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保育園の防犯訓練

2004-12-20 18:03:14 | 子ども・子育て・保育
保育園の防犯訓練 (2004年12月20日 (月) 18時03分)

□保育園で防犯訓練
 子どもを対象とした誘拐や殺人などが多くなっているため、危険にさらさないよう登下校を大人が誘導する等のことが各地でおこなわれるようになっています。子どもが安全と行動の自由を制限されるということは、子どもの育ちに影を落とすだろう憂うべき時代になってしまったものです。
 こういった状況のため、保育園で「防犯訓練」をするようになった地域があります。外部から不審者が園に侵入して子どもが襲われるという想定です。これは安心して生活している場がゆえに、子どもには理解しにくいし、訓練のシチュエーションも難しいでしょう。しかも子どもには「避難訓練」との区別がつきにくいのです。
 もし実際発生した場合は、子どもは逃げようがないでしょう。早期に発見して、外部への連絡しつつ保育士が連携してさすまた(刺股、長い棒の先端に鋭い三日月形の金具をつけた江戸時代に罪人を捕らえるのに用いた武器)で対抗するしかないでしょう。 子どもへの防犯訓練は、平安な生活の場で恐怖体験をさせるという意味で酷なことです。保育士だけでの訓練こそ、必要ではないでしょうか。

<補足>05-1-13
 子どもに対する犯罪を、池田小事件のような「不審者侵入型」と子どもを性的対象にする「連れ去り型」と区別しなければなりません。上記のものは、前者の内容です。
 「不審者侵入型」への子どもの参加は、乳幼児期では過剰な恐怖心を持たせてしまうことへの懸念があります。小学校以上ですと、状況が理解できるので子どもの参加は意味があるでしょう。

□居酒屋へ入る幼児
 わたしとしてはめったにない忘年会というの参加し、10時ごろ店を出たら3歳ぐらいの子連れ夫婦が店に入っていった。
 子どもの睡眠のあり方、騒音や酒類やタバコのにおいの空間、あるいは日常と違う大人の振る舞いの中に子どもを置いていいか、ということが頭をめぐった。子どもに必要な平安な生活が脅かされている、日本の大人が子ども固有の世界をを大事にしない現実をまざまざと見た思いがした。
 世界中で居酒屋に子どもが同伴される国は、あるだろうか。

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