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レッズがミランに挑んだ

2007-12-14 21:45:07 | サッカー
 これまでミランの試合はセリアAなどで何回も見ている。ヨーロッパサッカーのトップクラスのゲームのおもしろさとして見ていた。それはサッカーというドラマを見ているようでもあった。ところが昨日のレッズ-ミランは、そんなレベルの高いプロサッカーのおもしろさを楽しむようなわけにはいかなかった。
 レッズはミランとまともに試合ができるのか、という心配さえわたしはしていたのだ。ファーストハーフは、ミランがホームとしてレッズの様子を見たためもあるだろうが、劣勢に回ることなく、レッズの持ち味も発揮していた。レッズは、ミランの堅い守りを突破できず、ペナルティーエリアに入る前でミドルシュートを何本かうった。いずれも決まる感じのないものであったが、シュートで終わることに意味はあった。
 セカンドハーフは、ミランがギアチェンジをしたかのように加速し、試合を支配して行った。左のゴールエリア付近まで持ち込んだカカが、中央に走りこんで一瞬フリーになったセードルフにボールを出しシュートが決まった。
 セカンドハーフの後半はレッズが全員自陣に戻ることが多くなり、格の違いを痛感した。ミランは、おそらくアウェーの考えと決勝を視野に入れたのだろう、リスクをおかさないように展開した。
 ミランの選手はボールコントロールの技術の高さ、スピード、それを可能にするボディバランスのよさなど、日本選手との試合がゆえに格段の違いのあることが理解できた。1、2歩から加速するのは、筋肉の質が違うのではないかと思った。それは狩猟をするかのように、瞬時のプレーで勝負するといった感じであった。
 それに対して日本の選手はランニングにスピードがあっても、ボディバランスをともなわないいわば陸上競技のそれのようであった。プレーの緩急の差もミランの選手ほどなく、粘り強く集中を持続させるといった感じであった。それは農耕文化の様式のようにも思ったのだった。オシムの言う日本人の特徴を生かすために「考えて走るサッカー」という言葉が浮かんできたのだった。
 ミランは、1週間前から来日しコンデションをよく仕上げており、優勝を狙っているのである。

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