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家族旅行よりママ友旅行が増えてきました。

「蛍の墓」 を見て

2015年08月15日 | 徒然なる日々

昨日、「蛍の墓」 を見ました。

毎年、終戦記念日あたりに放送していて、何度も見ていますがが、

また今年も見てしまいました。

 

今回は、高1の息子のティガーと一緒に見たわけですが…

小さいときに見たのとは、全く違う感想を持ったというのが、とても興味深かったです。

 

小さいときは、

「あのおばさん、意地悪! あのおばさんのせいだ!!」

 

と思っていたけど、今ちょっと大人になってから見ると

 

「おばさん、そんなに悪い人じゃないし、言ってることも正しいよね。」

「なんで、清太は働かなかったんだろ?」

「まず、なんで節子はお母さんと逃げなかったんだろ?」

 

と言うのです。

 

確かに、私も、今まで見ていた時は、

清太と節子の2人の幼い兄妹がただただかわいそうで

悲惨な運命を涙して見ていたのですが、

今回、あれ????

って思うことが多々ありました。

 

まず、お母さん。

空襲が来る、これから防空壕に逃げるっていうのに、全く危機感がないんです。

まるでこれから家族でお出かけですか? ってくらいのんびりのほほん。

そして、いくら心臓が悪いとはいえ、幼い4歳の娘をなぜ14歳の息子に託すのか。

というか、3人一緒に逃げるものではないのか?

 

叔母さんも、最初はそれはそれは温かく清太と節子を迎えてくれました。

清太も、お世話になるわけだから、家事を手伝うとか、隣組の火消を率先してやるとか

すればよかったんだけど、節子と遊んでばかりだし…

 

節子は叔母さんに預けて、学校に行くとか、軍需工場で働くとかっていう選択肢は

なかったのかな?

 

自分の娘も「お国のために工場で働いているのに」 居候の健康な男子が

昼間っからごろごろと本読んでる姿に、イラつく気持ちもわからないでもない。

 

途中から、清太たちだけ、お米無しの汁と葉っぱだけのご飯にしたりと、

意地悪いこともしていましたが、虐待していたわけでもないし…。

 

 

それよりも何よりも疑問だったのは

清太には、「7000円の貯金」 があったのですが

7000円って一体、どれくらいの価値かというと

当時の公務員の初任給が70円。

てことは 「70円=20万円」 の価値ってことですよね。

単純計算して、清太はなんと、2000万円のお金を持っていたことになります!!!

 

実は、清太のお父さんは、大きな軍艦の船長で、超エリート。

超お金持ちだったんですね。

 

あの当時、物がないから、いくらお金あっても意味はなかったのかもしれないし

配給以外で物を手に入れることは困難だったのかもしれない。

銀行も機能していなかっただろうし、とんでもないインフレでお金なんて紙切れ同然だったのかもしれない。

 

けど、2000万だよ?

 

妹が餓死する前に何とかならなかったのだろうか…?

 

などと息子と語り合っちゃいました。

 

そんな疑問を持ちつつも、「蛍の墓」は、戦争のむごさ、悲惨さを伝えるには十分すぎる作品です。