アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

もういい加減にせえ!

2014年06月14日 23時40分54秒 | 職場人権レポートVol.3
 今日6月14日土曜日にバイト先でこんな事があった。私のバイト先は某大手スーパーの物流センターで、私はそこで商品の仕分け作業に携わっている。以下、登場人物は全て仮名に、登場する店舗名も全て会社の関係者にしか分からない店番で記す。
 私のバイト先では商品は基本的には全てカゴ車とドーリーに積むのだが、そのうちの25店舗ほどは納品場所の関係でドーリーも今まではカゴ車に積み替えて出荷していた。その25店舗分のうちの130番店がドーリーのままで出荷されているのに私が気付き、急いでカゴ車に積み替えようとした所、他の同僚から130番店もドーリーで出しても良くなった事を聞いた。その同僚の話によると、他にもドーリーで出しても良くなった店が何店舗もあり、この数日の間でやり方が大幅に変わったようだ。
 私は不審に思い、昼休みにその件について他の数人のバイトにも聞いてみた。すると、今までカゴ車でしか出荷できなかった前述の25店舗も、ごく一部の店以外は全てドーリーでも出荷できるようになったとの事だった。この変更については、無駄な積み替え作業がなくなった事で、我々バイトとしても願ったり叶ったりなのだが、問題はその作業変更について社員から何も連絡がなかった事だ。念の為に後何人かのバイトにも聞いてみたが、朝礼でも何も言わなかったし、個別の指示も一切なかった。
 それで、バイトの一人が朝礼担当の社員に確認した所、「言い忘れていた」との事だった。しかも何と、言い忘れていた事に気付いた後も、「その件については掲示板にも業務連絡の文書が貼ってあるので、もうわざわざ言わなくても良いと思った」と言い訳していたそうだ。

 私はそれを聞いて「アホか」と思った。何故なら、その掲示板には当日のバイトの作業配置やその他の連絡事項が整理もされずに雑然と記されており、その隅に細かな字で書かれた小さな文書が一枚貼ってあるだけなのだ。連絡もないのに誰がそんな文書に気付くか。しかも、その指示文書も、ざっと読んだだけでは一体何が書いてあるのかも分かりづらいような文章で書かれている代物なのだ。それでなくとも慌しい始業前の僅かな時間に、何の説明もなく紙切れ一枚だけで作業指示が出来ると、本気で思っているのだろうか。
 そもそも、急な作業変更などを伝える場合は、必ず関係者に直接口頭で連絡する。それも、当日休みのバイトもいるので、少なくとも翌日も同じ説明を繰り返した上で、それでも漏れる場合があるので、それをフォローする為に文書でも掲示するのだろう。それが当たり前の会社のする事だ。ところが、この社員と来たら、「言い忘れていた」事もさる事ながら、「文書で掲示してあるから別に言わなくても良いだろう」とは、一体何という言い草か。

 この朝礼担当の井下という社員こそが、今までにも私や他のバイトと何度も揉めた事のある、社内でもイワク付きの問題児なのだ。社歴こそ十年以上にもなるものの、それよりはるかに後で入社してきた社員やバイトでも知っている仕事の手順すら知らないのだ。ただ知らないだけなら、遅まきながらも誰かに教えてもらうなりして謙虚に覚えて行けばそれで済むものを、やたら虚勢を張って言い訳や言い逃れをしたり逆切れしたりするものだから、もう皆こいつには愛想を尽かして何も言わなくなってしまったのだ。
 私も今まで何度もこの井下とトラブルになった。それも、次に述べる様に、いずれも井下に非のある事例ばかりだ。以下はそのほんの一例に過ぎない。

 (1)まだレーン(昔のシステム)で商品の仕分けしていた時に、床が傾いていてカゴ車にもストッパーが付いていなかったので、何度カゴ車を奥に収納しても手前に転がってきてしまうので、もうそのままにしていたら(それでも仕方ないと当時の所長からも了解を取っていたにも関わらず)、井下がいきなり私の所にやって来て「ちゃんと奥まで入れろ」と偉そうに言ってきた事があった。それに対して私が「そんな事を言うなら床の傾きを先に直せ」と言い返すと、「この床の傾きは排水の為だ」と見え透いた嘘までついて言い逃れをしようとした。排水口のマンホールの蓋は人力では到底開けられない程重く、周囲に排水溝もなく、牛乳をこぼしても誰も拭き取らず何日もそのままになっていた事が何度もあるにも関わらず。仮にも食品を扱っている職場で、そんないつ食中毒が起こっても不思議ではない状態を放置しながら、よくもそんな事が言えたものだ。

 
 左上写真の、右側に写っているオレンジ色の台車がドーリー。その左側にある銀色の鉄枠の台車がカゴ車。まだこの時は、前述の25店舗分はドーリーの分もカゴ車に積み替えなければならなかった。
 右上写真が当時の待機場の床のマンホール。画面が暗くて見ずらいかも知れないが、簡単に蓋が取れるようなマンホールではない事や、周囲に排水溝なぞ全くない事が分かると思う。

 (2)やがて今の新しいシステムに変わり、今年2月の節分の季節に、014店の周辺が祭礼の交通規制の為に午前中の配送が中止になった時も、朝礼では理由も言わず「上からのお達しで配送中止になった」の一語で済ましてしまった。「節分祭の交通規制の為に午前中の配送が中止になった」と一言説明すればそれで済むのに。別に隠し立てするような事じゃなし。しかも、この節分の交通規制については、何も今に始まった事ではなく、例年恒例の年中行事なのに。「上からのお達し」とさえ言えば相手が黙るとでも思っているのか。江戸時代の殿様と町人の関係ならいざ知らず、曲がりなりにも民主主義のこの世の中で、いまだにそんな封建的な感覚で仕事をされては堪ったものではない。俺らは奴隷ではないぞ!

 (3)井下は、朝礼でもそういう必要な連絡は全然せずに、「商品を誤積みするな、破損するな、出し忘れするな」といった一般的・抽象的な注意ばかりでお茶を濁してきた。「誤積みを防ぐ為にはどこに注意すれば良いか」といった個別・具体的な指示なぞ一切なく。これでは、「お前ら、たるんどる!」と言って、非科学的な精神論・根性論を振り回し、生徒に暴力をふるうしか能のない大阪市立桜宮高校体育科の体罰教師のやり方とも何ら変わらないではないか。

 (4)その他、自分で朝礼開始の号令をかけておきながら、いつまで経っても朝礼が始まらず中止の連絡もしない事も何度かあった。この場には私だけでなく他のバイトも大勢いた。証言を集めようと思えばいくらでも集める事が出来る。他人には偉そうに言うクセに自分のやっている事は一体何だ。無責任、不誠実の極みではないか!

 これがまだ一度や二度の「言い忘れ」だけなら、誰にでもある「うっかりミス」で私も済ましていただろう。しかし、こうも同じようなミスばかり繰り返されるだけでなく、(2)(3)のような「人を小バカにしたような対応」や、(4)のような「意図的な怠慢、不作為」としか思えないような行為を何度もされると、もはや単なる井下個人の業務力量だけの問題だけで済ます事はできない。もはや、この井下という男は、バイトを家畜か奴隷のようにしか思っていないのではないか。そうとでも思わなけれな、到底とれないような対応ばかりではないか。
 ここまで来たら、もう単に「仕事が出来ない」とか、そんなレベルでは済まされない。バイトに対する明白な人権侵害、パワー・ハラスメントではないか。こんな社員の下で働いていたのでは、いつ何時、大事故に巻き込まれるかも知れない。若しそんな事になっても、今まで述べたこの男の普段の様子だと、自分の保身の為には平気で労災事故ももみ消しにかかっても一向におかしくはない。

 こんな事されても、まだ皆黙っているのか?俺は嫌だね。少なくとも、この今日14日に発覚した、ドーリーからカゴ車への積み替えがなくなった件の連絡が一切なかった事については、明日の朝礼で井下に徹底的に問い質してやろうと思っている。
 「井下も社員と言えども末端の平社員で、そういう意味では我々バイトと同じ労働者。一番悪いのはカツカツの人数で社員をそこまで追い詰めている会社である。同じ労働者同士がいがみあっていてはいけない」というのは確かに正論である。しかし、その正論が通用するのも、社員がその事を自覚できて初めて言える事である。今の井下にそんな自覚があろうはずがない。あれば、いくら追いつめられていたとしても、そのしわ寄せをバイトだけに押し付け、ここまで言い逃れに汲々とはしない。少なくとも、同じ労働者仲間であるバイトにこんな酷い態度なぞ取れないはずだ。その自覚がない以上は、こちらから無理にでも分からせてやるしかないだろう。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 腰痛で休んだ後に敢えて競馬... | トップ | 地元のB級福祉グルメ紹介 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日の報告 (プレカリアート)
2014-06-15 19:13:21
 まず今日の朝礼で井下をとっちめてやろうとしていた件については不発に終わってしまった。今日は朝から忙しく、自分の持ち場で出荷準備に追われているうちに、朝礼に参加するタイミングを逸してしまったのだ。時計を見たら既に始業時間を少し回っていたので、慌てて集合場所に駆け付けたものの時既に遅し。ちょうど朝礼が終わった所だった。すぐ横で作業していたにも関わらず、井下はバイトが全員揃ったかどうかも確認せずに、見切り発車で形だけの朝礼をさっさと済ませてしまったのだ。出欠確認の点呼も取らないのもいつも通り。だから、急な欠勤で当該作業に携わる人間が誰もいない事がしばらくしてから発覚・・・という事も実際に何度かあった。そんな朝礼なので、別に出なくても分からない。こんな朝礼なら出ない方がマシだ。

 そういう訳で、朝礼で「井下粉砕闘争」に決起するのは明日までお預けとなった。明日は社員の出勤者は井下一人だ。既に数人のバイトには決起の意志も伝達済だ。明日のシナリオでもゆっくり考えながら、今日は早めに就寝しようと思う。昨夜は遅くまでブログ更新をしていたので、ほとんど寝ていない。

 ついでに、ブログ記事でも触れた「掲示板の業務連絡」の文面も紹介しておこう。私のバイト先の会社は当該スーパーの二次下請けに当たる業務請負企業なのだが、その一つ上の一次下請けの担当者からスーパーの担当マネージャーに充てたCCメールのコピーを、そのまま掲示板に貼り付けただけの文章だ。もとより現場に周知徹底する為に書かれた文章ではない。どうりで分かりにくいはずだ。

 発信者は一次下請けの担当者、送信先はスーパー物流部のマネージャーとなっている。以下がそのメール本文だ。分かりにくい部分には括弧で適宜注釈も入れている。

(件名)ドーリー出荷変更希望日

××スーパー株式会社 営業本部 物流部 ○○マネージャー様

毎度お世話になり ありがとうございます。
××(例の25店舗)各店舗様におきまして
クレート商品を現状のSカゴ(小ぶりのカゴ)からドーリー出荷へ
変更させていただく件についてご連絡いたします。

 記

変更希望日 6月10日(火)1便より

対象外店舗 (今まで通りカゴ車で納品の3店舗―店名は省略)
(以上)3店舗は納品環境により現状通りSカゴ納品

以上、上記日程での変更を希望させていただきたく
調整の程宜しくお願いいたします。

一次下請け株式会社 近畿支社 ××センター長 ○○

・・・とまあ、こんな感じの文章が、A4の紙にフォント10.5位の大きさの字で書かれている。メールの内容も、件名からも分かる通り、あくまでも「出荷変更希望日」の連絡となっている。
 それでも、落ち着いて読めばドーリーの積み替えの件だと分かるのだが、それでなくても始業前のあわただしい時間帯に、準備作業に追われ気も急いている中では、この「変にもって回ったような、やたら回りくどい」文面では、その内容を直ぐに現場のバイトに理解させるのは難しいだろう。特に「納品環境」云々のくだりなぞ、読むだけでもイライラしてくる。だから私も、途中まで読んだだけで、最後まで読まずにそのままにしていたのだ。

 うちの会社は一事が万事こんな調子だ。とりあえず文書さえ掲示すればそれで好し。後はバイトが理解出来ようが出来まいが一切関係なし。それで理解出来なくてもそれはバイト個人の責任。おそるべき形式主義、事なかれ主義の無責任体質。
返信する
会社の体質と井下自身の問題 (プレカリアート)
2014-06-15 22:10:04
 井下は余りにも極端な例だが、他の社員にも大なり小なり、井下ほどではないにしても、仕事を投げてしまっているような面が見受けられるのは事実だ。何故そうなってしまうかというと、元請けの都合で仕事の段取りがコロコロ変わり、下請けだけではどうしようもない部分があるからだ。
 例えば、記事でも触れたドーリーからカゴ車への積み替え廃止の理由も、聞く所によるとカゴ車不足の為だそうだ。元々、一部の店のレイアウトがドーリー搬入に適さなかった為に、その店ではわざわざカゴ車に積み替えて納品していたのだが、今度はカゴ車が足らなくなったので、積み替えを取り止めたらしい。
 その様に、カツカツで備品を回している為に、勢い行き当たりばったりの仕事になってしまっているのだ。この会社の社員が総じて無気力・無責任で単なるイエスマンに成り下がってしまっているのも、そういう業務スタイルや下請けゆえの後進性から来る部分もあるのだろうと思う。

 でも、それも私に言わせると、所詮は「奴隷根性の言い訳」でしかない。幾ら下請け業者と言えども、我々は単に人だけを供給している派遣会社ではなく、現場の業務全体を委託されている請負会社だ。それを逆手に取って、現場に精通しているプロとして、業務を仕切り元請けに改善提案をする事も逆に可能なはずだ。勿論、それをどう上手く運用するかについては、それ相応の知恵が必要だが、その努力も放棄して、最初から「下請けだから仕方ない」で済ますのは、「下請けの甘え」でしかない。

 井下個人の問題にしてもそうだ。井下が成長出来ないのは、井下個人の問題だけでなく、会社の体質にも原因があると思うが、それでも個人に向上心があれば、ここまで酷くはならない。
 いくら憲法や労働基準法で、労働者の権利が保障されていても、個人にそれを活用する気がなければ、「宝の持ち腐れ」にしかならない。たとえ会社がいかにブラック企業で、個人を圧し潰そうとしていたとしても、それを唯々諾々と受け入れてしまっている個人にも問題はあるはずだ。
 そういう意味では、今回の件は会社の体質問題がはからずも露呈したものであると同時に、井下自身の人間性の問題でもあると思う。
返信する
とりあえず最終報告 (プレカリアート)
2014-06-17 07:54:24
 とりあえず前振りしていた朝礼での問題提起の報告から。昨日の朝礼終了間際に、業務連絡の内容説明がこれまで朝礼でなかった事について井下に問い質すと、「連絡が遅くなってすみません」と平謝りだった。
 しかも、すっかり動揺してしまって、文書に記された「例外3店舗」の名前をおうむ返しに読み上げるばかり。その「例外以外の店舗はドーリーからカゴ車に積み替えなくても良くなった」という最も肝心な点を全然伝えず。こんな報告では他のバイトも一体何の事か全然理解できなかっただろう。

 その余りの狼狽ぶりに、当初は他の朝礼すっぽかし事件についても糾弾してやろうと息巻いていた私も、すっかり拍子抜けしてしまい、笑いをこらえるのに必死だったw。そんな事なら、最初からちゃんと報告しておれば、こんな事にはならなかったのに(呆)。

 その日は週初めの平日という事もあり、午後は余裕で終了。空いた時間に、作業場のレイアウト表示の手直しなどを行った。床に貼ってある店番表示が剥がれていたり昔の表示がまだ残っていたりして、非常に見にくくなっていたので、30番店より後ろ全部を新しいものに張り替えた。29番店より前の分も合間を見つけて早めに張り替えるつもりだ。その旨を、私は翌日は公休日なので、出勤予定の同僚に退勤後にメールで報告。同僚も喜んでくれた。

 この作業も別に社員に指示されてやった訳ではない。私の判断でやった。元より、こんな管理業務は本来は社員がやるべき仕事なのだが、社員が何もやってくれないので、私などの一部のバイトが仕方なく自分からやるようになったのだ
 社員もこういう風になればバイトとの信頼関係も直ぐに修復出来るのに。何も難しい話ではない。バイトも社員自身も作業がしやすいように、どんな事でも良いから、直ぐに出来る簡単な事から改善に踏み出してくれるだけで良いのだ。

 社員に「時間が無い」とは言わせない。確かに社員も最低限の人数でこの広い現場を統率しなければならないので、忙しいには違いないが、それでも始業時から終業時までずっと忙しい訳ではないだろう。傍から見る限りでも、暇でブラブラしている時が結構ある。そういう時に前述の事をやってくれるだけでも、バイトの社員を見る目は大きく変わる。要はやる気の問題。「本当に出来ない」のではなく「横着かましてやろうとしない」だけだ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

職場人権レポートVol.3」カテゴリの最新記事