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■ AORの名バラード25曲

リンク切れつなぎ直して再UPです。

やはり、聴き返してみても、
1980年代前半の邦楽がメロディアスなメジャー・セブンス曲に大きく振れたのは、こういう洋楽の影響が大きいと思う。

セッションから生み出されるメロディ&アレンジ。
いまの洋楽ならAIでつくれるかもしれないけど、この時代の洋楽はムリだと思う。

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2023/09/01 UP

猛暑のなかにも秋の気配。
秋の夜長にAORの名バラードをど~ぞ。

1980年代前半。
こういう曲たちと、シティ・ポップが同時に売れていた。
というか、前を走る洋楽がなかったら、おそらくシティ・ポップは生まれていなかったと思う。

■ ずっとそばに - 松任谷由実 (『REINCARNATION』(1983年))


■ MERCURY LAMP 水銀燈 - Anri 杏里 (『COOOL』(1984年)) 


■ 旅姿六人衆 (『綺麗』(1983年))



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2023/07/29
いきなりアクセスが増えたので、リンクつなぎおなし、5曲追加してリニューアルUPです。

こんなにもメロディにあふれていた1970年代後半~1980年代中盤の洋楽。
振り返ってみると、やっぱりシティ・ポップよりも洋楽をメインに聴いていた。

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2023/03/28 UP




3/14にBobby Caldwellが亡くなられていました。
おそらく1980年代初頭、もっとも聴き込んでいたと思う洋楽アーティスト。
彼の存在がなかったら、日本でAORがあれだけブレークしたかは疑問。

日本にもよく来てくれたので、LIVEにも何回か行った。

晩年は闘病生活だったようだけど、好きな音楽の道で人生を全うされたのかな。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

■ Take Me Back To Then
〔 From 『Bobby Caldwell』(1978)


■ Saying It's Over
〔 From 『Heart Of Mine』(1989)


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2021/09/20 UP

5曲追加して20曲にしました。BCM系も含んでいます。

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2022/11/22 UP

洋楽がオリジナルなメロディにあふれていた1980年代前半。
そのメインを形成していたAORの名曲たち。
昨年つくったやつに3曲追加してみました。

秋の夜長にど~ぞ。

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2021/09/07 UP
初秋の夕暮れに、思いっきりメロディアスなAORを気の向くまま1ダース集めてみました。
後日残りのコメント入れます。

コメント、入れてみました。

01.I Just Can't Let Go - David Pack
〔 From 『Anywhere You Go....』(1985)

AmbrosiaのリードヴォーカルだったCalifornia出身のAOR系アーティスト。
AOR下降局面の1985年に名盤『Anywhere You Go....』をリリース。
このアルバムは、AOR後期の稀少な傑作としてAORフリークのあいだではマスターピースとなっている。
これは自作曲で、Michael McDonald、James IngramというAORの名手がヴォーカル参画している。ブリッジのサックスソロはErnie Watts。

02.You Can Have Me Anytime - Boz Scaggs
〔 From 『Middle Man』(1980)

AORのバラードの名手といったらやっぱりこの人。
代表曲といえばおそらく「We're All Alone」だけど、David Fosterとコラボしたこの曲をリストしてみました。
David Hungate(b)、Jeff Porcaro(da)のTOTOラインのリズムセクションは抜群の安定感。
Carlos Santanaの泣きのギターが、ここ一番で存在感を発揮している。

03.Love Games - Champaign
〔 From 『Modern Heart』(1983)

イリノイ州Champaign出身のBCM/AORユニットで1981年のスマッシュ・ヒット「How 'Bout Us」で知られる。
これは2ndアルバム収録のバラードで、Dana Waldenの作曲の才とRena Jonesのフェミニンなヴォーカルが冴えまくった名作。

04.When Two Divide - Roger Voudouris
〔 From 『On The Heels Of Love』(1981)

カリフォルニア州サクラメント出身のAOR系シンガー。
1978年から1981年まで毎年リリースされた4枚のアルバムはいずれも名作だったが、1981年の『On The Heels Of Love』を最後にアルバムは出されていない。
ハスキーでエモーショナルな声質と歌いまわしは、もっと評価されてもよかったと思う。

05.More More More - Atlantic Starr
〔 From 『Yours Forever』(1983)

1980年代はBCM系のSelf-Contained Group(自給自足グループ)もいいバラードを連発していた。
これはディスコのチークタイムで、ニーズが高かったことが大きいと思う。
Atlantic Starrはニューヨーク出身ながら西海岸的なブライトなサウンドを繰り出し、とくにバラードのレベルの高さには定評があった。
これは、名盤の誉れ高い1983年『Yours Forever』収録のバラード。
1987年に大ヒットとなった「Always」の前身ともいえる曲調だが、よりソウル寄りで芯が通っている。

06.You're The Inspiration - Chicago
〔 From 『Chicago 17』(1984)

1982年に「Hard To Say I'm Sorry/素直になれなくて」のヒットを放ったバラード系の次作。
プロデューサーは全盛期のDavid Foster。Peter CeteraとDavid Fosterの共作でPeter Ceteraのハイトーンも絶好調の好テイク。

07.Sailing - Christopher Cross
〔 From 『Christopher Cross』(1979)

これまで何回も上げてるけど、やっぱり外せない神曲。
オリジナル感あふれるハイトーンがオンコード含みのメジャー・セブンスに乗って、ハンパじゃない透明感。
Victor FeldmanのPercussionも絶妙に効き、Michael Omartianのアレンジも冴え渡っている。
しかし、こういう曲が日本国内でも大ヒットしていたとは、いまから考えると信じられぬ。

08.Ruled By My Heart - Jim Photoglo
〔 From 『Fool In Love With You』(1981)

Los Angeles出身のAORシンガーJim Photogloの2nd ALBUM『Fool In Love With You』収録曲。
Carlos Vega(ds)、Dennis Belfield(b)のリズムセクションに、George Marinelli, Jr.(g)、Bill Cuomo(key)ときて、これにブルーアイドなPhotogloのヴォーカルが乗ってはAORになるしかないか・・・(笑)

09.The Things we do in Love - The B. B. & Q. Band
〔 From 『All Night Long』(1982)

ディスコ・ユニット系も好バラードをものしていた。
この頃のディスコ・ユニットはヴォーカルのレベルがすこぶる高く、これを活かしたバラードがLPに収録されて聴きどころとなっていた。
これは「On The Beat」のヒットを飛ばしたThe B. B. & Q. Bandの2ndアルバム収録のこ洒落たミディアム・チューン。
BCMの楽曲の洗練度はこの頃がピークだったと思う。

10.Best Of Me - David Foster & Olivia Newton-John
〔 From 『The Best Of Me』(1983)

AORの大御所David FosterとベテランOlivia Newton-Johnの気合い入ったデュエット。
これはAORを代表する名デュエットだと思う。
Olivia Newton-Johnは本来MORの人だけど、こういうAOR的なこなしができるのは、やっぱり実力あってのこと。
アレンジャーとして入ったJeremy Lubbockのフェンダーローズが効きまくってる。

11.Where You Are - Whitney Houston
〔 From 『Whitney』(1987)

個人的には1980年代中盤~後半で、もっとも往年のAORテイストを残したアーティストだと思っている。
これは才人、Kashifのプロデュースによる透明感あふれるスローバラード。
Gene Pageのアレンジメントが秀逸で、この頃の洋楽のアレンジのレベルの高さを感じ取れる1曲。

12.Crazy - Bill LaBounty
〔 From 『This Night Won't Last Forever』(1978)

AORを語るに外せないアーティストの一人。
名曲「This Night Won't Last Forever」(1978)は、田中康夫氏によっても紹介されて、日本でのAORの広まりに大きな役割を果たした。
これは、1st ALBUM『Promised Love』に収録、2nd ALBUM『This Night Won't Last Forever』に再録されたエモーショナルなバラード。
アーシーな声質ながら、AOR的な洒落っ気ももつ希有なシンガー。

13.It's Only Love - Marc Jordan
〔 From 『A Hole In The Wall』(1983)

Marc Jordanは、1st ALBUM『Mannequin』や2nd『Blue Desert 』をベストに推す人が多いが、じつはこの3rd『A Hole In The Wall』も甲乙つけがたい名盤。(このALBUM、米国未発売かも?)
とくに、この「It's Only Love」と「She Used To Be My World」は屈指の仕上がりの名バラード。

14.Come To Me - Bobby Caldwell
〔 From 『Bobby Caldwell』(1978)

Bobby CaldwellはUp~Mid曲が多く、バラードは意外に少ない。
これは1st ALBUM『Bobby Caldwell』収録の名バラードで、たしかパーラメントのCMでも流されていた。
このバラードをB面あたまにもってくるセンスが、ただものじゃない。
1989年リリースの「Heart Of Mine」もバラードの名曲。
↑ このLIVEいきましたわ。たしかMarilyn Scottも出演していた。熱演のsaxはBoney Jamesだと思う。

15.Avalon - Roxy Music
〔 From 『Avalon』(1982)

1970年代後半から1980年代にかけて高い音楽性で時代を画した名ユニット。
これは彼らのラストオリジナルフルアルバムとなった歴史的名盤『Avalon』収録のタイトル曲で、洗練度を極めたBryan Ferryのヴォーカルが圧巻。
このアルバムに収められた「More Than This」という名曲を残して、彼らはパーマネントユニットとしての歴史を閉じた。

16.My Everlasting Love - Ray Kennedy
〔 From 『Ray Kennedy』(1980)

「KGB」というR&B/アーシー系ロック・バンドの元リードヴォーカルだったRay KennedyがDavid Fosterのプロデュースで1980年発表したSOLO ALBUM収録のバラード。
曲の仕上がり、ヴォーカルともに非の打ちどころのないAOR屈指の名曲。
終盤のリリカルなKeyboardsは、おそらくDavid Fosterと思われる。

17.Words and Music - Tavares
〔 From 『Words And Music』(1983)

Self-Contained Groupのなかでもバラードを得意としていたグループのひとつ。
ファルセット系のやわらかなコーラスが、メロディアスなバラードとよく調和していた。
これはAOR系の名コンポーザーKenny Nolanのエモーショナルなメロが存分に活かされたナイステイク。
1983年、この素晴らしいアルバム(『Words And Music』)を残しながら、これ以降、現在に至るまで彼らのオリジナルアルバムはリリースされていない。

18.Our Goodbye - Dick St. Nicklaus
〔 From 『Magic』(1979)
DICK St. NICKLAUS - “Our Goodbye”

本国・米国よりも日本、東京よりも大阪で売れたというAORシンガー。
こういうファクトを知ると、当時の大阪は世界一のAOR天国だったのかもしれず・・・。
2ndの『Sweet And Dandy』も好アルバムだが、やっぱりベストは1stの『Magic』かと。
甘~いメロ全開のバラードながら、Leland Sklar(b)、Steve Schaeffer(ds)のリズムセクションがビシっと決まってAORの好テイクに仕上がっている。

19.How Do You Keep The Music Playing - James Ingram & Patti Austin
〔 From 『It's Your Night』(1983)

■ Quincy Jones主宰のQwest Recordsからリリースされた名盤『It's Your Night』収録曲。
Quincy Jonesの 秘蔵っ子といわれたJames Ingram&Patti Austinが繰り広げる甘~いデュエット。
'80年代前半には、こんなメロディーのかたまりのよ~な曲がごろごろあった。

20.You Can Count On Me - Shalamar
〔 From 『The Look』(1983)

1980年代初頭のディスコシーンで一世を風靡したSolarレーベル所属のディスコ・ユニットで多くのヒットチューンをもつ。
これは1983年リリースのクールなバラードで、彼らがディスコ曲だけのユニットでないことを見事に証明している。
Co-producerとして奇才Bill Wolferの参画も注目ポイント。

21.The Fool Is All Alone - Bill Champlin
〔 From 『Runaway』(1981)

AOR屈指の名盤『Runaway』のラストを飾る名曲。
David Fosterと共作で、ならではの華麗なメロディが展開されている。
この時代ならではのフェンダーローズの響きと流麗なストリングス。
これにハイトーンコーラス(Richard Page、Tom Kelly)が加わって文句のつけようのない出来映え。

22.Late At Night - George Benson & Vicki Randle
〔 From 『In Your Eyes』(1983)

ふつうguitaristの範疇で語られる人だが'80年代初頭から中期にかけてAOR的な名盤を多く残した。
これは1983年発表のALBUM『In Youe Eyes』収録で、「真夜中のふたり」という邦題がつけられていた雰囲気あふれるバラード。
このALBUMは、Paul Jackson, Jr., David Spinozza(g)、Richard Tee, David Paich, Robbie Buchanan, Steve Porcaro, Greg Phillinganes(key)、Marcus Miller, Will Lee, Anthony Jackson, Nathan East(b)、Steve Gadd, Jeff Porcaro, Carlos Vega, Steve Ferrone(ds)、David Sanborn, Randy Brecker, Jerry Hey(horns)etc.とBack Musicianの豪華さがただごとじゃなく、安定したパフォーマンスと、楽曲のよさが堪能できる名盤。

23.Back Where I Belong - Four Tops
〔 From 『Back Where I Belong』(1983)

1953年Detroitで結成されたベテランコーラスグループ。
1973年のリリースアルバムからMotownを離れ、久々に古巣に戻ったアルバム『Back Where I Belong』収録のタイトル曲。
彼らの濃醇なコーラスと1983年ならではの引き締まったインストがほどよくバランスした名バラード。
この時代ならではの音だと思う。

24.If I Believed - Patti Austin
〔 From 『Gettin' Away With Murder』(1985)

BCMのなかではもっともAOR寄りの路線を保ったPatti Austin。
こちらは1985年、Qwest Recordsからリリースの名盤『Gettin' Away With Murder』収録曲で、彼女の数あるスロー曲になかでも屈指のでき。
Russ Titelmanプロデュース、Randy Goodrum作曲という職人のワザを感じる展開。
個人的には、つぎの「Our Love」とともにAORの終焉を感じた曲。

25.Our Love - Michael McDonald
〔 From 『No Lookin' Back』(1985)

AORの立役者Michael McDonald。
でも、彼とて時代の波には逆らえなかった。
1985年、AORの時代の終焉を感じた個人的に感慨ふかい曲。


 
 
↑1980年代前半の名盤たち

□ AOR系名曲を100曲!
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