5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

春の兆し

2014-02-20 21:58:41 | 自然
今日の名古屋は穏やかに晴れた。交差点の信号待ちでふと上を見上げると青く輝く春の空に変っている。最高気温も10度を超えると体が軋むことがなくなる。寒さも峠を越えたのだろうかと調子に乗っていると、大雪が2週続いた関東・東北地方や吹雪の北海道からはお叱りを受けるかもしれない。

昨日は二十四節気の「雨水」だった。「陽気地上に発し雪氷とけて雨水となればなり」だから、空から降るものが雨に変り、雪が溶け出す頃というわけだ。七十二候の方は「土脉潤起」。「土のしょう潤い起こる」と読むようで、雨が降って土が湿り気を含むという意味だという。

立春から雨水そして啓蟄へと季節は春に向かっているわけだ。街中の公園からは鳥のさえずりが大きく聞こえてくる。農暦ではこの頃から農耕の準備を始めるのだとある。

そんな春の訪れのニュースをNHK津局が流している。三重北部の桑名市で「早掘りたけのこ」の収穫が始まったというニュースだ。場所は桑名の東北部、木曾三川の揖斐川西岸に広がる深谷地区。近鉄養老線が鈴鹿山系の北辺を走るところで、たしかに竹林は多そうな場所である。

周辺には約300軒のタケノコ農家があるというから相当な規模なのだろう。この時期、早く育ち上がったものを「早掘り」と呼び。地面を踏んで探し当てながら、若タケノコを掘り出す作業が始まっているのだという。サイズは20センチ前後というのだからさほど大きくはない。

タケノコは収穫量が多い「表年」と少ない「裏年」を一年毎に繰り返すのだが、深谷地区のタケノコは今年が「表年」にあたり、去年の2倍、約600トンの収穫を見込んでいるのだという。

「桑名のタケノコは、アクが少なく柔らかさに定評がある」というのは生産者コメントだが、わが町のスーパーにも並ぶのだろうか。家人はアク抜きを面倒くさがりそうだが、若タケノコが食卓に上らない年はないから今年もたぶん大丈夫だ。

今日の味噌汁はやはり本当に若い「若布」が入っていた。柔らかくて美味しい春の香りがした。そんな若布とタケノコを使った「若竹煮」、今から待ち遠しい。








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