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「葬式は、要らない」 その6 島田 裕巳

2017年07月19日 00時18分58秒 | 生活信条
 「葬式は、要らない」 その6 島田 裕巳(ひろみ)1953年生まれ 幻冬舎新書 2010年

 昔「密葬」、今「家族葬」 P-35

 家族葬は、葬儀の形式というよりも、近親者だけで行う規模の小さな葬式全般を指す。以前は「密葬」と呼ぶのが一般的だった。家族葬は1990年代になってから葬儀社が発案し宣伝したことばだとも言われる。
 葬儀社は時代の変化に敏感で、それに即して機敏に対応する。そして、新しいスタイルを作り上げ、新しい呼び名もすぐに用意する。その機敏さが葬式の変化を加速させている。

 一般の葬式では、生前、故人とゆかりのあった人たちに声をかけ会葬者を集めるが、家族葬の場合は、まったく声をかけないか、一部のごく親しい人たちだけに声をかける。あるいは、「家族葬なので会葬は不要である」、と告知することもある。

 これも、高齢者の大往生が増え、会葬者の数が自然と減ってきたことによる。会葬者の数が少ないのなら、近親者だけで済ませ、会葬者に負担をかけるまでのこともない。そうした遺族側の希望が強くなってきたのである。

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