藤原愛子の日常茶飯事

前稲城市議・藤原愛子のもろもろな日々

旧ソ連の核実験。そして、飯舘村のこと。

2011年06月07日 | 日々の活動
 表題の前に・・・。

 先日、「お宮参り」なるものをやってまいりました。

 孫は、生まれる時に難産で、しかも疾病や障害が疑われたので、今も定期的に病院に通っています。特に表面的には<デカイ>という特徴があるだけで、生育状況は良好です。

 そんな経緯があるので、神様にも健康をお願いしてきました。本人は女の子のようなレースのお洋服を着せられた故か、チョットごきげんが悪い。(孫はデカイ男の子です。あ、デカイを繰り返している・・・ほど、デカイ)

 お参りした「水天宮」さんは、親子ジジババが沢山。誰もが子・孫の幸せを願ってきています。
 本当に誰もが幸せな世の中になってもらいたいと、いつもは無信心な私でも思います。



 お宮参りの前日、「森住 卓」氏(フォトジャーナリスト)の映像とお話の集まりに行ってきました。

 森住氏は、長年、核の問題を映像で訴えている方で、今回の福島原発事故で被害を受けている、<飯舘村>に何回も足を運び、その状況をつぶさに見てこられたのです。

 その飯舘村の村民の皆さんの様子の前に、旧ソ連が秘密裏に行なっていた、100箇所以上に及ぶ<核実験場>(1989年まで40年間、467回の実験を実施チェルノブイリの5000倍の放射能分!)のひとつ、セミパラチンスク(カザフスタン。現クルチャトフ市)の写真から、講演会は始まりました。

 土壌汚染、水質汚染はひどく、本来人は生活できない汚染地区には、高齢者や障害者の方達で、残留放射能があると知りつつ残っているケースもある。

 近隣の障害児出産例は多く、明らかに放射能による胎児奇形と思われる赤ちゃんのホルマリン保存は正視に堪えないくらいの状況です。


 そして、飯舘村です。

飯舘村は、平成の合併にも組みせずに、村の絆と美しい風景、そして独自の産業に力を入れている、小さなしかし丁寧な生き方をしようとしている村です。

 その村が、福島原発の人災により生活が一変してしまった。

 森住氏が淡々と語る人々の様子。特に酪農に従事している人達の惨状は胸が痛くなりました。
 牛ががりがりに痩せても乳を出す。でもその牛乳は、廃棄しなければならない。
 そして、家族同様の牛との別れには、悲しみと怒り、憤りを禁じえませんでした。

 計画的避難地域となって、子どものことを考えると住んでいられない、でもいつか戻りたい、と話す家族の方達。子どもが差別されないようにしたい、と語る親御さん。


 
 私達は、この状況を、「かわいそう」で終わってはいけません。

 今、震災と原発による被災をされた人達へ、長期にわたる様々なかたちの<支援>を、自分はどんなことができるかを、考え実行していきましょう。

 と、同時に、これからこのような<被害者>を出さないためにどうしたら良いかを、学んでいきましょう。

 旧ソ連などで行なわれた<核実験>・・<核>と、<原発>は同じものという認識を持って。

 
 ご案内です。

 7月9日(土) 午後1時30分から4時まで

 「福島原発事故から安全を考える」つどい  があります。

  講師は、田中三彦氏(元原子炉設計技術者)で、福島第一原発4号機などの原子炉圧力容器の設計に従事された方で、現在サイエンスライターです。

 場所:稲城市中央文化センター(市役所西隣)四階集会室
 参加費:500円

 主催:稲城九条の会

 どなたでも参加できます。予約はいりません。

 この、九条の会さんだけでなく、いろんな会やグループが行なう集まりの情報を流していきますね。

 あ、そうそう、こんなのもある。

 6月25日(土) 午後2時30分から4時30分まで

 「<原発>をやめるために いま市民として、できること」

 講師:山田征さん(ヤドカリハウス)で、学校給食・教育・平和・人権などで長年活動されている方です。
 「日頃の疑問を出し合い、考えよう」とよびかけています。
 
 場所:アミュー立川(立川市民会館)5階第4会議室
 参加費:500円
 主催:NPO法人 市民活動サポートセンター(042-540-1663)申し込み不要

コメント
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