龍山寺にやって来ました。
ここは台北最古のお寺で、祭られている神様も恋愛や学問などバラエティ豊か、御利益満載のパワースポットです。
私たちも、より多くの御利益に授かれるよう、しっかりと予習してやって来ました。
まずは、入口入ってすぐの売店で線香を購入。
1本目の線香は、正面にいらっしゃるご本尊の前の香炉にお供え。
自分の名前と生年月日、住所まで、しっかりと自己紹介をして、お願い事を祈願します。
それから、ご本尊の裏側にいらっしゃる5人の神様に順にお参り。
それぞれ、恋愛、学問、健康、などに特化した神様なので、それぞれに願い事は違えた方が
良いのかもしれないけど、とにかく、全員に同じことを繰り返しお願いしました。
でも、最初は、
「うちのマリリンを~~~~~、 ティガーが~~~~~~、 でもやっぱり家族が健康で~~~~~」
などと、神様に愚痴りながらちゃんと文章で祈願をしていたのですが、
5人ともなると、だんだん 「学問成就、健康」 と、単語で済ませてしまいます…。
まあ、私たちのような観光客の「エセ信者」なんて、神様も聞く耳持ってくれるかどうか…。
なにしろ、地元の方々のお経の合唱が凄いのなんのって。
みなさん、揃いの黒装束を着て、大きな声で一心不乱にお経を読み上げています。
日曜日の朝だったから、日曜礼拝みたいなものなのかな?
それとも、毎日なのかな?
ご高齢の方が多いけど、若い方もちらほら。
本当に熱心なんですね。
この黒装束は、例えば成人式みたいなときとか、ある年齢なると親から子へと授けるのかな?
先祖代々の黒装束があるのかな?
台湾っ子は、この黒装束を着ると、「私もコレを着れる年齢になったのね~」
って感慨深いのかな?
などといろいろ妄想。
さあ、いよいよおみくじを引くときがやって来ました。
みんなで、再度その手順を確認。
赤い半月型の木を投げて、「表裏」が出たら、おみくじを引いていい。
「表表」「裏裏」 なら、おみくじは引いちゃいけないのね?
ふむふむ。
で、赤い木を投げます。
一度で「表裏」が出る確率は2分の1ですから、意外と出ないわよね。
何度か挑戦して、やっと「表裏」 が出たので、張り切って、おみくじの棒を引きました。
(余談ですが… 最初、私は「裏表」が出る確率は 「表表」「裏裏」「裏表」の3分の1だと思っていました。
しかし、マリリンに確認したところ、
「2分の1だよ…」
「えっ? なんで???」
「あのね、表表 裏裏 表裏 裏表 の4種類あるの。
だから、表裏の組み合わせになるのは2分の1」
「そっかぁ~~~」)
神様が「おみくじを、お引きなさい」と言ってくれたようで
おみくじの番号棒を持って、めちゃくちゃ嬉しそうな私です。
もうその辺から、予習してきたお作法は吹っ飛んでしまい、
勝手に番号の棚からおみくじの紙をいただき、見ても当然わからないんだけど、
漢字の雰囲気でなんとなーく読解して、
「きっとこういう意味だよね~~~」
などと、みんなで勝手に良いように解釈して、おみくじを終了したわけです。
でも、周りを見渡すと、まだまだ必死になって、赤い木を投げ続けている方、多数。
「あの人、よほど運がないんだね~。 まだ投げてるよ~。」
実は、本当は、「表裏」 が出て、番号棒を引いて、
それからさらに 「本当にこの番号でよろしいでしょうか?」 って神様にお伺いを立てて
なんと、3回連続「表裏」 が出て初めて、紙をいただくことができるんだって~~~。
3回連続で「表裏」が出る確率は… 2分の1の3乗で8分の1?
そりゃなかなか出ないわ。 そりゃ必死になるわ。
(当然、私は最初、3分の1の3乗で「27分の1」だと思っており、そんなの絶対無理と思っておりました。)
神様からお叱りの言葉が聞こえました。
おーい、間違ってるのは、あなたたちよ~、おばちゃ~~~ん!!
神様、ごめんなさい…。
「ほんと、私たちって、台湾の神様に失礼よね。」
「せっかく予習してきたけど、全然覚えていられないのよね。」
「そうそう、記憶力が極端に低下してるのよ。」
「でも、気持ちは通じたんじゃないかしら」
と、お互いに傷のなめ合い。
じゃあ、最後に龍山寺で、4人で記念撮影しましょうか。
卒業旅行なのかな? 若くて美しい2人組の日本人の女の子に写真をお願いしました。
女の子
「撮りまーす」 と言いながら、笑う。
あっ、若い男の人が横に立ってる。
写真撮ってるのお邪魔しちゃったのかな?
私たち、ちょっと位置移動しました。
それでも、若い女の子、戸惑いながら「撮りまーす」
で、撮れた写真がこちら
えーーーっと、私たち4人で台湾来たんだよね?
うん、確か、そうよね?
確認しようか。
番号!
「いっち」 「にい」 「さん」 「しい」 「ご」
「ご」???
なぜ5人?
写真右から、キャンディ、モカ、えびふらい、コロン、
そして… あなたは誰???
そして、なぜ見知らぬあなたが一番いい笑顔…?
知らない誰かさんの横にいるコロンの脚に、いいようもない恐怖と不安が現れています。
本来、パワースポットで神妙な気分になるはずである龍山寺でも、
結局、大爆笑の渦に巻き込まれたのでした。
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