アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

俺は親父や安倍のような毒オトナには絶対ならない

2019年11月13日 20時35分00秒 | 当ブログと私の生い立ち
 
 
安倍の行いを見ていると、ホンマ親父とそっくりだなと思う。今、問題になっている「桜を見る会」も、税金使って地元の安倍後援会員だけを優遇した公金私物化、選挙買収疑惑だ。そこに参加できるのは安倍支持者と安倍ヨイショの文化人、芸能人だけだ。他方、親父が自分のポケットマネーで兄弟家族を招いて毎年ホテルで挙行していた忘年会、新年会も、参加できるのは私の家族だけだ。支持者・家族という対象の違いや、公金・ポケットマネーという資金源の違いはあれど、自分のお気に入りだけを囲い込み、そうでない人間は徹底的に排除する点においては、何ら変わらない。

安倍は選挙の街頭演説でも、批判に耳を傾けるどころか「こんな人達に負ける訳には行かない」と露骨に敵視。野党支持者も含めて国民全体の幸福を実現しなければならない総理の立場にありながら。国会でも野党に対し「日教組」、果ては共産党議員に「民主党」、立憲民主党の議員に「共産党」とお門違いなヤジを飛ばす体たらく。
 
 

ウチの親父も、昔、私の出身中学で起こったイジメ隠蔽事件の真相追及に立ち上がった教組の人達をトラブルメーカーみたいに罵倒し、それを諌めた私にもパワハラふるった。そして大音量で軍歌を流す右翼の街宣車にも「うるさいなあ共産党は!」と、お門違いな罵倒。私が実家を飛び出すキッカケになったのも、私の婚活なのに親父が家族の真ん中にいる規格外の写真を「釣書に貼れ」と強要し、私が独身の非正規労働者である事を「のんべんだらりと生きてきた」と一方的に非難。中高年の未婚者激増、非正規労働者に限っては中高年でも6割が独身なのは、別に個人の責任ではない。政府・企業の長年に渡る正社員リストラ政策が生み出した結婚もできない低賃金、無権利状態によって引き起こされた少子高齢化に因るものだ。それを総務省の勤労統計から説明しても、「リストラや過労死、ブラック企業なんて、全体の1割にも満たない特殊な怠け者の話だ」と、自分の頭の中だけの妄想で決めつけ。ステレオタイプで聞く耳持たず。ピント外れな罵倒で人を決めつけ。やれ非正規だ独身だと、人間を思想信条、民族の違いや地位の上下、財産の大小で差別。安倍も親父も全く同じじゃないか。
 
 
 
「桜を見る会」の件では三原じゅん子が逆ギレしている。「桜を見る会の参加者は、内閣府が過去の功労・功績を基に公平に人選した結果、私の母や叔母も選ばれたのに過ぎないのに、それをあたかも公金私物化みたいに言われて侮辱された」と。二階や橋下徹、産経などの御用政治家・コメンテーター・メディアも、「民主党政権もやってた」と頓珍漢な反論を始めた。冗談にも程がある。「公正な人選」だと言うなら、何故今頃になって、会の参加者が自分のブログから参加報告を軒並み削除し始めたのか?何故、参加者名簿や領収書を開示しないのか?何故、まだ一年ほど前の記録なのに「破棄した」と言い張るのか?やましい所があるからじゃないか。少なくとも安倍政権以前には同郷の後援会員が大量招待される様な事は無かった。これらを税金で接待する様になったのは安倍政権になってからだ。正に安倍晋三こそが公私混同のモラルハザード、諸悪の根源だ。事実、直近の世論調査でも「安倍の説明では納得できない」という意見が全体の約8割を占める。森友・加計問題の時もそうだった。

しかし、それでも安倍内閣の支持率は未だに約5割で高止まりしている。個々の政策では圧倒的に不支持の方が多いのに、内閣支持率が高止まりしているのは何故なのか?理由は簡単だ。現時点ではまだ、安倍内閣を倒すよりも、安倍内閣に取り入る方が得だからだ。特に若者の間で安倍内閣の支持率が高いと言う。どんな若者か?「労基法があるから定時以前には帰れない」という若者だ。本来、労基法で保障された8時間労働とは、「1日8時間以上働かせてはならない」という労働者保護の為の法律だ。だから、会社によっては1日6時間労働でも良いし、やむを得ない用事があれば早退しても構わないはずだ。それが、本来は労働者保護の為にある8時間労働が、あたかも労働者の義務であるかの様に捉えられてしまっている。長年の教育によって、そこまで権利意識が後退させられてしまったのだ。

労働組合が闘わなくなって久しい。今や「春闘」なんて死語と化してしまった。残った組合も、公務員や正社員だけが加入し、公務員や正社員の既得権確保だけに汲々とする組合が幅を利かすようになってしまった。派遣切りやブラック企業の横暴と闘うどころか、むしろ会社と一緒になって、派遣切りや原発再稼働を後押しする様な御用組合が、大手を振ってのさばるようになってしまった。そんな世の中で育った若者に、まともな権利意識や人権感覚なんて育つ訳がない。だから、生活保護や年金の不正受給、バイトテロ、ヤクザと癒着する芸能人、北朝鮮や韓国などの「叩きやすい対象」は容赦なくバッシングする癖に、その何倍もタチが悪い日本とアメリカ、日本とロシア、政府と大企業、政府とマスコミとの癒着には、借りてきた猫みたいに口をつぐんでしまう。強い者には何も言えず、そのうっぷんを弱い者いじめで晴らすしか能のない哀れな社畜。それが今の若者だ。

「桜を見る会」の件に対する橋下の論調もそうだ。「税金の無駄遣い」だと一応批判するフリしてカッコ付けながら、「過去には民主党もやっていた」と問題をすり替え、安倍の責任には一言も言及せず、抽象的な再発防止策でお茶を濁そうとしているだけだ。維新は野党と言いながら、その主張は、規制緩和でも改憲でも安倍自民と全く同じ。脱原発は一時の人気取りに終わり、今はすっかり原発容認。軍歌斉唱・教育勅語丸暗記の森友学園「瑞穂の国記念小学院」を認可しようとしたのも、当時の松井一郎・維新知事だ。カジノ推進も、幾らギャンブル依存症患者が増えようが、自分達が儲かればそれで良いとする貧困ビジネス、守銭奴の発想でしかない。その実態は、自民党大阪府連や公明党と利権争奪戦を繰り広げるただの「隠れ与党」に過ぎない。

不正と闘うよりも不正に取り入る方が得だと考える。差別と闘うのではなく差別されない様に努めようとする。ブラック企業と闘うよりも、自分も経営者になって搾取する側に回ろうとする…。今の安倍を支持する若者なんて、そんなネトウヨ(ネット右翼)みたいな奴ばかりじゃないか。そんな内弁慶のネトウヨみたいな若者には議論なんて通じない。ウチの親父と同じで、自分にとって都合の良い情報しか見ないのだから。「読売」「産経」「正論」などの御用メディアや、「WiLL」「Hanada」と言った極右雑誌ばかり読み漁り、朝日や共産党は全て「反日サヨク」と切り捨てる。今のネトウヨには昔、左翼だった人間も少なくない。昔は左翼だったが「ベルリンの壁」崩壊をきっかけに右翼に転向した「にわかウヨク」だ。だから、個々の主張も単なるマスコミの受け売りでしかない。他人の受け売りでしかないので、全然、自分の言葉で喋れない。出てくる言葉も「反日サヨク」云々の紋切り型のレッテル張りばかりだ。

「若者の間に安倍支持が広がっているのは、アベノミクスのお陰で有効求人倍率が上昇し、最低賃金が引き上げられたからだ」と言う事が、まことしやかに語られる。しかし、これも、正社員リストラの末の少子高齢化によって、3K業界が人手不足に陥っているからに過ぎない。アベノミクスのお陰でも何でもない。むしろ、アベノミクスや消費増税の所為で、中小企業の倒産が増え、賃金が全然上がらず人手不足に陥っているのだから、「アベノミクス不況」とも言える状況なのに。本当に好景気なら、何故こんなに消費税の滞納が増えるのか?何故、イケチューや天牛堺書店が倒産してしまったのか?良心経営だけでは経営が維持できないからだろう。奴隷労働だと分かっていながら、それでも派遣や外国人に頼らなければ経営を維持できないからだろう。だから、派遣労働者や外国人労働者の低賃金や無権利状態は見て見ぬフリしているのだろう。日本語もロクに喋れない外国人でも、名ばかりの技能実習生や留学生として雇うのだろう。

そんな事は、幾ら新聞やテレビを見なくても、実際に現場で働いて生活していたら、幾らでも気付くはずだ。幾らでも安倍や橋下のペテンに気付くはずだ。実際は気が付かないのではなくて、気が付かないフリをしているだけなのだ。そして、強い奴には何も言えないウップンを、弱い者イジメでごまかしているだけなのだ。これが、若者の間に広がる『政治離れ』や『保守化』の正体だ。『北朝鮮のミサイル』『韓国の慰安婦問題』は、それを覆い隠す煙幕でしかない。これでは、いくら歳は若くても、精神年齢はウチの親父と同じだ。安倍の国会答弁にそれがよく現れている。官僚が作成した、漢字にルビ付きの原稿がなければ何も喋れない。日独首脳会談の時もそんな感じだったので、隣にいる独首相メルケルが蔑む様な目で安倍を見ていた。俺はそんな毒オトナにだけは絶対にならない。
 
 
 
さっきのニュースで「桜を見る会」の来年度中止が決まった事を知ったが、中止すれば良いと言う物ではない。やましい所がなければ中止する必要もないはずだ。やましい所があったから、大慌てで中止せざるを得なくなったのだ。何故そういう事が起こったのか、検証しなければ対策も立てられないはずだ。私の時も、最初の家出の後、親父が一旦は謝罪した。「お互いに誤解があった」と。そうじゃないだろう。問題はステレオタイプでしか物を見れない親父の狭量さや、世間体ばかり気にして、人間を思想信条、民族の違いや地位の上下、財産の大小で差別する所にあったのだから。それをコミュニケーション不足のせいにして、形だけの謝罪でお茶を濁した親父は、後にまた同じ過ちを繰り返し、今の破局を迎える事になった。決して水に流して済む話ではない。

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