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「江戸の卵は一個400円」 その3 丸太 勲 

2015年03月14日 00時23分16秒 | 雑学知識
 「江戸の卵は一個400円」 モノの値段で知る江戸の暮らし 丸太 勲 光文社新書 2011年

 奉公人 P-26

 商家への奉公は12~13歳で商家に入り、小僧(関西では丁稚)から始まる。小僧は基本的には無給。食事とお仕着せは商家から提供され、年に二度の薮入りのときに少々の小遣いがもらえる程度だ。

 小僧を7~8年勤めると手代に昇進し、給与が支給される。手代の年間給与は最初は(38~64万)くらい、その後(64~89万)と昇給する。雇用契約は10年限りと決められており、ここでいったん退職の形となり、再契約を結ぶ。素行が悪い、能力なしと見なされればここでお払い箱だ。

 このようにして無事勤め上げれば、使用人の頂点、番頭に出世だ。主人に代わって、商品の仕入れから販売まで営業のすべてを取り仕切った。番頭になれば羽織の着用も許され、外に家を持ち、通いも可能。結婚することもできた。

 番頭の給与は店の大小や経営具合によってさまざまだが、(256~384万)が平均相場、店によっては売り上げの歩合が付くところもあった。

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