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■ 「碇温泉」(廃業) 〔 Pick Up温泉 〕



2006年に廃業してしまった甲府の名物温泉。
泉質的には甲府屈指のお湯だったので、かえすがえすも残念。跡地はセブンイレブンになっています。

■「碇(いかり)温泉」 ※廃業
(山梨県甲府市上石田1-14-26、10:00~22:00、500円、055-228-1126)
碇温泉の建物が取り壊され更地になって、しばらくは再建説と廃業説がいりみだれていましたが、セブンイレブンになってしまったので、やはり廃業でしょう。

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山梨の湯巡りでレポ済みですが、ちょっとお湯の様子が変わっていたので再レポです。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 入口

好き者(笑)のあいだではけっこう有名なお寿司屋さんのお湯。
県道5甲府櫛形線(アルプス通り)「貢川小北」交差点のすこし北の通り沿いにあります。(中央道「甲府昭和」ICから1.5㎞位)
駐車場側からだと寿司屋を通らず直接入れます。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯のむこうに露天

番台がある銭湯のつくりで浴室は内湯(石造長方形12人)、水風呂に露天(石+タイル造卵形10人)。
カランも温泉のようで黒~灰色に変色しています。シャンプーなし、ドライヤー有料。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 水風呂

日曜11時に突入。男湯独占でびっくりでしたがすぐに4人ほど入ってきました。
石造10人位の内湯は、ザコザコのオーバーフローで前回より鮮度感は格段に高く、ほとんどかけ流し状態・・・。
どことなくかわいいタマゴ形石枠タイル造の露天もあいかわらずのかけ流し。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 洗い場

露天と内湯のコンディションは近く(でもやはり露天の方がいい)、今回はどちらもアワつきがありました。
とくに露天のアワつきは絶好調で、前回は湯口まわりのみでしたが、今回は浴槽のどこにいてもたくさんつきました。
また、前回は露天湯口のみで弱く感じられたしぶ焦げイオウ臭が、今回は露天湯面や内湯湯口でも感じられました。
今回のイオウ臭の強さは、甲府エリアでも屈指かと・・・。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

淡黄色透明で白い羽毛状の湯の花がただようお湯には、しぶ焦げイオウ臭と甘いモール臭と微金気臭が入りまじった複雑な香り。
鉄味+弱たまご味+微塩味のデリケートな味。
こいつはやはり名湯かと・・・。
とくに今回の鮮度感は素晴らしく、近いうちに再訪しそうです。


【写真 上(左)】 内湯-2
【写真 下(右)】 露天の湯色

浴後、駐車場側の外のベンチに座っていた人が気さくな感じの社長さんで、すこし話しをしました。

「お湯には自信があり、最近少しずつお客が増えているがもっと来て欲しい ^^)」「泉温があるので浴用加熱の燃料代がかからないのは助かる。」
寿司屋だけでは回転寿司に太刀打ちできそうもないので、なにか別の稼ぎ口をということで温泉掘削に踏み切られたようです。
掘削に成功していちばん最初に入ったときは、全身があわで真っ白になりびっくりしたと笑っておられました。

埼玉から来たというとおどろいた様子。ネット上ではお湯のよさでけっこう有名な旨話すと更にびっくりされてました。

分析表なし Na-塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)

〔 2009年8月25日UP (2003年6月入湯)〕


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けっこう有名なお寿司屋さんのお湯。県道5甲府櫛形線(アルプス通り)「貢川小北」交差点のすこし北の通り沿いにあります。(甲府昭和ICから1.5㎞位)
駐車場側からだと寿司屋を通らず直接入れます。
番台がある銭湯のつくりで浴室は内湯(石造長方形12人)、水風呂に露天(石+タイル造卵形10人)。
カランも温泉のようで黒~灰色に変色しています。シャンプーなし、ドライヤー有料。

露天と内湯ではかなりお湯の印象がちがいます。
内湯は、湯口からの大量投入でオーバーフローがありますが、底面排湯もあって一部循環かも?
かなり熱いお湯は、淡黄色透明、甘いモール臭、微鉄味+微塩味で茶色の腐葉土のような浮遊沈殿物があります。

露天は、岩の湯口からたぶん源泉を投入(量はそれほど多くない)、同量をオーバーフローでおそらく源泉かけ流し。
かなりぬるめで淡黄色透明、白い羽毛状の湯の花、弱いながら川原湯に似た渋い焦げイオウ臭と甘いモール臭と微金気臭が入り混じった複雑な香り。
味も鉄味+弱たまご味+微塩味とデリケートなものです。

湯口には白いそうめん状の湯の花が漂い、湯口そばではアワアワもつくヌルすべ湯。
露天のお湯はかなりのもので、名湯の呼び声が高いのもなるほどうなづけます。
露天の向こうは壁1枚隔てて交通量の多い「アルプス通り」。
車の騒音を聞きながら上質のお湯につかるのはどうも妙な感じですが悪くないです。

〔 2002年5月入湯・レポ 〕

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でも紹介いただいています。
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■ 小田原温泉 「八里」 〔 Pick Up温泉 〕



<小田原温泉「八里」> (神奈川県小田原市風祭64、10:00~18:00(時間確認要)、水休、500円/1h、0465-24-5131)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (@nifty温泉)

小田原から箱根に向かうR1東海道沿い、箱根湯本の手前、風祭に地味ながら渋~い自家源泉をもつ日帰り施設があります。
場所は「鈴廣かまぼこの里(博物館)」の向かい、箱根湯本方向の国道沿い。(→ ここ)

国道沿いながらひじょ~に地味な建物なので、気合いをいれていかないと通り過ぎてしまいます。
Pは建物の先に5.6台分あります。箱根登山鉄道「風祭」駅からも楽に歩ける距離です。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 エントランス

こぢんまりとした民家風のつくりで館内もほのほのとした感じ。
以前は旅館で、日帰り施設に業態転換したようです。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴場入口

狭い脱衣所。共同浴場的にこぢんまりとした浴室に、3-4人の黒みかげ石枠タイル貼の浴槽がひとつ。
カラン4、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日曜17時で2-4人と、規模と立地のわりにはけっこうな入り。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯

ライオン口の湯口は出ておらず、よこの金属パイプからの投入で、投入湯温・湯量ともに変動しています。
湯口そばにはコップがおいてありました。
槽内注排湯は見あたらず、おそらく全量オーバーフローの加温かけ流しかと思います。
お湯はぬるめなので、ほとんどのお客が長湯モード。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 給湯施設?

お湯はさりげに個性派です。
うすく白濁して白い湯の花を浮かべるお湯は、ほぼ無味(僅微芒硝重曹味?)無臭で、キトキトとした独特な湯ざわりがあります。
鮮度感がすこぶる高く、入っていてきもちのいいお湯で、濃度はうすめながらあなどれない浴感とあたたまりがあります。
妙にフックがあるお湯で、一度ハマるとなかなか脱出できません。
ここらへんは、塩化物と硫酸塩と炭酸水素塩のバランスが絶妙なせいかもしれません。

ぬくぬくとしたぬるめの湯温も絶妙。
お湯のイメージはなんとなく、栃木の「那珂川温泉旅館」に近いものを感じました。

フロントのおばさんのはなしによると、効能のあるお湯で、埼玉あたりから通い湯治する常連さんもいる。
ただ、最近はあちこちに日帰り温泉ができたためか、以前よりお客さんが減り気味なのが気がかりとのこと。

スペック以上に入りごたえのあるお湯なので、温泉好きは箱根の行き帰りに寄ってみるのもいいかも・・・。

アルカリ性単純温泉 25.8℃、pH=8.8、成分総計=0.336g/kg、Na^+=69.0mg/kg、Cl^-=66.0、SO_4^2-=49.0、HCO_3^-=59.4、メタけい酸=63.2、遊離炭酸=119.7 <H15.11.17分析> (源泉名:小田原温泉八里(台帳番号:小田原 第4号))
(「温泉みしゅらん」によると、泉源は早川の対岸にあって引き湯しているそうです。)

〔 2009年8月25日UP (2008年5月入湯) 〕

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