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■ 勢至菩薩の御朱印 / 二十三夜月待講

今年はうさぎ年なので、月やうさぎに関連する尊格をすこし追加してみました。


今回は、すこし趣向を変えて尊格ベースでご紹介してみます。
如意輪観世音菩薩
につづく第2弾です。



【 勢至菩薩 】
勢至菩薩は迷いや戦いの世界から、智慧の光明をもって苦を取り除き、衆生を救われる菩薩とされます。
梵語はマハーストハーマ(スターマ)・プラープタ。大勢至菩薩、得大勢、大精進菩薩などの別名があります。
御真言は、オン・サンザン(ザン)サク・ソワカ。
種子はサク。三昧耶形は未敷蓮華(蓮の蕾)、御縁日は毎月23日です。

単体で祀られることは少なく、あらわれるお姿としてはつぎの4パターンが一般的です。

1.阿弥陀三尊の一尊
阿弥陀如来の脇侍として、右側(礼拝者からは左手)に御座します。左側(礼拝者からは右手)は聖観世音菩薩です。

2.十三仏の一尊
追善供養の十三仏のうち、一周忌(裁判官 都市王)に供養する仏様とされています。

3.十二支守り本尊の一尊
午(うま)年と6月生まれの守り本尊として祀られます。

4.月待講の二十三夜講中の御本尊
この場合は単体で祀られます。後述します。

お寺で目にする場面はけっして少なくありませんが、なぜか地味なイメージのある仏様です。
おすがたは比較的多彩で、合掌形、梵篋印(掌を合わせ重ねられる)などが多いですが、右手に持物(水瓶や未敷蓮華)、左手は与願印の例もあります。
阿弥陀三尊の場合は、とくにもう一尊の脇侍、聖観世音菩薩とのバランスで持物や印相が定められているケースが多いようです。

阿弥陀三尊の場合はその御座の位置、十三仏や十二支守り本尊の場合は「勢至菩薩」と尊名がふられていますので識別は容易ですが、単体で祀られる場合(独尊像)はなかなか困難です。
ただ、勢至菩薩は頭上の髻の正面(ないしは宝冠)に水瓶を置かれるので、これで区別する人もいるようです。(聖観世音菩薩の場合は、この位置に化仏を置かれる。)

阿弥陀三尊では立像が多いですが、十三仏や十二支守り本尊では坐像が多くなっています。

浄土宗の根本所依教典である「観無量寿経」で説かれ、法然上人を勢至菩薩の化身(勢至菩薩は法然上人の本地身)とする信仰もあって、浄土宗でもなじみのふかい尊格です。
(法然上人の幼名は勢至丸。浄土宗寺院で「勢至堂」が置かれる場合は、この法然上人信仰の意味合いが強そうです。)

〔 二十三夜講/二十三夜待ち〕
『神仏混淆の歴史探訪』(川口謙二氏著)を参考にしました。

勢至菩薩は古くから二十三夜講(月待念仏講)の御本尊とされ、お寺の境内に十九夜塔や地蔵菩薩などとともに露仏として多くみられます。
また、「二十三夜塔」「廿三夜待供養塔」「月天子」として祀られる例もあります。

月待念仏講とは、特定の日に潔斎して月の出を拝し、厄除、除災、繁栄を祈る行事で多くは地域の人々が集って催されました。
十七夜は千手観世音菩薩、十八夜は聖観世音菩薩、十九夜は馬頭観世音菩薩、二十夜は十一面観世音菩薩、二十一夜は如意輪観世音菩薩、二十二夜は准胝観世音菩薩、二十三夜は勢至菩薩を月待ちの本尊とします。
二十六夜は、月光の中に阿弥陀如来・聖観世音菩薩・勢至菩薩の阿弥陀三尊が現れるとされます。
二十三夜は男性の月待、二十二夜は女性の月待とする地方もあるようです。


月に関係する尊格としては月天(子)があり、十二天の一尊。月やその光明を神格化した尊格とされ、勢至菩薩の変化身ともされるようです。
単体で祀られることはほとんどなく、御朱印もみたことがありません。

月光菩薩(がっこうぼさつ)は、日光菩薩と共に薬師如来の脇侍を務め、薬師三尊を構成します。
月の光を象徴する菩薩とされますが、月待信仰との関連は薄そうです。

授与例はきわめて少ないですが、五反田の薬師寺東京別院ではこちらの稀少な御朱印を拝受できます。

薬師寺東京別院の月光菩薩の御朱印


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以上は仏教系の月待信仰で、神道系では月讀尊が信仰の対象となります。
神社の境内ではときおり「月讀尊」の石碑がみられますが、これは月待信仰からきているものとみられます。

御祭神に月讀尊を祀る神社は、月待信仰と関係のあるケースとないケースがあるようです。
月読尊を祀る神社じたいがもともと少なく、御朱印はかなりレアです。

栃木県足利市の伊勢神社の境内社・月讀宮、川崎市麻生区の月讀神社、阿佐ヶ谷神明宮の摂社・月讀社は御朱印を授与されています。
茨城県つくば市の(樋の沢)月讀神社は、月待信仰との関連が示唆されており、御朱印も授与されています。(→ご紹介ブログ
千葉の柏神社でも不定期ながら月讀尊の御朱印が授与されています。


■ 栃木県足利市の伊勢神社の境内社・月讀宮の御朱印

 
【写真 上(左)】 川崎市麻生区の月讀神社の御朱印
【写真 下(右)】 阿佐ヶ谷神明宮の摂社・月讀社の御朱印


【写真 上(左)】 新宿・赤城神社の雪うさぎの御朱印帳

新宿区(牛込)の赤城神社では、かわいい雪うさぎの御朱印帳が頒布されていますが、これは、群馬の赤城神社(元宮)の御祭神の一座が月讀尊であることと関係があるかもしれません。
阿佐ヶ谷神明宮では時期限定で「神むすび 月うさぎ」が頒布されます。

また、浦和の調神社(つきじんじゃ)も月待信仰と関係があったらしく、境内はうさぎだらけです。
こちらは御朱印、御朱印帳ともにうさぎが登場しています。

神仏習合における月讀尊の本地はふつう阿弥陀如来とされるようですが、勢至菩薩とする説もある模様。
いずれにしても阿弥陀三尊に勢至菩薩は含まれるので、神仏習合の流れからみても月讀尊と勢至菩薩は関連があるのかもしれません。
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月待ちは、庚申待ち(庚申講)などと同様、娯楽の少なかった時代のストレス発散やコミュニケーションの場として機能していたという説があります。

勢至菩薩の二十三夜(二十三日)は、六齋日(月のうち斎戒謹慎、あるいは念仏すべき6つの日、8日、14日、15日、23日、29日、30日)に当たり、夜が明けた二十四日はメジャーな地蔵菩薩の縁日でもあることから、とくに広まったという見方があります。

二十三夜は毎月、月を限る場合は正月、5月、9月、11月の23日など、地方によって異なるようですが、とくに中秋の9月(10月)23日は盛んにおこなわれたようです。
「にじゅうさんや」と呼びますが、「三夜様(講)」(さんやさま(こう))と呼ぶ地方もあり、妙法寺の「二十三夜堂」は「さんやさま」と呼ばれています。

御朱印については、1.阿弥陀三尊の一尊、4.二十三夜講中の御本尊として授与される例はまれで、ほとんどが2.十三仏の一尊、3.十二支守り本尊の一尊の御朱印となります。
今回、妙法寺様にて4.の御朱印をいただきましたので、これまで関東で拝受した勢至菩薩(ないし二十三夜様)の御朱印をご紹介します。

01.大智山 勢至院

東京都江東区三好1-4-5
浄土宗 御本尊:勢至菩薩
札所:-
御朱印尊格:秘佛 勢至菩薩
※ 令和初縁日の御朱印です。

勢至菩薩が御本尊の稀少な例です。
御本尊はもともと霊巌島の霊巌寺の勢至堂に安置されていたもので、寛永六年(1629年)霊巌上人自らが彫刻されたものを、明暦の大火で全焼した霊巌寺から、霊巌上人の弟本誉太巌上人がおまもりし、当寺を開山・創建して御本尊として安置されたと伝わります。

御本尊の勢至菩薩は平安時代末~鎌倉時代初期の作とされる一木造、彫眼で合掌形をとられる坐像で秘仏です。

外観はこじんまりとしたお寺様ですが、ご住職がいらっしゃるときは御朱印の授与をいただけ、思いのほかに広い2階の本堂にあげていただけます。

02.光明山 照徳院 円勝寺

東京都北区中里町3-1-1
浄土宗 御本尊:阿弥陀如来
札所:滝野川寺院めぐり第7番、江戸・東京四十四閻魔参り第36番、閻魔三拾遺第7番
御朱印尊格:南無阿彌陀佛(六字御名号)・勢至菩薩(印判)

中央に六字御名号「南無阿彌陀佛」と阿弥陀如来の種子「キリーク」の揮毫と梵字九字の御寶印(蓮華座+火焔宝珠)。
左上に勢至菩薩の種子「サク」の御寶印(蓮華座+火焔宝珠)と「勢至菩薩」を含む印。
左下に寺号の揮毫と寺院印が捺されています。
丸みを帯びた六字御名号は、祐天上人の御名号、徳本上人の「徳本文字」を彷彿とさせる筆致です。
御朱印にも勢至菩薩が登場されるので、やはりこのお寺様において勢至菩薩は格別の尊格なのかもしれません。
なお、滝野川寺院めぐり、霊場無申告(御本尊)、いずれの御朱印でも勢至菩薩の御印はいただけるようです。

03.師慶山 医王寺

埼玉県皆野町三沢1960
真言宗豊山派 御本尊:勢至菩薩
札所:秩父十三仏霊場第9番
御朱印尊格:勢至尊
公式Web

秩父十三仏霊場は関東では鎌倉十三仏と並んでメジャーな十三仏霊場です。

こちらは、御本尊が勢至菩薩です。
寺伝によると、聖徳太子がこの地を巡訪された際、諏訪明神から夢の中でお告げを受けられ、自ら薬師如来の像を彫刻して安置され開山、これが今の奥の院となっています。
聖武天皇の時代には行基菩薩が巡訪され、勢至菩薩を安置し、師慶山観音院と名付けられました。弘仁元年(810年)に弘法大師が訪れ、自ら馬鳴菩薩を彫刻され安置されたという、華々しい寺歴をもつ寺院です。

通称、二十三夜寺と呼ばれ、この地域の二十三夜様信仰の中心となっていた可能性があります。
また、寺宝として「月輪石」を護持されていることも、月待信仰との関連を想像させます。

御本尊の勢至菩薩は立像の合掌形。
毎月23日・旧暦23日限定の「二十三夜寺御朱印」を授与されています。


【写真 上(左)】 23日の御本尊御朱印
【写真 下(右)】 23日の二十三夜寺御朱印

04.泉谷山 浄光明寺

 
神奈川県鎌倉市扇ガ谷2-12-1
真言宗泉涌寺派 御本尊:阿弥陀如来
札所:鎌倉十三仏霊場第9番、鎌倉六阿弥陀霊場第4番、鎌倉三十三観音霊場第25番、鎌倉二十四地蔵霊場第16番・第17番、相州二十一ヶ所霊場第6番、新四国東国八十八ヶ所霊場第82番
御朱印尊格:勢至菩薩

鎌倉十三仏霊場は、関東ではもっともメジャーな十三仏霊場で、専用納経帳も用意されています。
浄光明寺は鎌倉でももっとも兼務霊場が多い寺院のひとつで、御朱印の霊場申告ははっきりとお伝えした方がいいかと思います。

05.永山阿弥陀堂

東京都多摩市永山18-9
宗派不明 御本尊:阿弥陀三尊
札所:多摩十三仏霊場第9番
御朱印尊格:勢至菩薩

多摩十三仏霊場は、多摩市内に奉安されている13の仏様を巡る霊場です。
この霊場の札所は大きめのお寺様が多いのですが、第9番は無住のお堂です。
お堂前に御座す勢至菩薩は、坐像の合掌形です。
御朱印は近くの個人宅で拝受できます。

06.聖天山 歓喜院

埼玉県熊谷市妻沼1627
高野山真言宗 御本尊:大聖歓喜天
札所:武州路十二支霊場(午)、関東八十八箇所第88番、東国花の寺百ヶ寺霊場26番、関東三十三観音霊場 (ぼけ封じ)第16番、幡羅郡新四国八十八ヶ所霊場第13番
御朱印尊格:大勢至菩薩
公式Web

「妻沼聖天」で知られる真言宗の名刹。武州路十二支霊場の午の札所をつとめられ、御朱印も拝受できます。
こちらも4つの現役札所を兼ねられており、参拝客も多いので、御朱印の霊場申告ははっきりとお伝えした方がいいかと思います。

07.石青山 威徳院 大聖寺

埼玉県小川町下里1857
天台宗 御本尊:如意輪観世音菩薩
札所:武蔵国十三佛霊場第9番
御朱印尊格:大勢至尊
小川町観光協会Web

武蔵国十三佛霊場は、埼玉県の西部~北部にまたがる天台宗寺院の十三仏霊場。
札所対応はしっかりしており、汎用御朱印帳でも拝受できました。
御本尊、如意輪観世音菩薩の御朱印も授与されています。

08.紫雲山 大正寺 放光院

埼玉県寄居町寄居967
浄土宗 御本尊:阿弥陀如来
札所:武州寄居十二支守り本尊霊場(午)
御朱印尊格:勢至菩薩
寄居町Web

武州寄居十二支守り本尊霊場は埼玉県寄居町内の8箇寺から構成される十二支守り本尊めぐりです。
町を挙げてプッシュしている感じがあり、御朱印対応もスムーズです。

09.亀養山 松樹院 長安寺

神奈川県横須賀市久里浜2-8-9
浄土宗 御本尊:阿弥陀如来
札所:三浦干支守り本尊八佛霊場第1番(午)、三浦二十八不動尊霊場第9番、三浦二十一ヶ所薬師霊場第10番、三浦三十八地蔵尊霊場第6番、三浦半島観音三十三札所第23番
御朱印尊格:勢至菩薩

三浦干支守り本尊八佛霊場は、三浦半島の古刹8箇寺からなる干支守り本尊霊場で、現役霊場として活動されています。
他の霊場札所を兼務されているお寺様が多く、御朱印対応は手慣れておられます。

10.龍澤山 普門院 慶岩寺

埼玉県行田市酒巻1862
浄土宗 御本尊:阿弥陀如来
札所:行田救済菩薩十五霊場第7番
御朱印尊格:勢至菩薩
公式Web

行田救済菩薩十五霊場は、埼玉県行田市、鴻巣市の15箇寺からなる霊場で、宗派、札所本尊とも多彩です。
こちらの御本尊は阿弥陀如来ですが、霊場の札所本尊は勢至菩薩となっています。
「救済菩薩十五霊場」なので、菩薩を札所本尊にお迎えしたのかもしれません。
霊場の専用納経帳があるようですが、汎用御朱印帳でも拝受できました。

11.日圓山 妙法寺



東京都杉並区堀ノ内3-48-8
日蓮宗
御朱印尊格:弐十三夜堂
公式Web

「厄除祖師」として知られる日蓮宗の本山(由緒寺院)です。
本堂(三軌堂)の奥に二十三夜堂。
二十三夜尊大月天王をお祀りしていますが、お堂前の「廿三夜堂縁起」には、勢至菩薩の御名も記されていました。
うさぎにゆかりのある尊格らしく、お堂の鬼板や持送りにはうさぎの彫刻が施されています。このお堂の彫刻はどれもすばらしいです。

都内とは思えないすばらしい雰囲気のお寺様で、とくに本堂(三軌堂)から日朝堂、二十三夜堂にかけてはしっとりと落ち着いて深山の空気感さえ感じます。

御首題、御朱印は祖師堂向かって右手奥の授与所でいただけます。
いつお伺いしても清々しいご対応です。

「二十三夜堂」は毎月23日のみの御開帳で、「二十三夜堂」の御朱印も毎月23日の限定授与となっています。この御朱印や一緒にいただける散華にもかわいいうさぎが登場しています。
通常は、御首題、厄除祖師の御朱印、日朝堂の御朱印の3種の授与で、オリジナル御朱印帳も頒布されています。

12.大悲山 保和院 桂岸寺

茨城県水戸市松本町13-19
真言宗豊山派 御本尊:勢至菩薩
札所:茨城百八地蔵尊霊場第1番
御朱印尊格:勢至尊

地元の水戸では「谷中の二十三夜尊」と呼ばれ親しまれるお寺さま。
天和二年(1682年)、檀海和尚の開山で、全隈町にあった普門寺を、中山備前守信治が水戸藩家老中山信正の供養のためにこの地に遷して建立。
保和院への改号は徳川光圀公の命によるもので、京都御室仁和寺末でありながら律宗も兼ねるという一寺二律の修験場でした。

御本尊の勢至菩薩は行基菩薩の御作と伝えられ、佐竹貞義公の護持仏でした。
縁日は毎月旧暦23日で、とくに正月・5月・9月・11月は賑わうそうです。

13.嶺嶽山 龍源寺

群馬県藤岡市藤岡甲317
曹洞宗 御本尊:勢至菩薩
札所:-
御朱印尊格:南無勢至菩薩

天正年間(1573-1592年)、藤岡三万石の藩主・芦田(依田)康勝の兄、芦田(依田)康国の開基と伝わります。

御本尊は勢至菩薩ですが、その所縁はよくわかりません。
「天正十九年奉安 勢至大菩薩」という石標もあるので、芦田(依田)氏所縁の勢至菩薩ではないでしょうか。
寺号標には「厄除祈願 三夜尊」、御朱印にも「上州二十三夜」とあるので、やはり二十三夜と関係のふかいお寺さまとみられます。

現在の本堂は文化十二年(1815年)の再建で、向拝の彫刻が見事です。

※ 勢至菩薩の御朱印は授与されていませんが、二十三夜と関係のふかいお寺さまとみられるのでご紹介します。

14.月光山 福正寺
 

埼玉県滑川町月輪454
天台宗 御本尊:聖観世音菩薩
札所:比企西国三十三観音霊場第23番
御朱印尊格:聖観世音

比企西国三十三観音霊場第23番の巡拝に行くと、立派な勢至堂があり、由緒書もありました。
「須弥壇の四方には勢至菩薩にお仕えする卯の彫刻が施され、郷の人は兎を食べないといわれ、縁日(1.4.10月の23日)には精進して信仰する」とあるので、やはり二十三夜と関係のふかいお寺さまとみられます。

月輪という地名は、月輪大納言藤原兼実卿にちなむとする説があり、兼実卿は勢至菩薩を信仰していたとされますが、兼実卿がこの地に下向されたことはなく、荘園を領していたという確たる記録もないようです。

勢至堂は建久七年(1196年)の創建、嘉永二年(1849年)の再興と伝わります。
堂前にはうさぎが控え、向拝には見事な彫刻と天井絵が施されています。

御朱印は御本尊聖観世音菩薩のものが授与されています。


15.妙雲山 宝幢寺


埼玉県加須市大越1515
真言宗豊山派 御本尊:阿弥陀如来
札所:利根中流川十三仏霊場第9番
御朱印尊格:勢至菩薩

利根川中流十三仏霊場は、埼玉県加須市、羽生市、群馬県板倉町の利根川中流域にまたがる真言宗豊山派寺院の十三仏霊場です。
霊場一覧は → こちら(「ニッポンの霊場」様)

あまり知られていませんが札所対応は意外にしっかりしており、汎用御朱印帳でも概ね拝受できます。
こちらは山内がよく整ったお寺さまで、きもちのよい参拝ができます。

16.大沼田山 萬福寺

栃木県足利市大沼田町1436
時宗 御本尊:阿弥陀如来
御朱印尊格:勢至菩薩

こちらは多様な尊格の御朱印を授与されており、勢至菩薩の御朱印も授与されています。

■ 三日月様/三日月尊天
北関東、とくに栃木県南部では三日月様/三日月尊天が祀られ、壬生町の向陽山 常楽寺では三日月尊天の御朱印も授与されています。
複雑な性格の尊格のようですが、月待信仰とも関係がありそうです。





【 BGM 】
■ 月のヒカリ - Noa feat.中村舞子


■ 月光 - 鬼束ちひろ(カバー)


■ 三日月 - 絢香
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