蒼穹のぺうげおっと

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巌窟王 第21幕 感想

2005-03-09 21:42:01 | 巌窟王
ダングラール、ヴィルフォールの両名に対しては全くの同情すら感じることなく、むしろそんな状況まで流れ流れてきた伯爵を思って悲しくなったりはするのですが、今週は何よりも関智一さんが凄かった。

■目には目を
アルベールやフランツ、ユージェニーに災厄が降りかかるときはいつも尋常ならざる状態でTVを正視することができないのですが、今幕は全く別。
むしろダングラール、ヴィルフォール両名がいかに後悔してくれるかどうか、こんなことを考えながら見ている僕は正直救いようがありません。
つか、むしろ伯爵もっとやっちゃってください、くらいのノリで見てました。
ダングラールには金を。
ヴィルフォールには法を。
きっちりとカタにはめてくれました。
・・・と、ここまでノリノリで書いてますが、やっぱりエドモンがこうなって(復讐鬼と化して)しまったというのはこうなんていうか切ないものがありますね。
人の弱み、妬みがピンポイントで交錯して1点に収斂してしまった結果が今に至っている。
そこがこの作品の悲劇としての面白みでもあるわけですが、視聴者としては「ああ、あの時・・・」と思わずにはいられない。
つかそういうのが狙いなわけでもあるんで、やっぱり原作含めてこの作品は面白いなと。

■カバ様
彼に関する考察については「第9幕の考察」でほぼ正解だったと思います。
それにしても今回は彼の法廷での演技が見事。
最期の一刺しをするために全てをだまし続けたカバ様。
そしてこの作品に登場する人物たち全てを暴くかのような最後の捨て台詞。
Bパートは彼のためにあったようなものでしたね。
あまりに見事だったため、ユージェニーの件は僕は水に流すことにしますよ(未遂だったし)。
つか、関さんが凄いんだってば、あれは。
あれはイザークを抜いたんじゃないですかね?
声優さんってばほんとに凄いですな。

■ラストシーン
素晴らしい引きですね。
対峙する伯爵とアルベール。
もう来週が待ち遠しい。

■予告
ぬぁ、モンデゴがトチ狂ってる!
パリが惨劇に巻き込まれそうなんですが、その中で伯爵とアルベールは何を語るのか?
モンデゴはどうでもいいから、この二人の動向が気になってしかたありません。

何か、巌窟王の感想書いているとき、微妙にいつものスタンスと違うような気がするのは本人だけでしょうか・・・。
たぶん伯爵マジックですので、気にしないで下さい。


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