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もう応援する気にもなれない

2023年04月29日 23時18分25秒 | 都構想・IRカジノ反対!

高石市長選 統一地方選挙2023 NHK選挙WEB

当選 畑中政昭 維新・新  42歳 当選1回 14,708 56.2%
   阪口伸六 無所属・現 66歳 当選6回 11,456 43.8%

私が数年前まで住んでいた高石も、とうとう維新の市長になってしまいました。今からちょうど20年前の2003年の市長選挙で、堺市との合併が争点になった時に、合併を市民の頭ごしで進めようとした当時の現職市長に対して、待ったをかけたのが、今回落選した阪口伸六氏でした。この時はダブルスコアで阪口氏が得票を集めました。

私もこの選挙結果は予想外でした。高石は、どちらかと言えば保守的な土地柄で、市長選挙では常に現職の市長が勝ってきましたから。その中で、合併反対を掲げた阪口氏が現職に圧勝。

しかし、その阪口氏も、当選を繰り返す中で、次第に独断専行が目立つようになり、それまで市長を応援していた人たちも、次第に市長から距離を置くようになりました。その後の市長選挙では、それらの「元市長派」と阪口氏が争うようになりましたが、いずれも阪口氏にはかないませんでした。

その中で、今回、維新の会から畑中政昭氏が出馬し、阪口氏と市長の座を争う事になりました。阪口氏は「畑中氏が勝てば高石市はまた堺市に吸収されてしまう」と訴えましたが、相手が言ってもいない事を言った為に、かえって逆効果となり、維新に市長の座を奪われる事になってしまいました。

確かに阪口市長の言う事も分かります。現に維新は大阪都構想を掲げて、大阪市廃止を公約に掲げていましたから。でも、阪口市長も、それまで大阪都構想については、賛否を明らかにしませんでした。それが市長選の直前になって急に反対を叫んでも、有権者からすれば「今頃何言ってんねん!」という事にしかなりません。

それよりも驚いたのが、市議選での共産党の退潮ぶりです。堺市との合併が市長選の争点になっていた頃は、共産党市議はまだ3人ほどいて、市議選でも4千票前後の票を集めていました。しかし、その後は得票を減らし続け、今回の市議選では、2人いる市議はいずれも千票を割り込むまでになってしまいました。以前の市議選では当選ラインを下回る票数ですが、今回は維新の市議が大量得票した為に、最下位当選ラインが下がり、そのおかげでギリギリセーフでどうにか当選できたようです。(上記資料参照)

維新の市議は、いずれも「市政の活性化」や「身を切る改革」と言った「威勢の良い」公約を掲げていました。よく言えば「大所高所」、悪く言えば「物価高に苦しむ庶民の生活実感とはかけ離れた」「強者目線」の、そういう公約を掲げていました。

それに対して、共産党の市議は「保育所民営化反対」や「国保料値上げ・生活保護切り捨て反対」と言った、「庶民の生活実感に寄り添うような」「弱者目線」の公約を掲げていました。でも、そんな公約を幾ら掲げた所で、勢いが全然感じられませんでした。議員紹介ページにも顔写真が載っておらず、ブログで自分の意見を発信する事もせず。フェイスブックには投稿していたようですが、私はフェイスブックをやらないので見る事は出来ません。

私は今も住民票は高石にあるので、選挙のたびに高石で投票して来ましたが、今回は府知事選のみ投票し、府議選・市長選・市議選については棄権しました。府議選を棄権した理由については、先の記事で既に述べました。市長選・市議選についても、上記の理由で棄権する事にしました。

私は現在、大阪市内の住之江区に住んでいますが、こちらも選挙事情は高石市と大差ありません。維新を批判している自民党や共産党に、選挙で勝とうという気概が全然感じられません。地下鉄の駅前で宣伝しているのは、ほとんどが維新の候補者でした。マンションの集合ポストに入るビラも、ほとんど維新のものばかり。

町に貼ってある選挙ポスターも、公設掲示板以外はほとんど維新のものばかり。それ以外では公明党のポスターが一部の地域で目立つ程度です。後は自民党のポスターが少し。共産党のポスターはほとんど見かけなくなりました。立憲民主党に至っては、立憲系の無所属市議候補のポスターがたまに目に付く程度で、政党ポスターは皆無。

しかも、府知事選では、負けると分かっているのに、反維新で候補者一本化できず、谷口真由美と辰巳孝太郎の両氏が立つ分裂選挙に。たとえ候補者一本化しても勝てるかどうか怪しいですが、分裂していて勝てる訳がない。候補者擁立して票の掘り起こしが図れるのは、その候補者に勢いのある場合だけです。勢いもないのに、分裂して勝てる訳がない。

それをツイッターで谷口・辰巳両氏に指摘し、なぜ候補者一本化できなかったのか質問しても、どちらからも返事はありませんでした。それでも府知事選挙では、私は辰巳氏に投票しましたが、こんな選挙ばかり続けているようでは、はっきり言って、もう応援する気にもなれません。

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2 コメント

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更にさかのぼって得票比較してみた (プレカリアート)
2023-04-30 08:53:42
ブログ掲載資料よりも更にさかのぼって過去の高石市議選データを調べていたら、共産党の得票の目減りぶりがさらに明らかになりました。(以下、市議選施行年、定数/立候補者数、投票率、共産党候補の票数、順位をリストアップ)
https://go2senkyo.com/local/jichitai/2406

1999年 17/22 69.32%
鈴木七重 1,922 2位当選
小谷 喬 1,465 9位当選
阪口孝雄 1,306 14位当選
出川康二 1,010 17位当選
当時は私も高石在住、いずみ生協在職中の共産党員で、鈴木さんのビラを近所でポスティングしたりしていました。選挙でも鈴木さんに投票しました。ちなみに、この時にトップ当選したのが、当時はまだ一介の市議に過ぎなかった阪口伸六氏でした。

2003年 17/18 73.48% 按分票は切り捨て
阪口孝雄 2,413 4位当選
出川康二 1,941 7位当選
福島恵子 1,755 9位当選
私は既に生協を退職し求職活動中で、地域の共産党居住支部で活動中でした。選挙では共産党の誰かに入れたと思いますが、誰に入れたのかもうはっきり覚えていませんw。この時に同時に施行された高石市長選挙で、阪口伸六氏が初当選しました。この初当選については居住支部でも盛んに話題で持ち切りだったのを覚えています。

2007年 17/19 61.58%
西内 正 1,610 8位当選
出川康二 1,409 14位当選
この選挙あたりから共産党の凋落が始まりました。投票率と共に共産党の得票もガタッと減っています(6,109→3,019票に半減)。この時に市議にトップ当選したのが、当時無所属で出馬していた畑中政昭氏でした。橋下徹が大阪府知事に初当選したのが2008年ですから、この時はまだ維新の会は登場していません。一体、高石の政界に何が起こったのか?
この前後に私は共産党を離党しました。離党理由は、意見の違いやパワハラなんかではなく、今の会社に契約社員として採用され、勤務シフトの関係で党の支部会議に参加できなくなり、党費未納が続くようになったからです。但し、共産党の活動にも以前ほど魅力を感じなくなっていたのは事実です。
でも、地域には共産党の知り合いもまだ大勢いたので、ボランティアでビラのポスティング等は続けていました。

最盛期には4人の議員団を抱え、党の得票も5~6千票あったのに、直近の市議選では2人合わせても1,701票しか得票出来ず、本当に首の皮一枚繋がったような状態で、ようやく最下位当選。もう目も当てられない惨状です。

ここで改めて気が付いたのですが、共産党のベテラン議員の後を継いだ新人議員がいずれも一期で辞めています。鈴木七重氏、福島恵子氏、西内正氏然りで。これらの議員の活動実績についても、私の頭の中には余り記憶に残っていません。まだ党と何らかの繋がりがあった当時の私ですら、そんな状態なのですから、一般の有権者にとっては尚更です。

今の共産党の凋落の原因は、この時に次世代の活動家を育てるのに失敗したからではないでしょうか?
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私も同感です (ぶた猫ぶーにゃん)
2023-05-06 18:53:50
こんばんは。プレカリアートさん。
ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所です。

私も同感です。共産党は明らかに地力を失っています。
私は、その脱却には「若さ」「女性」が必要だと思っています。
というよりも、代表を女性にすべきです。
志位和夫、いつまでやっているんだと思う。私が大学生のころから代表だし…

それでは。
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