アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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テロ脅威論者が実は最もテロリストだったという見本のような事件

2011年07月24日 09時10分44秒 | 貧乏人搾取の上に胡坐をかくな


・<ノルウェーテロ>「寛容な社会」憎悪か(毎日新聞)
 「平和の国」ノルウェーを襲った22日の連続テロ事件は、当初はイスラム過激派の犯行を疑う見方もあった。だが、逮捕されたのは逆に欧州で増加するイスラム系移民に反発する極右思想の青年だった。事件の動機と背景を探った。
 ノルウェーからの報道によると、警察当局に逮捕されたのはアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)。インターネットへの投稿や地元メディアの報道から浮かび上がる人物像は、移民に寛容な北欧型の「開かれた社会」に反発を増幅させていった姿だ。自らを「愛国主義者」などと評し、その言動には自己陶酔の世界さえ垣間見える。
 地元紙ベルデンスガングが伝えた友人の証言によれば、ブレイビク容疑者は20代後半から極右思想に染まっていった。政治問題に強い関心を示し、イスラム批判のインターネットサイトに熱心に投稿しては「現在の政策は社会主義と資本主義の争いではなく、愛国主義と国際主義の戦いだ」などと主張していた。投稿の一つでは、日本と韓国について「多文化主義を拒否している国」と言及。日本などを反移民、非多文化社会の模範のようにたたえていた。(後略)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110724-00000000-mai-int

・ノルウェー連続テロ 狙われた「平和の象徴」移民排斥の声強く(産経新聞)
 (前略)「ノルウェーの外交上の懸案は商業捕鯨だけ」といわれるほど同国は国際紛争やテロとは無縁だった。大半の国民の名前、住所、職場は公開され、「平和で開かれた社会」という評価が定着しており、地元メディアは「第二次大戦以来の大惨事」と衝撃を伝えた。
 同国ではネオナチなど右翼過激派団体の活動は最近下火になっていたが、イスラム系難民の増加で議会第2党の進歩党が「ノルウェーは男女平等の国だが、異なる考えを持つ移民を受け入れることはできない」と反移民政策を唱えるなど、ノルウェー社会とイスラム系移民社会の溝が目立ち始めている。
 域内の移動の自由が原則的に保証された欧州では、より暮らしやすい国を求めて人々が移動するケースが急増。2008年の金融危機による経済状況の悪化を受け、「仕事が奪われる」と移民排斥の傾向が強まっている。実際、ノルウェーの隣国のスウェーデンでは昨年の総選挙で、極右のスウェーデン民主党が初めて議席を獲得。外国人排斥を主張する政党が躍進するケースが目立っている。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110723-00000578-san-int

 「テロの脅威を言い募る者が、実は最もテロに走りやすい」という見本のような事件。そんなに「仕事が奪われる」(産経)のが嫌なら、移民に当り散らしたりせずに、「労働力の安売り」などしなくても良いように、もっとまともな仕事を確保するよう、資本家や政府に要求すれば良いだけの話だろう。それが出来ずに、「社会主義と資本主義の争いではなく、愛国主義と国際主義の戦いだ」(毎日)なんてカッコつけて、「資本主義」のお上や大企業やテメエの上司には何も言えずに、その鬱憤を外国人や国内弱者にぶちまけているだけじゃないか。如何に政治的動機で取り繕うとも、ブレイビクのやった事は、アキハバラ殺傷事件の加藤や池田小学校児童殺傷事件の宅間守なんかと同レベルの「八つ当たり」や「妬み嫉み」でしかない。ネトウヨって、どこの国でも思考・行動パターンは同じだねえ。

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