説き語り「源氏物語」 村山 リウ その2 講談社文庫 1986年(昭和61年)
葵の上―――愛のない結婚の哀しさ
正式な結婚で結ばれた夫婦も、愛がないとその生活は冷えびえとした日々でしかなく、心が通うのは残酷にも葵の上の死の直前のこと。
愛のない結婚が、どんなに不幸せなものか、昔から、私たちはいくつもの悲劇を目にしています。形だけの結婚なんて、と今では思いがちですが、結婚に描く夢が大きければ大きいほど、不幸せとも隣り合わせなのかもしれないのです。
そんな愛のない結婚のさびしさ、やりきれなさ、悲劇を、源氏と葵の上の結婚は私たちに教えてくれます。(P-32)
葵の上―――愛のない結婚の哀しさ
正式な結婚で結ばれた夫婦も、愛がないとその生活は冷えびえとした日々でしかなく、心が通うのは残酷にも葵の上の死の直前のこと。
愛のない結婚が、どんなに不幸せなものか、昔から、私たちはいくつもの悲劇を目にしています。形だけの結婚なんて、と今では思いがちですが、結婚に描く夢が大きければ大きいほど、不幸せとも隣り合わせなのかもしれないのです。
そんな愛のない結婚のさびしさ、やりきれなさ、悲劇を、源氏と葵の上の結婚は私たちに教えてくれます。(P-32)