goo

■ 西川温泉 「麗峰の湯」

<西川温泉「麗峰の湯」> (富士河口湖町、10:00~20:00、500円、0555-76-7222)

河口湖ですばらしい温泉に入ってきました。偶然発見したもので、観光地にあるわりにはえらくこぢんまりとした施設で、同浴した地元の方にもあまり広めないでほしい (^^; といわれたので場所はパスです。
ただし、ジモ専でもなんでもなく、道沿いに看板も出ている民間の日帰り施設です。(源泉100%、源泉たれ流し温泉のキャッチコピーあり)

以前一般公開していない仮設浴場があったものを、2004年1月にリニューアルオープンし、一般公開を開始したようです。建物は仮設浴場に毛のはえたようなこぢんまりとしたもので、観光客はまず入らないのでは? 建物の横には足湯(無料)もあります。
入口に料金箱があり管理人不在のときはここに料金500円を入れます。この日も管理人はいませんでした。

男女別の浴室は、加熱槽(木枠みかげ石貼2.3人)に非加熱槽(同1.2人)ととても小さいもの。カラン2、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。GW17時で男湯3人。

加熱槽は塩ビパイプから非加熱源泉投入+加熱湯注入で、槽内からパイプに一部吸引あるもののかなりのオーバーフロー。
非加熱槽は塩ビパイプから非加熱源泉を投入で槽内注排湯はなくザコザコオーバーフローのかけ流し。

無色透明のお湯は加熱槽で適温、非加熱槽でやや冷ためのぬる湯。
弱い石膏臭に甘い石膏味、アルカリ性の硫酸塩泉らしいヌルすべとキシキシがいりまじる心地よい湯ざわりがあり、浴後は肌に弾力感が出てすべすべとなります。
何といっても非加熱槽がいいです。浴感おだやかなぬる湯かけ流しはすこぶる入り心地がよく、いくらでも入れそう。地味めのお湯ですがこれは名湯かと。

河口湖温泉郷の温泉というとどうしても循環のイメージが強いですが、石膏泉のかけ流しを楽しめるとはびっくり。
このあたりでは、「天水」の源泉水風呂とならぶ良質なお湯かと思います。

Ca・Na-硫酸塩温泉 33.7℃、pH=9.36、151L/min掘削揚湯、成分総計=1.616g/kg、Na^+=233.0mg/kg (44.70mval%)、Ca^2+=249.9 (55.03)、Cl^-=90.3 (10.71)、SO_4^2-=997.1 (87.19)、CO_3^2-=9.6、陽イオン計=485.2 (22.66mval)、陰イオン計=1102.9 (23.81mval) <H10.6.18分析>

*河口湖温泉郷には下記の4つの源泉がありますが、この”麗峰の湯”と同一源泉かどうかは不明。
天水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 42.5℃ 蒸発残留物=4826mg/kg
麗峰の湯 Ca・Na-SO4 37.0℃ 1760
霊水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 43.2℃ 4159
芙蓉の湯 Ca・Na-SO4・Cl 39.5℃ 3845

〔 2004年5月8日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 坂戸 「ふるさとの湯」

<坂戸「ふるさとの湯」> (坂戸市、9:00~23:30(土日祝8:00~)、600円(土日祝:700円)、049-281-4219)

2004/4/29にオープンした民営日帰り施設。長らく温泉スタンドを無料開放していたので、ご存知の方も多いのでは?
坂戸市内から毛呂山方面に向かう県道39川越坂戸毛呂山線が高麗川を渡る、高麗川大橋の坂戸側の橋の手前にあります。
公営の大規模センター系に匹敵する立派な施設にびっくり。
以前、温泉スタンドと仮設浴場(一般非開放)があったところは駐車場になっています。

館内は今はやりの和風づくりではなくフローリング貼のあたたかい感じのもので、なんとなく前橋「ゆ~ゆ」に似た雰囲気。全体にゆったりとつくられていてとても快適です。

2階にある浴場は、内湯ゾーンにかけ湯、内湯大浴槽「高麗湯」(赤みかげ石枠タイル貼12人位)、ジャグジー槽(同3.4人)、ストロングバス&ジェット付寝湯計8、高温サウナ、ソルトサウナ。露天ゾーンに大露天(石組石敷15人以上)、小露天(赤みかげ石枠タイル貼7.8人)、壺風呂(陶製1人)×3、冷水風呂、檜貼りのゴロ寝ゾーンと多彩。
冷水風呂とかけ湯?以外は全槽温泉使用かと思います。
屋根のまったくない露天は開放的。立ち上がると高麗川の流れと比企丘陵が望め、明るくゆったりとした露天は風通しもよく気分がいいです。
カランなんと46、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。連休16時で50人はいましたが、充分なキャパがあるのでゆったりと過ごせました。

「高麗湯」は、赤みかげ石の湯口からの投入+側面注入で底面吸湯。
大露天は、岩の湯口がありますが投入しておらず底面注入に底面吸湯。
小露天は、底面注入で(たぶん)底面吸湯。
壺風呂は、竹筒風樹脂製パイプから投入で底面吸湯、ここだけはオーバーフローあり。
ストロングバス&ジェット付寝湯は白く泡立っており、「温泉成分によるもの」という貼り紙がありました。

うす緑茶色透明のお湯は、湯口(壺風呂・「高麗湯」)では弱いながらお香系モール?臭+アンモニア臭としっかりとした塩味。温泉スタンドではアブラ臭があったような記憶がありますが、今回は感じられませんでした。湯面では、ごく薄いタール臭のような薬品系の臭いがあるものの、さほど気になりません。
はっきりとしたヌルすべのある入り心地のいいお湯には、食塩泉らしいしっかりとしたあたたまり感とほてり感があり、浴後は爽快感が出てお肌すべすべとなります。

とくに壺風呂のお湯が良く、ここでは湯面でも温泉臭が香りました。もしかして源泉投入で、底面吸湯したお湯は他の浴槽に回している源泉かけ流しでは?(人気でなかなか入れませんが・・・)

施設もお湯も快適度の高い、いい施設だと思います。自宅からもさほど遠くはないので、ここは通いの湯になりそうです。

Na-塩化物温泉 31.3℃、pH=8.3、150L/min(掘削揚湯)、成分総計=3.935g/kg、Na^+=1410mg/kg (95.43mval%)、Fe^2+=0.3、Cl^-=2229 (96.57)、HCO_3^-=100.7 (2.53)、CO_3^2-=15.6、陽イオン計=1485 (64.27mval)、陰イオン計=2346 (65.1mval)、メタほう酸=71.1 <H14.3.20分析>

*その後、何度か行っていますが、上のレポのときの壺風呂がいちばん状態がよかったように思います。

〔 2004年5月5日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 金山温泉 「太田安眠の湯」

<金山温泉「太田安眠の湯」> (太田市、10:00~翌2:00、毎月第4火休、700円/制限なし、0276-46-1126)
オフィシャルHP

北関東最大級のイオン太田ショッピングセンターの敷地内(隣?)に2003/12にオープンした日帰り施設。平日の集客力の高い温浴施設は、最近ではSCの主要業態としてしっかりと位置づけられるようになりました。
玄関前に源泉?が流されていますが、泉温34.1℃より熱い感じがしたのは気のせいか? 和風の落ち着いた建物で、館内に中庭のあるつくりは小山の「思川」に感じが似ています。

浴場は、内湯ゾーンに内風呂(黒みかげ石枠石タイル貼20人以上)、かわり湯、ジェット・ボディバス・水風呂、高温サウナ、スチームサウナ。露天ゾーンに露天岩風呂(岩組石敷20人以上、一部東屋付、一部寝湯)、露天檜風呂(総檜造5.6人、東屋付)、壺風呂×3(陶製1人)、休み処と多彩。全体に機能的かつゆったりと配置されたいい浴場です。浴槽にはそれぞれ七福神の名前が付けられています。
カラン27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり、土曜19時で30人以上でしたが、キャパがあるのでさほど混んでいる感じはしませんでした。他に露天風呂付の個室風呂もあります。

内風呂は成分で茶褐色に色づいたみかげ石の湯口から投入でオーバーフローに側面注入&底面吸湯もあり。露天岩風呂は滝状の岩の湯口から投入で底面吸湯+オーバーフロー(槽内注入不明)。檜風呂は檜の湯口から投入で槽内注排湯は不明ですが、かなりの量のオーバーフロー。壺風呂は竹筒風樹脂の湯口から投入で全量をオーバーフロー。
このうち”源泉かけ流し”の掲示があったのは、檜風呂と壺風呂です。

無色透明のお湯はほぼ適温で、檜風呂&壺風呂と他の浴槽でお湯の感じがちがいます。
檜風呂と壺風呂は、弱塩味無臭で温泉らしいやわらかな湯ざわりはあります。(浴後は肌がすべすべ)
が、、、総計=6.33mg/kgほどの塩味も重量感も感じられず、食塩泉らしいホテリ感もほとんどありません。
ふつうこのクラスの濃度の化石海水型の源泉かけ流しだと、多少なりとも雑味や温泉臭があるものですが、ここでは純粋な弱塩味しか感じられませんでした。
その他の浴槽は、弱塩味(内風呂湯口)でカルキ臭、硬いイメージの浴感で温泉らしさは希薄。どうも感心しませんでした。
アル単ならばともかく、総計=6.33mg/kgの食塩泉の源泉かけ流しといわれると正直??マークがついてしまいます。

脱衣所に「近郊日帰り温泉 泉質比較表」として、桐生湯らら、伊勢崎湯楽の里、行田古代蓮、前橋ゆ~ゆ、群馬やすらぎの湯、高崎天神の湯との泉質データの比較表が掲示されています。
安眠の湯の成分総計を100とした場合の各施設の数値(ほとんど50以下)も記載されていて、相当にエグい内容です (^^;;
でも、個人的には、それらの比較されている施設のお湯の方が浴感豊かな感じがしました。(桐生湯ららは未湯なので不明)

あと、ここのHPはとても充実しているのですが、ちょっと??な内容もありました。
●「含有成分が非常に多い(特に塩素イオン・ナトリウムイオン・カルシウムイオン・マグネシウムイオン・カリウムイオンなど)」
*塩素イオンとナトリウムイオン以外はさして多いとは思えませんが・・・。

●「日帰り温泉、特にスーパー銭湯形式の温泉の多くは「非火山性温泉」ですが、群馬県の競合店の中では含有成分量の多さ(特に硫酸イオンが1位)から、「最も火山性温泉に近い温泉」と言えます。」
*SO_4^2-=13.8mg/kgってそんなに多いかしら? それに化石海水型なのに火山性温泉に近いと誇ってどうする?(笑)

お湯には満足できませんでしたが、施設はよくできていて料金もまずまずリーズナブルなので、お湯にこだわらない人にはいい施設では?。

Na-塩化物温泉 34.1℃、pH=7.8、337L/min掘削揚湯、成分総計=6.33g/mg、Na^+=2190mg/kg (90.15mval%)、F^-=0.29、Cl^-=3809 (98.17)、SO_4^2-=13.8 (0.26)、HCO_3^-=101、陽イオン計=2385 (106mval)、陰イオン計=3925 (109mval) <H14.8.20>

<HPより>
「安眠の湯は、新第三系の薮塚累層と中生代の足尾古生層との間に位置する新生代第三系の金山流紋岩類というおよそ一千万年前の地層に封鎖されていた海水です。」

〔 2004年4月25日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )