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小さな春の足音が・・・

2018-02-12 13:58:54 | 身辺のこと・自然
 昨日のウォーキングは、30分間コースの林までしました。昼頃だったので、久しぶりにコートを着ないで出かけました。10℃以下の気温が18日間続いたとのことです。朝はマイナス続きでからだが寒さに慣れてきましたが、少しばかりの暖かさはありがたく、心も穏やかになります。
 日曜日なのでランニングをする何人かに会います。サッカースタジアムぐらいの小さなゴルフ場では、いつもより多い7~8のグループがプレーをしていました。林のそばのベンチでは、80歳前後代と思われる男性たちが談笑していました。

 丹沢の稜線が、ところどころ刷毛(はけ)をさっと走らせたような白い雲と重なり、雪を頂いた山々は柔らかな感じでした。
 道すがらの木々が張りつめた感じがしなかったのも、わずかに寒さが緩んだせいでしょうか。梅のつぼみが赤くなっているのが目に留まりました。太陽が明るく柔らかいのが、春の足音が近づいているのを感じさせてくれます。

 声楽のレッスンを続けています。ちょうど今も季節を表している「早春賦」を歌っています。
 一.春は名のみの 風の寒さや・・・

 二.氷とけさり あしはつのぐむ
   さては時ぞと 思うはやにく
   きょうも きのうも 雪の空・・・
 雅文調の詩は、明治期のものです。作詞の吉丸一晶は大分出身で東京音楽学校の教員なので、居住地でない積雪地帯の早春のを歌っています。信州あたりかな…。
 
 知り尽くした歌と思いきやベルカントの発声で本格的に歌ってみると、音域が広くしかもメロディーラインをきれいに歌うのは簡単ではない、と感じています。高音が連続するメロディーが3カ所ありますが、2週間ぐらい歌っているうちに心地よくなってきました。歌に表している季節感と現実の微妙な日々の移ろいとの同時性を感じられせいもあるからでしょう。

 歌は他に「あざみの歌」「悲しくなったときは」に取り組んでいます。4月上旬にあるコンサートの準備でもあります。コンサートといっても、声楽、ピアノなど各自が演奏する「コンサートをするサークル」の催しです。

 「あざみの歌」は、小学生の頃のラジオ歌謡でした。バリトンの伊藤久雄の柔らかくて深みのある声の歌唱をラジオでじかに聞いた記憶があります。今詩を読むと熱烈こ女性を恋うる気持ちを、あざみの花に託したのでした。ラジオ歌謡、ホームソングという分野がありました。クラッシックをベースにしたいわゆる抒情歌といわれているものです。

 「悲しくなった時は」は、寺山修司の詩に中田喜直が作曲したものです。歌曲にしにくい詩と思われるものを歌曲にしたので解釈と表現は難しいです。多くの日本歌曲のCDを持っていますが、この曲を入れている人は極めて少ないです。
 

 寒さのゆるみは2日間だけで、また明日から寒くなるとのことです。日中でも5℃以下が数日間連続したのを経験しましたが、もう勘弁してくださいとの思いはしきりです。


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