東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

三寒四温

2016-05-11 08:22:28 | ノルウェーの町で tettsted
つい先日
いきなり気温が25℃近くまで上がって
広場の噴水でこどもが水遊びしてたかと思ったら
翌日は終日10℃以下の冷たい雨
ダウンジャケット着て出かけました

花冷え?
三寒四温?
日本だけじゃないの?

町は花がたくさん咲いていて
桜らしきものも満開です



このうつむいて咲く感じが
河口湖にたくさん生えていた富士桜にちょっと似てるけど
富士桜にしてはずいぶん背が高いし
たぶん違う種類だと思います



花が先に咲きますが
追ってすぐに葉っぱも開いてきて
それでも背景の空が見えるまばらな枝ぶり

花びらだけで樹全体が隙間なく桃色になるソメイヨシノって
やっぱり特別なんですね



近所の空き地も目がさめるような緑になって
タンポポ全開
でもツクシを見かけません
これからなのか?ここには自生していないのか?



水仙、チューリップ、スミレ、ユキヤナギなどなど
おなじみの花がご近所の庭や玄関先にたくさん咲いていて
目にも嬉しい通学路

みなさん本当にマメ

家主(バツイチ中年男性)からも

「来週あたり花を買ってくるから植えるの手伝ってくれる?」

と聞かれてちょっとビックリしました

冬の間ずっと放置されていた庭とプランターを見て
てっきり一年中何もしないものと思い込んでいたので…

玄関先が花でいっぱいになると嬉しいので
はりきって手伝いたいと思います




Norskkurs, uke7-8

2016-05-10 10:04:40 | ノルウェー語 norsk
4/25(月)~5/4(水)
テキスト Her bor vi 1, Kapittel 7
サブテキスト "Pedros bok"
歌プリント "Soltrall" "Noege i rødt, hvitt og blått"

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祝日や学校の都合で登校日の少ない5月
暖かくなってきたせいか
学校を休む生徒が心なしか増えた気がします

他の地区から5人が移ってきて
クラスの生徒数は一気に5割近く増えたのに
密度があまり変わりません

まあいいんですけど

さて
ここ2週間は歌や詩の教材が登場
最新ヒットチャートではなく童謡や国歌みたいな歌なので
ふだん勉強している標準的な言葉遣いではない言い回しも習いました

もともとドイツに占領されていた影響で
歌詞にドイツ語のままの単語が残っていたり
はたまた en katt/katten (男性名詞)と習った「猫」は
唄の中で出てくるように ei katte/katta (女性名詞) でもオッケーだとか

ノルウェー語のファジーさ(?)を知ることで
方言や年配の人の話す言葉に対応しやすくなるのかも、と思いました

そして宿題に
母国の歌または詩をノルウェー語に翻訳するというのが出されて
作品のチョイスにしばし悪戦苦闘

最初は童謡で探していたのですが
ぱっと思いつく代表的な唄はどれも
翻訳に向いていないと諦めることに

だって「春のうららの」とか「夕焼け小焼け」とか
全く訳せる気がしないどころか
小焼けってそもそも何?ってなって宿題の完成が遠のくばかり

もっとシンプルな歌詞の歌、ないかなあ

「ぞうさん」…簡単すぎる
「雪やこんこ」…こたつ、説明面倒くさい
「やぎさんゆうびん」…内容がシュール
「犬のおまわりさん」…歌詞にニャンニャンとかワンワンが多すぎ

えーどうするー?

いっそ詩のほうが
ちゃんとした文章になっていて訳しやすいかも

悩みに悩んだ末に
金子みすゞさんの「わたしと小鳥と鈴と」にしました

「わたしが両手を広げてもお空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥はわたしのように地面(じべた)を早く走れない…」

いける!主語と述語から成る文章!
これなら訳せそう
タイトルからしてシンプルだし

Jeg, en liten fugl og en bjelle

題材が決まるとあとは早くて
嬉々としてノートを埋めてゆきました
まさか翌日わたし以外誰も宿題をやってこなくて
1人朗読することになるとは夢にも思わず…

結局この2週間を振り返ってみても
多少の語彙の他にはこれといって新しく習ったことはあまりない気がします

å male: to purr (of cat)

「塗る」と「(猫が)喉を鳴らす」が同じ単語って…


Katta maler på fanget mitt.

23時の北の空

2016-05-07 23:18:28 | ノルウェー山暮らし fjellgård
夜テレビを見ていて
なんか眠くなってきた…と思って時計を見て
えっ、もう11時?
そりゃあ眠くもなるわ、と軽く驚いたりします

それというのも
いつまでたっても外が薄明るいから

体内時計が狂わされているのか
それとも鍛えられているのか
よくわかりません



それにしても
ほぼ真北に夕焼けの名残
どれだけ北に近い西に陽が沈んでいるんでしょう??

ノルウェイの森

2016-05-07 12:47:55 | 映画 movies
NRKという
日本で言うところのNHKみたいなチャンネルで日本特集をやっていて
その一貫でこの「ノルウェイの森」が放送されていました

もともと邦画(トヨエツの出ている映画を除く)はあまり観ないのに加えて
放送時間が深夜だったので
普通だったらさっさと寝てしまうところですが
ちょうど最近米津玄師さんにハマっていて
なんとなく切ない映画が見たい気分でもあったので
(小説は読んでいたのでストーリーは知っていた)
一度寝てから真夜中に起きて観ました



もちろんノルウェー語字幕付き

映画だと
普段学校で教わらないような
でも日常会話でよく使うフレーズが頻繁に出てきて
自然におぼえるという利点も

小説の中の細かいエピソードをあまり覚えていなかったのがよかったのか
覚えてはいなくても昔何度も読んだせいで
いろいろなバックグラウンドが記憶のどこかに残っていたせいなのか
特に違和感やガッカリ感を覚えることもなく
ただ景色の美しさと登場人物たちの苦しい気持ちに泣けました

最後のエンドロールで
神戸の母校の寮がロケ地になっていたらしいと知りビックリ
自分が今日本にいないことも忘れて
久しぶりに神戸に行きたくなっちゃいました



地味な工程

2016-05-05 19:38:00 | ノルウェー山暮らし fjellgård
週末、自宅に戻ると
ノルウェー語の勉強の気分転換に
少しばかり薪を作る作業を手伝います

森の中でチェーンソーで木を切り倒して
それをソリに積んでATVで家の近くまで運ぶという
最初の大がかりな作業は
少し手伝うだけでも結構な全身運動になるので
割と楽しいのですが

その次の
木を適当な長さにカットする工程は
イヤープロテクションや粉塵マスクを着用しての危険を伴う作業のため
相方からは

「手伝わなくていいから夕飯作ってて」

と言われるので手を出していません

できた丸太の山



このあとはスプリッティングマシーンで割っていくわけですが
これはわたしひとりでもできます

ただし
すごく地味で肩が凝るような作業



機械は2種類あって
これは小型でゆっくり動くタイプ

丸太を乗っけてレバーを引いている間だけ機械が動いて
丸太を歯のある方向に押し出します



小ぶりな丸太は2つに割るだけでじゅうぶんですが
大きいものは16分割くらいにしてちょうどいいくらい

相方いわく
大きめの薪と細かい薪と両方バランスよく作るのが良いそう
細く割った薪は良く乾いて最初に火をおこす時に便利で
大きめの薪は火が長く持ちます

スプリッティングのコツは
最初に丸太を置く位置ではないか、と思います

歯が少し入った瞬間に
パキッと先の方まできれいに割れると気持ちいい~

反対に
歯が最後近くまで進んでも
なにやらメキメキと裂けて
たくさんの木っ端が出てしまうこともあります

もともと丸太は全部がまっすぐではないし
コブがあったりもするので
ある程度は仕方ないんですけど
もう少したくさん練習(?)すれば上手くなるかも

あとはこれをきれいに並べて乾燥させれば出来上がり

そういえばキュッパの家には薪ストーブが見当たりません



丸太だから寒くないから?
自分が燃えちゃったら困るからか!?



フェネケル

2016-05-02 23:23:33 | ノルウェーの食べもの mat
スーパーで買い物をするにあたって
お手頃価格で味のわかる野菜は限られています

じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、キャベツ、白菜、ネギ
トマト、きゅうり、レタス、ブロッコリ、カリフラワー、パプリカ、レモン
くらい?

スナップえんどうやグリーンアスパラガスはちょっと値段が高めだし
ホウレンソウはサラダ用がベビーリーフみたいにパックされていて
わたしの好きな茎の部分がないし
キノコ類はホワイトマッシュルーム(でかい)以外はなかなか売っていないし

つまるところ
いつも同じような野菜ばっかりで少し飽きてきたといいますか

そんなわけで
最近は西洋野菜にも手を出しはじめました

レッドビーツやコルロット(英語名がわからない)は
以前からたまに買っていましたが


RØDBETE


KÅLROT
(画像はどちらもNYTより)

1kgあたり20クローネという安さにひかれて
このたび初めて買ってみたフェネケルは
どう料理していいか見当もつかず
インターネットでレシピを探しましたよ

たどりついた素敵なブログ
今日、なに食べよう?~有機野菜の畑から~
を参考に無事初フェネケルを料理できました
ホマレねえさんありがとう!



白身魚を追加投入してチーズもかなり盛ったので
けっこうボリューミーな主菜になってコスパも最高



ところでこの野菜
葉っぱはハーブのフェンネルです
でもなぜかここノルウェー(もしくは地元の方言?)では
フェネケルと呼ばれています

そして相方いわく

「フェネケル=リコリスみたいな香りの野菜」

だそう

うーん…
そう言われたら少し似てるかも
リコリスの強烈な匂いを思い出すと食欲が減退するので
聞かなければよかったと思いました

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