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新今宮ワンダーランドの実情

2021年07月04日 18時21分06秒 | なにわB級グルメ探訪
 
大阪・西成あいりん地区の地下鉄動物園前駅2番出口上った所にある「香豆里珈琲館」が、先日再びオープンしました。「香豆里」と書いて「コーズリー」と読みます。フランス語で「お喋り(CAUSERIE)」という意味です。
この喫茶店ですが、地下鉄駅前で、しかも新世界のジャンジャン横丁の向かいという超一等地にあり、レトロな佇(たたず)まいで目立つにも関わらず、何故か今まで経営者が何度も変わり、その都度、再オープンしたかと思うと、また閉店を繰り返して来ました。
しかも、今度再オープンしたお店は、現金使用不可で、カードしか使えません。何故、現金が使えないか聞いたら、「コロナ対策の為」という返事でした。
 
 
確かにカード払いにすると、現金手渡しよりは、店員と客との皮膚接触は減りますが。しかし、それでも全く客と接触しない訳にはいかないでしょう。客の触った食器を片付けたりしなければならないんだから。そんなに接触するのが嫌なら、一層の事、店なぞオープンせずに、コーヒーの自販機だけ置いとけば良いのです。
カード引落としだと、何ヶ月も経ってから、全然知らない名前で請求が来たりするので困るのです。何ヶ月も前の、数百円、数千円単位の支払いの内訳なんて、一々覚えていられないから。
そこで、店員に頼んで、どういう企業名で請求が来るか聞いてみました。すると、「喫茶コーズリー」か「エアペイ」で請求が行くという返事でした。
 
 
しかも、商品の値段の高い事。アイスコーヒーと「季節のタルト」で何と税込1221円もしました。内訳はコーヒー528円と季節のタルト693円です。(いずれも税込価格)
その「季節のタルト」ですが、今の季節はチェリーが乗ったタルトが出て来ました。さすがに自家製のタルトだけあって美味しかったです。でも量も少ないし、第一、値段が高過ぎます。(セットメニューはなく全て単品扱い)
 
 
その上、営業時間も、午前11時から午後5時と、地域の実情を全く無視した設定になっています。あいりん地区で働いている人は建設労働者が多いので、商店も早朝から開く店が多いのです。
コインランドリーや雑貨屋は朝5時から、銭湯も6時から、喫茶店も7時には開きます。その代わりに、喫茶店なぞは夕方には店じまいして、入れ替わりに居酒屋が夕方からオープンし始めます。
その中において、この店だけは、昼前の11時から夕方5時までしか営業していません。その上、支払いもカード決済しか認めないのでは、古くからここに住む地域のオッチャン、オバチャンは、店に入りたくても入れません。もう、観光客だけを目当てにオープンしたのが見え見えで。(定休日は確か毎週火・水曜日だったように思います)
 
店内の様子は、クラシック音楽のバックミュージックが室内に流れ、昔の名曲喫茶をもう少し明るくしたような感じでした。しかし、私が入った時は、午後4時前にも関わらず、1人も客が入っていませんでした。この後、外人と日本人の男性グループ客が4人ほど入って来ましたが。
まさか、あいりん地区で、こんな高価なメニューを頼む羽目になるとは、思いもよりませんでした。なるほど、これが、大阪市が現在進めている「新今宮ワンダーランド」なる「あいりん地区観光キャンペーン」の実際の姿かと、妙に納得しました。

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1 コメント

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いきません! (yamaguti2520)
2021-07-04 18:34:01
オジンはその店には行きませんね~値段もそうですが、上から目線を感じてしまいます!カード無いから支払いができません❕
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