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■ 玉川温泉 〔 Pick Up温泉 〕



<玉川温泉> (甲斐市(旧 竜王町)玉川1038-1、9:30~21:00、月休、500円、055-276-5151)
紹介HP(楽天MAP)

甲府は市内に数多くの温泉をもつ温泉都市で、周辺の甲斐市、昭和町などとともに湯量豊富な源泉が集中しています。
わけても、甲斐市竜王町と昭和町エリアにはザンザコかけ流しで「モール臭」「ツルすべ」「アワつき」の3拍子そろえた名湯がたくさん。(→詳細はこちら
ここもそんなお湯のひとつです。


【写真 上(左)】 ピンク色の建物です
【写真 下(右)】 脱衣所

甲府市郊外の住宅地のはずれ、田んぼのきわにある温泉銭湯。
県道25敷島田富線を南下し、西小入口信号、セブン-イレブンをすぎるとすぐ看板があるので左折。あとは看板にしたがいますが、道は狭くてわかりにくいです。
甲府の銭湯には、草津温泉や伊香保温泉なんつ~のがあって、ここもてっきり名湯、玉川温泉にあやかりか? と思いきや、玉川というところにあるから玉川温泉(^^)

煤けたピンク色の2層の建物で、浴室は受付をとおり狭い休憩所を抜けてすぐ。
脱衣所も狭くて殺風景で、お世辞にも立派な施設とはいえません。


【写真 上(左)】 あふれるお湯
【写真 下(右)】 ジェット浴槽からもざんざこオーバーフロー

ところが、浴室に入ったとたんに唖然!
床一面がオーバーフローしたお湯で川状態になっています。
浴室が狭いので余計にそう感じるのでしょうが、これはただごとじゃないです。
浴槽の脇においた桶が、すぐに下流の洗い場の方におし流されていってしまった ^^)
川治温泉「登隆館」西川温泉「公民館」(ダム建設により廃止)などとともに、かけ流し量のすごさで記憶に残っているお湯です。

奥にメイン浴槽(石枠タイル貼7-8人)、手前にジェット浴槽(同3-4人)のふたつの浴槽。

メイン浴槽は40℃弱のややぬるめ。分析書の泉温は37.7℃ですが、かけ流し量からみてどうしても加温があるとは思えません。
茶褐色に変色した石の湯口から70L/min!ほども大量投入で、同量のお湯をきっちりとオーバーフロー。湯口のうえにはコップもおいてありました。

ジェット浴槽は石の湯口からの投入+ジェット注入。ここもかなりのオーバーフローで、メイン浴槽にはおよびませんがお湯の鮮度は高いです。
カラン4、シャンプー・ドライヤーなし。GWの15時で男湯独占。
浴場は狭めですが、西向きの窓から乾いた風が吹き込んできもちがいいです。


【写真 上(左)】 メイン浴槽の湯口
【写真 下(右)】 モール系の湯色

淡黄色透明のお湯はこまかな気泡で白濁気味。
ジェット浴槽のほうがぬるくて赤味が強く、こちらにだけ西那須野の「大鷹の湯」に似た茶色腐葉土状の浮遊&沈殿物があります。
メイン浴槽の湯口は弱鉄味。金気臭+このエリア特有の甘いモール臭。
甲府モール泉お約束のアワつきは当然あって、アワアワは、山口韮崎旭よりさらに細かく繊細な感じのもの。(むしろ霧積「金湯館」に近い)
湯口近くより湯船のはしの方が、アワつきが全然すごいのが不思議・・・。
アワつきによるヌルと重曹のツルがダブル効きしているヌル&ツルすべ美人の湯。
鮮度感抜群なのですこぶる快適、なかなか脱出できません。

これは名湯!
サッパリ爽快感がありながらむしょうににあとを曳くお湯で、このとき入ったいくつかの温泉銭湯のなかでもトップクラスのお湯かと思います。
受付のおばさんに、分析表を写させてほしいといったら、「これ見てもぜんぜんわからないの・・・(笑)」。
いいお湯ですよといったら、「ふ~ん、そうかね・・・」と逆に感心されました ^^)

単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 37.7℃、pH=7.46、482L/min自噴、成分総計=1.016mg/kg、溶存総量=0.948mg/kg、Na^+=203.0mg/kg (75.60mval%)、Mg^2+=18.7 (13.18)、Fe^2+=2.6、Cl^-=152.3 (38.15)、HCO_3^-=416.3 (60.51)、陽イオン計=253.5 (11.68mval)、陰イオン計=595.1 (11.27mval) メタけい酸=119.2、遊離炭酸=68.6 <S61.8.18分析>

※ 溶存総量があと0.052mg/kgあれば、Na-塩化物・炭酸水素塩温泉のぎりぎり単純温泉。
なお、平成14年に再分析され、泉温41.5℃のNa-塩化物・炭酸水素塩温泉になったとの情報があります。(ここはなぜか再訪しておらず新データなし)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でも紹介いただいています。

〔 2009年4月10日UP (2002年5月入湯・レポに加筆)〕
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