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イズミヤは隆祥館書店の爪の垢でも煎じて飲め!

2020年02月27日 21時27分06秒 | ヘイトもパワハラもない世の中を
 
昨日、大阪市中央区の谷町にある隆祥館(りゅうしょうかん)書店という本屋に行って来ました。小さな書店であるにも関わらず、取次(本の卸問屋)の言いなりにならず、差別を煽るヘイト本は一切置かず、本当に読者が求めている良書のみを売るという事で、最近俄然注目を浴びている街の本屋さんです。
隆祥館書店は僅か13坪の広さしかない家族経営の本屋です。立地こそ地下鉄長堀鶴見緑地線谷町6丁目駅の駅前幹線道路沿いビル1階の便利な場所にありますが、狭い店で本の数もそんなに多くありません。でも、坪当たりの売上高は大手書店にも匹敵する売上を叩き出す事で有名です。
 
実際に訪問して売上増の秘密が分かりました。「作家と読者の集い」を定期的に開催し、その様子をチラシにして配ったり、お勧めの本の感想記事の切り抜きを店内に掲げる等、お客さんとの交流を積極的に心がけておられるのです。だから、昔から近所に熱心なファンがいるし、遠方からもファンが本を買いにやって来るのです。
店内には自主出版や児童書、教育関係の本が豊富に並べてありました。中国・韓国への差別感情や敵愾心を煽る様なヘイト本、ネトウヨ本の類は一切置いていませんでした。
 
 
そのお店の姿勢に私が感心して、店内の写真を撮っていると、レジにいたオバちゃんに「何の為に写真を撮っているの?」と聞かれました。そこで私が、イズミヤ天下茶屋店で経験した「月刊ウィル」の特別扱いや、それに異を唱えたアンケート投稿の内容を説明しました。(前回記事参照)
そうしたら、①返品入帳のタイムラグ、②ランク配本、③見計らい配本などの不公平な商慣行の存在がある事を教えてもらいました。
 
①「返品入帳のタイムラグ」:
    小さな本屋は、取次から仕入れた本の代金を、月末日締めで翌月に支払わなければならないのに、売れ残りの返品については、20日締めでしか返金されない。しかも、大きな本屋なら支払いをある程度待ってくれるのに、小さな書店だと全然待ってくれない。その不公平取引の為に、本屋は余計な金策に走り回らなければならない。(入帳=返金を意味する業界用語)
 
②「ランク配本」:
    取次からの配本も、大きな書店ほど優遇され、小さな本屋は、たとえ売上好調で読者から本の注文が殺到していても、配本を後回しにされる。
 
③「見計らい配本」:
    前項のランク配本の逆で、別に欲しくもない本を取次の勝手な都合で押し付けられ、代金支払いを迫られる。取次は自分達の金儲けしか眼中にないので、差別を煽る様なヘイト本や政権べったりのヨイショ本でも平気で押し付けて来る。
 
近年におけるヘイト本の流行も、前記のような取次による書店支配の上に、取次と大手出版社が結託して、「今は韓国や中国を叩く本を出す方が儲かる」「安倍政権に睨まれるよりは、安倍政権寄りの本を出した方が得策だ」とばかりに、ヘイト本や政権ヨイショ本を粗製乱造し、半強制的に書店に流しているのです。
ヘイト本がいかにクズ本であるか?それは、出版物でありながら、政府と同じ目線で、他の言論を「売国奴」や「反日」と罵り、言論弾圧の尖兵、露払いの役割を買って出ている所にあります。こんなヘイト本が幾ら出版されても議論が活発になる事はありません。むしろ萎縮していくだけです。
 
そんな話をオバちゃんとしながら、最後に「これを読めばもっと話が分かる」と、定価1700円もする「13坪の本屋の奇跡」というこの書店の自叙伝を買わされてしまいましたw。
この本屋さんは本の取り置きサービスもやっています。「今日はもう『13坪の本屋の奇跡』を買ってしまったので、他の本は買えないが、次来た時には福島原発下請け労働の闇を描いた水木しげるの漫画を買いたいので取っておいて欲しい」と頼んだら、別に内金も入金していないのに快諾してくれました。
 
 
この様に、幾ら大資本優位の不公平な商取引がまかり通っていても、やれる事は幾らでもあるのです。それを、「取次だから頭が上がらない」と、最初から諦めているのは、私に言わせれば怠慢以外の何物でもありません。この私ですら、天下のイズミヤのヘイト本優遇を是正させる事が出来たのですから。
13坪の小さな書店でもこれだけの事が出来るのに、イズミヤは天下の大スーパーでありながら、取次から配本を押し付けられたからと、差別を煽るヘイト本も平気で店頭に大陳列。これでは自分の金儲けしか考えていないと思われても仕方ないでしょう。イズミヤは隆祥館書店の爪の垢でも煎じて飲め!

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