕

※なお、2005年5月9日から2005年11月末日までリニューアル休業中です。
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■ 姥子温泉 「秀明館」

<姥子温泉「秀明館」> (箱根町、受付9:00~17:00、1,800円(休憩所休憩、タオルセット付)、2,300円(個室休憩、タオルセット・浴衣付)、※6人以上のグループ客、三歳以下の幼児は利用不可、0460-4-0026)

箱根七湯には入っていないものの、目を痛めた坂田公時(金太郎)がこれを癒したという伝説をもつ歴史ある姥子温泉。温泉ファンには何かと噂の高い「秀明館」に初入浴しました。
2005/5に経営が替わり、軽くリニューアルをかけています。現在は日帰りのみですが、宿泊再開の予定もあるようです。
以前2,000円だった入浴料は1,800円になりましたがそれでも高い。台風の大雨後の平日というチャンスだったので、清水の舞台から飛び降りる心境 (^^; で一気に突入。日帰り料金最高額更新。



県道からの入口は狭いですが懐は広く、敷地内には、箱根権現社、薬師堂、山姥堂などが祀られています。頭上はるかにロープウェイをのぞむ箱根らしい風景。古い湯治宿とデザイナーズ旅館のエッセンスがないまぜになった面白い雰囲気で、居ごこちはすこぶるよさそうです。



男女別の大浴場(岩風呂)と家族風呂(別料金)があり、今回は岩風呂のみ入りました。
リニューアルされたらしい浴場まわりはシックで落ち着いた空間。脱衣所の向こうに、高い天井の総木造の浴室が扉もなくつづいています。
手前にみかげ石枠岩&玉石敷き6.7人の浴槽と、その奥に注連縄の張られた源泉の岩盤と湯溜め槽(といっても浴槽より広い。以前はここにも入れたらしいが、いまは入浴不可)。薄暗い浴室はなにか神々しささえ感じます。
カラン、シャワー、シャンプー、ドライヤー等一切なし。平日11時で独占。



岩盤の中腹あたりからは、源泉が白糸の滝のごとく流れ落ち、湯溜め槽と浴槽のしきいを乗り越えてざんざん流れこんでいます。浴槽からも全面ザコザコのオーバーフローで、浴槽外の床面も川状態。湯溜め槽側から2本の金属パイプが立ち上がり、「岩盤湧出高温の時、加水せず適温に保つため、左端の管から熱交換装置で配湯しています」「岩盤湧出涸渇の時、低層からのポンプ揚湯によって中央の管から源泉を配湯しています」との掲示。この日は左手のパイプのみから、ややぬるめのお湯が 100L/min近くも投入されていました。以前は湯量のピーク期には熱すぎてキビシかったようですが、今は熱交換システムが導入されているので入れないことはないと思います。

かなり熱めのお湯は、きれいに澄み切ってうす茶の湯の花がたくさんただよっています。(父の話によると、昔は”日本一透明なお湯”として名を馳せていたらしい)
酸性泉らしい明瞭なレモン味に焦げ明礬臭の特徴ある味臭。酸性泉系の弱いヌルヌルと、明瞭なとろみはメタけい酸=233.00(239.00)のシワザか?



硫酸塩泉特有の染み渡るような湯ざわりと身体の内側から温まるような力強い浴感は、総計700mg/kg弱の単純温泉とはとても思えません。
驚いたのは湯あがり感で、めがねさんも指摘されていましたが、ただならぬ爽快感が出てきます。

帰りしなにフロントの方と少し話をしました。

・先月末の台風の大雨(箱根で400mm以上降っている)で、このところ湯量が増えている。
・ふつう3月頃から湧出を始めて、晩秋くらいまで湧出が続き、厳冬期は湧出が止まる。
・夏場から秋にかけて湯量が増えるが、時季よりはむしろ降水量に影響を受ける。
・岩盤から出ていなくても湯溜め槽の底から湧出している。(こちらの方が量が多い)
・休憩所の横を流れる川や駐車場前の池も温泉。(たしかに湯気があがっていた)

温泉に興味のない人は、この内容で1,800円は納得いかないでしょうが、温泉ファンは一度はトライしてみてもいいかも。私も個人的にお湯が非常に気にいったので (^^ 、今度は2,300円で個室を借りてゆったりとこの名湯を楽しみたいです。

姥子温泉 元箱根第20号 (主力源泉)
単純温泉 (Ca・Na・Mg-SO4型) 42.4℃、pH=3.7、湧出量不明、成分総計=0.688g/kg、H^+=0.20mg/kg、Na^+=34.60 (22.11mval%)*、Mg^2+=18.20 (22.00)、Ca^2+=65.80 (48.24)、Al^3+=1.55、Fe^2+=0.0、Cl^-=4.01 (1.66)、SO_4^2-=321.00 (97.87)、陽イオン計=125.96、陰イオン計=326.77、メタけい酸=233.00 <H16.9.13分析>

姥子温泉 元箱根第4号
単純温泉 (Ca・Na・Mg-SO4型) 48.4℃、pH=3.3、湧出量不明、成分総計=0.6768g/kg、H^+=0.51mg/kg、Na^+=31.90 (20.23mval%)、Mg^2+=16.80 (20.15)、Ca^2+=59.60 (43.36)、Al^3+=3.89、Fe^2+=0.0、Cl^-=3.44 (1.47)、SO_4^2-=312.00 (98.24)、陽イオン計=119.28、陰イオン計=316.56、メタけい酸=239.00 <H16.9.13分析>

*) mval%は筆者にて算出したもの、有効桁数等考慮していないので概数です。

大湧谷のそばなのにイオウ気も金気もない清澄なお湯が湧出するのは不思議。やませみさんの 「温泉の化学」によると、”酸性硫酸塩泉”の代表格とのことです。



「秀明館」から大湧谷に登る遊歩道があります。
いかにも箱根らしいしっとりと落ちついた道で、傍を流れる沢は硫黄を含んで白濁しています。途中、いくつかの源泉櫓も見ることができます。

〔 2005年8月5日レポに加筆 〕


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■「秀明館」の謎

昨年9月上旬、小田原市付近に上陸した台風9号の影響により、箱根は650ミリを越す記録的な豪雨となり、道路は各所で寸断されました。
その数日後、どうにか通行が確保されていたR138御殿場口から登り「秀明館」にいってきました。
豪雨による湯量増加を狙ってか、10時前から客が押しかけ、10時の段階で安い部屋は満室となっていました。

前にいったとき(箱根で400ミリ以上)より雨量が多く、岩盤からわき出す湯量もすごいものがありました。スタッフの話では「ここ数日でいちばん多い」とのこと。

でも、正直いって前回のような”すごみのあるお湯”ではなかったような気がします。
このことをY師匠に話したところ、いくつかの示唆をいただきましたので、それをふまえて整理してみます。
なお、これはあくまでも筆者の勝手な推測です。

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前にも書いたとおり、ここの浴槽にはつぎの3系統の配湯ルートがあります。

A.奥の岩盤と岩盤下の底から自然湧出する源泉を、しきいの上から浴槽へ流し込み - (湧出量豊富なとき)
B.左端の金属パイプから熱交換装置経由で湯温を落として配湯 - (岩盤湧出高温時)
C.中央の金属パイプから低層からのポンプ揚湯泉を配湯 - (岩盤湧出涸渇の時)

今回、Cはありませんでした。
ほんとうはAをそのまま流し込むのがベストですが、熱くてとても入れません。(湯量が増えるほど湯温もあがるらしい) そこで、Bで温度調節をするわけです。
今回、思い返してみると、Aの流れはほとんど木板で浴槽の外へ逃がされ、Bがメインとなっていました。
前回は、Bもあったものの、Aはほとんど全量浴槽へ流れ込み、Aがメインでした。

Bは、すくなくとも熱交換装置を通しています。また、ひょっとするとポンプ揚湯泉をつかっているのかもしれません。
そうだとするとあまりに湧出湯量の多いときは、浴槽のお湯はほとんど熱交換装置経由のもの(&ポンプ揚湯泉?)になってしまいます。
これで、Aがメインだった前回より、湯質が劣っていた(?)理由の説明がつきます。

そうすると、ここの湯質がベストなのは、湧出量と湯温が適度に落ちついてAのみを利用しているときということになります。
「大雨のあとに『秀明館』」というのは定説ですが、ひょっとしてじっくりかまえておもむろに突入したほうがベターなのかもしれません。

〔 2007年9月の状況を2008年4月7日レポ 〕
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■ 和光温泉自然の湯 「極楽湯和光店」

<和光温泉自然の湯「極楽湯和光店」> (和光市、9:00~翌2:00、700円(土日祝800円)、048-451-4126)

スーパー銭湯大手の自然堂が2004/7/28にオープンした温泉付スパ銭。笹目通り「土支田」交差点から和光陸橋方面に少し北上した左手、家電「コジマ」の並びにあります。ロードサイド店舗らしく、Pは自走式立駐3層(200台)と充実。それでも夕方行ったときは1、2層ともギッシリでした。埼玉とはいってもほとんど都県境にあるので、所沢ナンバーよりも練馬ナンバーが目立ちます。

玄関脇には少量ながらぬるめの源泉?が流されています。
フォーマット化された典型的和風スパ銭のつくりで浴場は2階。脱衣所は立地のわりに広くなく混み合ってました。(空調バランスが悪いのか蒸し風呂状態)
浴場は、内湯ゾーンに各種機能浴槽(カルキ臭ただよう真湯)、内湯(温泉、みかげ石枠タイル貼15人)、タワーサウナ、釜風呂、水風呂(カルキ臭)。露天ゾーンに檜露天(温泉、檜枠石敷10人以上)、岩露天(温泉、岩組+石枠石敷10人)と寝湯(温泉、10人位、ゲキ浅)とスパ銭らしく多彩。
カラン40以上、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜17時で男湯80~100人と怒濤の大盛況。ベッドタウンのスパ銭らしく、子連れの若い父親が目立ちます。

内湯は、石の湯口から熱湯を大量投入+底面注入。檜露天は湯口からの投入で浴槽端側溝への上面排湯。岩露天は黒褐色に変色した岩の湯口から投入+底面注入。すべてオーバーフローはありませんでしたが、黒湯&混雑につき槽内排湯は確認できず。なぜか檜露天の湯口付近の底にのみ、黒褐色のカラ状の析出物が溜まっていました。

お湯は、紅茶色で透明度55cm程度の黒湯。檜&岩露天の湯口付近ではこまかな気泡でにごりが入っています。明瞭な塩味。
温泉臭が独特で、うがい薬臭+タール臭+燻し臭+焦げ臭の薬臭いもの。これが源泉起源のものか、消毒剤によるものか、あるいはその混合によるものかは不明ですが、なにか不自然で刺激的な臭いは、個人的にはあまり好みではありません。

ですが、浴感はなかなか侮れません。食塩泉らしい重量感のあるお湯で、これに重曹泉系のツルすべが加わります。さらに檜&岩露天の湯口付近では、かなりの量のアワつきと、これによるヌルヌル感も楽しめます。浴感的には、成田「大和の湯」に似た感じかな? アワつきの量は、岩露天>檜露天>内湯(なし)の順で、鮮度感もこの順序かと思います。浴後は少しペトペトしますが、しばらくすると爽快感がでてきます。

露天は熱めなので、重めの浴感と相まって長湯できません。実際、ほとんどの人が2分と入らずに出ていくので、回転は速いです。で、露天まわりにはトドが大発生 (^^;
ホテホテからから湯の部類に入るので、えらく発汗しのどが乾きます。場内にある冷水機が大人気。
内湯の機能浴槽ゾーンはお子ちゃま達に占拠され大騒ぎですが、露天のお湯はお子ちゃまにとってはさすがに凶暴過ぎるためか寄りつかず (^^;、比較的落ち着いて入れました。

正直、あまり期待していなかったのでかなり力のあるお湯にびっくり。
唯一、温泉臭が気に入らなかったのが残念ですが、近いし、料金もリーズナブルだし、こんどは少しでも空いていそうな午前中を狙って行きたいと思います。

なお、会員(入会金100円)になると入場料が50円引になり、10枚6,000円というお得な回数券も購入できます。

Na-塩化物温泉 40.6℃、pH=7.8、417L/min掘削揚湯(実際の汲み上げ量160L/min)、成分総計=10440mg/kg、Na^+=3600mg/kg (90.58mval%)、Ca^2+=173.3、Fe^2+=2.2、Cl^-=5793 (94.68)、Br^-=38.0、I^-=9.2、HCO_3^-=524.8 (4.98)、陽イオン計=3950 (172.9mval)、陰イオン計=6366 (172.6mval)、メタけい酸=75.4、メタほう酸=18.8、有機物=9.0 <H15.10.30分析>

〔 2004年8月8日レポ 〕

■その後、週末夕方に何度か行きましたが、駐車場待ちで渋滞を起こす大混雑、お湯もなまり気味なので平日がおすすめかと思います。
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■ 鹿沼温泉 「ウェルサンピア栃木」(華ゆらり)

<鹿沼温泉「ウェルサンピア栃木」(華ゆらり)> (鹿沼市、10:00~22:00、500円、0289-65-1131)
オフィシャルHP

鹿沼というとこれまで「出会いの森福祉センター」があっただけですが、厚生年金施設の「ウェルサンピア栃木」が温泉を掘削、日帰り開放を開始し、しかも源泉槽があるらしいということで気になっていました。場所はHPを・・・。(かなり判りにくいところにあり看板も少ないので要注意)

山林のなかに突如として豪華な大型施設が出現します。日帰りの受付は施設のフロントとは別にあります。館内はゆったりとしてハンパなリゾホより豪華です。ムーミンのライセンスを取得しているようで、館内にはムーミンのぬいぐるみがおかれ、ポスターもムーミン入り。さすがはお金持ちの厚生年金施設 (^^;;。

広めの浴室に内湯(石枠タイル貼20人以上)、ジェット槽、源泉槽(総檜造3.4人)、イベント湯(円形1人)、ミストサウナに露天(岩枠石敷8.9人)。
露天は軒下タイプながら緑がのぞめ雰囲気はいいです。
カラン25、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。週末夕方で20人以上と盛況。

内湯は、黒みかげ石の湯口から大量投入+槽内注湯で浴槽脇の排湯溝への流し出しですが、底面吸湯もあり、お湯の感じからみても循環かと。
源泉槽は、檜の湯口から投入で量は変動しますがおおむね少ないです。槽内注排湯はなく時折オーバーフローの少量かけ流し。タイミングにより鮮度の差が出るのが難です。(女湯の源泉槽はほとんど溜め湯状態だったらしい、やはりこの湧出量で源泉かけ流しはきびしいか?)
露天は、石の湯口からぬる湯を間欠投入で側面注湯&底面吸湯がありますが、オーバーフローもけっこうあって湯づかい不明。

やや熱めの内湯のお湯は、かすかに黄色がかった透明で味不明、弱カルキ臭ですが、それなりのヌルすべ感あり。
ややぬるめの源泉槽は、緑茶色ささにごりで湯口で微甘味+僅微たまご味+僅微重曹味でごくかすかに甘いイオウ臭。明瞭なヌルすべ感ととろみ感があります。
適温の露天は、無色透明無味で、秩父あたりでよくある紙のような乾いた感じの臭いがします。どちらかというとキシキシ系で硬めの浴感ながら少量のアワつきがあります。これは源泉槽や内湯とは全く異質の浴感に思えるので、温泉ではなく井水では?

温泉稀少のエリアなのでかなり混んでいますが、500円で豪華施設と源泉が味わえるなかなかの施設ではないでしょうか。1階のレストランもそれなりに美味しいです。

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 40.5℃、pH=8.5、94.3L/min掘削揚湯、成分総計=0.808mg/kg、Na^+=231.7mg/kg (97.64mval%)、Fe^2+=2.0、F^-=24.0、Cl^-=38.8 (10.42)、HS^-=0.2、HCO_3^-=437.1 (68.10)、CO_3^2-=19.3、陽イオン計=237.9 (10.32mval)、陰イオン計=535.9 (10.51mval) <H14.7.15分析>

〔 2004年7月19日レポ 〕
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■ 野田七光台温泉 「七光台温泉」

<野田七光台温泉「七光台温泉」> (野田市、10:00~翌1:00(土日祝9:00~)、700円(時間制限なし、何度でも入浴可)、04-7127-4126)
オフィシャルHP

イオン系のデベロッパーが開発したショッピングセンター(SC)「ロックタウン野田七光台」内にオープンした日帰り施設で、静岡の「焼津黒潮温泉」運営企業が運営するもの。大型SC内の温泉では「太田安眠の湯」 (イオン太田SC内)につづくものでロケーションや客層も似ています。

建物は典型的なスパ銭仕様で、1階は受付&食事処、浴場は2階にあります。
浴室は、内湯(黒みかげ石枠10人以上)、機能浴槽群(真湯、カルキ臭)、水風呂(カルキ臭)、サウナ、薬草蒸し風呂。露天ゾーンに大露天(鉄平石造20人位)、源泉槽(同3.4人、円形で浅め)、壺湯(陶&石製1人×3)と多彩。うち、温泉槽は、内湯、大露天、源泉槽と壺風呂。ここも全体に明るく、露天はゆったりとしています。
カラン27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜17時で50人以上と大盛況。

内湯は、石の湯口から大量投入で浴槽脇側溝への流し出し。大露天は、石の湯滝からの大量投入+源泉槽からの流し込みで浴槽脇側溝への流し出し。源泉槽は、石の湯口から投入+底面注入で大露天への流し出し。壺風呂は竹筒風樹脂パイプからの投入+底面注入でオーバーフロー。

源泉槽と他の温泉槽では、若干お湯が違います。
源泉槽は、かすかに緑黄色がかった透明で白い浮遊物あり。強塩味僅微苦味+微薬味で弱タール臭にかすかな磯の香がまじります。
他の浴槽は、無色透明でかなりはっきりとした塩味+微薬味にタール臭。Fe^2+=5.3なのに湯口の変色もなく金気も全く感じられないので除鉄しているかと。

どちらも特別な湯ざわりはなく、何となく硬い感じの浴感。成分総計=23880mg/kgを思わせる迫力やほてり感は感じられず、しっかりとした塩味と奥行きのない軽い浴感が素直に結びつきません。残念ながら個人的には、”源泉槽”でも面白味は感じられませんでした。

でも、施設は充実しているし、そこそこの浴感はあるし、このエリアで時間制限なし700円ですから、良しとすべきなのかな?

2湯がオープンした守谷~野田エリアは、ジョイフル本田(スーパーホームセンター)、ハーブハーモニーガーデン(関東有数のハーブ園)、茨城県自然博物館(けっこう面白い)など、さりげにレジャースポットもあるので、温泉をからめて一日楽しむのにいいエリアとなりました。

Na-塩化物強塩温泉 44.3℃、pH不明(中性)、湧出量不明、成分総計=23880mg/kg、Na^+=8147mg/kg (86.84mval%)、Mg^2+=243.4、Ca^2+=614.6、Fe^2+=5.3、Cl^-=14310 (98.98)、Br^-=72.4、I^-=5.8、HS^-=0.03、HCO_3^-=191.0、陽イオン計=9119 (408.1mval)、陰イオン計=14580 (407.8mval)、メタほう酸=91.9 <H15.12.24分析>

〔 2004年6月29日レポ 〕
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■ 水海道市 「きぬの湯」

<水海道市「きぬの湯」> (水海道市、10:00~24:00、1,200円(再入浴1回のみ可)、0297-20-3751)
オフィシャルHP

「天然温泉のかけ流し施設は県内初」ということで、気になっていた2004/6開業の日帰り施設。常総ニュータウンきぬの里内にあり、県道3つくば野田線に面しています。東京方面からだと、常磐道谷和原ICで降りてR294を水海道方向に1kmほど走り、「小絹」駅の少し先の「役場入口」交差点を左折して県道3に入って約1km。看板完備で判りやすいです。

料金1,200円と高いですが、近くのコンビニに割引券*ありという情報をGetし、探したところ、県道西側にあるファミリーマートで1,000円入浴券を売ってたのでこれで突入。
真新しい建物の玄関よこに源泉?が流され、岩が赤茶けています。よこに分析表の掲示もあって、”かけ流し”ということで何となくアル単を予想してたのですが、成分総計=6856mg/kgの食塩泉にびっくり。

館内はわりあいゆったりとしていて、明るく気持ちがいいです。1階に受付、レストランと浴場、2階に休憩コーナーとシンプルな施設構成。
浴室は、男女湯ほぼシンメトリな造り、内湯(黒みかげ石造8.9人)、寝湯×3(真湯)、機能浴槽(真湯)、水風呂、サウナ×2(温度違い)、塩サウナ。露天ゾーンに大露天(足湯付、岩組鉄平石貼25人以上)、檜風呂(東屋付、3人)、壺湯(陶製1人×2)、流水浴槽と多彩。うち、温泉槽は、内湯(かけ流し)、大露天、檜風呂(かけ流し)、壺風呂(かけ流し)。
全体に明るく、とくに露天はゆったりとしていていい感じです。カラン35、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で10~30人とまあまあの入り。

かけ流し浴槽群は、湯口からの投入で、槽内注排湯は確認できず相当量のオーバーフロー。大露天は、槽内注吸湯あり、オーバーフローなしの循環仕様。

かけ流し浴槽のお湯は、緑茶色、透明度35cmのにごり湯で、しっかりとした塩味+微薬味。泥臭+ボンド臭+海苔臭?の個性的な温泉臭があり、これは好き嫌いのわかれる香りかと・・・。「やっぱり温泉は臭いが違うなぁ」というお客の声を何回もきいたほど特徴の際だったもので、異臭ファン (^^; は必浴か。微ツルすべがあって、食塩泉らしい重さとほてり感のあるお湯です。
鮮度感のつかみにくいタイプのお湯なので、鮮度感については何ともいえませんが、なまった感じはありません。総硫黄=0.8mg/kgながらイオウ臭は感じられず。
大露天は、黄色がかった透明で浴感弱く、これは希釈湯でしょう。
井水使用の水風呂は、微黄色透明無味無臭でやわらかな浴感のすぐれもの。ほてった身体を冷ますのに最適。

多くの浴槽に「37℃の源泉かけ流しにつきぬるくなっています」との旨の掲示がありますが、だいたい39~41℃くらいだったので加熱をかけているのかな?(受付では”非加熱かけ流し”とのこと)ほてる泉質なので、37℃くらいの源泉槽があるといい具合なのですが・・・。

かなり個性的で好き嫌いのわかれるお湯かと思いますが、常総エリアで充実した浴感を味わえるなかなか良質な施設だと思います。
1,200円は温泉稀少エリアでコストのかかるかけ流しなのでやむなしか? 1,000円入浴券か回数券(@1,000円)使用なら、それほど抵抗のないレベルかな?

Na-塩化物温泉 36.6℃、pH=7.6、229L/min(981m掘削揚湯)、成分総計=6856mg/kg、Na^+=2131mg/kg (82.84mval%)、Ca^2+=308.1 (13.74)、Fe^2+=1.7、Cl^-=3687 (92.85)、Br^-=15.1、I^-=3.3、HS^-=0.6、HCO_3^-=471.7 (6.90)、陽イオン計=2513 (111.9mval)、陰イオン計=4179 (112.0mval)、メタけい酸=43.2、メタほう酸=72.1、硫化水素=0.2 <分析年月日不明>

〔 2004年6月27日レポ 〕

*) なお、現在、割引券は廃止となっているようです。
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■ 秩父吉田温泉(星音の湯) 「ばいえる」

<秩父吉田温泉(星音の湯)「ばいえる」> (秩父市(旧吉田町)、11:00~22:00、500円/3h、0494-77-1500)
オフィシャルHP

秩父の旧吉田町の町はずれ、札所33番菊水寺にもほど近いところにあるリゾート(プチ)ホテルの温泉施設を日帰り解放するもの。自家源泉を開発し、2004/4から温泉を導入したようです。この辺りでは珍しい洋風の建物で、ウェディング施設も併設。一見、日帰り入浴できる施設にはみえませんが、建物のまわりにミスマッチな日帰り温泉入浴ののぼりが乱立しています (^^;

かなり重厚なエントランス、フロントで受付し細い廊下を通って奥の浴場へ向かいます。
浴室の手前には休憩室もあって、日帰り客の受け入れに積極的な様子。
浴場入口に分析表が貼ってあり、成分総計=3.91g/kgのスペックにびっくり。秩父では大滝温泉の5347mg/kg(5.347g/kg)に次ぐ成分濃度ではないでしょうか。

男女別の浴室は、内湯(檜枠石敷3.4人)、露天(檜枠伊豆石?敷4.5人)にサウナ。
高台にある露天は山々が眺められなかなか開放的。ゆったりと配置されチェアーも置いてあります。カラン4、シャワー、ドライヤーあり。

内湯は、木の湯口から大量投入で側面吸湯ありオーバーフローなしの循環仕様。
露天は、木の湯口からこれも大量投入で槽内注排湯は未確認ですがオーバーフローはなく鮮度感からいっても槽内排湯の循環では。(ともにカルキ臭は感じられませんでした)

かすかに翠がかった?透明のお湯はほぼ適温で、内湯の湯口で微塩味微重曹味。浴室には浴槽材の檜の香が立ちこめていて判りにくいものの泥臭がかった生ぐさいような臭いが感じられました。
露天湯口はほぼ無味で青臭い香りに新木鉱泉やクアパレスおがので感じられるような燻し臭が混じった感じのもので、内湯とは若干ニュアンスが違う臭いかと。また、Br^-=9.7mg/kgですが、臭素臭は感じられませんでした。
かなり明瞭なツル(ヌル)すべがあってなかなか温まるお湯ですが、成分総計4g/kgほどの濃度感は出ていないようにも思いました。

でも、きれいで落ち着いた浴室だし、料金も500円と秩父にしては安く、温泉らしい浴感は充分に感じられるので、近くに行ったら立ち寄ってみる価値はあるかと思います。

Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 18.2℃、pH=8.3、32L/min動力揚湯、成分総計=3.91g/kg、Na^+=1299mg/kg (99.33mval%)、Fe^2+=0.04、Cl^-=1137 (57.07)、HCO_3^-=1374 (40.06)、CO_3^2-=41.6、Br^-=9.7、陽イオン計=1307 (56.9mval)、陰イオン計=2566 (56.2mval)、メタほう酸=21.9 <H15.7.15分析>

*やませみさんの訊き込みによると深度300mほどの温泉井らしいですが、この深度でこの濃度が出るのはちょっと不思議な気もします。

〔 2004年5月26日レポ 〕
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