蒼穹のぺうげおっと

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ガンダムSEED DESTINY 第20話 「PAST」 感想

2005-03-06 01:22:19 | ガンダムSEED DESTINY
恐らく第21話以降に本格的にシンにスポットを当てていくためにシンの過去から現在に至るまでの行動原理を整理する必要があり、そのために用意されたと思われる第20話「PAST」。
意図は分かるもののつい先日「EDITED」を放映したばかりなので、正直残念な思いを隠せないながらも、ステラ再登場に隠された壮大な?伏線に気が付いた次週予告。
#そこが今週の見せ場なのか?という突っ込みをお待ちしております。

■第2クール後半は
これ以降間違いなくシンにスポットが当たってくるはずで、今は自分の信念に従って迷うことなく(逆に反発しながら)行動しているシンに、ステラとの出会いを通じて「迷い」や「変化」を与えるのが第2クール後半の狙いで、そのために一度シンの行動のバックボーンを整理したかったんでしょうね。
ステラ使用前、使用後みたいな。

現時点での彼の行動原理についてうちのブログでは以前からこう考えていて、

「(国に・自分に暴力に対する)力が無かったから家族が殺された」
        ↓
「力があれば家族は死なずに済んだかもしれない」
        ↓
「力によって救われる生命もあるんだ」


だから迷うことなく「力」を使っているわけですね。
第19話の感想でも、

そこで記憶の忘却という設定があるんで、ステラは戦えば戦うほどシンとの記憶を失っていく、シンとの「絆」を失っていくという切ない展開があるんじゃないですかね?

という風に考えているので、この状態にステラが絡むことで第21話以降、この信念に「迷い」や「変化」が出てくるという展開になると思うんです。
「力があれば・・・」という今のシンが「力があっても・・・」という「変化」になってくると面白いかなと。
#そこでもう一度ウズミやカガリのことを考え直すというのがあれば尚良いって感じで。

■しかし掘り下げをするならば
もっとプラントに着いてからザフトに入るにあたっての動機部分であるとか、アカデミー時代の心理描写であるとか、その辺にスポットを当てて欲しかったというのが正直な感想ですね。
新カットを入れていたとは言え、このレベルの情報量であればたぶん視聴者自身が既に整理できている情報なんでやはり残念。
フレッツのCMが視聴者を代弁していて「馬鹿にするな(byアスラン)」と思った人も多かったかもしれないですね。
「Fields of hope」がかかるあたりのシーンなんかは良かっただけに尚残念。
#なんだかんだ言いながらも、ぐっとくるシーンが(SEED含めて)多かったことも確かなんで。

■そしてこれはバンダイに言いたいのですが
他のメディアでは既に登場していたのかもしれませんが、ああいう形でデスティニーガンダムを出すのは勘弁。
つか、第14話で予想した名前「デスティニーガンダム」、そのままだったよ。
それはそれでありで、フリーダムの青い翼と対照的な赤い翼が印象的。

■ステラたん再登場へ向けた伏線
「海・・・見てるの・・・、好き・・・だから」

「しょうがねぇじゃん、ガイア飛べねーし、泳げねーし」

こ、これは、次回ステラが海に落ちるための伏線、そして溺れることの暗示だったと言うのか!?
海での出会いも運命(定め)と言うならば、それは・・・、巧妙に刷り込まれた伏線だったに違いない(笑)。