goo

女神系歌姫_Part-2 【 Angel Voice列伝 】

※音楽関連記事は序々に別ブログ「C's-music」に移行します。動画更新などはそちらでおこないますので、そちらをみてね。( → この記事


「女神系歌姫」(Angel Voice列伝)の第2弾です。

第1弾はこちら
※ 女神系歌姫とは? →こちら

01.西野カナ - By Your side ft. WISE

この分野でもっともメジャーな1人。安定したハイトーンヴォイスをもつ実力派で佳曲を多数もつ。
こういったArtistがふつうに売れるのはいまのJ-POPのレベルの高さの証明か?
人気抜群で、こういう存在が次世代の才能を育てるのだと思う。

02.霜月はるか - Ruri no Tori

同人系のマルチArtistで作詞・作曲、編曲も多才にこなす。
PCゲーム系の作品が多く、プログレ的な複雑な曲調にやわらかでフェミニンなヴォーカルを乗せる。

03.KOKIA - 大丈夫 だいじょうぶ

国際的に幅広い分野で活動する個性派Artist。クラシックをベースにもち(公式Web)、クラシカルかつメッセージ性の高い佳曲を多数もつ。
安定感のあるヒーリングヴォイス。J-POPのレベルの高さを世界に発信できる逸材。

04.山本千夏?(管野よう子) - 地球少女アルジュナ / cloe

才人、管野よう子の作品にいくつかVocal参加しているが詳細不明。
非常に透明感の高いエンジェルヴォイスが魅力。

05.May J. - Destiny feat.Steve Hoang

神奈川県出身のバイリンガルArtistでけっこうメジャー。
声質に優れ、歌唱力も。ビジュアルばっちりで天が二物を与えた逸材か。

06.みとせのりこ - illorstris exsistentia

PCゲームの主題歌をメインに活動するArtist。繊細かつ難解な曲調を澄んだ美声で唱いこなす独特な個性。

07.藤田麻衣子 - Shunkan (瞬間)

名古屋出身のシンガソングライターでゲーム主題歌も多数手がける。
作曲・アレンジに天才的なキレをもち、小柄な体型からは想像できない歌唱力も。
ドラマティックかつエモーショナルな佳曲多数。

08.Lia - Aozora

東京都出身、渡米経験のあるArtistで澄み切ったクリスタル・ヴォイスに定評。
活動は多彩でゲームやアニメのテーマソングヴォーカリストとしても知られている。
LIVEパフォーマンスにも定評がある模様。

09.吉岡亜衣加 - 消えない虹

静岡県出身のArtistでPCゲーム系のテーマソングも多数手がける。高い声域と透明感あふれるすぐれた声質をもつ。

10.荒牧陽子 - いろいろ

逸材!、ものまねの域を完璧に超えています。
ひたすら聴きつづけたくなる声質。おそらく1/fゆらぎ持ってると思う。

スター☆ドラフト会議
2011年7月バラエティ番組「スター☆ドラフト会議」で圧倒的な歌唱力を披露。出演者のどぎもを抜く。
(それまでスタジオミュージシャン(ガイドボーカル/ゲーム系など)としてその才能は一部で知られていたらしい。)
現在、喉の調子を整えるため休業中。

Narcissu ~Moshi mo ashita ga aru nara~ Vocal Album - 世界がせつなかった日に

ブレーク前のPCゲーム系。声に力がありすぎてゲーム系らしくない?

以前紹介した復帰後の小室哲也氏の手になる北乃きい「花束」のバックコーラスにも参画、安定したサポートを披露している。(収録ALBUM「心」は2011/04のOn Sale)
(小室氏のハイトーンを要求する難曲は、荒牧さんと相性がいいかも・・・)



J-Wave HelloWorld (2012/05/24放送)
1曲目の「また君に恋してる」は通しで唱うといかに凄いかがわかる名唱。
2曲目(Christina Aguilera 「Ain't No Other Man」)はしっかりR&Bマナーを身につけている証。
3曲目は自作オリジナル曲「Only Love」で作曲力も相当なもの。
ラストのトークは「話し声も唱っている」好例かと・・・。


絶好調時の映像(2012.2.10)。2:53~3:36はものまね放棄して地声で唄ってるかも・・・。でもすこぶる美声。
復帰が待たれます。(ゆっくり休んで、できれば実力派プロデューサーとタッグを組んだオリジナルで!)

このたぐい稀と思われる才能についてはいろいろ思うところがありますが、いまいち整理がつかない部分もあるので、
復帰を待って一気に書いてみたいと思います。

-------------------------------------
追加です。ちとさわりだけ書いてみます。(敬称略で「荒牧」と略記しています。)

(ものまね編)

~ 聴き手の反応 ~
荒牧の唄をはじめて聴いた出演者の反応は興味ぶかい。
「似ている~。」という声も多いが、「お~!(歓声)」「スゴイ」「スゲー」「すごい歌唱力」「声がいいねぇ」「たいしたもんだ」などの感嘆詞がより目立つ。
それではなにが「凄くて」なにが「たいしたもの」なのか。
「似ている」「いろいろな声が出せる」あるいは「唄が巧い」ということに対する驚きもあるだろう。
ただ、驚きの本質はそこにはないような気がする。

荒牧の歌声への反応に「鳥肌が立つ」というものがある。じっさい両腕をさすりながら寒そうに聴いていたタレントが何人もいる。
口をポカンとあけたまま自我喪失状態で聴き入っていた人もいる。そして例外なしのスタンディングオベーション。
鳥肌が立ったり、自我喪失したりということはすぐれたLIVEパフォーマンスで稀に経験するが、そうそうあることではない。
また、番組のなかで「もっと聴きたい!」というリアクションが異常に目立つ。
やはり、荒牧の歌声には、聴く人の心を揺さぶらずにはおかないなにかがあるのではないか。

(声質編)

~ 1/fゆらぎか? ~
1/fゆらぎ。バズワードのひとつともされ、はっきりと定義づけされていないが、音楽でいうと「聴く人に心地よさやヒーリング感を抱かせる音や声」ということになるらしい。
規則的な音と無秩序な音の中間的な音とされ、「ここちよくゆらぐ音(声)」のイメージがある。
1/fゆらぎをもつとされる歌い手をみると、しっかりとした声質に特徴的なビブラートをもつ人が多い気がする。
ビブラート=ゆらぎに通ずるところがあるのかもしれない。ただ、硬質な声質の人もいるのでやわらかな声質というのは要素ではないような気がする。
1/fゆらぎをもつものは接していて疲れない、また飽きないとされる。たとえば小川のせせらぎ、そよかぜの音、木の葉のざわめき、木漏れ日、ろうそくの炎など・・・。
「いつまでも聴いていたくなる」荒牧の声もまた、つよい1/fゆらぎをもっているのではないか。

~ 荒牧の声質5つの特徴 ~
ここで荒牧の声質を特徴づけているものを考えてみた。

1.艶
とにかく声に艶がある。艶があるのでハードな曲でも決して破綻しない安定感がある。
これに↓の特徴が加わって、一音一音があざやかに粒立ってきこえる。

2.重層ビブラート
荒牧の好調時の歌声をじっくり聴いてみると、ほぼ全パートにわたり微妙でこまかなビブラートがかかっていることがわかる。(むろんまっすぐに唱うこともできるが・・・)
歌声だけでなく話す声もそうだ。これが↑の艶とあいまって繊細かつたおやかな耳ざわりとなる。聴いていて心地よく、いつまでも聴いていたくなる声だ。
ふつう、ビブラートやこぶしはヤマや小節の〆などに”聴き場”として意識して盛り込まれる。(波長の長い音程のビブラート)
荒牧の場合、ベースの繊細なビブラートの上に波長の長いそれが乗り、本つづれ織りのような深みを創り出している。
これはおそらく天性の才能に鍛錬が重なってはじめてできるワザでは・・・?。
そして、ビブラート=ゆらぎに通ずるところがあるとすれば、荒牧の声は1/fゆらぎのかたまりということになるのではないか。

■ ビブラートばりばりの例

とくに2:50~と4:30~。MC(曲間のトーク)も唱っているよう。
(1:20~は意識してビブラートを抑え、まっすぐに唱っている。)

3.オクターブ
とにかく声域が広い。4オクターブともいわれ、これだけ出せるだけでも凄いがしかも安定している。
そのうえ低音から高音への駆け上がり(下がり)が速くて滑らかなので縦横無尽な唄いぶりに聞こえる。これは声質というよりテクニックによるところが大きいのでは。
プロ歌手でも唱える人は少ないとされる超高音フラジオレットをマスターしているかどうかは定かでないが、たぶんつかえると思う。
(MISIAの「つつみ込むように...」の頭やラストでつかわれているという説あり。タイナカ彩智もつかえるのでは?(第1弾08「最高の片想い」の4:26~))

MISIA - つつみ込むように...


4.瞬発力
荒牧の歌声を聴いたタレントがいみじくも「一気にドーンと出る」「パッと出る」などと表現したように、声に瞬発力があって立ち上がりが速い。
だからものまねでいきなりサビから苦もなくベストの状態で入っていけるのかと。(とくに”シャッフルものまね”でよくわかる。)
正直、声量や声じたいの力感という点からすると、ドリカムの吉田美和やMISIAには及ばないような気もするが、それをカバーできる切れのある瞬発力をもっていると思う。
荒牧はリズムやピッチのコントロールも優れているが、瞬発力はこれに依って立つものでは。
この瞬発力とほかの特徴が合わさって、荒牧の唄はすこぶるキレのあるものとなっている。
(↑の世界1のショータイム第5弾のMISIAや浜崎あゆみで出てると思う。)

5.高音への跳ね
これはあまり指摘されていないが、とくに演歌系やハイトーン曲を唱うときに出る。
一瞬、ごくごく微妙に声が裏返って高音側に跳ね、ビブラートに裏声が乗ってすこぶる繊細な節回しになる。
これはおそらく原曲の楽譜にはない音で、ビブラートやこぶしを連続的に重ねていくときにでやすいようだ。
荒牧の場合、↑2.重層ビブラートとこれが合わさって、調子が乗れば乗るほど歌詞がききとりにくくなる傾向があるが、その時点では聴き手はほとんどトリップ&鳥肌状態になっているので全然問題なしか・・・(笑)
ここらへんがオリジナル曲でコンスタントに出せれば個性として定着していくのではないか。
(↑J-Wave HelloWorld の「また君に恋してる」や「世界がせつなかった日に」の4:14くらいから出てると思う。)

なお、荒牧の声は倖田來未に似ているという人がいるが、倖田來未はビブラートと高音への跳ねは確実にもっているので、そのせいもあるかと思う。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ■ 武蔵小山温... ■ 箱根湯本温... »