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■ 片品土出温泉(市山の湯) 「尾瀬岩鞍リゾートホテル」

  

片品土出温泉(市山の湯) 「尾瀬岩鞍リゾートホテル」
住 所 :群馬県利根郡片品村土出2609
電 話 :0278-58-7131
時 間 :12:00~16:00(要事前確認)
料 金 :600円
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

上級者に人気の高いホワイトワールド尾瀬岩鞍(旧尾瀬岩鞍スキー場)のベースにある36室のリゾートホテル。
「市山の湯」という自家源泉?をつかい、日帰り入浴も受け付けています。
なお、岩鞍のあたりは”土出(つちいで)”という地名で、温泉地名は土出温泉とされることもあります。(→ 戸倉・片品エリアの源泉

 
【写真 上(左)】 ホワイトワールド尾瀬岩鞍
【写真 下(右)】 ロビー

 
【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 男湯入口

洋風の瀟洒なホテルで、館内おくまったところ、右手に「浮島」(男湯)、左手に「水ばしょう」(女湯)。
脱衣所はゆったりで使い勝手よし。
浴場は天井低めで窓がちいさく、やや圧迫感があってこもり気味。
手前に洗い場がセパレートされているのは機能的で使いやすいです。サウナも備え付けています。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 サウナ

カラン12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で男女湯とも独占でした。

 
【写真 上(左)】 浴槽(左が温泉槽、右が水風呂)
【写真 下(右)】 湯口(左が温泉槽、右が水風呂)

湯口をはさんで左手に温泉槽(石枠タイル貼10人程度、やや熱~適温)、右手に水風呂(同4-5人)がとなり合っています。
白い湯の花が盛大に出た石の湯口から階段上に落とし込み、途中で分岐させて左手温泉槽サイドに大量投入、水風呂には少量の投入。
湯口のおくには3本のパイプがあり、熱湯槽側の左手のは熱湯、水風呂槽側の右手のは水、中央のはややぬる湯で、これはお湯の感じからして非加温源泉とみました。

 
【写真 上(左)】 温泉槽
【写真 下(右)】 水風呂

 
【写真 上(左)】 大もとの湯口
【写真 下(右)】 温泉槽の湯口

温泉槽にはメイン湯口のほかに底面熱湯注入があり、底面吸湯&切欠から排湯口への上面排湯。
水風呂は、メイン湯口のほかに、赤茶に色づいた石の専用投入口から水を相当量投入で、切欠から排湯口への上面排湯。
水風呂は↑のとおり、メイン湯口から少量ながらお湯を投入しているのでさほど冷たくありません。

 
【写真 上(左)】 水風呂の専用投入口
【写真 下(右)】 水風呂の色

お湯はほぼ無色透明で、白~クリーム色の湯の花がただよい、とくに水風呂で大量。湯の花は湯口まわりにも出ています。浴場入口には、「浴槽内の沈殿物は、地下から湧出した温泉の”湯の花”です。」という掲示も。

たまご味+微甘味+微苦味+微重曹味に、湯口ではかなり明瞭な甘イオウ臭をただよわせ、水風呂ではこの甘イオウ臭が湯面でも香ります。

 
【写真 上(左)】 盛大に舞うイオウ系の湯の花
【写真 下(右)】 湯口にも白い湯の花

温泉槽は循環と思われますが予想以上にコンディションよく、水風呂はほとんどかけ流しかと思われるほどの仕上がり。
掲示泉質は「アルカリ性単純硫横(?)温泉」、硫黄系成分は掲示されていませんでしたが、かなりの量を含んでいるのでは?
片品村の源泉のなかでもキャラが立った一湯ではないでしょうか。

〔 源泉名:片品温泉 市山の湯 〕
アルカリ性単純硫横(ママ)温泉 41.7℃、pH=9.18、湧出量不明、成分総計=0.35g/kg
Na^+=79.2mg/kg、Fe^2+=0.02、F^-=5.4、Cl^-=50.4、HS^-=記載なし、SO_4^2-=29.2、HCO_3^-=42.8、CO_3^2-=29.8、陽イオン計=84.0、陰イオン計=162、メタけい酸=98.4、メタほう酸=5.1、硫化水素=0.0 <H14.3.4分析>

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤・紫外線装置使用:あり

■ブランドグルメ
〔 大白大豆 〕(おおじろだいず)
かつて、片品村の特産品として東京方面で高値で取引されていたという地場の大豆。
「おもに煮豆用だったが、味噌、醤油、納豆、豆腐用にもつかわれ、豆腐にすると甘味とこくのあるのが特徴」とのこと。
地元の(有)尾瀬ドーフによって納豆などの加工品が製造・販売されています。
(「故郷に残したい食材」((社)農山漁村文化協会)HPなどを参考。)

〔 2016/01/11UP (2007/11入湯) 〕


E139.13.18.395N36.48.40.109

【 BGM 】
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■ カンチ山鉱泉 「富士屋旅館」 〔営業休止中?〕

 

カンチ山鉱泉 「富士屋旅館」 〔営業休止中?〕
住 所 :福島県いわき市小名浜岡小名山田作20
電 話 :0246-53-5970 〔営業休止中?〕
時 間 :時間要問合せ 〔営業休止中?〕
料 金 :500円 〔営業休止中?〕
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

2003年秋に1度だけ入湯し、強烈な印象が残っているお湯。
レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいていますが、写真や文章を補強して当ブログにリニューアルUPします。
なお、このお湯はすでに営業休止しているとのWeb情報があり、現在は入湯不可とみられます。

 
【写真 上(左)】 見逃せない案内看板
【写真 下(右)】 敷地には燃料用の廃材

いわき市内に潜む秘湯。
R6常磐バイパス「住吉」交差点を東に折れて、すぐのT字路信号を右折(県道66)します。
少し走るとY字路があるので斜め左に進み、最初に出てくる歩道橋の交差点を左折。
立派な道をしばらく走ると左手の奥まった斜面に案内看板があります。
おそらく唯一の看板なので、これを見逃すとまず到達できません。

 
【写真 上(左)】 外観-1
【写真 下(右)】 外観-2

この看板を左折してダートをしばらく走ると、庭先に燃料用らしい廃材が積み上げられ、外壁に”カンチ山”と手書きされた、なんともB級な佇まいの建物が見えてきます。

道のどん詰まり。背後にうっそうと茂る竹林を背負い、前面は開けてかなりの駐車スペースがあります。
右手の母屋はわりにまともな建物ですが、左手の建物は水色に塗られた木造?の外壁とその上に葺かれた朱い瓦屋根のコントラストがなんともいえない雰囲気を醸し出しています。

 
【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 営業案内

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 館内

いくら声をかけても宿の人が出てきません。
ちょうど廊下を通りがかった下着姿のお客?が、宿の人を呼びにいってくれました (^^;
廊下にマンガ本の棚があったりしてB級ワールド炸裂の館内。でも意外に清掃がきいていて不快な感じはまったくありません。
廊下のおくに浴室が2つあり、空いている方に適宜案内しているようですが、ひとつしかお湯を入れていないこともあるようです。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 おくの浴場

行ったときは両方とも空いていて奥側の浴室へと案内されました。
こじんまりとした浴室には、1人入ればいっぱいの古びたタイル貼浴槽がひとつ。ピンク色の壁面タイルと紺鼠色の浴槽タイルのコントラストが絶妙な味わい。天井が高く、こもりはほとんどありません。

 
【写真 上(左)】 高い天井
【写真 下(右)】 絶妙なタイルの意匠

浴槽外面や内床の不思議な意匠&色調のタイル貼りも、これまたいい味を出しています。
さらに圧巻なのは、壁面に填め込まれた富士山と鯉の2枚のタイル絵。
ピンクのベースタイルにあえて黒いタイルで縁を取るなど、つくり手のただものでないセンスが感じられます。
タイルのところどころには欠けやひびが生じていますが、これも時を刻んだ風合いと化しています。
カラン・シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。休日10時で独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 タイル絵

お湯の投入はなく、側面にふたつあいている孔から薪焚きのお湯が供給されているようで、オーバーフローもないので加温源泉の溜め湯かと。
別に壁から突き出た冷水の出るカランがあって、よこにはコップが置いてありました。
しっかりとした重曹味があったので、これは非加温源泉だと思います。

 
【写真 上(左)】 源泉カラン
【写真 下(右)】 コップがおいてありました

浅めに張られた適温のお湯は緑褐色を呈し、透明度50cmくらいのにごり湯となっています。
湯中には茶色の浮遊物がたくさんただよっています。
微重曹味で北茨城の湯の網温泉「鹿の湯松屋」に似た漢方薬を思わせる苦っぽいような独特な薬臭。
からだのなかまで染み渡るような独特な浴感があって、入るほどに気持ちが落ち着いていくようないいお湯です。
あたたまり感はさほど強くはありませんが、浴後なかなか冷めません。

 
【写真 上(左)】 湯色-1
【写真 下(右)】 湯色-2

 
【写真 上(左)】 浴槽から脱衣所
【写真 下(右)】 説明書き

帰り際に、まだ空いていた手前のもうひとつの浴場をのぞいてみました。
こちらはクリーム色のタイル壁面にアルプス風のタイル絵があしらわれていました。
浴槽の大きさはほぼ同じで、こちらも浅めにお湯が張られ、半分だけ木板で蓋がされていました。

 
【写真 上(左)】 手前の浴場
【写真 下(右)】 手前の浴場のタイル絵

浴後、女将さん?と少し話しをしました。
薪焚きなのでお湯がやわらかいとよくいわれる。”カンチ”とは、地元の方言で”やけど”のことで、とくに皮膚病関係に特効があり、アトピー治療で滞在する人もいるそうです。

いわき周辺にはこのような小規模な鉱泉がたくさんありましたが、近年、廃業の動きが目立っているようです。
入った限りではどれも味わい深い魅力をもっているので、何とか頑張って続けていって欲しいものです。

温泉分析書なし、鉱泉?
浴室内掲示に「この鉱泉はカンチ山より沸き出る天然水を使用しており、季節により色に変化がありますが水質に影響はありません。」とあり。

追記.
このお湯は、東日本大震災のかなり前に、すでに営業を休止しているようです。
”カンチ山”というインパクトある名前、壁面に手書きの看板、そしてなにより説得力あふれる質感のお湯。
しみじみと趣ふかい、いわきの湯めぐりのなかでもとくに感慨のふかい入湯となりました。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

〔 2016/01/11写真・内容補強のうえリニューアルUP (2003/11入湯) 〕


E140.54.2.130N36.57.57.100
※ 地図はWeb検索によるもので、別の位置を示している可能性があります。

【 BGM 】
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