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■ 天の川温泉 「七福の湯」

<天の川温泉「七福の湯」> (前橋市、10:00~翌1:00、600円(土日祝 700円)、027-287-1026)
オフィシャルHP

すでにONKEN21さんのレポ(2004/11/1)があった昨年10/16オープンの温泉スパ銭。長野のゼネコン系企業の直営2店舗目の施設のようです。(ONKEN21さん情報)

前橋の伊勢崎寄り、県道2前橋館林線(松並木通り)沿いの旧群馬ドライブイン跡地を再開発したもので、バッティングセンターやラーメン店などと共同Pになっている典型的なロードサイド型。
T岡設計による和風スパ銭のつくりで、1Fに食事処、休憩所、癒し処(料金別途)、岩盤サウナ(同)、2Fに浴場とアカスリを配置。
男女別の浴場は、ほぼシンメトリなつくりで男女日替制ではないようです。

内湯ゾーンに機能浴槽ゾーン、内湯(みかげ石枠石タイル?敷(伊豆石風の肌ざわりのいいもの)12人以上、電気バス付)、水風呂(カルキ臭なし)、サウナ、腰掛湯。
露天ゾーンに源泉岩風呂上段(鉄平石枠石?貼10人、東屋付)と同下段(同12人以上)、壺湯×3、寝湯、スチームサウナと多彩。露天からの展望はないですが、和風庭園風で風が通り居心地はいいです。温泉利用の浴槽は、内湯と源泉岩風呂(上段/下段)のようです。
カラン28、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜21時で30人となかなかの盛況。

温泉浴槽はどれも浴槽中央の湯面下に据えられた石の湯口からわき水状に注入。
内湯は他に槽内注入あり、側溝への流し出し。源泉岩風呂上段は槽内注排湯不明ですが、たぶん全量を下段へ放流のかけ流しかと。下段は、上段からの流し込み+側面注入、側溝への上面排湯。
パンフには温泉浴槽は全てかけ流しのような記載がありますが、お湯の感じからすると、かけ流しのイメージがあるのは源泉岩風呂上段のみのように思えました。

お湯の感じは温泉3槽でおのおの違います。(どれも投入ないので味は不明)
内湯は、うすウーロン茶色ほぼ透明で、ヨード(うがい薬)臭+弱アンモニア臭+微タール(消毒剤)臭。ヨード臭は消毒剤で追い出されてきているのか、かなりどぎつくいまいち。ツルすべはあるもののお湯に勢いがなく、単調な浴感であまり面白くありません。

源泉岩風呂上段は、鮮度を感じさせる緑がかったうす茶褐色のささにごり湯で、軽質のアブラ臭というか、アンモニア臭+微金気臭+微ヨード臭の個性的な温泉臭。鮮度感と相当の濃度感が楽しめるお湯で、重曹泉系の明瞭なツルすべと食塩泉系の温まり感のバランスが絶妙。
下段は、上段に近いですが、金気が抜けてヨード臭が強まっているイメージ。悪いお湯ではないですが、上段ほどの鮮度感と力感は感じられません。
どの浴槽でも重曹泉系の明瞭なツルすべがあり、十分”美人の湯”を謳えるお湯では? 浴後は湯切れよく、心地よい爽快感が広がります。

お湯の感じはなんとなく前橋の「ゆ~ゆ」に似ていますが、より重曹泉の特徴が出ていて温泉臭も別系かと。
どちらかというと、都内の高井戸、武蔵野、埼玉の戸田彩香あたりに似たアンモニア-ヨウ素系の温泉臭は、アブラ臭メインの前橋エリアでは珍しい系統と思われるので固定ファンがつくかも?(^^;
源泉岩風呂上段のお湯はすばらしいものでおすすめ。群馬帰りの〆のお湯として、ゆ~ゆ、天神の湯、伊勢崎招美などとともにレパートリーに入れたいお湯です。

その後、もう一度いきました。最初に入ったときより空いていてお湯はさらに良好でした。
源泉岩風呂下段は粘土系アブラ臭、内湯はアブラ臭+うがい薬臭で、とくに内湯のコンディションがだいぶよくなっていました。やはりここはおすすめです。

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 53.4℃、pH=7.5、304L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=3.23g/kg、Na^+=1056mg/kg (92.59mval%)、Fe^2+=1.13、Cl^-=1311 (76.89)、HCO_3^-=665 (22.66)、Br^-=5.2、陽イオン計=1130 (49.6mval)、陰イオン計=1987 (48.1mval)、メタけい酸=53.6、メタほう酸=34.5 <H16.5.19分析>
●パンフによると加水はしていないとのこと。

〔 2005年1月30日レポ 〕
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■ 西那須野温泉 「千本松温泉」

<西那須野温泉「千本松温泉」> (那須塩原市(旧西那須野町))、10:00~24:00、600円、0287-36-1025)
オフィシャルHP

乳製品で有名な”ホウライ”の千本松牧場内にできた日帰り施設。従前、牧場の従業員が入浴していたお湯を、施設を整えて日帰り施設としたもののよう。
R400沿いのレストランやショップのあるメインゾーンから東側へかなり走った奥まった一画にあり、裏手のホウライCC側からもアプローチできそうです。
こぢんまりとした木造平屋のかわいい建物で、入ってすぐが受付、右手が男女別の浴室で左手正面が軽食もとれる休憩所。スタッフの対応が親切で好感がもてます。

脱衣所はこぢんまりとしたもので団体受け入れはきびしいと思います。
浴室の扉を開けたとたんにびっくり。上質なアブラ臭が場内にたちこめています。
内湯(みかげ石枠伊豆石貼5.6人)は、石の湯口がありますが使っておらずよこの無骨な金属パイプから熱湯を20L/min強ほど投入し、槽内注排湯はなく窓側側溝への流し出し。
湯口の湯温計は59℃を示していて泉温(54.5℃)より高いのは不思議。

露天は小粋にまとまった和風庭園に面してゆったりと配置され、開放感があっていい感じ。
浴槽はL字型みかげ石枠伊豆石貼8人くらいのもので、肌ざわりと入り心地のいいすぐれもの。
露天を安易に岩風呂にしなかったのはいい選択かと。
岩の湯口から熱湯を投入で、槽内注排湯はみあたらず上面排湯口からの流し出し。
受付できいたところすべて源泉かけ流しとのこと。
露天は奥側の小スペースのお湯がいいですが、内湯がベストかと思います。
カラン4(露天ゾーンに温泉マークのついたカラン&シャワーがありましたがお湯出ず)、
シャワー、シャンプー、ドライヤーあり、土曜13時で2~4人とわりあい空いていました。

うす緑黄色透明のお湯には茶色の湯の花(露天のほうが多い)。微重曹味に樹脂系のアブラ臭が明瞭。このアブラ臭は群馬のしんとうや高山に似た極上のもので、しばし陶然となってました。(中毒 ^^;; )この系統のかけ流し湯は東京近県では珍しいです。
アルカリ泉でHS^-=1.4なので、甘いイオウ臭が出てもよさそうですが、アブラ臭に抑えられているのか感じられず、たまご味も感知できませんでした。
重曹泉系のかなりはっきりとしたツルすべに加えて、ぎりぎり塩類泉に乗っている程度の濃度とは思えない存在感があり、よくあたたまるすばらしいお湯です。

恵比寿さんご推測のとおり個人的には完全にツボにはまったお湯で、これが埼玉か群馬にあれば通い必至かと・・・。

近くの温泉いちご園のビニールハウスよこには足湯があって、これはなまっていましたが、ハウスのよこに源泉を流しているところでは極上アブラ臭が匂い立っていました。
しかし、極上アブラ臭温泉使っていちご栽培するとはおそるべし!

好みのお湯のかけ流しだし、落ち着いた施設だし、近くにきたときは再訪したいと思います。あと、浴後に食べたホウライのソフトクリームは美味でした。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 54.5℃、pH=8.9、139.4L/min掘削揚湯、成分総計=1.001g/kg、Na^+=266.1mg/kg (98.70mval%)、F^-=12.0、Cl^-=110.3 (25.94)、HS^-=1.4、HCO_3^-=436.9 (59.69)、CO_3^2-=25.9、陽イオン計=270.5 (11.73mval)、陰イオン計=595.2 (11.99mval)、メタけい酸=103.8、メタほう酸=30.7 <H12.3.10分析>

〔 2005年1月11日レポ 〕
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■ 大谷田温泉 「明神の湯」

【 写真は行方不明捜索中です ^^;; 】

<大谷田温泉「明神の湯」> (足立区、10:00~24:00、1,000円(夜間割引あり)、03-5613-2683)
オフィシャルHP

行田「古代蓮物語」を運営する共立(ドーミーイン)グループが2004/5、足立区にオープンした日帰り施設。JR常磐線「亀有」駅、「綾瀬」駅からバス、千代田線「北綾瀬」駅から徒歩約20分。「亀有」駅北口からバス利用が便利で、東武バス有25葛飾車庫行 or 有27西水元循環「大谷田」バス停下車(約10分210円)徒歩約1分(バス停から見えます)。
JR武蔵野線「三郷」駅からのバス便もありますが、本数が少なく30分ほどかかります。

かなり濃厚な食塩泉ということで気になっていましたが、仕事の出先帰り、平日の夕方に突入してみました。
焦げ茶系トーンの落ち着いた外観の二層の建物で施設は2階、1階がピロティ方式のP。戸田「彩香の湯」でも採用しているこの方式は、地下に浴槽&配管用ピットを掘らなくていいし、Pも有効にとれるのでこれから増えるかも・・・。

館内はスパ銭よりも上質感のある和風のつくりで、とくに浴場のできがすばらしいです。
内湯は、間接照明メインでかなり暗めながら、癒し系のいい雰囲気がでています。浴槽部分の天井は低いですが、洗い場の方は高くなっているので湯気のこもりはありません。
カラン(というか、スイッチを押すと木の湯口からお湯が出てくる)15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日18時で10~20人とゆったり。

内湯ゾーンのメインは、天然大ひば風呂「あつ湯」(7.8人、42℃)と「ぬる湯」(12人以上、40℃弱)で、この2槽のみが天然温泉利用です。
「あつ湯」は木の湯口から投入でにごり湯につき槽内注排湯不明ですが、おそらく全量を下段の「ぬる湯」に流し込み。”かけ流し”掲示もあります。
「ぬる湯」には湯口はなく「あつ湯」からの流れ込み+側面注入で槽内排湯不明、浴槽横の排湯口にオーバーフロー。
他に高見風呂(真湯)、高温サウナ、水風呂(脇に井水のおいしい飲水処あり)、源泉蒸し風呂(排水口が水琴窟になっている ^^)があります。

露天は和風で、古木や古民具が配され暖色系の間接照明が効果的に使われたもので、日本庭園というよりは野趣あふれる農家の庭先風かな? いささか演出過多で映画のセットじみた感がしないでもないですが、見事な癒し系空間に仕上がっています。端のほうに飼われているうずらもかわいいです。
岩枠石敷のメイン露天「薬師の湯」(あつ湯:7.8人/ぬる湯:15人以上、寝湯・半身浴ゾーン付、一部屋根付、光明石温泉)とイベント風呂(岩造10人位、当日はペパーミント風呂)に檜風呂×2(1.2人、真湯)を配置していて、露天には天然温泉槽はありません。
これらの人工温泉&真湯槽は弱いカルキ臭~ほぼ無臭で、とくに露天檜風呂はカルキ臭も感じられず入っていてきもちがいいです。

肝心のお湯ですが、「あつ湯」と「ぬる湯」でぜんぜん違います。
「あつ湯」は、黄褐色で透明度15cmのにごり湯。強塩味+僅微苦味に弱いながら樹脂系アブラ臭(浴槽材のひば臭入っているかも?)+微うがい薬臭。重曹泉系のツルすべもありますが、濃度感とほてほてカラカラがハンパじゃなく、責め立ててくるような強食塩泉系特有の強烈な浴感。
同じ足立区の「じゃぽん」に似た感じの浴感ですが、さらに凶暴な感じで長湯している人はほとんどおらず、けっこう空いています。
「ぬる湯」は茶褐色ささにごりで、にごりは「あつ湯」より弱め。味不明で弱いうがい薬臭。浴感も「あつ湯」より相当おとなしいので希釈があるかも? でも、食塩泉らしい浴感は充分にあり、このくらいの濃度感のほうがかえって入りやすいのでは。
浴後はややペトつきますが、湯切れは意外によく、お肌がスルスルになります。

「あつ湯」は強烈なほてほて湯で水風呂直行したくなりますが、そのとなりの水風呂はなんと14℃のプロ仕様なので、両槽の往復には相当な気合いが要るかと・・・ (^^;。
予想以上に強烈なお湯と凝りまくった環境演出にびっくり。こんなのが家のそばにあったら通い必至でしょう。なお、夜遅くは格安料金になるので常連客でかなり混むそうです。

Na-塩化物強塩温泉 36.5℃、pH=7.50、162L/min掘削揚湯、成分総計=30030mg/kg、Na^+=10600mg/kg (90.22mval%)、K^+=400.0、Mg^2+=252.3、Ca^2+=372.4、Fe^2+=4.6、Cl^-=18010 (99.36)、Br^-=99.2、I^-=23.9、HCO_3^-=110.6、陽イオン計=11640 (511.2mval)、陰イオン計=18250 (511.3mval)、メタけい酸=79.3、メタほう酸=7.0 <H15.4.24分析>

〔 2004年12月19日レポ 〕
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