京都で、これから結婚するちくわと結婚式の打ち合わせをしていた時の出来事です。
京都のホテルオークラの喫茶店に入りました。
なにせ高級ホテルの喫茶店ですから、コーヒー1杯が800円とかするんですよ。
私はおなかもへっていたので、一日10食限定という「ホテルオークラ特製のフレンチトースト コーヒー付き」 というのを頼みました。
これだとコーヒーやちょっとしたフルーツまで付いて1500円。
コーヒーが800円と思うとお得じゃないですか?
このフレンチトーストが「今まで食べていたフレンチトーストはなんだったの???」と思うくらい目ん玉飛び出るくらいおいしかったんだけど、コーヒーのカップが上品で少なめなのね。
後で足りなくなるといけないと思い、ちびちびとすすっていました。
ちくわはアイスティーを頼んでいたのね。
で、そのアイスティを飲みほしてしばらくすると…
「アイスティもう一杯いかがですか?」
これってかなり微妙な表現よね?
その「もう一杯」はフリーのお替りなの? それともさらに800円チャージされちゃうの?
ちくわは、一瞬迷った表情を浮かべてから 「結構です。」 と言ったの。
私はなんだか腹の中がムズムズして、どうしようもありませんでした。
そして、とうとうちびちび飲んでいた私のコーヒーがなくなると、またウェイトレスさんやってきました。
そしてまたこう言ったの。
「コーヒーもう一杯いかがですか?」と。
だから私は、まるでケンカを売るかのごとくきっぱりと聞いたわ。
「それって、タダですかっ?」と。
だって、知りたいじゃない。
そりゃもう一杯飲みたいけど、また800円取られちゃたまらないし。
ウェイトレスさん、私のあまりに迫力にたじろぎなら、「サービスでございます。」と。
あらそう、それならいただくわ。
涼しい顔でもう一杯いただきました。
びっくり茫然としています。
私は当然のことと思って聞いたのですが、そのずぅずぅしさに衝撃を受けたようなんです。
私は平然と
「お替り自由ならそうとどっかに書いといてくれたらいいのにねぇ」
「お替りタダならちくわもアイスティもう一杯もらえばいいのにぃ~」
とオバサン根性丸出しなセリフをたたみかけます。
ちくわは 「い、いや…いらないわ…」
今更恥ずかしくて言えるわけないじゃんって感じ?
オバサンはそんな恥じらいはないわよ。
疑問に思ったことは必ず聞く。
タダならもらう。試食コーナーではウインナー2本は食べる。
これ基本ですよね。
これからロンドンで主婦になり母になるであろうちくわ、頑張れ!!
主婦として当然の発言です。
さらに関西のおばちゃんなら
「タダならタダて最初から言うてもらわな困るがな」とウェイトレスさんを叱りつけ、
「タダならこれにも入れて」とお持ち帰り用の水筒を出します。
ここまでやらなきゃ一人前じゃないよ!
たしかに私も恥かしげもなく聞きますね、「それってタダですか?」って。そのあたりの羞恥心、まったくなくなっています。
若い頃は聞けなかったかなぁ…?
あまりにも遠い昔過ぎて、覚えてもいません(笑)
数年後、主婦にそまったちくわさんに会いたいですねぇ。
おみそれしました。
私まだまだ半人前でございます。
ウエイトレスさんに向かって「タダならタダと最初からいってくれなきゃ~」とは言えません…
ましてや水筒なんて…
私もまだ「乙女」なのね。
勉強になりました。
Cocoさんもやはりなんの躊躇もなく「それってタダですか?」と聞きますよね。よかったです。
まあ、おばさん的、いや主婦的には当然と言えば当然ですよね。
乙女が残ってるとなかなかすんなりとは聞けないようですよ。
おばさん万歳!!