アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
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教育基本法改悪を委員会強行可決、参院本会議で絶対阻止を!

2006年12月15日 07時46分47秒 | 教育基本法やらせ改悪
※あんころ(アンチ心の総動員!=教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会)からの緊急の呼びかけです。以下転載します。

【緊急】本会議採決をとめるため、15日も9時から座りこみ・18時から国会前集会やります!

 与党は、14日18時過ぎ、教育基本法改悪法案の特別委員会採決を強行しました!しかも14日の審議で安倍首相が出席したのは、午前中だけで、午後は全く姿を現しませんでした。首相出席の総括質疑なしの抜き打ち採決です。
 これを受けて、15日、9時からの座りこみに加えて、18時から再び緊急国会前集会を行うことにしました。
 こんな無責任なやり方を許すわけにはいきません。野党の内閣不信任案提出を激励しましょう。そして、15日の行動に是非駆けつけて下さい!本会議での採決を絶対にとめましょう。
 http://www.kyokiren.net/
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転載:「12・12&12・14国会行動参加の呼びかけ」(あんころブログ)

2006年12月12日 10時04分05秒 | 教育基本法やらせ改悪
※転送・転載大歓迎※
========================
教育基本法改悪に反対するすべての皆さんへ
          12・12&12・14国会行動参加の呼びかけ

「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」呼びかけ人
         大内裕和、小森陽一、高橋哲哉、三宅晶子
http://www.kyokiren.net
========================

 12月7日(木)~8日(金)に政府・与党による教育基本法「改正」法案の採決が行われる可能性が高いというマスコミ報道がありましたが、政府「改正」法案の採決はまだなされていません。それは国会内における野党の抵抗とともに、全国各地で広範に展開された教育基本法改悪反対運動の盛り上がりによるものです。 
 「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が12月3日(日)から呼びかけた「子どもたちは見ている!!全国ツツウラウラ同時行動」によって、教育基本法改悪反対運動は活気づいています。特に全国連絡会が主催した12月3日(日)の「教育基本法『改正』法案を廃案にしよう!12・3 PEACE&FAIRパレード」と12月5日(火)の「教育基本法の改悪をとめよう!12・5国会前集会」は、この間の運動を大きく活性化させる意味をもちました。
 「12・3 PEACE&FAIRパレード」は、現在社会や政治に関わる活動を行うことが容易ではない若い世代によって行われたものでした。パレードには注目が集まり、マスコミでも大きく報道されました。
 また「12・5国会前集会」は、これまでで最も多い2000人を超える人々が参加し、教育基本法改悪阻止を強く訴える、熱気ある集会として大成功しました。これらの運動は12月6日(水)~8日(金)の国会前行動や全国各地の運動に大きな刺激を与えるものでした。 こうした運動の力によって、政府・与党が狙っていた12月7日(木)~8日(金)の参議院での採決を阻止することができたのです。
 12月11日(月)から、臨時国会の会期最終週の審議が始まります。12月11日(月)には参考人質疑、12月12日(火)には中央公聴会が行われ、参議院での採決の危険性が最も高まることとなります。教育基本法改悪反対運動を一層盛り上げ、改悪阻止のための最大の行動を起こすべき時です。
 「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」は、12月12日(火)には恒例の国会前集会を行うとともに、教育基本法改悪阻止の声を直接国会内に届けるために院内集会を行います。そして参議院での採決のヤマ場となることが予想される12月14日(木)に、緊急国会前集会を行います。 教育基本法改悪を阻止できるかどうかは、「教育基本法「改正」法案成立確実」というマスコミ報道に惑わされたり、決してあきらめたりすることなく、私たちがここでどれだけ力を合わせられるかにかかっています。今週の闘いが決定的に重要です。
 「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が主催する12・12&12・14国会行動に、全国からのご参加をぜひともよろしくお願いします。


<全国連絡会 今週のスケジュール>
■教育基本法の改悪をとめよう!12・12院内集会
日 時:2006年12月12日(火) 16時半~17時半
場 所:参議院議員会館第1 会議室(地下鉄「国会議事堂前」「永田町」すぐ)
発 言:国会議員のみなさん
    全国連絡会呼びかけ人
     大内裕和(中央公聴会公述報告)
     小森陽一、高橋哲哉、三宅晶子
    全国各地から

■教育基本法の改悪をとめよう!12・12国会前集会
日 時:2006年12月12日(火) 18時~19時
場 所:衆参両議員会館前(地下鉄「国会議事堂前」「永田町」すぐ)
発 言:国会議員のみなさん
    全国連絡会呼びかけ人
    全国各地から

■教育基本法の改悪をとめよう!12・14国会前集会
日 時:2006年12月14日(木) 18時~19時
場 所:衆参両議員会館前(地下鉄「国会議事堂前」「永田町」すぐ)
発 言:国会議員のみなさん
    全国連絡会呼びかけ人
    全国各地から

■廃案においこもう!座り込み
日 時:2006年12月14日・15日 9時~17時
場 所:参議院議員会館前
参 加:どなたでも参加できます。全国連絡会呼びかけ人も、可能な限り参加します。

●その他、くわしいスケジュールや緊急行動、全国のうごきは、
 ホームページ「あんころ」をご覧ください。
 http://www.kyokiren.net 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会

★全国連絡会では、各地の教育基本法改悪反対のとりくみを、
「全国アクション」として、ホームページ「あんころ」(http://www.kyokiren.net)に
掲載していきます。皆さんのとりくみをお知らせくだされば幸いです。

送信先: info@kyokiren.net

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 ついでにこちらも紹介。12月6日・東京の教育基本法改悪反対ヒューマンチェーン(第3波行動)で、社会派コメディアンのザ・ニュースペーパーが披露した、安倍晋三そっくりさんの物真似。YouTubeのビデオで視聴出来ます(視聴時間は10分弱、下記URL参照)。
 安倍のそっくりさんが「国会議員は倫理が履修漏れ」「"ゆとり"教育を"ゆうとうり"(国の言う通り)教育にして、格差社会に早めに慣れていただく」「北朝鮮の核実験は成功したのか失敗したのかはっきりしないが、私は靖国参拝をするかしないかは言わないとはっきりしている」と言うくだりなど、もう抱腹絶倒。マイケルジャクソンの整形に準えて「教育基本法をちょっとだけ変えたつもりが、やがてちょっとでは済まなくなる」という比喩なども、言いえて妙。
 http://www.youtube.com/watch?v=ZChBDYx-354&eurl=
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「9条の会」結成1周年記念市民学習会に参加して

2006年12月11日 23時40分53秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 先週の12月9日(土)に、地元「9条の会」の結成1周年記念市民学習会「イラク・レバノン最新報告講演会」に参加してきました。
 当日の学習会は、夜7時から約2時間弱、地元公民館の大集会室で、約50名ぐらいの参加で行われました。学習会では、元・吹田市役所職員で現在は「イラクの子供を救う会」代表をしている西谷文和さんが、イラク・レバノンの現状その他について講演されました。

 会場では下記のレジュメが配付されましたが、講演は西谷さんが現地で撮影・入手されたビデオを中心に、それ以外にも話を付け加えたり逆に割愛したりされたりして行われました。レバノン情勢については、レジュメには無く直接映像を交えて話をされていましたが、私が期待していた程には出ず、あくまでイラク情勢が話の中心でした。
 そのビデオ映像と西谷さんのお話から、印象に残った場面を幾つか。当日はビデオ放映が主体でメモも取れませんでしたので、あくまでも、かいつまんでの印象記という事で。

○イラクのニュースが日本ではあまり報道されない。確かにある程度は報道されるのだが、それは全て米軍報道によるものばかり。現在、外国の報道機関は、治安悪化と米軍の報道管制の為に、アルジャジーラも含めて全て撤退してしまっている。
 ファルージャの虐殺をイラク人ジャーナリストが秘密裏に撮影したビデオ。そこには、「動くものは全て撃て」と命令された米軍が、市民を銃撃する場面が映っていた。市民が倒れる度に米軍兵士が歓声を上げる。市民は、表通りを行くと米軍に狙撃されるので、裏通りを民家の庭伝いに、安全地帯に向かって避難していた。

○戦争民営化の話。戦争は金儲けになる。イラクで米軍に次いで多い部隊は何処か?それは英国軍でもその他の国の部隊でもなく、戦争請負会社=民間軍事会社(PMC)の傭兵たちである。
 米国のパパ・ブッシュが役員を務めるカーライル社、チェイニー副大統領が役員のハリバートン社、その全てがPMC部門を持っている。カーライル社傘下のPMCがサウジにあるが、その大株主がビンラディン一族。米国ブッシュとアルカイダのビンラディンが、実は裏で繋がっているのではないか?
 正規軍の米兵の遺体は米本国のアーリントン墓地に埋葬されるが、傭兵の死体はビニール袋に包まれて砂漠に捨てられる。その遺体発掘を撮影したビデオ。

○米軍がアフガン・イラク戦争で使ったクラスター爆弾は、別名「チャイルド・キラー」と呼ばれている。親爆弾から多くの子爆弾が放出されるが、そのうちの一部にはパラシュートが付いていて、意図的に不発弾として着地するように作られている。その不発弾は、子供たちの目を引かせる為に、色とりどりに彩色されている。このクラスター爆弾によって多くの子供たちが犠牲になった。
 イラク戦争では劣化ウラン弾も多く使われた。劣化ウラン弾による放射能汚染によって、多くの子供たちが奇形や白血病・癌で亡くなっていく。頭部の癌で失明した子供、甲状腺癌で首に赤ん坊の頭大の腫瘍が出来た子供、鼠けい部のリンパ腺が青く腫れあがった子供の映像。

○「フセインによる大量破壊兵器の使用を阻止する為」「フセインの独裁を倒す為」という名目で始められたイラク戦争だが、元々フセインを甘やかしてきたのは米国だ。
 イランの反米イスラム革命に対抗する為に、フセインにイラン・イラク戦争を唆し、クルド人虐殺も黙認。そして押さえが利かなくなると、今度はフセインにクウェート侵攻を唆して陥れ、湾岸戦争でフセイン叩きに転じる。
 実はイラクの大量破壊兵器は、この湾岸戦争の敗北によって、あらかた廃棄されていたのだ。イラク開戦の本当の理由は、イラクが石油代金の決済をドル建てからユーロ建てに変更した事で、米国の石油支配にヒビを入れられそうになったから。

○例のNY911テロにしても、米国による「やらせ」疑惑説が根強く囁かれている。
 何故、ペンタゴンに突入したボーイング機の残骸や乗員の遺体がどこにも見当たらないのか?何故、テロ当日にビンラディン一族だけが米国を無事出国できたのか?何故、WTCビルが恰も解体業者が手を加えたみたいに見事に垂直に崩落したのか?ビル崩落時に右上を飛んでいたヘリコプター様の物体は遠隔操作機か?何故、WTCの2つのビルの崩落後6時間も経ってから隣接のWTC7ビル(FBI・CIAの事務所が在った)が崩落したのか?
 戦争報道(大本営発表)は全て疑ってかからなければならない。

○戦争で犠牲になるのは常に弱者だ。お金持ちは戦争には行かなくて済む。
 月収10万円台のワーキングプア(その多くは黒人・ヒスパニックなどのマイノリティ)が「年収300万円台」生活への脱出を夢見て資格取得宣伝に騙されて兵隊に志願させられる米国の例。治安強化への傾斜の陰で不登校児の親が育児放棄の濡れ衣を着せられて60日間投獄された英国の例。
 テロと戦争の報復の連鎖を食い止めよう。イラク・パレスチナ・レバノンにも憲法9条を輸出しよう。

 これらの話は、私の方でも多かれ少なかれ既に知っている話ではありましたが、それでもまだまだ断片的・部分的な知識としての理解に止まっていたように思います。例えばクラスター爆弾の話にしても、親爆弾から無数の子爆弾が撒き散らされる事は既に知っていましたが(旧・旧サイトのアフガン戦争のページにもクラスター爆弾の解説がある)、子爆弾にパラシュートまで装着されている事は知りませんでした。今回この様な形で改めて学び直しが出来て、本当に良かったと思います。
 今の仕事が、週末や土日祝日が休日ではなく、夕方5時きっかりに終わる仕事でもないので、土日中心の大阪市内での集会・デモ・学習会にはなかなか参加出来ませんでした。だから今回の地元での久しぶりのこういう催しは、私にとっては願ったり適ったりでした。

 ただ、今回は地元「9条の会」結成1周年記念という事で、先述の市民学習会と、その前日の8日に地元駅頭での教育基本法改悪反対情宣活動が行われましたが、本当はもっと活発に日常活動が行われて然るべき情勢ではないでしょうか。教育基本法改悪の他に共謀罪法案や防衛庁の省昇格法案が国会上程されているというのに、会独自の宣伝活動がたったこれだけとは・・・。
 8日の情宣活動(ビラ配付とマイクでの訴え)も中学時代の恩師などと共に参加しましたが、「全教・教組共闘連絡会・子供の教育文化全国センター・教育基本法全国ネット」連名のこのビラだけでなく「9条の会」独自でも教育基本法改悪反対のビラを、週1回若しくは隔週で、それが無理ならせめて月1回ぐらいのペースで全戸配布すべきではないでしょうか。
 私の例で言えば、仕事のある日は夜はこういう地元の催しに参加するぐらいが関の山ですが、逆に朝は比較的遅くから勤務の日が多いので、そういう日は時間をやりくりすれば出勤前のビラ配付も可能です。そういう各人の条件を生かした活動が、何故出来ないのか。

 もっと言えば、憲法9条(戦争放棄)だけに限定するのではなく、新自由主義政策の下での25条(健康で文化的な最低限度の生活保障)改悪の問題も取り上げて、平和と生活権擁護の要求を全面的に掲げた憲法改悪反対のビラを配布するとか。学習会翌日の10日夜にNHK総合テレビで女性や高齢者のワーキングプアの特集番組をやっていましたが、そこでは何と80歳にもなっても年金ももらえず月数万円にしかならない空き缶拾いで生計を立てている老夫婦の事が紹介されていました。その老夫婦は、ぎんなんの実を拾ってきてそれを炒って食事の足しにしていました。日本国内のこんな残酷な生活実態も、イラクの子供たちの惨状と重ね合わせる形で、もっと世論に訴えていくべきではないのか、それが今日の情勢に見合う「9条の会」の活動ではないのか・・・そう思います。


(参考資料)

・学習会当日配付レジュメ

この戦争は何だった? ~映像で見るイラク~ 西谷文和

1 Can you hear me now?
  映像のラストに流れていたのは、「私たちの声が聞こえますか?」
  私たち=イラクの人々 の声が、日本に届きにくいのはなぜだろう?
  テレビや新聞で、こうした映像や記事があまり流れないのはなぜ?

2 戦争が民営化されている
  ブッシュ大統領とビンラディンの本当の関係は?
  バグダッド空港を警備していたのは、ネパール人とフィジー人
  戦争が国との戦いから、企業の戦いになっている。
  アメリカはフセイン時代の政府関係省庁をことごとく空爆。国防省、厚生省、
  サダムタワー…。唯一空爆しなかったのが石油省。
  石油とドルの関係
  地政学的に見たイラクの位置

3 怪しい9.11事件
  ペンタゴンから激突したボーイングの残骸は出てこない。遺体も。
  NYのWTCは、なぜあれほど「見事に」崩壊したの?
  簡単にだまされない様にしよう。
  第2次世界大戦中も、「大本営発表」にだまされていた。

4 本当の「国際貢献」って何だ?
  アフガン・・・女性の医者 イラク・・・白血病の薬
  例えば 道路を作ってあげる、学校を建ててあげる、ではダメ。
  一緒に作って、その土地にあった方法で、「作り方」まで経験し、学んでもらう。
  戦車に乗って迷彩服を着て、銃を構えながらでは、「人道支援」はできない。

5 いかなる戦争にも協力せず、巻き込まれないために


・「イラクの子供を救う会」HP
 http://www.nowiraq.com/
コメント (2)
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私が核武装論議を認めない理由

2006年12月08日 23時46分02秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 「教育基本法改悪反対理由」に続いて、「核武装論議を認めない理由」についても少し。その理由は簡単です。「核武装論議を認めない」のは、その論議が『核武装渇望論者の側から、こっそり渇望の立場で提起されているに過ぎないから』。これに尽きます。

 中川昭一・麻生太郎の「核武装論議」容認発言を契機に、「これこれの理由で、日本の核武装は現実的ではない、拠って核武装には反対だが、議論自体を封殺するのも平和ボケの所産」という様な記事が、週刊誌上で散見されます(例えば、週刊プレイボーイ11月13日号の特集「ニッポン核武装は可能なのか?」など)。言葉づらだけで見ると、あくまでも「核武装は非現実的で核武装には反対」と結論付けた上で、但し「議論自体を封殺するのもどうかと思う」と疑問を呈しているだけの様に読めますが、全然違います。「今は未だ実現望み薄だが、実現可能性が高まればいつでも核武装を実現したい、それまでは米国の核の傘の下で臥薪嘗胆」と言うのが本音です。

 だってそうでしょう。日米安保・軍事同盟肯定の立場で今まで散々論陣を張ってきた軍事アナリストばかりが集まって、単に経済合理性(グローバル資本の利益確保)や外交整合性(日・米・中・韓・APECでのお付き合いやNPT・IAEAとの関係など)との兼ね合いの中で、「単独核武装はコスト的に引き合わない」と言っているに過ぎないのですから。それが証拠に、「単独核武装か米国の傘の下か」という予め作った土俵の中で、堂々巡りの議論しかしていないでしょう。その中で、当のアナリストたちも、「とりあえず今は米国の傘の下で臥薪嘗胆」と言う落とし所に落ち着くしか他に方法が無い事は充分承知の上で、「いつか単独核武装の野望を実現してやる」とお互いに慰めあっているに過ぎません。その土俵から離脱して「如何にして非核の世界を実現していくか」なんて発想は、彼らにとっては全く想定の埒外なのですから。

 元々の軸足が日米安保・軍事同盟肯定にある彼らが言う「コストが引き合わない」というのは、「自前で核開発や核実験が出来なければ、米国や軍事コンサルタントや非政府テロ組織や、場合によっては北朝鮮の様な"ならずもの国家"と裏取引してでも、何とか核を入手出来ないか」という願望を暗に含んだ上での「とりあえず今は残念ながらコスト的には引き合わない」と歯軋りしているにしか過ぎないのです。この裏には「何とかコストを引き合わせられないか」と「核武装をこっそり渇望」の本音が隠れています。

 ただ中川・麻生に関して言えば、彼らの発言にはまた別の意図が隠されています。本当は「核武装は是か非か」なんて事は別にどうでも良いのです。その手の発言を繰り返し繰り返し言い続ける事で、「戦争や核武装や海外派兵も、日本国家が取り得る選択肢の一つなのだ」「ハイテクを駆使した現代戦争においては、徴兵制は費用対効果の点では引き合わないから今はとりあえず志願制を採っているが、国民にもいざとなったら戦争を担う覚悟は持ってもらう」というのが、彼らの発言の本当の狙いです。
 これは、かつての中曽根康弘による「日本不沈空母」発言と同じで、「観測気球」を上げているのです。それで世論から反発を食らったから「非核三原則は守る」と急遽弁解に回っていますが、世論の反発が無ければ次は非核三原則の改廃を言い立ててくる筈です。

・『個人的発言』という詭弁 『核』へ誘導(東京新聞)
 http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061111/mng_____tokuho__000.shtml

 核武装論議は、あくまで核廃絶・非核政策追求の立場から、「核武装が如何に資源を浪費し国力を疲弊させ人類の滅亡を早めるか」「核の均衡・抑止論が如何にマヤカシであるか」という観点で行ってこそ、初めて意味があるのです。それは北朝鮮の軍拡政治を批判する場合でも同じです。中川・麻生の様な「目には目を歯に歯を」「目糞鼻糞を笑う」的立場からではなく、反戦の立場から行ってこそ初めて、国際世論に対して説得力のある批判が可能になるのです。そうでない核武装論議は、それがたとえ仮に「核武装は非現実的」との結論に落ち着くかの様に装っていたとしても、それは「こっそり渇望」論にしか過ぎないのです。
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私が教育基本法の改正(実は改悪)に反対する理由

2006年12月07日 12時10分03秒 | 教育基本法やらせ改悪
 当ブログも最近は、旧サイトからの常連さんだけでなく、新人の方や、今まで反戦・市民運動に馴染みの無かった方も見てくれている様なので、『何故、私が教育基本法の改正(実は改悪)に執拗に反対するのか』という事について、改めて書いておきます。
 何故、私が教育基本法の改正(実は改悪)に反対するのか。それは、国や企業から、自分たちにとって都合の良い「愛国心」を押付けられるのが、嫌だからです。

 教育基本法の改正(実は改悪)に賛成の人たちの中には、次の様な事を言う人たちが少なくありません。『自分の生まれ住んだ郷土や社会や国を愛するのは、人間として当たり前の事ではないか』と。
 そう、当たり前です。自分の生まれ住んだ郷土や社会や国を愛する気持ちは、私も含めて、誰もが持っています。しかしその現し方は、人それぞれです。「日の丸」を掲げ「君が代」を謳う事でそれを表現したい人もおれば、サッカーの試合で日本チームのサポーターとして顔に日の丸をペインティングして応援する、そういう愛し方もある。私みたいに、貴志川線廃止反対運動を応援するのも、これも郷土や国を愛する一つの現われです。

 しかし、現実政治の上で、貴志川線を廃止したり、一部族議員やゼネコンを儲けさせる為に赤字新幹線を建設し、その赤字新幹線の延命の為に沿線住民の足であるJR並行在来線の廃止を目論む人たちや、米国や外食産業の利益の為に、BSE規制が殆ど皆無の米国産牛肉の野放図な輸入を推進しているような人たちが、いきなり「自分の生まれ住んだ郷土や社会や国を愛するのは、人間として当たり前の事ではないか」なんてイケシャアシャアと、『自分たちにとって都合の良い「愛国心」だけを一方的に押付けてきたら』どうでしょうか。それに反対するのも立派な「愛国心・愛郷心」の現われではないでしょうか。

 「日の丸・君が代」で自分の愛国心を表現したい人は、自分で勝手にやれば良いのです。その事について私はとやかくは言いません。しかしその自己流の「愛国心」の表現の仕方を、「皆も自分と同意見に違いない」「そう思わない奴は非国民だ」と勝手な理屈を付けて、国家権力の名で強制される事には断固反対します。

 現実政治の上では弱肉強食の格差社会化を推し進め、地方や弱者の生活を破壊している政治家達にとっては、自分たちの言いなりになる形の、自分たちにとって都合の良い「愛国心・愛郷心」だけを一方的に押付けたい。その為には、「人格の完成」や「個人の尊重」を目指し「教育への国家権力の介入」を戒めた今の教育基本法は邪魔だ。だから改正(実は改悪)する。それが、この教育基本法改正(実は改悪)問題の本質なのです。

 それが証拠に、今回の政府の改正案には、「たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させる」(前文)とか、「伝統や文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国の郷土を愛する」(第2条)という様な、今の政治や国家の在り方がさも民主的・模範的で、そういう「ありがた~い政治」が昔から予定調和的にずっと続いてきたと思わせるような記述が、随所に見られるでしょう。実際には、それは恩恵として上から与えられたものなどでは決して無く、平和・民主主義・生活権擁護の運動を背景にして、戦後の主権在民・基本的人権尊重・戦争放棄の三原理を基調とする今の日本国憲法の制定によって、初めて本格的に勝ち取られたものであり、今後もそういう国民の不断の努力があってこそ、初めてそれが現実となるのであるのにも関わらず。

 その一方で、「われらは先に、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきである」(現行法前文)という、今の平和憲法との関わりの中で「国民の不断の努力」を説いた部分は極力弱めて、それを単に「日本国憲法の精神に則り」(改正案前文)という抽象的文言に薄めてしまっています。この取ってつけた様な文言自体も、改正反対の世論に対する目くらましとして、後でアリバイ的に付け加えられた代物です。

 そして最も見過ごせないのは、「教員は、全体の奉仕者であって」(現行法第6条)や、「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接責任を負って行われるべきものである。」(現行法第10条)と言う、「全体の奉仕者」「直接責任」規定を完全に取っ払ってしまって、それを「法律の定める所により行われる」とか、国と地方自治体との教育行政の「役割分担、相互協力」という別の言葉に言い換えてしまっている点です(改正案第10条)。
 これでは、もう後はいくらでも与党の多数決で恣意的な法律の制定・運用がやり放題です。確かにその前段で「教育は、不当な支配に服することなく」の文言は残りましたが、こんなモノは「イチジクの葉っぱ」にしか過ぎません。当該条文の重点はもう後段の「法律の制定・運用」に移っていますから。実際、伊吹文科相は国会で、「国が行う教育施策は不当な支配には当らない」なんて本音丸出しの答弁を行っています。今でも「日の丸・君が代」を無理やり押付けているくせに、よくもそんな事が言えたものです。
 与党以外に民主党も改正案を出していますが、その内容は与党案の悪い点を更に酷くしたものでしか在りません。
 http://www.kyokiren.net/_recture/date060428.pdf
 http://www.kyokiren.net/_action/appeal060602

 それで、当の自分たちは、一体どういう「教育施策」や政治を行っているのか。

○まずは「タウンミーティングの大嘘」から。文部科学省が質問のシナリオを書いて、それを都道府県教委に下ろしたのであるにも関わらず、問題が明るみになっても「末端のハネッ返り」「現場の暴走」でお茶を濁し、「世論偽装」という民主主義の根幹に関わる問題でありながら「改正論議とは無関係」とゴマカシ。

○そして、「虐めを無くす為にも教育基本法改正を」と言っている人たちが、「戦後教育は悪平等」とエリート偏重教育を説いて、大量の落ちこぼれを生み出し虐めを誘発。果ては「虐められる奴やニート・フリーター・ワーキングプア・ホームレスになる奴は弱いからで、そいつの自己責任・自業自得だ」と暴言を吐く。

○「戦後の自由放任教育で学力が低下した」と主張している人たちが、部活動やホームルームや受験に出ない科目の授業はごっそり手抜きして、学力テストの出題予想や大学受験対策にばかり明け暮れて、「自分の頭でモノを考えられない子供」を大量生産し、日本の学力を低下させている。

○子供には「嘘つきは泥棒の始まり」と言っておきながら、当の自分たちは、「大量破壊兵器の嘘」でイラク戦争を始め、「汚職・腐敗防止の嘘」で小選挙区制と政党助成金をせしめて肝心の政治献金は逆に全面緩和、「郵政解散の嘘」で劇場政治を演出しておきながら「なし崩し」復党劇で郵政票も反郵政票も戴きと、「税金泥棒」のし放題。

○子供には「公共のルールを守れ」と言っておきながら、当の自分たちは労働基準法違反や偽装請負のし放題。それを指摘されると、ハナからルールなど守る気がない自分たちの事は棚に上げて、逆に「使い勝手が悪いルールの方が問題だ」「下々の生活がどうなろうが過労死・労災・リストラで何人死のうが知ったこっちゃない」とばかりに、ホワイトカラー・エグゼンプションやアウトソーシングの完全自由化を要求。

○二言目にはやれ「伝統と文化を守れ」「郷土や社会、国を愛せよ」と言っておきながら、当の自分たちはと言うと、己の利権・金儲けの為の乱開発で環境破壊や地域経済崩壊や財政破綻を引き起こしておいて、それを国民に責任転嫁。公務員減らしだけが目的の、大義名分の無い強制市町村合併で地方自治を有名無実化。米余りなのに米輸入で、農業・農村・国土が荒廃してもトヨタの利益を優先。

○「侵略」を「解放」、「植民地支配」を「開発」、「強盗の仲間入りをしたかっただけ」「19世紀的帝国主義を1930年代まで引きずっていただけ」なのに「大東亜共栄圏」「自存自衛の戦い」、強制連行や従軍慰安婦になるしか仕方の無い境遇に追い込んでおきながら「自発的に選択した」などとと言いくるめ、その挙句に近代化に伴う植民地人民の民族的覚醒を「恩を仇で返す」と逆恨み。そういう途方も無い「歴史の大嘘」を子供たちに教えようとする。

○愈々追い詰められてもその時は「困った時の北朝鮮頼み」。ピョンヤン詣を繰り返すか金正日の暴発を利用するか拉致問題の小出しで切り抜けるか、方法は幾らでも。北朝鮮ネタが尽きれば韓国・中国・ロシアで代用。後は「自民党のゲッペルス」と産経・読売・電通・NHKと創価・勝共に任せておけば、今までの悪政も全部チャラで選挙は楽勝。

―とまあ、二枚舌の最たる有様で。こんな事をやっていたら、そりゃあ虐めなど絶対に無くなる訳が無い。逆に日本中の学校現場が「ボウリング・フォー・コロンバイン」と化す事は在っても。
 為政者もその事を熟知しているからこそ、矛盾や不満の矛先が向かって来ないように、自分たちにとって都合の良い「愛国心・愛郷心」の一方的押付けで、それを乗り切ろうとしているのでしょう。国民をバカにするにも程がある。「愛国心はならず者の最後の墓場」と言う言葉がありますが、これは正にこの様な「デタラメ」「似非」愛国心を指して言った言葉です。

(参考文献)

 教育基本法や愛国心の問題については、下記の資料もお勧め。

・伊藤美好・池田香代子 著「教育基本法 11の約束」(ほるぷ出版)
 今の教育基本法の内容を分りやすく解説。こんな良い法律を何故変えるのか。
 http://smile.hippy.jp/ehon11/
・中山治 著「誇りを持って戦争から逃げろ!」(ちくま新書)
 「戦争愛国心」と「応援愛国心」の対比で、私とほぼ同趣旨の主張を展開。
 http://www.itojuku.co.jp/62h_school/book/8561.html
・11月14日に行われた教育基本法改定に反対する緊急アピール集会および記者会見での池田香代子さんの発言(日本持続可能社会新聞)
 「よほどの嘘がなければ戦争など起こせない。」
 「よほどの嘘がなければ、変える必要のない法律を変えることなどできない。」
 http://blogs.dion.ne.jp/p_e_a_c_e/archives/4538816.html#more
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転載:12.5国会前集会、2000人以上の参加で大成功!(あんころブログ)

2006年12月06日 21時06分17秒 | 教育基本法やらせ改悪
(転載開始)
12.5国会前集会、2000人以上の参加で大成功!(あんころブログ)

 いしだ★あんころチームです。
 今日の国会前集会は、2000人以上の参加で、過去最大規模になり、大成功しました! 呼びかけ人からも大内裕和さん、小森陽一さん、三宅晶子さんの3名が駆けつけてくれました!
 大内さんは、マスコミ情報は単に政府・与党の願望を言っているだけで、実際には政府・与党は追い込まれていることをあきらかにし、そして、座りこみを行って、教育の自由を取り戻すことこそ、いじめ問題に真剣に取り組むことで、教育基本法の精神に則った正当な行為だと、午前中から座りこみをしている方々を激励しました。
 小森さんは、これから周りの人に伝え、そして、すべての集会に可能な限り参加し、闘い抜こうとアピール。三宅さんは、ノルウェーでナチス支配を打ち負かした教員たちの闘いにひきつけて、今、日本でも「日の丸・君が代」の強制に抵抗する闘いが勝ち続けていることの大きな意義を訴え、そして8日には自分も座りこみに参加するとの決意表明をしてくれました。

 日本共産党の小林みえこさんは、マスコミで報道されている今週中の採決日程は、実は理事会で提案すらされていないということをあきらかにしてくれました。今の採決日程は、与党の幹部が、何の責任もなく言っているだけのものなんですね。これを聞いた会場からは、「えっウソなの?」「だまされた!」という反応がかなりありました。
 また、地方公聴会の様子も紹介され、与党推薦の学者すら「慎重に審議すべき」という意見で、今変えなければいけない理由は出なかった、と状況を報告されました。
 社民党の保阪展人さんは、やらせタウンミーティングは、公務員に無理矢理、国に都合のいい意見を言わせるという「不当な支配」そのものであると同時に、高額の費用をかけた金まみれの政治ショーであったことを解説。そして、野党4党の正式な機関として、タウンミーティング調査チームを設置して、断固追及を続けていくアピールをしてくれました。
 また、政府・与党の欠点がどんどん見つかっていく中で、伊吹文部科学大臣は、「教育基本法の改正は、ここの問題の解決につながるものではない」と、答弁して、そもそも「改正」理由すら維持できない状態とのことです。
 右の写真(注:ブログに掲載)の東京都教職員組合書記長の方は、教育基本法改悪が教育にどういう悪影響を及ぼすかを知らせるために、その先取りで制度改悪が進んでいる東京都の実態をまとめたレポートを全参議院議員に渡す取り込みをしたとのことでした。

 そうやって発言を受けているうちに、人の数はどんどんふくれあがっていきました。
 前に、国会前集会でも発言してくれた横浜市立大学学生は、今度は仲間を連れて10人で参加してくれました。「わたしたちだって、こんな法律がおかしいってことぐらいわかってる!」とバシッと決めたあと、みんなに呼びかけて一斉に思い思いの声を国会にぶつけました。
 今日も、おなじみZAKIさんが歌ってくれました。歌のあと、この2ヶ月、国会前に張りついて、盛り上げてくれているZAKIさんに、みんなで感謝のカンパを送りました。

 続いての発言は、福岡、北海道、京都からです。
 福岡では7000人、北海道では1万人が集まり、大成功した集会のことを教えてもらいました。京都からは、1928年生まれ(しかも明日が誕生日!)の林さんに、戦争時に抵抗という概念すら考えつかなかったことの反省から、今命にかけてもやらないといけないと思っているとの熱い思いを語ってもらいました。
 発言の最後には僕から12.3PEACE&FAIRパレードの報告をさせてもらいました。渋谷でも原宿でも大注目を集めて、教育基本法を守る運動が、さらに若者が新しい社会をつくっていく動きになっているというようなことを話させてもらいました。

 そして、最後はいつもの通り、首相官邸前に移動して、シュプレヒコール。人人人の波がどんどん続きます。最終的には、2000人以上が参加して、過去最大の国会前集会になりました。
 また今回の国会前集会には、著名人の方々からメッセージを送って頂きました。それについては、また後日掲載します。
 いずれにせよ、あと二週間で決まります。明日からは座りこみです。国会前集会でもらった元気を生かして、さらに頑張っていきましょう!
(転載終了)
 http://kyokiren.seesaa.net/article/29020437.html

※先述した様に、本日は私の「ネット休肝日」なのですが、教育基本法改悪を巡る情勢が緊迫・流動していますので、禁を破って投稿します。但し余り無理はせず、適当な所で切り上げますが。

※赤字強調部分に特に注目。与党のなりふり構わぬ強硬姿勢は、与党の「強さ」ではなく「弱さ」の証明だという事。まともに審議すればする程、この「改悪劇」のデタラメぶりが白日の下に曝け出されてきたので、与党はひたすら強硬策で逃げ切ろうとしている事。大義は我々の方にあるので、御用・商業マスコミの情報操作に徒に踊らされずに、ここで更に与党・改悪勢力を追い詰めれば、改悪阻止は可能である事。油断は勿論禁物ですが、「侮らず、たじろがず」の姿勢で引き続き臨む事が大切だと思います。

※当ブログ常連のまことさんは、12月6日の「教育基本法の改悪を許さない!あいち県民大会」に参加されます。その他にも、各地で様々な取組みが為されています。私の地元でも、8日夕方に駅頭宣伝と、9日夜に地元「9条の会」主催で西谷文和さん(イラクの子供を救う会・代表)を呼んでの「イラク・レバノン最新情勢報告」講演会が行われますので、仕事の段取りをつけて、両日とも参加するつもりでいます。

※教育基本法改悪、絶対阻止!!「和製マルコス」のウソ・デタラメ政治をこれ以上許すな!!(昨今の政治茶番劇の劣化ぶりはもう覆うべきも無く、拠ってブッシュ・金正日からマルコスに格下げ、最終的にはアミンやボカッサのレベルにまで行き着くかもw)
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「東京の金正日」を倒せ!

2006年12月04日 10時13分50秒 | 反石原・’07東京都知事選
・<自殺予告>石原知事発言で追い詰められた 高2からはがき(毎日新聞)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061115k0000m040120000c.html
・石原都知事 ケタ違い 豪華外遊/クルージングや二輪レース見物/海外出張19回 3600万円の場合も(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-11-16/2006111601_03_0.html
・石原知事の海外出張問題、都庁に批判210件(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/national/update/1121/TKY200611210393.html
・石原都知事:四男が公費で海外出張 都の文化新興事業で(毎日新聞)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061123k0000m040125000c.html
・石原知事 四男作品にも公費 (ゲンダイネット)
 http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/27gendainet02029476/

 「東京の金正日」が、北朝鮮の本家に負けず劣らず、物議を醸し出しています。
 11月10日の定例記者会見では、「虐められるのは虐められる奴が弱いからだ」という趣旨の事を平然と言ってのけ、「10日の知事発言で余計窮地に追い込まれた」という自殺予告手紙まで頂戴してしまいました。
 続いて、今までの「無駄遣い・行政私物化の極み」ともいうべき豪華出張の内容が明らかにされ、ガラパゴス諸島クルージングや英国・マン島の二輪レースに公費を使って観光旅行に行っていた事が明るみに出ました。それに加えて、気分次第で始めたトップダウン事業に税金をつぎ込み、自分の四男を重用していた事も。

 石原慎太郎と言えば、例の「ババア」「三国人」発言でも物議を醸し出しましたが、この御仁はどうやら、「弱者イビリをワザと見せつける事で、自分の優越性を誇示したがっている」のではないでしょうか。つまり、石原の数々の差別発言・人間蔑視は、単に「口が滑った」とかいうレベルのものではなく、確信犯としてワザと人の嫌がる事を言って楽しんでいるのです。まるで「バカイホウシャ(下記注記参照)のリアル版」ともいうべき人格の持ち主なのです。
 実は私も中学生時代に一時期虐めに遭った事があるので、こういう醜悪な言動をする奴の心理は逆によく分るのです。こういう輩は、イデオロギー云々以前に、人間として絶対に許せないのです。

 上記の事例など、ホンの氷山の一角にしか過ぎません。石原慎太郎という人間の醜さについては、表に出てこない、もっと酷い事例が、幾らでもあります。例えば、下記の事例の様なものが。

・差別主義者・石原慎太郎の正体
>1982年の選挙運動中、対立する同じ自民党候補であった故・新井将敬氏のポスターに「’66年北朝鮮より帰化」というシール3000枚を張って回り、第一秘書が現行犯逮捕されるという事件があったが、その後もさらに石原慎太郎は次のような差別発言をしている。<
>「皆、割と鈍感だけど、帰化した人が代議士になるのは憲政史上初めてのことなんですよ。差別とか偏見とかではなく、原則論として考えなければいけない問題があると思うんです。一つは日韓関係で激しい摩擦が生じた時、いったいどちらの国益を優先させるのか、ということです。新井氏の原籍が北か南かよく分かりませんが、いずれにしても、日本と韓国の間には教科書問題や竹島の領有問題があるし、漁業権もいつも問題になっている北は日本を敵視する大変な国ですしね」<
 http://www.geocities.jp/social792/isihara/isihara3.html

 選挙に勝つためには自党の候補者さえもデマ宣伝で窮地に陥れる。しかも「新井将敬の原籍が北か南かよく分からない」くせに、「北朝鮮から帰化」と口から出任せを言って平然としている。今回の件では自分から差別と偏見で敵視しておきながら、「いつも北は日本を敵視する」と白を黒と言いくるめる。そして挙句に果てには、北朝鮮・金正日体制の人権抑圧問題を日朝間の民族対立や日韓の教科書・領土問題にすり替えて、「国益」の名で民族差別を煽る。

 また、表向きの「北朝鮮・拉致問題支援者」としての政治的ポーズとは裏腹に、拉致被害者には思いの外冷淡なのも、その界隈では有名な話。「横田めぐみさんはもう既に北朝鮮で死んでいる」と何の臆目も無く口にして家族の感情を逆撫でしたり、2004年参院選で当初は持ち上げていた増元照明候補(東京選挙区)の応援演説を直前になっていきなりすっぽかしてみたり。私は拉致問題支援者でも「救う会」シンパでもありませんし増元氏の政治的立場にも組しませんが、石原のこの変節には私でも憤りを覚えます。
 http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/H16/1607/1607026spoile.html

 石原都政と言えば、利権まみれのオリンピック招致を餌に臨海副都心開発や高速道路網建設などの大型乱開発を進め、都内の環境破壊やヒートアイランド現象を急速に悪化させている事でも有名です。また、福祉切捨てでは急先鋒を努め、他の都道府県では順次実施に移されつつある三十人学級も、未だに実施する気配さえありません。
 そして、高校卒業式にヤクザまがいの都議を動員し、教師・生徒間に連座制まで導入してまで、教育現場に「日の丸・君が代」強制を徹底しようとしています。その陰で、エリート偏重の競争・格差教育の下、足立区や品川区などでは、学校間格差で新入生が一人もいない中学校が出現したり、生徒が学力テスト対策で過去の出題問題ばかりやらされるといった事態が進行しています。ここまで来ればもう単なる「調教」です。真の学力向上とは全く無縁の行為と言う外ありません。

 それでいて選挙になれば、記者団の前で煤塵の粉を撒いて見せて、さも「自分は大気汚染の現状を憂えている」かの様なポーズをとってみたり、日米軍事同盟や米軍再編に大賛成なくせに横田基地の日米共用化推進で如何にも「アメリカにも物申す」みたいなポーズと取ってみたりと、票を掠め取る術だけは熟知しているのです。いずれにしても、大した「品格」の持ち主である事だけは確かです。

 何かと言えば「品格」だの「規範意識」を問題にしてそれを憲法や教育基本法の所為にしたがる人たちが、何故この政治家の「品格」には頬かむりをするのか。また、何かと言えば北朝鮮・金正日の贅沢三昧な私生活を攻撃する人たちが、この「自国の金正日」然とした行状については何故誰も問題にしないのか。私は不思議でなりません。

 かつてヒトラーは、第二次大戦でベルリン陥落を前にして、こう言ってのけました。「自分を選挙で選んだのは当のドイツ国民なのだから、国民には最後まで自分と運命を共にしてもらう」と。「東京の金正日」(下記追記参照)に同じ事を言わせない為にも、来年4月の都知事選では是非、「革新都政をつくる会」の吉田万三候補(元・足立区長)に石原の息の根を止めて欲しいものです。
 http://www.manzo-y.jp/pledge/1024_hyomei.htm
 http://www.manzo-y.jp/

(参考資料)

・石原慎太郎研究会
 http://www.winterpalace.net/isrg/
・悪質政治屋・石原慎太郎の監視小屋
 http://www.geocities.jp/social792/isihara/isihara_kansi.html
・特集:石原慎太郎とは何か!
 http://www.linelabo.com/bk_sp003.htm

(注記)バカイホウシャ:

 バカイホウシャ(HN名:解法者、本名:×辺×彦)と言うのは、某ウヨクサイトから拙ブログの旧掲示板に侵入してきたネットウヨ・ネットゴキ。侵入当初こそ猫をかぶってはいたものの、やがてネットの匿名性の陰に隠れて、個人情報暴露やヘイトスピーチを繰り返したが為に、旧掲示板から追放されたのを逆恨みして、他板で旧掲示板に対する誹謗中傷・「呼び込み行為」や同様の差別発言を繰り返してきた御仁。その正体は、新聞ダネにもなったイカサマ法律ゴロ。詳細については旧サイト所収の2004年9~10月頃の旧掲示板・過去ログを参照の事。

(追記)「東京の金正日」:
 
 「東京の金正日」の比喩については、その後のエントリー記事で「金正日」から中央アフリカ元皇帝の「ボカッサ(ボカサ)」に格下げしています。石原都政のデタラメぶりや慎太郎個人の品格の貧しさは、もう比喩以上に酷いので。同様に、安倍も同じ理由で「ブッシュ」からフィリピン旧大統領の「マルコス」に格下げ済。
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転載:12.3PEACE&FAIRパレードのお知らせ(あんころブログ)

2006年12月02日 09時01分22秒 | 教育基本法やらせ改悪
※またまた直前になりましたが、参考情報として緊急転載。

(転載開始)
教育基本法「改正」案を廃案にしよう!    
12.3PEACE&FAIRパレードのお知らせ

今、子どもたちをとりまく様々な問題が大きく取り上げ
られ、みんなが心を痛めています。
そんな中、政府はそれをぜんぶ教育基本法のせいにして、
急いで「改正」しようとしています。

でもちょっと待って!
教育基本法は変えてはいけません!
教育って何のためにあるのでしょう?
私達、ひとりひとりが「人間」として豊かに生きていく
ためにあるはずです。
そう今の教育基本法は言っています。

でも、それが、今政府の考えている方向で「改正」
されたら・・・

私達のためではなくて、政府や企業にとって都合のいい
「人材」づくりのための教育になってしまいます。

ニート、フリーター問題も、社会の雇用構造の問題なのに、
若者の規範や労働意識の問題とされ、子どもの頃からできる
子できない子を分けて差をつける教育を進めようとしています。

タウンミーティングで、非常識な額の税金を使って
「やらせ」をしていた政府のおじさんたちに
「今の子どもは道徳心や規範意識がない」
なんて言われる筋合いはありません!

戦争しない未来に生きたい!
格差の痛みを子どもにまで広げないでほしい!
一人間として豊かに生きたい!
そう願う全国のみなさん(特に若いひと~)!
現行の教育基本法を生かすことこそ大事でしょ
と思っているみなさん、
参議院での採決を許さないために、渋谷で
アピールしませんか?ぜひ一緒に歩きましょう!
メディアに取り上げてもらいましょー!
友だちを誘ってお集まりください!!


▲▼▲▼PEACE&FAIRパレード詳細▲▼▲▼

♪【日時】12月3日(日)
12:50~13:15 オープニング☆
13:15~ パレード

♪【場所】宮下公園出発→渋谷1周パレード→宮下公園着
その後、渋谷駅駅前で街頭宣伝

♪【参加対象】
40歳くらいまでの若い人、及び気持ちが若い人。

♪≪サウンドデモパレードとは≫・・・車の荷台にDJと
音響機材を乗せて音楽を流しながら、その後ろを歩くデモ
パレードのことです。
心地よい音楽に身をゆだねて、街を歩くのは楽しいですよ。

♪ 【その他】
着ぐるみ、変装大歓迎!
楽器、鳴り物、もちろんOK!
派手におしゃれに表現しましょう!
街を歩く人に届くようなメッセージをプラカードにして
持ってくると、アピール効果大です!
(※一部予定を変更しました。)

【問合せ先】
<問い合わせ先>教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
〒113-0033 東京都文京区本郷5-19-6坪井法律事務所内 
Tel&Fax 03-3812-5510
(平日午後2時~5時半以外は留守電の場合あり) 
メールinfo@kyokiren.net

<ホームページ>
http://www.kyokiren.net/

(転載終了)
------------------------------------------------------------------------

 「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」(別名:アンチ「心の総動員」、それをもじって、通称:「あんころ」)では、上記「12.3PEACE&FAIRパレード」を皮切りに、参院での教育基本法改悪審議の山場を迎える12月3日から10日までの一週間に、『こどもたちは見ている!!全国ツツウラウラ同時行動』と銘打って、改悪阻止に向けての各種行動を予定しています。その主な催しは下記の通りです。詳細については「あんころ」HPの該当ページで参照して下さい。

・教育基本法の改悪をとめよう!12.5国会前集会
 http://www.kyokiren.net/_action/061205

・12月6日~8日、国会前座り込み
 http://www.kyokiren.net/_action/suwarikomi~3

 教育基本法改悪に反対の全ての方へ。
 上記行動に向けて、各人の持てる力を持ち寄って、創意工夫も出し合いながら、条件の許す限り積極的に参加して、思いの丈を政治家にぶつけていきましょう!!

 俺たちは、皆それぞれに、かけがえの無い人格を持った「Only One」、生身の人間だ。国家や企業の奴隷なんかでは、断じてない!一度きりしかない自分の人生を、国や会社にとって都合の良いように、好き勝手に決められて堪るか!「教育基本法改悪=奴隷・格差教育」反対!教育基本法を守れ!
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書く事が多すぎてブログ更新が追いつかない。

2006年12月01日 16時52分49秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 最近、ブログ更新がなかなか捗りません。これは書く事が無いからではなくて、逆に、在りすぎて何からどう書いてよいのか、見当も付かないからです。

 日本国内の事に限ってみても、教育基本法改悪問題の他にも、防衛庁の省昇格問題や共謀罪法案上程の企みなど、次から次へと悪法案が国会に上程され、碌な審議も無いまま、与党の数の暴力でトコロテン式に成立されようとしています。その他にも、小泉人気アップの為の郵政選挙で勝手に「抵抗勢力との戦い」を演出しておいて、今度は参院選対策や政党助成金欲しさに「抵抗勢力」と勝手に手打ちしてみたり(その選挙費用に消えた税金は一体誰が払ったのか!)、単に地方交付金減らしの為だけに金の力に物を言わせて無理やり自治体を強制合併させたり、赤字新幹線の延命の為にJR地方在来線をズタズタに寸断したりと、もう最近の政治は誰が見ても無茶苦茶です。タウンミーティングでの「やらせ」質問なんて、もう「出るべくして出た」という感じで。

 それで衆院議長が議員に、国会の出席率が悪いの私語や居眠りが多いのと、何やら苦言を呈したらしいですが、これでよくもまあ「教育再生」だの「愛国心を持て」だのと、何を偉そうに言っているのかと思いますね。虐め自殺の問題にしても、大人社会で高齢者虐めや職場のパワハラ・労災隠し・偽装請負を放任しておいて、何が「教育再生」ですか。子供は大人の真似をしているだけです。大人社会、とりわけ政治の世界が変わらない限り、虐めなんて無くなる訳が無い。

 こんな無茶苦茶な政治が行われているというのに、最近のマスコミはマスコミで、社会現象の上っ面ばかりしか取り上げません。やれ安倍が公邸に移って24時間体制で執務の覚悟が出来てるだの、そんな事ばかり取り上げて。バカみたい。
 虐め問題にしても、やたら現象面だけは熱心に取り上げますが、今の虐めが顕在化してきたのは、60年代以降の中教審・勤務評定・学テ・学習指導要領体制や、特に80年代以降の「落ちこぼれ放置・エリート優遇」の新学力観・「ゆとり」教育体制が本格化してからだ、という事はどこの民放もNHKも、ニュースでは一切取り上げない。おそらく、自民党・広報本部の手が回っているのでしょう。

 それで、挙句の果てには「拉致命令放送」ですか。拉致問題を取り上げる事自体については私も吝かではありませんが、あの様な如何にも「悪政の露払い・目眩まし」然とした取り上げ方では(実際もうそれが見え見え)、逆に見る気が失せます。そして視聴率稼ぎの「お涙頂戴」報道の陰で、国家権力による宇出津事件揉み消し疑惑などの、本当に追及されるべき真実はきっちり隠蔽されて。こんな事では当の拉致問題の解決にも全然結びつかない筈なのですが。そういう「世論操作」の陰で、国民健康保険料や介護保険料の大幅アップで支払不能に陥った自営業者や年金受給者からの苦情が役所に殺到している実態などは、ニュース番組からは完全黙殺。

 そんなこんなで、腹の立つ事、書かなければならない事は、もうそれこそ山ほどあるのですが、もうあり過ぎて、どこから何を書けば良いのか見当が付きません。これが芸能人のブログなら身辺雑記ネタや「××で腹が立った」だけで記事になるのですが、私とこみたいなブログだとそうはいかないでしょう。「××で腹が立った」と言う以上は、その××の背景や現状や解決法について、限られた時間の中で自分の考えをまとめなければなりませんから。それに見合うだけの資料集めや分析も要りますし。

 国内ニュースを見ていたら腹の立つ事ばかりなので、海外に目を転じて「これは!」というニュースも幾つか。いずれも、新自由主義に対抗する勢力が更に前進したという朗報。世界ではこれが大勢になりつつあるというのに、この日本では・・・。

・左派コレア氏当確 エクアドル大統領選開票(CNN)
 http://www.cnn.co.jp/world/CNN200611270006.html

・「新自由主義」政策からの脱却(RED PAPER)
 新自由主義反対を掲げたオランダ社会党が下院選で躍進。
 http://plaza.rakuten.co.jp/redpaper/diary/200611260000/
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キャッチコピーを変更しました。

2006年12月01日 07時51分54秒 | 北朝鮮・中国人権問題
 ブログ欄の右上部にあるキャッチコピー(ブログの概要説明文)「戦争もリストラも拉致もゴメンだ!」の、「拉致」の部分を「人権抑圧」に変更しました。それに伴って、当ブログのエントリー記事「ブログ開設宣言」「今こそ改めて「戦争もリストラも拉致もゴメンだ」の声を」や、エントリー分類カテゴリーの当該部分も同様に変更しました。尚、旧サイトのキャッチコピーについては、変更を加えず歴史的文書としてそのままにしておきます。

 何故、変更したのか。それは、「拉致」というと、今の日本の言論状況下では、ともすれば、「横田めぐみ」云々に始まる「日本人拉致」問題としてしか捉えられない向きがあり、「それでは拙ブログの立場・方向性とは少し違うのではないか」という気がしていたからです。
 
 単に「拉致」だけに限ってみても、拉致されたのは日本人だけではなく、タイのアノーチャさんを始め、中国や中東・東欧圏の人々も北朝鮮に拉致されています。そして、朝鮮半島の南北対立の歴史の中では、南も北もお互いに拉致合戦を続けてきました。またそれとは別に、離散家族の問題なども在ります。もっと言えば、拉致は何も北朝鮮だけの専売特許ではなく、例えばイラクやネパール・チェチェン、コロンビア・アルゼンチンなどでも、政府軍・反政府軍や米軍などの外国駐留軍なども共に拉致合戦を繰り広げて来ました。
 そう考えると、単に「拉致」、それも「日本人拉致」に限定した捉え方では、「強制収容所」など、「拉致」よりもっと本質的な北朝鮮国内の人権抑圧問題が視野から外れてしまいます。

 また、旧サイトを立ち上げた段階では、当該部分では主に北朝鮮・拉致問題の事を想定していたのですが、今のブログでは北朝鮮だけでなく中国国内の人権抑圧問題も取り上げ始めていますので、そういう意味でも今の言い回しのままでは間尺に合わなくなってきています。

 そして、北朝鮮や中国の人権抑圧問題の捉え方にしても、ブッシュ・ネオコン流の「悪の枢軸」論や反共カルトの「大紀元・九評共産党」の様に、単に「金正日が悪い」「共産主義が悪い」と言うだけの単純化・一面化した物の捉え方では、経済グローバリズムの進行の下での中国政府と国際資本の結託や、北朝鮮の人権抑圧体制が南北冷戦体制の所産でありその解体抜きに根本的な問題解決にはならない事は、見えてきません。そういう北朝鮮や中国といった「特定の一国」限定の捉え方でなく、国際政治や経済の動向の中で関連付けて見ていかなければ、この問題の全体像は捉えられないのではないか。そう考えたので、キャッチコピーを上記の様に変更しました。

 この「人権抑圧」の部分ですが、実は「強制収容所」にしようか「個人崇拝」にしようか、少し迷いました。いっその事、「新自由主義(若しくは帝国主義・ファシズム、等々)もスターリン主義もNO!」にしようかとも思いましたが、これだと「新自由主義」とか「スターリン主義」という言葉に馴染みの無い人にとっては何の事だか分らないし。それで最終的に、「強制収容所・個人崇拝・拉致・戦争・リストラ」諸々を全てひっくるめた「人権抑圧」という表現に落ち着きました。
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