夫が知り合いから、映画の券を買ってきました。
「東京家族」です。
私としては、同じ家族でも、「かぞくのくに」という映画が観たかったのですが、ま、そんなこといったってね。
で、ひさしぶりに行きました、映画館。
やっぱり映画館で映画を観るのって、いいね。宣伝を大音響でやったりするのはやかましいけど、いろんな映画の予告があったりして、さあ、本編がはじまりますよお~っていう、あの前振りがいい。
正直、泣きました。病院のシーンで。
せりふの速さや言い回しは、「東京物語」を意識したのかどうかわかりませんが、ちょっとレトロ。
世界中が泣いた、という宣伝文句はちとオーバー。
老夫婦役の吉行和子さんと橋爪功さんは、まだお二人とも色っぽさがあるので、わびしさとか寂しさとかが出ずらいですね。泣きましたけど、私。
映画館を出る。
その時、現実の世界に戻るわけだけど、一瞬、自分の中で又現実に戻るんだ、という疲労感があります。そしてすぐに、キレイに磨いた鏡に顔を映すような、まっさらに洗った洗面台に水を出すような、小さな<リセット>ができた感じがするんです。
ん~、やっぱり時々は、映画館で映画を観よっと。