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絵本のトップ売り上げは

2007-04-23 21:28:22 | 絵本と児童文学
 庭のエビネが花盛りである。ラン科であるが山地に自生しているもので、いわゆる山野草である。園芸種に改良されていないので、地味ではあるが紫褐色の可憐な花に、わたしは心を引かれる。
 昔里山のようなところにすんでいたときに、たくさん自生したところから一株だけ分けてもらって、引越しのたびに大事に持ち歩いていたのが、絶えないでいまや二桁ぐらいに増えた。狭い庭なので、群生していると見立てて味わっている。
 池のなかは、今年の葦が生えてきた。魚たちは警戒心が強くなったのか、以前のようにいつでも見られるわけではなく、じっと水面を見ていると時々姿を現すぐらいである。野鳥が来ているせいだろうか。都市の住宅地に、人工的にわずかばかりのビオトープの自然空間をつくっているのである。

 『朝日新聞』(4月18日夕刊)によると、絵本の売り上げランキングが掲載されていた。
第1位『いないいないばあ』松谷みよ子(童心社1967年)400万冊
弟2位『ぐりとぐら』中川李枝子(福音館書店1963年) 388万冊 
                         関連書全体1千万冊
弟3位『はたぺこあおむし』エリック・カール(偕成社)268万冊
 なお、出版科学研究所によると、児童書市場は1千億円(06年)とのことだ。この市場規模は絵本の堅調さからきている。

 わたしはかつて見た雑誌や、06年に椎名誠がレポートするかたちでのNHKテレビ放送などから、『ぐりとぐら』がトップである理解していた。椎名誠は『ぐりとぐら』が420万冊といっていた。
 『いないいないばあ』がトップということも理解できる。ブックスタート運動以降、赤ちゃん絵本の購買意欲が高まっていることからもきているのだろう。『いないいないばあ』は、トップに値する日本の絵本の傑作である。

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