5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

エバーランドホテル

2007-11-06 22:13:06 |  文化・芸術

テレビの海外面白ばなしで拾った話題をひとつ。



パリの「パレ・ド・トウキョウ」とは市の近代美術館の一部を新しくコンテンポラリーアートスペースとして2002年に新装オープンした生まれたての美術館なのだそうだが、ここの屋上にカプセルホテルが営業中だという話である。



もちろん現代アートの展示なのだが、「ホテルエバーランド」と題されたこの作品、なかなかユニークなのである。美術館のPRを抜書きしてみると、



「ホテルエバーランドはスイスのL/B (サビーナ・ラング=1972年スイス生まれとダニエル・バウマン=1967年アメリカ生まれ)によるプロジェクトで、その特徴である「建築空間とインスタレーションを併せて展開する観客参加型のアート」が明確に出た作品である。



ホテルは大きな窓を持った箱型の1室のみのユニットで、バス+Wベッド+ラウンジが備わっている。遊び心あふれる備品調度がアート作品らしいが、デザイナーの意向はこうしたデザイン面だけでなく、宿泊するスタイルにも及んでいて、宿泊は1泊の限定。ミニバーは無料。レコード鑑賞は自由で、朝食のルームサービスも頼めるように配慮されている。



このユニットホテルはすでに、2002年のスイス内国博覧会が開かれたヌーシャテル湖の畔、イヴァドンでまず4ヶ月間公開されており、それ以後は、2006年6月から2007年9月まで、ドイツ、ライプチヒ・現代芸術博物館の屋上に設置されてドイツでも注目された。今回パリでの公開は3度目になり、2007年11月~2008年12月の予定。美術館の開場時間は一般客が自由に観覧でき、閉館後の午後6時から宿泊の用に供される。」とのこと。



どうやらパリでも「現代アートの中で眠ること」は注目の的になっているようで、向う2ヶ月間の予約はいっぱい。11月7日に来年1月6日の予約をWEB上でランダム公開するとあるから、二六時中WEBを眺め続けていないと、予約のチャンスは廻ってこないようだ。宿泊料金は、日曜、火曜、水曜の泊まりで333ユーロ、木曜、金曜、土曜は444ユーロとある。日本円でそれぞれ¥54945、¥73260になる(1ユーロを165円で計算)。ファーストクラスのお値段だが、エッフェル塔が目前のすばらしい眺望や、ブティックホテル、HotelSEZZの運営支援を受けたサービスで4つ星評価なのだからまあ止むを得ないところなのかもしれない。12月31日の大晦日はWEBオークションで決めるというから、これも話題になるだろう。



聞くところによると、愛知県知事さんは絵画に趣味をお持ちだそうだが、今度パリへの出張の際にでも1泊されたらいかがだろう。愛知県の芸術振興のヒントに間違いなくなりそうだ。県芸の屋上にエバーランドを招致するなんてことを知事さんが言い出したらとてもオモシロ~イとおもうのだけれど。どうかな?






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