蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

巌窟王 第23幕 感想

2005-03-23 03:19:08 | 巌窟王
素晴らしかった。ほんとに素晴らしい。
番組始まって以来のOP無しアバン、そしてそこには制作スタッフの名前が浮かび、一瞬今回が最終回かと錯覚するほどでした。

そして本編は、第20幕の感想で「アルベールが伯爵を巌窟王としてではなく、モンテ・クリスト伯としてその最期を見届ける、そういうラストをやってくれれば満足」と書いたとおりの展開を見せてくれたので、個人的にはこれ以上無いというほど満足です。

■巌窟王とモンテ・クリスト伯そしてエドモン・ダンテス
中盤あたりから予想していたのですが「巌窟王」の意味が分かれば自ずとその狙い(というのは作品の狙い)が見えてくると思っていたように、やはり「巌窟王」とは絶望を欲する寄生タイプの「何か」だったわけですが、作品の狙いとしてはやはり「巌窟王」化するモンテ・クリスト伯をアルベールという純粋な心を持つ少年が、「巌窟王」としてではなく「モンテ・クリスト伯」として、ひいては「エドモン・ダンテス」として葬ることができるかどうか、ここがポイントになってくれたわけで、半年間感想を書いてきて本当に良かったなと思うんですよ。
そして因果応報もきちんとやって欲しい、そう思っていたのでやはり納得の最期だったと思うのです。
緊張感を最後の最後まで切らせない脚本、演出は本当に素晴らしいと思います。
前田監督とその制作スタッフに拍手です。

■もうひとつの魅せ場、フェルナン
今回は小杉さん演じるフェルナン、これも実は素晴らしかったと思うのです。
前半の剣戟のシーンはともかく、後半のアルベールを人質に取られてからのフェルナンという男の変化、というよりも懺悔・贖罪、その描き方も素晴らしく、また演じる小杉さんも素晴らしかった。
何もかもに嘘をついてきたフェルナンが最期にアルベールを思う気持ちだけは本物だった!
なりふり構わず、まるで憑き物が落ちたかのようなフェルナンに、ここまでの見せ場を作るというのがまた良かった・・・。
このまま恨みで死んで行くというシチュエーションよりも、視聴者としては今回のフェルナンを見て救われた気がしましたよ。
そしてその後伯爵が「死ではなく、絶望が欲しい」という台詞もまた秀逸。
ここに来てもまだ緊張の糸は切れない、みたいな。
でもそこでヴァティスタン!
ヴェルッチオと言い、奴らどうしてこうもカッコイイですかね?
呆れるほどカッコイイですよ。
フェルナンに話を戻すと、最期の銃を用いるあたりやはり演出が上手いなと。
うん、素晴らしいね。

■エデ
崩壊する城の中で「逃げても構いませんよ」と言うエデですが、「逃げてるのはエデだよ」と思った瞬間、アルベールの台詞に全てを代弁された気がしましたね。
アルベールが最高にカッコイイシーンでした。
そしてユージェニーをお姫様抱っこして飛ぶシーンは全てこのシーンのための伏線だったのか!!迂闊(笑)。
エロイーズとアリの描写もあれでイイな、と思いました。
生きるにせよ、ここで潰えるにせよ、それだけの業を背負ったのだし、その後を視聴者の想像に任せるというのはイイと思います。
また手を引くのがアリというのが設定としては良いなと。

いや、ほんと巌窟王は今シーズン(正確には昨シーズンから)の作品の中でも一・二を争う傑作だと思います。
最初から最後まできっちりと緊張感を与え続けた前田監督と制作スタッフにもう一度拍手を。
素晴らしいミステリーエンタテイメントでした。

次回、最終幕。
エピローグと考えて良いのでしょうか?
最後まで楽しみです。


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待て!しかして希望せよ!




今週のジャンプ 16号 感想

2005-03-22 13:24:17 | ジャンプ感想
昨日は休日出勤していたのですが、「休日出勤した理由の半分以上は実はジャンプ感想を書くためなんだよね」というネタにしたかったのに、本当に忙しくて記事を書く暇もなく、土曜日発売のジャンプも結局いつもと同じ時間帯に記事を書いている管理人です。
つか、あれです。
年度末というくそ忙しい時期に3連休とかあっても全然嬉しくない、むしろジャンプが早く発売になってこっちが気苦労するっちゅーねん(ってそっちの心配かよ)。

■ワンピース
良かった・・・、良かったよぉぉぉぉ。素晴らしすぎるだろぉ、この展開は(涙、涙、涙)。
CP9の正体が分かったときも衝撃でしたが、今回の衝撃は全く別次元の衝撃でした。
「真実(歴史)を知るため」と公言していたロビン、・・・が実は麦わら海賊団は彼らが知らないところで超窮地に立たされていたわけで、それを知ったロビンが司法取引(なのか?)に応じていたというのがもの凄すぎて・・・。
「歴史」よりも「仲間」を選んだ末の行動だったなんて・・・(泣)。
今までのロビン像が一発で吹っ飛んだ瞬間でしたよ。
そしてそんな中に見える希望。

「助けていいんだってわかった時のあいつらの強さに限度なんてないんだからっ!!!」(ナミ)

そして

「”女のウソ”は許すのが男だ」

尾田先生・・・ネ申だよ。
ああ、ワンピースって偉大だよなぁ(涙)。

■ナルト
ワンピースの感動を引きずってそのままナルト突入。
最近単行本を全巻読破した私なんですが、おかげで今回もぐっときました。
特に我愛羅の過去に関する描写と、ナルトとの戦いを経て変化していく我愛羅を読んだだけに今回のナルトと我愛羅の対比シーンがぐっときてしまう。
また我愛羅は今、誰も仲間がいない状態ではなくて、カンクロウ、テマリは確実に我愛羅を助けに動くわけで、この違いもまた嬉しいところ。
サソリの人の親族と思しき人もでてきましたが、個人的にはそっちのけでナルトの回想シーンにぐっときてました。

■ブリーチ
東仙については第42号の感想でも、目が見えない剣士というのは悟ってるパターンが多いのだけれども、彼の言う「平和」からはそういった悟った所は感じられない。目が見えない剣士にしては珍しく「見えていない」キャラだな、だから彼にも(きちんと物事が見えるような)救いがあると良いな、という感じで感想を書いたのですが、やはりあの時ひっかかった感覚はそういうことだったのかと。
意外とブリーチは引っかかる表現があるところがきっちり伏線になってますね。
卯ノ花隊長がちょっと気になることがあると言って中座したのは、藍染隊長の死体を確認しにいったということなんでしょうね。
良かった・・・。これで雛森と日番谷は助かったってことですよね。

恋次のピンチにはそろそろ剣八の出番ではないのか?
つか、狛犬・・・じゃななかった狛村はどこにいったんでしょうか?
山じいあたりは全て納得済みで行動しているようにも思えるんですが・・・、まだまだ散らばった流れを収束させるのはもう少し先になりそうですね。
扉絵はやはりあの4人が良いね(石田はこの配置が丁度良い)。

■D.Gray-man
エリアーデはやはり「恋愛」でしたね。少し遡ってエリアーデの台詞を見ると結構切ないですな。
ドラキュラの話をしつつ、フランケンシュタインのように最後は「心」を求めてしまったんですね。
しかし、このパターンはアクマでもレベル2以降では「恋愛」も可能になるわけで、人間への破壊衝動も含めて「心」の救済がやはりアレンを通じて為されていく、そのための布石だったんでしょうか。
アレンの新しい左眼の能力がそれを表面化させたわけですが、結果としてクロウリーとエリアーデの関係が壊れてしまったというのが切ない・・・、というか今後のアレンの宿命みたいなところなのかと。

■リボーン
ハルちゃん、良かったぁ、インフルエンザ治ったんですね。
今年のインフルエンザは酷かったみたいですから、あんなに長く本編に登場しなくても仕方ないですな(強引)。
やっぱりハルちゃんは可愛いですね。今週はそれだけで満足です。


■ムヒョとロージー
こういう展開上手いですね。この辺がムヒョとロージーに期待しちゃう理由の一つなのかも。
しかも今回はただムヒョが眠ってるだけじゃなくて、乙女ロージーにも守るべきものがいるという点ですね。
おそらく乙女ロージーは窮地に立たされて初めて力が使えるタイプなのかも。

■RARE GENE 4
これほど最初の数コマを読んだ印象と最後の数コマを読んだ印象が違う作品も最近無かったなと。
面白かったです。素直に。
最初は掟破りの登場キャラが状況解説とかありかよ、と思っていたのですが、ストーリーの展開のさせ方なんかは上手くて、絶滅種の遺伝子を使う一桁代のメンバーがいるとか、体温調節のネタもきちんと伏線になっているあたり、ジャンプの新人作家さんのレベルの高さを感じてしまったりするんです。
多分残りのレア・ジーンは未確認コロシアムで(略)。

■余談
デスノのL亡き後のMとNの設定が「少年」ということに心砕かれてしまいました。
こういうのを期待していたんですが・・・、ムーさん、残念です(涙)。

ガンダムSEED DESTINY 第22話 「蒼天の剣」 感想

2005-03-20 02:33:44 | ガンダムSEED DESTINY
前作SEED第35話「舞い降りる剣」を彷彿とさせるフリーダムの登場に超興奮のラストシーン、ファントム・ペインについてもいろいろと見えてきた第22話「蒼穹のファ(違)」、「蒼天の剣」。
先週のシンとステラの邂逅に続き、今週以降はシンとキラ、そしてアスランの戦場での邂逅、物語はどんどん進み始める予感をみせてますね。

■ファントム・ペインと記憶
第19話の感想でファントム・ペインについて「部隊の名前の由来と意味がリンクするとき、彼らの存在意義も明確になると思う」なんてことを書いたのですが、今回ネオの言葉から恐らく作中における「表の意味」と「裏の意味」がなんとなく分かった気がしました。

「記憶ってのはあった方が幸せなのか、無い方が幸せなのか、時々考えてしまうなぁ」
これって実はネオ本人にも向けられた言葉ではないかとも思えるわけですが、このシーンから振り返っていくと、

まず「表の意味」としては「彼らには記憶が無い方が幸せだと思いますよ。指示された敵をただ倒すだけの戦闘マシーンに余計な感情は邪魔なだけです。効率も悪くなる。」とあるように、実験部隊として戦場で生き残っていくために施された処置で、現時点でのファントム・ペインの意味としては記憶を持たない戦闘マシーンとしての位置づけなんですね。

「何を知っても、思っても、どうせ何にもならん、あの子たちには。」
諦めとも取れる言葉で、どこかSEEDのクルーゼの言葉を彷彿とさせるこの台詞は恐らく終盤でこの台詞がそのままひっくり返るための布石とも取れました。諦めの中に少しだけ見えるネオの優しさもやはり裏返るポイントなんではないかと。

ゆえに「裏の意味」というより「本来の作中での意味」としては、ファントム・ペイン=無くした記憶に苛まれる、もしくは無くなったはずの記憶なのにかすかに残る記憶が何かをつなぎとめる、そういう役割を作中で与えられた部隊なのかなと。
つまり「最適化」=「記憶を消す」ことで「戦闘マシーン」と化すステラたちだけれども、かすかに残る記憶がフラッシュバックすることで「戦闘マシーン」から「人間」へ変化していく、消そうとしても消せない「絆」みたいなものの大切さに気が付いていく、そういう部隊なのかなと。

そしてネオの「記憶ってのはあった方が幸せなのか、無い方が幸せなのか、時々考えてしまうなぁ」という台詞は、彼自身にも言えることで、恐らく現在の彼には2年前以前の記憶が無いのではないか、と思えたりするわけです。
だからこそ彼にもファントム・ペイン=無くした記憶に苛まれる、ということがあるんじゃないかと思うし、そこはマリューさんとの邂逅によって無くなったはずの記憶なのにかすかに残る記憶が何かをつなぎとめる、そういうことになっていくんでしょうね。

ネオ自身は「悪いオジサンになった」とか言ってますが、その中にステラたちへの配慮、優しさが見え隠れするあたりに何となく希望が見えたような、やはりファントム・ペインは連合から離脱するんじゃないかと思ったりするところなんですよね。

■守るべきものを持つものは強い
これもまたネオの言葉からでオーブへ対して言っているシーンなんですが、そのカットはスティング、アウル、ステラたんなわけですよ。
現時点では守るものなどなく、ただ敵を倒すことのみである彼らにこの言葉がかかってくる、将来的に彼ら自身も守るものが出来て、何を知ってもどうにもならんと言われた彼らが「変化」していく、そのための対比表現なんじゃないかなと思うんですよ。

ステラたんから貰ったものを小瓶に大切にしまうシンに対して、最適化前はあれほどこだわったハンカチをも忘れてしまうステラたん。
二人の道はかなり苦難を究めそうな出足ですが、やはりそれでも何かのきっかけでファントム・ペイン=無くした記憶に苛まれる、もしくは無くなったはずの記憶なのにかすかに残る記憶が何かをつなぎとめる、という展開を期待したいところです。
ステラたんがやっぱりシンとの邂逅をなんとか思い出すシナリオに1票投じたい。

■アスランとハイネ
ハイネが何故ミネルバに派遣されたのか、それをずっと考えていたのですが、公式等でもあるようにシンとアスランの関係を取り持つというポジション以外に、もう一つあるような気がしますね。
タリアさんの言葉も引っかかってはいたんですが、議長は何故ハイネを送り込んだかというと、アスランを軍隊というカテゴリに再び定着させようとする狙いがあるんじゃないかと思ったり。

彼自身が再び「力」を手にしたのは第10話「父の呪縛」「破壊を止めるための力」を手に入れるためだったはずなんですが、シンやルナとの交流やその中でも展開されてきた戦闘を経て、彼自身オーブの(カガリの)情勢が掴めないこともあって、ミネルバに馴染んできたというか、流されてきた感じがありました。
議長としてはオーブが連合に参加した結果、こういう事態も想定していていずれアスランもオーブと刃を交えなければならなくなる、そのときに「割り切れる」ように促すためにハイネというアスランとは違った雰囲気を持つ先任隊長をミネルバへ送ったんではないですかね。

今アスランは馴染んでもきているし、揺れてもいる。そんな中で、議長サイドからはハイネ、そして今週のラストに登場したフリーダムはアークエンジェルサイドからキラ、再びアスランに苦悩の日々が訪れそうです。

■再び舞い降りる剣
そんな迷えるアスランがいるとは思いもしないと思いますが、ミネルバがタンホイザーを撃つ直前に舞い降りる白い機体、青い翼のフリーダムは前作SEEDを観ているものには第35話「舞い降りる剣」を彷彿とせずにはいられない、めちゃめちゃ熱い登場シーンでしたね。

やはりスタンスとしては「舞い降りる剣」と同様、双方銃を下ろすべきだという形で入ってきたと思われ、タンホイザーが放たれれば取り返しのつかない状況まで進んでしまうことを直前で阻止したんでしょうね。
「舞い降りる剣」ではキラ自身がこの後を語りましたが、今回はアークエンジェルも登場のようなので是非ともカガリにその役目を担って頂きたい。
トダカさんの台詞からもその伏線は張られていたし、何よりもオーブはカガリの国なのですから。
カガリ復活の第一歩となるのか、その声はアスランにはどう届くのか、そして「今のオーブ」に腹立ちを隠せない、けれども本当はオーブが好きなシンにどう届くのか、これは来週が本当に楽しみです。

■後は思ったことをちょっとだけ
デスティニーもガンプラのCMで公開するという凄いことしてたりするわけですが、僕は進んでネタバレ拾うタイプではないので、現時点のOPやEDの絵から推察すると、やはりシンとキラの新型への乗り換えは彼らの相打ちになるんではないかな。
で、名前からしてもフリーダムは改修っぽいんで、そのままキラが乗るとして、インパルスは現時点で最も被弾率が高いルナが乗るというのが順当のような気がしますね。
ルナの被弾率は計画された伏線だったということですね(えー)。

後はセイバーですが、乗り換えでアスランにも新型に乗って欲しいところなんですが、先週も考えたんですがOSの起動画面から考えるに核エンジン搭載で、フリーダムの後継機のように○○○セイバーとかになったりするんだろうか。
#OS画面がニュークリアからネットワークに反転するのはあまりにもわざとらしいし、セイバーのリリースがガイアたちよりも遅れた原因もその辺にあると思うんですが・・・。

で、OPの巨大MAっぽいガンダムには先週ステラたんが乗ったら悲劇(フォウ)になりそうで面白い?と言ったのですが、レイあたりが乗っても面白いと思うんですけどね。
彼は議長絶対ですから、それでシンやキラと最後にMSで対決するというのはありそうな展開かなと。
まあ、久しぶりの妄想なんであまり気にしないで下さい。

来週が待ちきれません。
とりあえずミリィが出てきて嬉しいです(どんなまとめですか)。

APPLESEED

2005-03-19 02:12:40 | アニメ 感想
士郎正宗作品と初めて出会ったのはもうかれこれ15年も前になるかな。
初めて読んだのは『ブラックマジック』でもなく『ドミニオン』でもなく、そう『アップルシード』でした。
当時中学2年だった僕は、途方も無い衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
丁度第4巻『プロメテウスの大天秤』が発売された頃で、値は張ったものの何とか4冊購入して、それから15年、今に至るまで何度も何度も読み返してはいまだに新しい発見をしたり、20年も昔にこんな構想を考えていた士郎正宗氏に心底驚嘆するんですよ。

そして今、劇場公開こそ行けませんでしたが、値段も安いしDVDの購入を考えていたところ、丁度コンビを組んで仕事をしている人が同じく士郎正宗の大ファンだと言うことがあり、快くDVDを貸してくれました。
もうこれでこのプロジェクト、うまくいったも同然です(仕事しようよ)。

■これは全く別の、そして新しい『アップルシード』だった!
まず「抜かれるなら度肝がいいよね」と言わんばかりに展開されるフルCGに驚愕、アニメーションというものはもはやここまで進化したのかと思うと同時に、オリュンポスを空中から俯瞰するカットに日本の文化って素晴らしいと素直に思ったものです。
これは参りました。

そしてストーリー展開は『プロメテウスの挑戦』と『プロメテウスの解放』をベースに士郎正宗氏をリスペクトしつつも、やはりこれは別の、そして全く新しい『アップルシード』だと実感しました。
当時の興奮が鮮明に蘇りながら、懐かしさを感じる反面、原作を大胆にアレンジしてきている脚本に多少の戸惑いを感じることも事実。
ゆえに、途中からは完全に別物として楽しむ方向に切り替えました。

士郎正宗氏の『アップルシード』は問題を提起することに主眼が置かれている節があると思っていて、主人公デュナンを含めて「本当は何が正しいのか分からない」ながらも這い進んでいく、そして読者には膨大な量の情報を提供しつつも、読者がいかようにも考えられる余地を残すという手法をとっていると思うんですよ。
だからこそ物語は完結していないし、結論めいたことも明示しない。デュナンたちが選択した未来もまた多くの選択肢の一つに過ぎないし、それが正しいかどうかは後の世の中が決めるというようなスタイル。
そこにヒロイズムなどは存在せず、ゆえに激しく魅了されるわけなんですけどね。
きっと時代が追いついて、問題を提起する場所を探した結果『攻殻機動隊』にシフトしたんじゃないかと、思ったりしたこともあります。

対して本作ではそういった士郎正宗氏の方向性をより明示的にアレンジしてきた作品に仕上がっていて、よりテーマを明確にするために、いや、映画という媒体で観る側に理解をしやすくするために、ストーリー展開を明示してきましたね。
主人公デュナンを本当の意味でのヒロインとすることで、全く別の作品に仕上がったと考え良いんじゃないでしょうか。

結果、これはもうひとつの『アップルシード』としてアリだと思うし、正直燃える展開でしたよ。
つか、めっちゃ面白かったよ。
原作との違いを明確に出したのは結果として大成功なんだと個人的には思いますね。
さすがにデュナンの母親の設定には超ビックリしましたけどね(笑)。
アクションエンターテイメントと若干のミステリを含んだ作品であるということと、驚愕するほど美しいCGで構成された映画版『アップルシード』これは面白い。

■特にアクションやメカは燃えるの一言
冒頭のシーンは正直原作の方が好きなんですが(デュナンのブラックアウトとか、ヒトミちゃんのランドメイトとかね)、流麗に動き回るデュナンに見惚れましたよ。
つか、すげーなこのCGは。
特にモーションキャプを利用したと思われるデュナンやブリィの格闘シーンは凄いの一言。
ついにCGはここまで来たのかぁ~。

そしてギュゲス!
僕はギュゲス大好き、特に1巻、2巻でデュナンが乗っているギュゲスが一番好き。
ちなみに次に好きなのはギュゲス・ダミュソスなわけですが、これもまたビックリ。
出たよ!ほんとに出たよ!
しかもデュナンのギュゲスにD装備だよ。参った。しびれた。
そして、ブリィのダミュソス装備とか悶絶するかと思ったね。
極めつけはダイブするデュナンが空中でギュゲスを換装するところ!
ベタだけどめちゃめちゃしびれたね。
もちろん多脚砲台もね。
あとはコットスとか出てくると最高だったんですけどね、高望みか。

■不満はブリィの扱いかな
ブリィの活躍の場がちょい少ないことと、デュナンのことになると心配性になるブリィという設定は変わらないんだけど、深謀遠慮と超慎重(ヘカトンケアフル(笑))を信条とするブリィなんだから、仕掛ける側より彼の場合巻き込まれる型の方が面白かったんではないかと思ったりするわけです。
つまり、もっとブリィをカッコよくやって欲しいってことなんですけどね(笑)。
ランス隊長はちらっと出たけど、ファングやスドオ、マーガスあたりが出ても面白かったかなと。
それでオモチャにされるブリィとデュナンが居ても面白かったかな。まあ、それは高望みか。

鳳仙花の種のエピソードがあっても良かったんですが、最後の「I=愛」の入力っていうラストは正直良いと思いました。
#ヨシツネ君の言葉はそういうことかと思ってるんですが、ちょっと考え過ぎか?

ということで、懐かしい思い出を鮮明に蘇らせつつも、素晴らしいCGに度肝を抜かれた映画版『アップルシード』、面白かったです。
時間がある人は原作も超お勧めですよ。難しいですが、読み応えは十分、つかむしろ何度も読んでしまうと思いますよ。


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舞-HiME 第24話 感想

2005-03-18 20:45:46 | 舞-HiME
あまりに凹みすぎて地面にめり込むんじゃないかと思うほど心砕かれた第24話「コイ・ハ・タタカイ」。
今まで本気で考えた事が無かった「全部無かったことにして」エンディング、今日から本気で望むことにしました(うわーん)。

■さよなら楯
ヒロインをここまで本気泣きさせる作品、観たことありません・・・(もらい泣き)。
巧海(正確に言うならゲンナイ)を倒したのは命ではなかったと、命を恨む気持ちが晴れたのも束の間、今度は結果としてミロクが本当の舞衣の大切な人を奪う結果になるというのは、観ている方としても辛すぎます。

号泣するヒロインを残して消滅した楯くんですが、最期に舞衣にも自分にも「誰かのためじゃなくて自分がどうしたいか」という決意を促したのは良かったですよ。
この楯くんを見て発せられた黎人の言葉はやはり嫉妬心も含まれていたのではないかと思ったりするわけですよ。
ということは黎人が最後に命ではなく舞衣を妻として娶ろうとする展開もアリかも。
とは言え、覚悟を決めて散っていった楯くんの冥福をお祈りいたします(涙)。

■最後は3人で
やはりラストへ向けて舞衣、なつき、命についてはもう一度復活して欲しいところです。
なつきは最初に復活しましたが、やはり3人の姿を見たいところ。
その後はもうどうなるか分からないんですけどね。

なつきはやはり静流を止める大役が残っていますし、今回を見るに二人同時消滅も有り得るかなと。

命は兄の呪縛を振り払うというタメがまだ残ってますが、命が倒れれば兄である黎人の消滅があるわけで、黎人を倒そうとする舞衣との最後の対峙が来るんじゃないかと。
そこで舞衣を取るか、黎人を取るかの選択を迫られると。
#ただそれで黎人が消滅するとも思えないので、何かしらの仕掛けで命が消滅とかあったら凹む。

■深優
マスターを失った状態の深優ですが、アリッサの死の原因を考えてこの戦いの元凶を倒しに自らの意思で戦場へ赴いて欲しいところ。
大逆転でカグツチまで倒して、チャイルド全滅だったりしたらどうなるんだろうか?
それこそリセットか?

■石柱の数
やはりニ三さんはHiMEで真白がニ三さんのチャイルドだったんですね(命の回想から)。
で、やはりアリッサもカウントされていたっぽいですな。
ならばやはり13人か。碧ちゃんの12という数字と異なるんですが、そこはやはり伏線となっているんでしょうか?

■誰も憎めるHiMEはいなかった
「捨てキャラ」という話が出たこともありますが、この作品では捨てキャラが居ないだけに辛い。
奈緒ちゃんでさえやはり過去を持つ身だったし、これだけ登場人物にマジ泣きを強要する作品があっていいのか!と言いたい。
うわーん。

果たして残り話数で収まるのか?という心配もあるのですが、もう最後まで見届けるしかない状態。
あまりにかわいそうな舞衣に救いの手を・・・(泣)。
#次回予告のナレーションに救われました。あそこだけ3回観た(実話)。


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ローレライ・・・良かった(涙)

2005-03-18 01:02:15 | 小説 感想
最近『亡国のイージス』が面白すぎて魂を殆ど持っていかれている燕。です、こんにちは。

ここ2週間ほど久しぶりに超集中モードで仕事に没入しているのですが、さすがに常にフル回転ではストレスも溜まってこようかというもの。
どのくらいストレスが溜まっているかというと、

「亡国の・・・・・・イージス?」
その言葉は、何か呪文のように心に沁み込んでいった。
(『亡国のイージス』第3章 阿久津艦長の台詞より)

「蒼穹の・・・・・・イージス?」
その言葉は、何か呪文のように心に沁み込んでいった。
(『蒼穹のぺうげおっと』管理人日記第3章 『亡国の・・・』が面白くて、ブログのタイトルも変更したくなりウズウズしている編より)


今にも暴走しそうです。

* * *
さすがにそうなってくると仕事の能率も落ちるので、ここはスパっと気分転換が必要と思い、今日は定時であがってそのまま有楽町へダッシュ。
そう、映画『ローレライ』を観に行ってきました。

もともと『亡国のイージス』自体も映画『ローレライ』が観たくて福井作品のイメージを掴むために読み始めたわけですが、今ではどっちが本命だったかも忘れるほど福井作品にのめり込みそうです。
#2時間という尺の制限がある映画の場合、原作を読んで行くとうまく自分の中で評価できなくなりそうなので『終戦のローレライ』はぐっと我慢。

チケットを購入し、幕が上がるまでの待ち時間を『亡国のイージス(下)』を熱中して読みながら、既に期待感は十分すぎるほどに。
そして第4章の如月行のこの台詞、

生き甲斐だ。生きててよかったって思えるなにかだ。
それがあるから人は生きていけるんだって・・・・・・
そう教えてくれた人の言葉を、おれは信じる


この台詞に溢れてきた涙を何とか抑え、『ローレライ』のチケットの半券をそのページにはさみこむと、館内ブザーが鳴り響き静かに照明が落ちていきました。
既に十分過ぎるほどの心の準備状態を経て、映画『ローレライ』の幕が上がっていったのでした。
#これ以降はネタバレを含みますのでご注意を。
#でもその前に・・・、この映画を観るならば『亡国のイージス』と『イリヤの空 UFOの夏』を事前に読んでおくことを強くお勧めします(全然作風違うけどね)。
* * *

■・・・号泣。
館内では後半シーンに入ってからずっとすすり泣く音が聞こえていたのですが、御多分に漏れず泣いてました。
特に親が子を思う気持ちを見せるシーン(ギバちゃん(涙))や、艦長が最後に「大人が始めた戦争に、子供の力を借りてしまった」と告げるシーン(役所さん素晴らしすぎ(涙))など、子を持つ親の身としてはもうそれだけで泣けてしまうのですよ。
それがあるから生きていけるんですよ。僕たちは。

この辺の描写は『亡国のイージス』を読んでも分かるのですが、福井作品に通底する凄烈なまでのメッセージなんですよね。
滅亡の危機に瀕するからこそ、見えてくる「何が大事なのか」というメッセージ。
そしてこの映画の本質はやはりここだったんだなと思うわけです。
この人も対比構造の名手と思うに十分な作家さんです。

18:40からの上映だったため、カップルも多かったですが、僕と同じように会社帰りに観に来た人も多く(年齢も30~40歳くらいかな)、恐らく何かしら子供がいるであろうと思われる大人が、やはりこのシーンを観て泣いているのですよ。
ああ、オレは頑張れる、そんな風に思えるわけですよ。

そしてエンドクレジットに浮かぶ笑顔の集合写真を見て、また泣きました。

■パウラ
「美少女と兵器のカタルシス」などと自分では勝手に思っているわけですが、この辺2時間という尺の中でどこまで表現できるかというのは正直難しいと思ったものの、そこは『イリヤの空 UFOの夏』を読んで臨んだ甲斐あって、かなりの部分を脳内補完できました。

潜水艦での戦闘という非日常、その中でも更に超秘密兵器のコアの役目を自分の精神を犠牲にしながら担うという過酷な状況になればなるほど、パウラに訪れるそれまで奪われてきた日常が、パウラにとっても、そして伊507号のクルーにとっても意味を持ってくるんですよね。

例えば食堂に初めて姿を見せるパウラ。
パウラにとっては実験兵器として扱われない、皆に歓迎された食事なんていうのはひょっとしたら初めてだったのかもしれない。
映画では語られなかった「笑顔の集合写真」。
これは同じ潜水艦乗りとして、過酷な深海で生命を共にする乗組員たちが同じ潜水艦乗りとしてパウラを受入れていたのかもしれない。
今まで「歌が歌えれば良い」と言っていたパウラが、ひょっとしたらこうした日常で初めて生き甲斐を見つけたのかもしれない。
だからこそ、自分の精神を犠牲にしても乗組員たちを助けたいと思ったのかもしれない。
いや、むしろそう思いたい。
超秘密兵器のコアとしてしか扱われてこなかったパウラだからこそ、皆を守りたい、そう思ったのではないでしょうか。

■翻って伊507号の乗組員達。
冒頭の紹介にもあったように、半ば生きることを「諦め」ているほど打ちひしがれた者もいたし、確かに寄せ集めの集団だったかもしれない。
それがパウラという存在、パウラの歌の存在を通じて、戦争という過酷な状況で忘れていたものを徐々に思い出していったのかもしれません。
それが機関士長の「いい娘だったよな・・・」につながるのかもしれない。
「アイス・・・おいしかった」という言葉に、掌帆長は忘れていた大事なものを思い出したのかもしれない。
だからこそ掌帆長は行動したのだと思うし。
ともすれば捨て鉢になりがちな状況の中で、艦長の「大人が始めた戦争で子供の力を借りてしまった」という言葉にあるように、それは乗組員の気持ちの代弁でもあり、パウラを守らなければならない、それが日本に未来を残すことと同義までに昇華され、乗組員の気持ちが一つになっていったのかもしれない、そんな風に思ったのです。
エピローグで当時のアメリカ兵が「この娘を守るためにこいつら太平洋艦隊を敵に回したのかよ」と呟くのはそういうことなのかなと。

■腕時計
そんな「美少女と兵器のカタルシス」なんですが、そのアメリカ兵にインタビューする上川隆也の腕時計に救われた人は多いはず。
ちなみに僕は『イリヤの空 UFOの夏』のラストで何度も泣いているだけに、二重に救われた気がしました。
で、奴らも絶対生きてるな、こりゃ。

■名優だ!!
役所さんはほんとに素晴らしい俳優さんだ!と改めて実感しましたね。ほんと素晴らしい。
役所さん無くしては『ローラレイ』は成り立たんよ、ほんと。
そしてギバちゃん。ギバちゃんの綾取りのシーンで最初に泣きました。
#つか周りのお父さん方、皆泣いてました(と思う、音があちこちからするから)。
妻夫木くんもはまり役って感じで良かった。イージスの如月行の役は彼にやって欲しいと実は思ってる(もうキャスト決定済みだけど)。
で、パウラ。香椎由宇ちゃん以外にパウラはできません。
そして石黒さん、あんたもほんと素晴らしいです。眼鏡がキラーンと光ったり、すさまじいです。
何気にピエール瀧も好演でしたね。
もちろん堤さんは言わずもがな。
素晴らしい名優さんたちのおかげで、素晴らしく仕上がった映画だと思います。

* * *

とまあ、かなり準備万端で観に行ったため、かなりの興奮と感動を味わってしまったわけですが、原作の『終戦のローレライ』これから読むこと確定しました。
つか、もう待ちきれないかも。
その前にもちろん『亡国のイージス』を読み終えるのが先ですが。
で、待ちきれないので今日からしばらくブログタイトルが「蒼穹のぺうげおっと 伊507」になります(えー)。
#でもほんとは「蒼穹のイージス」にしたくてうずうずしているのですが、それやるともう原型をとどめませんね。
#でもきっかけがあったらやりそうな勢いです。

色々と皆様ご意見はあると思いますが、個人的には大満足でした。


亡国のイージス(上)
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映画ローレライを見る前にどうぞ
もうすぐ映画化ですがキャストはネタバレするから
みない方が良いです




イリヤの空 UFOの夏(その1)
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4冊セット購入をお勧めしますがその1と
その2は一緒に購入した方が楽しめます

その4のラストは何度読んでも泣けます
タイトルの素晴らしさに涙が・・・



巌窟王 第22幕 感想

2005-03-17 02:59:36 | 巌窟王
ラストへ向けて一気に加速してきた巌窟王第22幕「逆襲」。
今回は崩壊していくフェルナンを中心に見所たっぷりでした。
特にメルセデス、地味に良かったです。
もちろんヴェルッチオ&ヴァティスタンは最高です。

■崩壊するフェルナン
エンディングの銃を口に突っ込むシーンはここで使われるのかぁ、なるほど、と思わずにはいられないフェルナンの崩壊っぷりが見事でした(小杉十郎太さん、すばらし!)。
ついに最後の3人目の心情暴露となったわけですが、メルセデスにすらあたりちらし、そして跪く、さらには去ろうとすれば撃ち、さらにはアルベールをも手にかける。
伯爵の復讐のシナリオとしてはこれ以上無いとでも言わんばかりでしたね。
ヴィルフォール、ダングラールに関しても最後の壊れっぷりが描写されていて、ここまでやるかという感じで崩壊の仕方に引き込まれました。
フェルナンには伯爵との最後の一騎打ち、是非とも盛り上げて頂きたい。
そしてその後の人質合戦も。

■メルセデス
そんな中で、フェルナンの行為を知ってなお、一緒にパリを離れようと言うメルセデスは地味に良かったですね。
その許そうとする想いすらフェルナンには届かず、結局メルセデス自身も因果の渦に巻き込まれてしまったわけですが、許すという行為に出たメルセデスにはもう一舞台、頑張って頂きたいところです(もうないか?)。

■こうして舞台は整っていく
伯爵とアルベールの対峙、これが最後の舞台となると思いますが、フェルナンとの一騎打ちが終わり、そして人質対決が終われば自然と二人の物語に突入するわけで、最後の最期にアルベールが伯爵を救えるのか、ここに物語が収束していく、ここを見てみたい。
ヴェルッチオ&ヴァティスタンがアルベールに期待すること、やはりそれは自分達が尊敬する伯爵を救って欲しい、その可能性を唯一秘めているのがアルベールの馬鹿が付くほどの純粋さだと気付いているからなんでしょうね。

ストーリーテリング、音楽ともにこの巌窟王という作品は素晴らしい。
ほんとこの作品は大当たりです。


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2005/03/25発売予定
待て!しかして希望せよ!



今週のジャンプ 15号 感想

2005-03-15 14:11:14 | ジャンプ感想
どんなに忙しかろうが、『亡国のイージス』が面白くて早く続きが読みたいと強く思っていようが、帰りの電車でジャンプを読む時間だけは何があっても確保するダメ社会人の燕。です。こんにちは。

■ボーボボ
4年という歳月をかけてこの物語を作ってきたのか・・・。言葉になりませんな。
つか、4年もこんなことやってんのかよ!しかしそれも誉め言葉にしかならねー、みたいな。
個人的にはボーボボの声優を子安さんがやってるってことが一番驚きだったんですが。
ガンダムのフラガでもなく、十二国記の景麒でもなく、ボーボボな子安さん。
つか、今子安さんがメインでやってる番組ってボーボボとクルル曹長だけか?
どちらも不可能を可能にする点で共通していますね(嘘)。

■ナルト
今週のビックリシーンはカンクロウの素顔。めちゃ普通だった(笑)。
サソリの人が砂の抜け忍でしかも傀儡の制作者っていう設定は面白いなと。
これはカンクロウ、リベンジあるかもね。
#管理人は意外とカンクロウが好きなのでちょびっと応援モードです。
後はカカシチームにテマリがどう合流するか、かな。
やはりここはカンクロウ、テマリと揃って、カカシチームと合同救出をやって欲しいところ。
人柱力は順当にいくとナルトなんですが、あの書き方だともう一人別の人が出そうな気配ですね。

■ブリーチ
藍染隊長、日番谷の卍解をも瞬殺。なんじゃこりゃー!!
「憧れは 理解から最も遠い感情だよ」
確かに、憧れは一方的な思慕なんで、自分の見たいように見える側面があることは確か。
この言葉が出たということは、個人的には雛森の復活、そして雛森自身がこの壁を越えるという展開を期待したい。
#つか、瀕死?即死?復活プリーズ。
雛森の天才の片鱗はまだまだ見ていないぞ。

センターカラーの表紙、おおー織姫チャイナ!ルキアチャイナ!と順を追ってみて、その先に見えた眼鏡チャイナにゲンナリ。
何故石田・・・。やはり前回恋次に表紙を取られたからなのか・・・。

■ムヒョとロージー
ナナちゃん(D)がナナちゃん(E)にランクアップ。
今週は各所でナナちゃん(E)化にまつわる記事が氾濫することをひっそりと望んでいるうちの一人です。
そのうち、皆E化が進んで一段落したら「全てがFになる」ことも考えられるので、今から準備します(何の)。

魔法律協会編は個人的には非常に面白かったと思います。
長編に陥らせず、魔法律協会のさわりと、エンチューとのファーストコンタクトを描く、そして乙女ロージーのポジションの確認という点にスポットを当てていたのが好印象。
魔列車も発想として面白い。
対複数霊用の高等魔法律と、バクバクと霊を掴んでいく設定も良いなと。
多少細かい点に破綻はあるものの、今後の期待度が大きいのであまり気にならず。
気になるのはロージーが乙女であるかどうかということのみ。否、既に自分の中では乙女確定でした。

魔法律協会の住人がムヒョがいるからエンチューが・・・みたいな表現とか、今後に繋がる展開だったので次週以降も期待してます。
今週はムヒョとロージーが個人的には一番面白かったです。
もちろん、乙女ロージーとナナちゃん(E)が良かったことは言うまでも無い。

■いちご
テレ朝系というのが頷ける。テレ東はパンチラNGですもんね。それでは作品が成り立たない!
もし声優もゲームどおりとすれば、
真中:鈴村さん
東城:能登さん
西野:豊口さん
と、かなり豪華キャストが実現ですな。

■D.Gray-man
エリアーデは「恋愛」がしたかったんじゃないかと。
つまりクロウリーとエリアーデは、立場を超えて実は惹かれあっていたというわけで、そこをアレンの(呪いが増した?)左眼が現実を映し出してしまうという構図か。
この結末は意外と今後の展開に波紋を呼ぶというか、善・悪、白・黒のみでは割り切れないという展開への布石になるんじゃないかと期待。

■リボーン
め、眼鏡イーピン・・・。
特定読者狙い撃ちですが、見事に狙撃された感があります(えー)。


■ハピマジ
最終カット、笑ってしまいました。ぷぷ。