絵本と児童文学

絵本と児童文学、子ども、保育、サッカーなどの情報を発信する

美浜の風

2001-11-07 18:34:24 | 身辺のこと・自然
[10] 美浜の風            (2001年11月16日 (金) 18時34分)

 昨日の大学は、平日にしては静かであった。シーズン終了のせいなのか、いつもならラグビー、アメフット、ラクロス、サッカーがひしめき合って練習をしているのに、それがなかったから感じたんだろうか。
 夕方大学を出たら、美浜独特の強風に向かって歩くことになった。この地の晩秋を実感することが出来た。放送では、東京で木枯らし1号とか1000㍍クラスの山に初冠雪と報道されていた。晩秋とはいっても、この地は気温差が激しくないため紅葉はまだであり、ゆっくりそれそれの木の特徴に応じて落葉していく。
 温暖の地でありながら、半島という条件のため11月から2月までは強風が吹くので、体感気温は寒い。また、夏は日差しが強いという、海の気候の特徴を備えている。
 さてゼミは、半数の学生が保育課程なので2週間の施設実習に出かけているため休みとし、次回は30日(金)からであ。目下文献学習として、『はじめて学ぶ日本児童文学史』(鳥越信編著・ミネルヴァ書房)を輪読中。次回は、第3部芸術的児童文学の開花―第7章『赤い鳥』の出現、からとなる。いよいよ今日の児童文化(文学)と連続性が理解できる内容であり、大正期の子どもや教育への社会的関心の高揚に出会うことができ、面白くなる。報告(発表)担当者は期間をかけ、原作にもあったて欲しいものだ。
 このテキストは、これまでの児童文学の通史にない分担執筆で『はじめて学ぶ・・・』でありながらも濃密で確かな内容である。最新の通史であるということもあり、金子みすずの名が載っている。みすずが発掘されて19年、その詩はすでに教科書に掲載されており、このところテレビドラマ、映画そして多くの詩が作曲されて歌われ始めたり、その関心の高まりは時代が求めているということでもあろうか。
 第8章は、唱歌から芸術的童謡へ、である。ここはボクが例示されている歌(27曲)を歌唱付きで報告することにする。可能なかぎり、この時代の大衆文化にも触れたいと思っているが・・・。

コメントを投稿